ヌケニン
ヌケニン Nukenin | |
英語名 | Shedinja |
---|---|
全国図鑑 | #292 |
ジョウト図鑑 | #— |
ホウエン図鑑 | #044 |
シンオウ図鑑 | #- |
新ジョウト図鑑 | #- |
イッシュ図鑑 | #- |
新イッシュ図鑑 | #- |
セントラルカロス図鑑 | #113 |
コーストカロス図鑑 | #- |
マウンテンカロス図鑑 | #- |
新ホウエン図鑑 | #045 |
アローラ図鑑 | #- |
メレメレ図鑑 | #- |
アーカラ図鑑 | #- |
ウラウラ図鑑 | #- |
ポニ図鑑 | #- |
新アローラ図鑑 | #- |
新メレメレ図鑑 | #- |
新アーカラ図鑑 | #- |
新ウラウラ図鑑 | #- |
新ポニ図鑑 | #- |
ガラル図鑑 | #106 |
分類 | ぬけがらポケモン |
タイプ | むし ゴースト |
たかさ | 0.8m |
おもさ | 1.2kg |
とくせい | ふしぎなまもり |
図鑑の色 | 茶 |
タマゴグループ | こうぶつ |
タマゴの歩数 | 15サイクル
|
獲得努力値 | HP+2 |
基礎経験値 |
|
最終経験値 | 600000 |
性別 | ふめい |
捕捉率 | 45 |
初期なつき度 | 70 |
外部サイトの図鑑 |
ヌケニンとはぜんこくずかんのNo.292のポケモンのこと。初登場はポケットモンスター ルビー・サファイア。
目次
進化
ポケモンずかんの説明文
- ルビー、オメガルビー
- かたい からだは ぴくりとも うごかない。せなかから からだの くうどうを のぞくと たましいを すいとられると しんじられている。
- (漢字) 硬い 体は ぴくりとも 動かない。背中から 体の 空洞を のぞくと 魂を 吸い取られると 信じられている。
- サファイア、アルファサファイア
- ツチニンが しんかしたとき なぜか かってに モンスターボールに はいっている ポケモンだ。からだは まったく うごかず いきも しない。
- (漢字) ツチニンが 進化したとき なぜか 勝手に モンスターボールに 入っている ポケモンだ。体は まったく 動かず 息も しない。
- エメラルド
- ハネを まったく うごかして いないのに くうちゅうに うかんでいる ふしぎな ポケモン。からだの なかは くうどうで まっくら。
- ファイアレッド・リーフグリーン、Y
- ツチニンが しんかする ときに いつの まにか モンスターボールに はいっている ふしぎな ポケモンだ。
- (漢字) ツチニンが 進化する ときに いつの間にか モンスターボールに 入っている 不思議な ポケモンだ。
- ダイヤモンド・パール・プラチナ、ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2、X
- ぬけがらが たましいを やどした。せなかの すきまから のぞきこむと たましいを すわれてしまうらしい。
- (漢字) 抜け殻が 魂を 宿した。背中の すきまから のぞきこむと 魂を 吸われてしまうらしい。
- ハートゴールド・ソウルシルバー 、シールド
- ハネを うごかさずに とびまわる。からだの なかは からっぽで いきを しない ふしぎな ポケモン。
- (漢字) ハネを 動かさずに 飛びまわる。体の 中は 空っぽで 息を しない 不思議な ポケモン。
種族値
第3世代以降
種族値 | 能力値の範囲(第三世代以降) | |||
---|---|---|---|---|
レベル50 | レベル100 | |||
HP | 1 | 1 | 1 | |
こうげき | 90 | 85 - 156 | 166 - 306 | |
ぼうぎょ | 45 | 45 - 106 | 85 - 207 | |
とくこう | 30 | 31 - 90 | 58 - 174 | |
とくぼう | 30 | 31 - 90 | 58 - 174 | |
すばやさ | 40 | 40 - 101 | 76 - 196 | |
合計 | 236 | |||
ダメージ倍率
ノーマル: | 0% | |
---|---|---|
かくとう: | 0% | |
ひこう: | 200% | |
どく: | 50% | |
じめん: | 50% | |
いわ: | 200% | |
むし: | 50% | |
ゴースト: | 200% | |
はがね: | 100% |
ほのお: | 200% | |
---|---|---|
みず: | 100% | |
くさ: | 50% | |
でんき: | 100% | |
エスパー: | 100% | |
こおり: | 100% | |
ドラゴン: | 100% | |
あく: | 200% | |
フェアリー: | 100% |
とくせいのふしぎなまもりでダメージ倍率が補正された場合
ノーマル: | 0% | |
---|---|---|
かくとう: | 0% | |
ひこう: | 200% | |
どく: | 0% | |
じめん: | 0% | |
いわ: | 200% | |
むし: | 0% | |
ゴースト: | 200% | |
はがね: | 0% |
ほのお: | 200% | |
---|---|---|
みず: | 0% | |
くさ: | 0% | |
でんき: | 0% | |
エスパー: | 0% | |
こおり: | 0% | |
ドラゴン: | 0% | |
あく: | 200% | |
フェアリー: | 0% |
さかさバトル
ノーマル: | 200% | |
---|---|---|
かくとう: | 400% | |
ひこう: | 50% | |
どく: | 200% | |
じめん: | 200% | |
いわ: | 50% | |
むし: | 200% | |
ゴースト: | 50% | |
はがね: | 100% |
ほのお: | 50% | |
---|---|---|
みず: | 100% | |
くさ: | 200% | |
でんき: | 100% | |
エスパー: | 100% | |
こおり: | 100% | |
ドラゴン: | 100% | |
あく: | 50% | |
フェアリー: | 100% |
とくせいふしぎなまもりでダメージ倍率が補正された場合
ノーマル: | 200% | |
---|---|---|
かくとう: | 400% | |
ひこう: | 0% | |
どく: | 200% | |
じめん: | 200% | |
いわ: | 0% | |
むし: | 200% | |
ゴースト: | 0% | |
はがね: | 0% |
ほのお: | 0% | |
---|---|---|
みず: | 0% | |
くさ: | 200% | |
でんき: | 0% | |
エスパー: | 0% | |
こおり: | 0% | |
ドラゴン: | 0% | |
あく: | 0% | |
フェアリー: | 0% |
おぼえるわざ
レベルアップわざ
第七世代 (その他の世代: 3-6) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
SM/USUM | わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP |
1 | ひっかく | ノーマル | 物理 | 40 | 100% | 35 |
1 | かたくなる | ノーマル | 変化 | — | —% | 30 |
1 | すいとる | くさ | 特殊 | 20 | 100% | 25 |
1 | すなかけ | じめん | 変化 | — | 100% | 15 |
5 | すいとる | くさ | 特殊 | 20 | 100% | 25 |
9 | すなかけ | じめん | 変化 | — | 100% | 15 |
13 | みだれひっかき | ノーマル | 物理 | 18 | 80% | 15 |
17 | うらみ | ゴースト | 変化 | — | 100% | 10 |
21 | かげうち | ゴースト | 物理 | 40 | 100% | 30 |
25 | こころのめ | ノーマル | 変化 | — | —% | 5 |
29 | あやしいひかり | ゴースト | 変化 | — | 100% | 10 |
33 | シャドーボール | ゴースト | 特殊 | 80 | 100% | 15 |
37 | おんねん | ゴースト | 変化 | — | —% | 5 |
41 | かいふくふうじ | エスパー | 変化 | — | 100% | 15 |
45 | ゴーストダイブ | ゴースト | 物理 | 90 | 100% | 10 |
太字のわざはタイプ一致です。 |
わざ・ひでんマシンわざ
第七世代 (その他の世代: 3-6) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
わざマシン | わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP |
わざマシン06 | どくどく | どく | 変化 | — | 90% | 10 |
わざマシン10 | めざめるパワー | ノーマル | 特殊 | 60 | 100% | 15 |
わざマシン11 | にほんばれ | ほのお | 変化 | — | —% | 5 |
わざマシン15 | はかいこうせん | ノーマル | 特殊 | 150 | 90% | 5 |
わざマシン17 | まもる | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン21 | やつあたり | ノーマル | 物理 | — | 100% | 20 |
わざマシン22 | ソーラービーム | くさ | 特殊 | 120 | 100% | 10 |
わざマシン27 | おんがえし | ノーマル | 物理 | — | 100% | 20 |
わざマシン28 | きゅうけつ | むし | 物理 | 80 | 100% | 10 |
わざマシン30 | シャドーボール | ゴースト | 特殊 | 80 | 100% | 15 |
わざマシン32 | かげぶんしん | ノーマル | 変化 | — | —% | 15 |
わざマシン37 | すなあらし | いわ | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン40 | つばめがえし | ひこう | 物理 | 60 | —% | 20 |
わざマシン42 | からげんき | ノーマル | 物理 | 70 | 100% | 20 |
わざマシン44 | ねむる | エスパー | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン46 | どろぼう | あく | 物理 | 60 | 100% | 25 |
わざマシン48 | りんしょう | ノーマル | 特殊 | 60 | 100% | 15 |
わざマシン54 | みねうち | ノーマル | 物理 | 40 | 100% | 40 |
わざマシン61 | おにび | ほのお | 変化 | — | 85% | 15 |
わざマシン65 | シャドークロー | ゴースト | 物理 | 70 | 100% | 15 |
わざマシン68 | ギガインパクト | ノーマル | 物理 | 150 | 90% | 5 |
わざマシン81 | シザークロス | むし | 物理 | 80 | 100% | 15 |
わざマシン85 | ゆめくい | エスパー | 特殊 | 100 | 100% | 15 |
わざマシン87 | いばる | ノーマル | 変化 | — | 85% | 15 |
わざマシン88 | ねごと | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン90 | みがわり | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン100 | ないしょばなし | ノーマル | 変化 | — | —% | 20 |
太字のわざはタイプ一致です。 |
人から教えてもらえるわざ
第七世代 (その他の世代: 3-6) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP | SM | USUM |
サイドチェンジ | エスパー | 変化 | — | —% | 15 | - | ○ |
むしくい | むし | 物理 | 60 | 100% | 20 | - | ○ |
ギガドレイン | くさ | 特殊 | 75 | 100% | 10 | - | ○ |
いびき | ノーマル | 特殊 | 50 | 100% | 15 | - | ○ |
うらみ | ゴースト | 変化 | — | 100% | 10 | - | ○ |
テレキネシス | エスパー | 変化 | — | —% | 15 | - | ○ |
トリック | エスパー | 変化 | — | 100% | 10 | - | ○ |
太字のわざはタイプ一致です。 |
進化前でのみ覚えるわざ
わざ | 進化の系列 | 世代 |
---|---|---|
どろかけ | ツチニン | 3-7 |
メタルクロー | ツチニン | 3-7 |
がまん | ツチニン | 6-7 |
あなをほる | ツチニン | 3-7 |
入手方法
バージョン | 野生 | その他 | ||
---|---|---|---|---|
レベル | 場所 | レベル | 方法 | |
R・S・E | × | 出現しない | Lv.20 | 手持ちが5匹以下のときにツチニンをレベルアップさせる。 |
FR・LG | - | - | ||
D・P・Pt | × | 出現しない | Lv.20 | 手持ちが5匹以下でモンスターボールを1個以上持っているとき ツチニンをレベルアップさせる。[1] |
HG・SS | ||||
B・W | × | 出現しない | - | - |
B2・W2 | ||||
X・Y | × | 出現しない | Lv.20 | 手持ちが5匹以下でモンスターボールを1個以上持っているとき ツチニンをレベルアップさせる。[1] |
OR・AS | ||||
S・M | × | 出現しない | - | - |
US・UM |
備考
- ツチニンから進化するが、♂♀どちらかから性別不明になる。その為、ヌケニンを預けてツチニンのタマゴを孵したい場合、メタモンが必要である。なお、ヌケニン自体は性別が存在しないものの、ツチニンのタマゴわざを覚えている個体をメタモンとともに預けるとわざの遺伝が可能。
- HPはレベル、努力値、個体値に関係なく例外処理されて1になる。マックスアップ・たいりょくのハネを使っても「つかってもこうかがないよ」となり、使うことが出来ない。また、第四世代・ブラック・ホワイトでは、ザロクのみでHPの努力値を減らすことも出来ない。
- HPが1しかなく1ダメージを受けるか受けないかしかあり得ないため、基本的にぼうぎょととくぼうのステータスも意味を持たない。従って、HP・ぼうぎょ・とくぼうの個体値を粘ったり、努力値を振ったり、性格の補正をかけたりする必要は薄いが、以下の要素を気にする場合ぼうぎょととくぼうのステータスも粘ることになる。
- 第五世代以降はツチニンのタマゴわざにいのちがけがあるが、1しかダメージを与えることができない。
- 第七世代においてダブルバトルにおいて倒れた味方の特性を受け継ぐ特性のかがくのちからとレシーバーが登場したが、ふしぎなまもりはこれらの特性でコピーできない。
- 第三世代でヌケニンの入るボールは、進化前のツチニンと同じもの。一部の攻略本にはモンスターボールが一つ以上必要と書かれているが、ゲーム上のミスか攻略本の間違いかは不明だが、この時点ではまだその必要は無かった。
- 第四世代以降は手持ちが5匹以下でなおかつモンスターボールが手持ちにないと誕生しない。もちろん、そのモンスターボールは消費されてヌケニンが中に入る。スーパーボールなど、他のボールでは誕生しない。
- 教えわざまたはわざマシンでみがわりを覚えられるものの、使っても必ず失敗する。ただしダブルバトルの際に味方によこどりを使わせ、わざを盗ませるために使う事は出来るため、全くの無意味とは言い切れない。
- 第四世代まで、ツチニンからテッカニンに進化させたと同時に覚えさせた技はヌケニンも引き継ぎ覚えている。第五世代以降からはヌケニンに引き継ぐことができない。
- 全ポケモンで唯一、進化前から種族値合計が下がるポケモンである。
アニメにおけるヌケニン
マンガにおけるヌケニン
ポケットモンスターSPECIALにおけるヌケニン
ポケモンカードにおけるヌケニン
- ヌケニン (カードゲーム) を参照。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズにおけるヌケニン
- 本編と同じくツチニン進化時に突然現れる。モンスターボールなるアイテムは存在しないから特別な条件は特にない(仲間の数に空きがない場合のみ誕生しない)。
- からだのおおきさは1、ともだちエリアは「しのびのもり」。時の探検隊・闇の探検隊ではしゅぎょうのやまで野生個体を仲間にできる。
- HPが1ではない。Lv.1の初期ステータスで既に3ある。ただし、その後Lv.2、3で1ずつ増えて終了。時の探検隊・闇の探検隊では野生のヌケニンのHPは10である。
- もちろんドーピングをすることでの能力上昇はあり得る。
- HPに限らずほとんど成長しない。成長率のみに的を絞ればマリルをも下回る。
- 本編と異なりHPも含めたツチニンのすべての能力値がコピーされる。進化するとほとんど成長しないのでツチニンのうちに能力値を高める必要がある。
- 進化時にテッカニンの技を引き継がない。これは本編の第五世代と同じ。
- 成長率に課題があるのでLv.1ダンジョンではほとんど使い物にならないが、通常のダンジョンなら特性ふしぎなまもりによって半無敵状態となる。
- 通常攻撃では1ずつしかダメージを受けない(時の探検隊・闇の探検隊)。ただし飛び道具には非常に弱い。
- 倒したときの基本経験値は3。おそらく全ポケモン中で最低。倒してもメリットは少ない。逃げられる状況なら逃げるのが正解。
- 空の探検隊ではひみつのバザーでも登場する。100ポケを払うとダンジョンから脱出させてくれる。
ヌケニンの歴史
第三世代
ルビー・サファイアの時点では登場ポケモンの都合上、ほのお・あくタイプの攻撃技が使われにくかったので、主要な特殊アタッカー全般に対して強く出ることができた。特にラティオスとラティアス、カイオーガ等はヌケニンを倒せる技を持っていない場合がほとんどである。シャドーボールやつばめがえしが採用されやすい物理アタッカーに対しても、こだわりハチマキを持っている場合は存在自体が牽制となる。しかし当時はきあいのタスキが無かったので何も出来ずに倒されるリスクも大きく、安定して立ち回るのは難しい。
ダブルバトルではソーナンスとの並びで相手の先発ポケモン次第ではかげふみとふしぎなまもりを活かして時間切れによる判定勝ちに持っていくことも可能であった。ゲーム内では時間制限が無いためこのコンボは意味が無いが、XDでもワグチがこのコンボを利用しており、先発の並び次第ではこちらがディスアドバンテージを被ることになる。
第四世代
技の物理と特殊の分化によりシャドーボールが候補外となり、代わりに一致メインウエポンとしてシャドークローを獲得。きあいのタスキによって出落ちを防ぐことはできるようになった。ただ、この世代から砂パや霰パが実用化に至ったため、ヌケニンを取り巻く環境は第三世代よりも厳しくなった。単純にゴウカザルのフレアドライブやバンギラスのすなおこしなどで簡単に落ちるのが痛かった。
それでも、プラチナの教え技でトリックを獲得するなど強化もあった。有利体面を作るための交代合戦になりがちなヌケニンは元々こだわりハチマキと相性が良く、それとのシナジーが高いトリックを組み合わせた「鉢巻トリック」が成立。
ダブルバトルにおいて隆盛を極めた雨パに対しては強力な流しになったため、WCS2009マスターカテゴリ準優勝のパーティに雨パ対策として入っていた。同大会決勝戦2本目ではふしぎなまもりを活かして相手を完封していた。
第五世代
かたやぶりが強力なオノノクスのメタゲーム進出によって第四世代と変わらず手軽に倒されるようになっていた。他にも、連続技の仕様変更によりロックブラストできあいのタスキを貫通される、くろいまなざしとバトンタッチのコンボの消滅により、一方的に積むプレイングができなくなった、ゴツゴツメットの登場によってどのポケモンによってもあっさり倒されるようになった、ポリゴン2の蔓延によりふしぎなまもりを逆利用されるようになった、ツチニンからテッカニンに進化した際に覚える技を引き継がなくなった、などの逆風を受け、単体で言えばもはや普通に利用することも困難となった。どのバトル形式にもバンギラス、ユキノオーに頻繁に遭遇する環境であったため、すなあらし、ゆきふらしが危険で死に出しすらままならなくなった。
ただ、がんじょうを渡すコンボの登場によってヌケニンを使った嗜みは幅が広がった。またこの世代に登場したゾロアークのおかげで相手を騙してアドバンテージを取るプレイングが可能になった。つめとぎ、シャドークローなど、ゾロアークと共通して覚える技もいくつかあるため、それらの技がゾロアークへの採用技として主流でないことを相手が知らない場合、相手を数ターンもの間騙し続けることも不可能ではなかった。かくとうやドラゴンで統一パが組める世代でもあったため、選出に負荷をかけられる点から見せ球としての性質が強くなった。
一応スイクン、キングドラ、ニョロトノといったトップメタのみずポケモンに対しては第四世代に発祥した「鉢巻トリック」が刺さるため、出番が皆無かと言えばと全くそうではなかった。
第六世代
ファイアローやリザードンがトップメタ入りするなどほのおタイプの勢いが環境において増したため、特にヌケニン対策を何もしていない相手に倒される場面はさらに増えた。ORASリーグではメガシンカが一般解禁されたバシャーモ、メガシンカを得てひこうタイプの側面が非常に強くなったボーマンダなどますます不利対面が増えた。それでもこの世代になるとサイクル戦やコンボの研究が進んだことで実戦に使えるポケモンが非常に豊富になったため、やはり第五世代と同じく選出に負荷をかけられる見せ球としての価値があった。ぼうじんゴーグルの登場によりすなおこしやゆきふらしで詰む危険性が低下したが、きあいのタスキを捨ててまでそれらを採用するかどうかというのはプレイヤーによって判断が分かれるところであった。
PGL統計データによると、ORASリーグシングルバトルではおにび、どくどく、まもる、かげうちが主流であり、かげうちを除いて通常攻撃手段を放棄したスリップダメージ型が主流であったと言える。特におにびは採用率が90%を超えるシーズンがざらであった。さめはだやゴツゴツメットを警戒して非接触技であるひみつのちからを覚えさせるケースや時間稼ぎと攻撃を両立させるためのゴーストダイブを採用するケースもそれなりにあった。性格は実質的にどこにも下降補正が掛からないさみしがりとせっかちが需要を伸ばした。
通常環境には縁が無かったが、2014年10月に開催された第三世代に新規に登場したポケモンのみによるダブルバトル「ホウエンポケモン ニコニコマッチ」ではジュニアカテゴリで使用率10位を記録。ヌケニンを囮にして集中砲火を誘い、まもるで流すというダブルバトルならではの使い道もあったであろうが、同大会同カテゴリ使用率1位のルンパッパを中心とした雨パに対して殆どの主要な攻撃手段を無効にできるという点で強みが光った。
時間切れ判定での勝利を狙う戦略であるいわゆる「TOD」においては、残りポケモンの数が同じであればHP割合の優劣で判定するという時間切れ判定の仕様にマッチするため、そういう理由でヌケニンが使用されることもあった。
第七世代
この世代からトップメタに躍り出たミミッキュ、サイクル戦に強いアローラガラガラ、第六世代から変わらず環境に居座るギルガルド、ゲンガーなど、環境にゴーストタイプが増えたこともあって、基本的な力関係は第六世代と変わっていない。ウルトラビーストの多くがタイプの都合上どくどくを無効化するのも痛い。一応状態異常が軒並み弱体化されたためおにびが減っており、その点に限っては救済されたと言えよう。きゅうけつが威力の見直しにより強化されたが、元々HPが1で回復技の恩恵を一切受けないヌケニンにとっては依然として威力が同じであるシザークロスでよいのではないかということにしかならなかった。ぼうごパットが登場したが、効果があまりにも限定的なので使用されてない。
単体では微妙な立場であったが、第六世代から相性補完として利用されていたヤミラミとで受けループを行う「ヤミヌケループ」がヌケニン入りの構築としては比較的流行し、ヤミラミとヌケニンだけでは倒し切れないバシャーモ、ミミッキュ、リザードン、ボーマンダに対処できるラッキーやドヒドイデを入れた「ヤミヌケラキ」「ヤミヌケドヒド」などが成立。実際、SMリーグシングルバトルシーズン4からシーズン7までは同時エントリー率1位がヤミラミ、2位がドヒドイデ、3位がラッキーという状況であった。また、ラッキーの方の同時エントリーポケモン10位以内にヌケニンが挙がるようにもなっている。特に「ヤミヌケドヒド」に関してはドヒドイデでメガバシャーモを受け、テッカグヤをヤミラミで受け、ヌケニンでカプ・コケコを受け、といった具合に、SMリーグ環境の鉄板トリオには強かった。
SMリーグダブルバトルでは、シーズン5からシーズン6にかけてフローゼルとペリッパーを軸としながら、ヌケニンで詰めるという「ヌケフロッパー」が流行。ペリッパーのみずびたしやドーブルのもりののろいでヌケニンの耐性を変えるのが「ヌケフロッパー」においてはミソである。実際、シーズン5からシーズン6にかけてヌケニンとの同時エントリー率ベスト10にペリッパーとフローゼルが同時に挙がっていた。
USUMで教え技にサイドチェンジを獲得。サイドチェンジは自身を守るのに使っても味方を守るのに使っても有用。ただし、バークアウトでまとめて攻撃するなどサイドチェンジヌケニンに対する抜け道も存在する。GSダブルではサイドチェンジでトリパの始動役やおいかぜ要員などを保護してからくっつきバリで自主退場する型が使用されるようになった。
JCS2019(GSダブル)マスターカテゴリベスト8にヌケニン入りのパーティが残った。
第八世代
ダイロックによっていわ技を覚えるどんなポケモンにもきあいのタスキ込みで一撃で落とされる恐れが高まった。自分が他のポケモンを立てている時に天候を整えるという前提では、ダイアイスもキツイ。
一般的な育成論
- 効果が抜群ではない攻撃技のダメージを受けない特性ふしぎなまもりが強力。
- やどりぎのタネ、どく、やけど、すなあらし、あられ、まきびし、ステルスロック、ゴツゴツメット、わざの反動などのダメージは受けるので1ターンで倒れてしまう(交代際だと何もせず倒れる)。
- 逆に言うと、弱点を突けるわざもこれらの絡め手も何もなかった場合、その時点で相手はヌケニンを突破する手段がなくなり、(PP切れのわるあがきを狙わない限り)負けが確定してしまう。
- そのため、対戦前にお互いのパーティーを見せ合う試合形式での使用が基本。
- 持ち物はきあいのタスキかぼうじんゴーグルであることがほとんど。前者なら弱点を突かれても1撃は耐えてくれるし、後者なら天候がすなあらしでも問題なく出てくることができる。しかし、第五世代以降ではロックブラストを食らうと、きあいのタスキを持っていてもその1ターンで倒されるので要注意。
- 後述の、ヌケニンにがんじょうを渡すコンボにおいて、ヌケニンに始めはきあいのタスキを持たせて頑丈を受け取るまでの時間を稼ぎ、その後はトリックなどを用いてぼうじんゴーグルを持つ事も出来る。仕様上全くのスキなしでここまでの一連の作戦を成立させることは不可能だが、(ヌケニンそのものへの対策はともかく)コンボへの対策の取れていない相手に嵌めることが出来れば、ヌケニンが効果抜群の連続攻撃でも天候ややどりぎでも倒せなくなり、撃退が非常に困難な事態になる。
- こうなったヌケニンを倒すには、おにびを当てるなどが考えられる。
- 攻撃技としてはかげうち・シャドークロー・シザークロスなど。補助技はおにび・あやしいひかり・どくどくなどが候補に挙がる。
- 第四世代以前からのポケモンを使える場合、決して高いとは言えないこうげきを補うのと、わるあがきを狙われた時のPP切れ対策としてつるぎのまいも採用されることがある(攻撃力を上げることで攻撃技のPPが節約でき、かつつるぎのまい自体がPPがかなり多い技である)。
- 交代読みにむしくいによるアイテムロスト、バトンタッチで後続の無償降臨、様子見としてまもるも採用出来る。
- トリプルバトル(第五世代)において、ヌケニンにがんじょうを持たせるというコンボ用のパーティが考案されている。がんじょうを提供するポケモン、スキルスワップを2回使うポケモン、なやみのタネでスワップを可能にするポケモンとヌケニンの4体が最低でも必要な上、さらにせっかく作ったヌケニンを落とされないための補助要員まで含めるとほぼ6匹全てを専用の構成にする必要があるが、コンボ自体はすばやさを調整して行動順を把握できていれば2ターンで済むし、その後はコンボ要員も普通に戦えるため、初見の相手は高確率でハメられる。
- 第六世代では、上記のコンボを使用する際に隠れ特性を持つメレシーを用いた場合、スキルスワップの使い手とがんじょうの提供役を両立できる為、味方の素早さ調整次第では、1ターンで全てが成立しうる。
- 第五世代ではヌケニンにみずびたしを当ててみずタイプに変えてしまうことも出来る。タイプ一致でなくなるため技の威力は落ちるが弱点の数が減るため相手によっては居座りやすくなる。
- ヌケニンをがんじょう化するのとは逆に、ヌケニン自身にものまねを覚えさせてなかまづくりを使うことで、特性ふしぎなまもりを他のポケモンにも付けることができる。ただし、ものまね持ちヌケニンは第三世代でしか用意できないので、用意が非常に面倒なうえ、互換切りによりサン・ムーンのほとんどのレギュレーションで使用できない。
各言語版での名称と由来
言語 | 名前 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ヌケニン | 抜け殻、忍者、抜け忍(組織から脱退した忍者) |
英語 | Shedinja | shed(脱皮する)、ninja(忍者) |
ドイツ語 | Ninjatom | Ninja(忍者)、Phantom(幻影) |
フランス語 | Munja | mue(抜け殻)、ninja(忍者) |
韓国語 | 껍질몬(Kkeopjilmon) | 껍질(皮、殻) + monster(モンスター) |
中国語(普通話・台湾国語) | 脫殼忍者(Tuō Ké Rěn Zhě) | 殻を脱ぐ、忍者 |
ポーランド語 | Shedinja | 英語に同じ |