インデックス番号
インデックス番号(英: Index number)とは、データベースにおける索引番号のこと。ゲームソフトの内部データにおいては、各データに付された通し番号を指し、俗に内部番号とも呼ばれる。本項ではポケットモンスターにおけるインデックス番号について述べる。
概要
ポケットモンスターシリーズは、ポケモン、技、特性、どうぐ、マップ内の各エリア、グラフィックなどの内部データに対して通し番号を付している。インデックス番号は必ずしも連番ではなく、空き番号が生じたり、空き番号に不完全なデータが格納されたりすることがある。こうした空き番号はけつばんやバグポケモン、バグアイテムなどをもたらす。また、インデックス番号のナンバリングはプレイヤーの間で考察の材料となることがある。通常、プレイヤーがゲーム中にインデックス番号を確認することはできない。
ポケモンのインデックス番号
ポケモンのインデックス番号はたびたび振り直されている。
- 第一世代
- ポケモンのインデックス番号順リスト (第一世代)の通り、独特な順番であり、終盤にトレーナーのデータが入る。
- 第二世代
- 全国図鑑順に振り直される。末尾に空き番号を挟んでタマゴが入る。第一世代との互換性のため、別表としてポケモンのインデックス番号順リスト (第二世代)も用いられる。
- 第三世代
- 新ポケモンが277番以降に配され、その順番も全国図鑑とやや異なる。末尾にタマゴと、アンノーンの姿のグラフィック参照先が入る。外伝のポケモンXDではタマゴと参照用データとの間にウソハチとゴンベが入る。
- 第四世代
- 全国図鑑順に振り直される。末尾にタマゴとマナフィのタマゴ、一部のポケモンのフォルムが入る。
- 第五世代
- 全国図鑑順。末尾にタマゴとマナフィのタマゴ、ポケウッドのセット、一部のポケモンのフォルムのデータ参照先が入る。
- 第六世代
- 全国図鑑順。末尾にタマゴとグラフィックのないタマゴが入る。
- 第七世代・第八世代
- タマゴなどが外れ、全国図鑑と完全に同一になる。
- 第九世代
- 新ポケモンが906番以降に配されるが、その順番は全国図鑑と異なる。パラドックスポケモンが連続する中に空き番号(仮置きとしてのピカチュウ)が2つ挟まる[1]。
アセット番号
X・Y以降、全ポケモンが3Dグラフィックをもつようになると、グラフィックに対して新たに通し番号が振られるようになった[2]。このグラフィックのインデックス番号は、ポケモンそのもののインデックス番号と異同があることから、区別のため俗にアセット番号(英: Asset number)、アセットIDなどと呼ばれる。ポケモンについて単に「内部番号」と言うとき、アセット番号の意味で用いられることが多い。
第五世代以前のポケモンには全国図鑑番号と同一のアセット番号が振られたのに対し、第六世代以降のポケモンは独特な順番をとり、空き番号も存在する。とくに、X・Yで701番から、サン・ムーンで801番から、ソード・シールドで901番から、LEGENDSで1001番から振られている。
アセット番号は、Pokémon GOやen:Pokémon Wave Helloのように、ポケットモンスターシリーズ以外の作品と共用されることがある。
世代 | 冒頭アセット番号 | 冒頭図鑑番号 | 末尾アセット番号 | 末尾図鑑番号 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第五世代以前 | 1 | フシギダネ | #1 | フシギダネ | 649 | ゲノセクト | #649 | ゲノセクト |
第六世代 | 701 | トリミアン | #650 | ハリマロン | 774 | フーパ | #721 | ボルケニオン |
第七世代 | 801 | ヒドイデ | #722 | モクロー | 892 | メルメタル | #809 | メルメタル |
第八世代 | 901 | クスネ | #810 | サルノリ | 990 | レジドラゴ | #898 | バドレックス |
1001 | アヤシシ | #899 | アヤシシ | 1007 | ガチグマ | #905 | ラブトロス |
アセット番号一覧
番号の影響
インデックス番号やアセット番号の存在がさまざまな議論に発展することがある。以下に事例を示す。
- 2018年、Pokémon GOでポケットモンスターシリーズに先駆けてメルタン(図鑑808番)が登場したとき、番号としてアセット番号の891番だけが最初に知られたことから、「この新ポケモンは図鑑891番である」とか「ゆえに次(第八世代)の新ポケモンが少なくとも84種ある」といった説が流れた。
- ピカ・ブイでは、ゲームのプログラムの面から世代を捉える立場から、アセット番号を世代と関連づけ、メルタンとメルメタルのナンバリングに依拠して2匹と同作を第七世代に位置づける説が現れた[3]。
- スカーレット・バイオレットでは、ゲーム内に全国図鑑番号の表示が無いこと、第三世代以来となる全国図鑑番号とインデックス番号との乖離が生じていたこと、ポケモンのおとしものの順番が全国図鑑番号順ではなくインデックス番号順になっていたことなどが原因で全国図鑑番号が公表されるまでの間、第九世代の新ポケモンの順番とりわけ全国図鑑1000番をめぐって議論が交わされた。
脚注
- ↑ "SV - Pokémon Names" 2023年1月22日閲覧
- ↑ Joe Merrickのツイート、2018年9月25日投稿。
- ↑ なお、アセット番号からの世代の導出は、ゲームタイトル発売時の位置づけから世代を捉える立場、すなわち「シリーズ完全新作」のサン・ムーンとソード・シールドに挟まれたピカ・ブイを第七世代に定め、これにより2匹も同世代に定めるものとは、ちょうど逆順の論理展開である。