ヒードラン
ヒードラン Heatran | |
英語名 | Heatran |
---|---|
全国図鑑 | #485 |
ジョウト図鑑 | #- |
ホウエン図鑑 | #- |
シンオウ図鑑 | #- |
新ジョウト図鑑 | #- |
イッシュ図鑑 | #- |
新イッシュ図鑑 | #- |
セントラルカロス図鑑 | #- |
コーストカロス図鑑 | #- |
マウンテンカロス図鑑 | #- |
新ホウエン図鑑 | #- |
アローラ図鑑 | #- |
メレメレ図鑑 | #- |
アーカラ図鑑 | #- |
ウラウラ図鑑 | #- |
ポニ図鑑 | #- |
新アローラ図鑑 | #- |
新メレメレ図鑑 | #- |
新アーカラ図鑑 | #- |
新ウラウラ図鑑 | #- |
新ポニ図鑑 | #- |
ガラル図鑑 | #- |
分類 | かこうポケモン |
タイプ | ほのお はがね |
たかさ | 1.7m |
おもさ | 430.0kg |
とくせい | もらいび |
隠れ特性 | ほのおのからだ |
図鑑の色 | 茶 |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
タマゴの歩数 | 10サイクル
|
獲得努力値 | 特攻+3 |
基礎経験値 |
|
最終経験値 | 1250000 |
性別 | 50% ♂ ・ 50% ♀ |
捕捉率 | 3 |
初期なつき度 | 100 |
外部サイトの図鑑 |
ヒードランとはぜんこくずかんのNo.485のポケモンのこと。初登場はポケットモンスター ダイヤモンド・パール。
目次
進化
ポケモンずかんの説明文
- ダイヤモンド・パール、X、オメガルビー
- かざんの ほらあなに せいそく。じゅうじの ツメを くいこませて カベや てんじょうを はいまわる。
- (漢字) 火山の 洞穴に 生息。十字の ツメを 食いこませて 壁や 天井を はい回る。
- プラチナ、ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2
- がんじょうな はがねの からだだが じぶんが はっする こうねつの ため ところどころ とけてしまっている。
- (漢字) 頑丈な 鋼の 体だが 自分が 発する 高熱の ため ところどころ 溶けてしまっている。
- ハートゴールド・ソウルシルバー、Y、アルファサファイア
- マグマの ように もえたぎる けつえきが からだを ながれている。 かざんの ほらあなに せいそくする。
- (漢字) マグマのように 燃えたぎる 血液が 体を 流れている。火山の 洞穴に 生息する。
種族値
種族値 | 能力値の範囲(第三世代以降) | |||
---|---|---|---|---|
レベル50 | レベル100 | |||
HP | 91 | 151 - 198 | 292 - 386 | |
こうげき | 90 | 85 - 156 | 166 - 306 | |
ぼうぎょ | 106 | 99 - 173 | 195 - 342 | |
とくこう | 130 | 121 - 200 | 238 - 394 | |
とくぼう | 106 | 99 - 173 | 195 - 342 | |
すばやさ | 77 | 73 - 141 | 143 - 278 | |
合計 | 600 | |||
ダメージ倍率
第5世代まで
ノーマル: | 50% | |
---|---|---|
かくとう: | 200% | |
ひこう: | 50% | |
どく: | 0% | |
じめん: | 400% | |
いわ: | 100% | |
むし: | 25% | |
ゴースト: | 50% | |
はがね: | 25% |
ほのお: | 100% | |
---|---|---|
みず: | 200% | |
くさ: | 25% | |
でんき: | 100% | |
エスパー: | 50% | |
こおり: | 25% | |
ドラゴン: | 50% | |
あく: | 50% |
とくせいのもらいびでダメージ倍率が補正された場合
ノーマル: | 50% | |
---|---|---|
かくとう: | 200% | |
ひこう: | 50% | |
どく: | 0% | |
じめん: | 400% | |
いわ: | 100% | |
むし: | 25% | |
ゴースト: | 50% | |
はがね: | 25% |
ほのお: | 0% | |
---|---|---|
みず: | 200% | |
くさ: | 25% | |
でんき: | 100% | |
エスパー: | 50% | |
こおり: | 25% | |
ドラゴン: | 50% | |
あく: | 50% |
第6世代
ノーマル: | 50% | |
---|---|---|
かくとう: | 200% | |
ひこう: | 50% | |
どく: | 0% | |
じめん: | 400% | |
いわ: | 100% | |
むし: | 25% | |
ゴースト: | 100% | |
はがね: | 25% |
ほのお: | 100% | |
---|---|---|
みず: | 200% | |
くさ: | 25% | |
でんき: | 100% | |
エスパー: | 50% | |
こおり: | 25% | |
ドラゴン: | 50% | |
あく: | 100% | |
フェアリー: | 25% |
とくせいのもらいびでダメージ倍率が補正された場合
ノーマル: | 50% | |
---|---|---|
かくとう: | 200% | |
ひこう: | 50% | |
どく: | 0% | |
じめん: | 400% | |
いわ: | 100% | |
むし: | 25% | |
ゴースト: | 100% | |
はがね: | 25% |
ほのお: | 0% | |
---|---|---|
みず: | 200% | |
くさ: | 25% | |
でんき: | 100% | |
エスパー: | 50% | |
こおり: | 25% | |
ドラゴン: | 50% | |
あく: | 100% | |
フェアリー: | 25% |
さかさバトル
ノーマル: | 200% | |
---|---|---|
かくとう: | 50% | |
ひこう: | 200% | |
どく: | 200% | |
じめん: | 25% | |
いわ: | 100% | |
むし: | 400% | |
ゴースト: | 100% | |
はがね: | 400% |
ほのお: | 100% | |
---|---|---|
みず: | 50% | |
くさ: | 400% | |
でんき: | 100% | |
エスパー: | 200% | |
こおり: | 400% | |
ドラゴン: | 200% | |
あく: | 100% | |
フェアリー: | 400% |
とくせいもらいびでダメージ倍率が補正された場合
ノーマル: | 200% | |
---|---|---|
かくとう: | 50% | |
ひこう: | 200% | |
どく: | 200% | |
じめん: | 25% | |
いわ: | 100% | |
むし: | 400% | |
ゴースト: | 100% | |
はがね: | 400% |
ほのお: | 0% | |
---|---|---|
みず: | 50% | |
くさ: | 400% | |
でんき: | 100% | |
エスパー: | 200% | |
こおり: | 400% | |
ドラゴン: | 200% | |
あく: | 100% | |
フェアリー: | 400% |
おぼえるわざ
レベルアップわざ
第七世代 (その他の世代: 4-6) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
SM/USUM | わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP |
1 | マグマストーム | ほのお | 特殊 | 100 | 75% | 5 |
1 | ねっぷう | ほのお | 特殊 | 95 | 90% | 10 |
1 | だいちのちから | じめん | 特殊 | 90 | 100% | 10 |
1 | アイアンヘッド | はがね | 物理 | 80 | 100% | 15 |
1 | ほのおのうず | ほのお | 特殊 | 35 | 85% | 15 |
1 | げんしのちから | いわ | 特殊 | 60 | 100% | 5 |
9 | にらみつける | ノーマル | 変化 | — | 100% | 30 |
17 | ほのおのキバ | ほのお | 物理 | 65 | 95% | 15 |
25 | きんぞくおん | はがね | 変化 | — | 85% | 40 |
33 | かみくだく | あく | 物理 | 80 | 100% | 15 |
41 | こわいかお | ノーマル | 変化 | — | 100% | 10 |
49 | ふんえん | ほのお | 特殊 | 80 | 100% | 15 |
57 | ほのおのうず | ほのお | 特殊 | 35 | 85% | 15 |
65 | アイアンヘッド | はがね | 物理 | 80 | 100% | 15 |
73 | だいちのちから | じめん | 特殊 | 90 | 100% | 10 |
81 | ねっぷう | ほのお | 特殊 | 95 | 90% | 10 |
88 | ストーンエッジ | いわ | 物理 | 100 | 80% | 5 |
96 | マグマストーム | ほのお | 特殊 | 100 | 75% | 5 |
太字のわざはタイプ一致です。 |
わざ・ひでんマシンわざ
第七世代 (その他の世代: 4-6) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
わざマシン | わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP |
わざマシン05 | ほえる | ノーマル | 変化 | — | —% | 20 |
わざマシン06 | どくどく | どく | 変化 | — | 90% | 10 |
わざマシン10 | めざめるパワー | ノーマル | 特殊 | 60 | 100% | 15 |
わざマシン11 | にほんばれ | ほのお | 変化 | — | —% | 5 |
わざマシン12 | ちょうはつ | あく | 変化 | — | 100% | 20 |
わざマシン15 | はかいこうせん | ノーマル | 特殊 | 150 | 90% | 5 |
わざマシン17 | まもる | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン21 | やつあたり | ノーマル | 物理 | — | 100% | 20 |
わざマシン22 | ソーラービーム | くさ | 特殊 | 120 | 100% | 10 |
わざマシン26 | じしん | じめん | 物理 | 100 | 100% | 10 |
わざマシン27 | おんがえし | ノーマル | 物理 | — | 100% | 20 |
わざマシン32 | かげぶんしん | ノーマル | 変化 | — | —% | 15 |
わざマシン35 | かえんほうしゃ | ほのお | 特殊 | 90 | 100% | 15 |
わざマシン38 | だいもんじ | ほのお | 特殊 | 110 | 85% | 5 |
わざマシン39 | がんせきふうじ | いわ | 物理 | 60 | 95% | 15 |
わざマシン41 | いちゃもん | あく | 変化 | — | 100% | 15 |
わざマシン42 | からげんき | ノーマル | 物理 | 70 | 100% | 20 |
わざマシン43 | ニトロチャージ | ほのお | 物理 | 50 | 100% | 20 |
わざマシン44 | ねむる | エスパー | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン45 | メロメロ | ノーマル | 変化 | — | 100% | 15 |
わざマシン48 | りんしょう | ノーマル | 特殊 | 60 | 100% | 15 |
わざマシン50 | オーバーヒート | ほのお | 特殊 | 130 | 90% | 5 |
わざマシン61 | おにび | ほのお | 変化 | — | 85% | 15 |
わざマシン64 | だいばくはつ | ノーマル | 物理 | 250 | 100% | 5 |
わざマシン66 | しっぺがえし | あく | 物理 | 50 | 100% | 10 |
わざマシン68 | ギガインパクト | ノーマル | 物理 | 150 | 90% | 5 |
わざマシン71 | ストーンエッジ | いわ | 物理 | 100 | 80% | 5 |
わざマシン78 | じならし | じめん | 物理 | 60 | 100% | 20 |
わざマシン80 | いわなだれ | いわ | 物理 | 75 | 90% | 10 |
わざマシン87 | いばる | ノーマル | 変化 | — | 85% | 15 |
わざマシン88 | ねごと | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン90 | みがわり | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン91 | ラスターカノン | はがね | 特殊 | 80 | 100% | 10 |
わざマシン96 | しぜんのちから | ノーマル | 変化 | — | —% | 20 |
わざマシン97 | あくのはどう | あく | 特殊 | 80 | 100% | 15 |
わざマシン100 | ないしょばなし | ノーマル | 変化 | — | —% | 20 |
太字のわざはタイプ一致です。 |
タマゴわざ
第七世代 (その他の世代: 4-6) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
遺伝元 | わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP |
このポケモンにタマゴわざはありません。 | ||||||
太字のわざはタイプ一致です。 |
人から教えてもらえるわざ
第七世代 (その他の世代: 4-6) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP | SM | USUM |
むしくい | むし | 物理 | 60 | 100% | 20 | - | ○ |
りゅうのはどう | ドラゴン | 特殊 | 85 | 100% | 10 | - | ○ |
だいちのちから | じめん | 特殊 | 90 | 100% | 10 | - | ○ |
ねっぷう | ほのお | 特殊 | 95 | 90% | 10 | - | ○ |
てっぺき | はがね | 変化 | — | —% | 15 | - | ○ |
アイアンヘッド | はがね | 物理 | 80 | 100% | 15 | - | ○ |
いびき | ノーマル | 特殊 | 50 | 100% | 15 | - | ○ |
ステルスロック | いわ | 変化 | — | —% | 20 | - | ○ |
じだんだ | じめん | 物理 | 75 | 100% | 10 | - | ○ |
さわぐ | ノーマル | 特殊 | 90 | 100% | 10 | - | ○ |
太字のわざはタイプ一致です。 |
入手方法
バージョン | 野生 | その他 | ||
---|---|---|---|---|
レベル | 場所 | レベル | 方法 | |
D・P | Lv.70 | ハードマウンテン | - | - |
Pt | Lv.50 | ハードマウンテン | ||
HG・SS | × | 出現しない | ||
B・W | × | 出現しない | - | - |
B2・W2 | Lv.68 | リバースマウンテン (要かざんのおきいし) | ||
X・Y | × | 出現しない | - | - |
OR・AS | Lv.50 | ひでりのいわと | ||
S・M | × | 出現しない | - | - |
US | Lv.60 | ウルトラスペースゼロ(黄) | ||
UM | × | 出現しない |
隠れ特性の入手方法
備考
- 性別がある伝説のポケモンのうちの一つ。他の伝説のポケモンと違って♂♀ともに存在する。また、両方の性別がありながらタマゴが発見されないという珍しいポケモン(ピチュー、ピィなどのいわゆるベイビィポケモンは別。これらは進化すればタマゴが見つかる)。
- 準伝説ポケモンは複数体セットでデザインされていることが多いが、ヒードランは単体でデザインされたようである。(同じく第4世代出身のクレセリアはダークライと対になっている。)このポケモンの「伝説」については劇中でもほとんど語られておらず、後述の実力はともかく、世界観上はあまり扱いが良くない。
- 鋼が解けるほどの体温(鋼の融点は1536℃)だが、これはヒードランが自身の体温に近い高温の洞穴にでも住んでいるためであるという、空想科学研究筋の考察もある。生物は、体温より気温が高いところでは生きていけない。また、ヒードランの体から1日にコップ1杯分の鋼が溶けてしずくのように落ちるとしたら、1日に1.4kg痩せてしまい、308日で消滅してしまう計算になる。図鑑説明通り「燃えたぎる血液」が体内を流れていなら血液が気体になっているということなので、爆発のリスクが極めて高くなる[1]。
アニメにおけるヒードラン
- 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へでギシンのポケモンとして初登場。
- DP編第169話に登場。ナツヤによって保護された。
- DP編第182話ではヒードランを連れてシンオウリーグ出場列に並んでいたトレーナーがいた。
マンガにおけるヒードラン
ポケモンカードにおけるヒードラン
ヒードランの歴史
第四世代
ダイヤモンド・パールのハードマウンテンで初登場。ところが出現するレベルが70であり、50レベルまでのポケモンしかエントリーできない公式大会などでは参加することができないという悲しい有様であった。なお同じ作品で初登場した準伝説のクレセリアはレベル50で出現している。その後、プラチナではレベル50で出現し、ようやく解禁される。ハートゴールド・ソウルシルバーからはフラットルールの導入でDP産も使えるようになった。
世代末期にはバトレボでヒードランが大流行し、これに伴いメタグロスが環境から失墜したと言われる。この頃、さいみんじゅつドータクンに対応するようにねごとヒードランが環境に躍り出たという。
なお、ポケモンレンジャー 光の軌跡のイベントでは噴火ヒードランを入手することができた。当時はGSルールの期間でありカイオーガやグラードンと相性の悪いヒードランはまるで注目されなかったが、後々の世代で活躍をすることになる。しかし2010年3月18日~5月17日の2ヶ月間の期間限定配布であったため第五世代以降に入手する難易度は非常に高く、中古の光の軌跡を買ってヒードラン未送信ROMを探すという通称「ドランくじ」がプレイヤー間で行われることになった。
第五世代
ニトロチャージの追加、マグマストームの仕様変更による強化が主な変更点。BW2終期にはステルスロック+ほえるの昆布戦法型が流行し、いのちのたまハッサムなどの補助に使われた。WCS2012シニア部門決勝大会では時間切れによる判定を狙う戦法が蔓延していたが、時間切れを狙うための大前提として耐性の高いポケモンで固める必要があるということで、ヒードランの需要が上がった。
BW期の全国大会予選であるジャパンカップ2012オンライン大会(ダブルバトル)では使用率25位を記録[2]。ここまで採用率が伸び悩んだのは、ローブシンや雨パーティが環境に多かったことや、理想的な型とされるふんかヒードランの入手難易度が高かったことが挙げられるだろう。そんな中、WCS2013日本代表決定大会のマスター部門では優勝という実績を残している。有志のデータ解析の結果、このヒードランは入手が不可能な不正な性格値の個体、つまり改造であることが発覚して物議を醸した。
第六世代
マグマストームの威力が100にダウンした一方で、しめつける状態のダメージが1/8へと上方修正。フェアリー技を4分の1で受けることができ、ファイアロー、リザードンなどのほのおタイプやギルガルド、メガクチートなどのはがねタイプにも強いなど新要素に対してことごとく相性がよく、第五世代よりも大きく強化されたと言える。
レーティングバトルXYリーグシングルバトルでは、シーズン2からシーズン8まで使用率ベスト30入りを果たしており、同リーグではベスト30入りに入っているシーズンはおおむね20位前後を推移し、最高位はシーズン3の14位。ORASリーグではORASゲーム内入手個体が普及したためシングルバトルでは各シーズンでベスト30入りを果たしており、概ね20位台を推移。PGLレーティングバトル統計データからは、主流技はだいちのちから、ラスターカノン、マグマストーム、どくどく、みがわり、まもるであることがわかった。性格は最速を意識したおくびょうが最も割合を伸ばし、次いで火力の出るひかえめが比率を上げた。持ち物は耐久戦法と相性の良いたべのこしが好まれた。この世代になるとサイクル戦の重要性が草の根のプレイヤーに対しても周知となったため「クレセドラン」の価値が広く認識されるようになった。そこにメガガルーラを足した「ガルクレセドラン」は環境の主流パーティであった。新規に登場したブリガロンやフェアリーを追加されたことで第五世代とはタイプ的に別物の存在となったエルフーンなどくさタイプとの相性補完もよかった。
ORASリーグダブルバトルでは産地マーク限定化によってふんか型は消滅するものの、それでもなお人気が高く、シーズン9からリーグ最終シーズンのシーズン17まで使用率1桁台を維持。最高位はシーズン17の3位。ダブルバトルではねっぷう、だいちのちから、ラスターカノン、まもるが主流技構成であった。ニンフィアのフェアリースキン+ハイパーボイス、自身のねっぷうの技範囲を活かした「ニンフドラン」はダブルバトル環境の主流コンビの1つであった。半減されやすいラスターカノンを切ってまもると同時にみがわり採用した上で素早さに努力値を厚く振って、自身を狙い撃ちにするヒードラン、モロバレルなどに対して上からみがわりを張って受ける型もあった。公式大会の実績としてはWCS2015優勝の記録を残している。このポケモンをピンポイントで対策するためにめざめるパワー(じめん)を採用するポケモンが多かったことからも、いかにこのポケモンが環境に影響を与えたかをうかがい知ることができる。
第七世代
カプやミミッキュの登場などフェアリータイプの普及もあって、需要は第六世代と変わらず維持されている。環境では耐久ベースのポケモンによるサイクル戦が中心なので上級者からの需要は上がったとも言える。一方、メガシンカの素早さ仕様変更によってメガシンカの需要がさらに拡大したため、ヒードラン程度の火力ではごり押しに旨味があるとは言い難くなった。とはいえ採用率も一般普及後のUSUMリーグでは第六世代同様20位台前半を推移しており、採用率は衰えていない。単体構成としては最速キノガッサを意識する必要が無くなったため、そのことが周知となったSMリーグシーズン4以降概ねおくびょう型とひかえめ型の序列が逆転した。
カプ・テテフとの対面はめざめるパワー(じめん)を打たれない限り基本的には有利の一言であり、こだわりメガネ型のおくびょうカプ・テテフのサイコキネシスは特防に努力値を全振りしてHPに4振りしたおくびょうヒードランをサイコメイカー込みで確定3発。そのヒードランが特攻に全振りで相手のそのカプ・テテフが特防に4振りの場合、ヒードランがこだわりメガネを持っていればラスターカノンで確定1発。
ダブルバトルではほのおタイプにガオガエンというライバルが現れたことや、みずタイプを兼ねたカプ・レヒレの流行でフェアリー対策という役割を遂行するのが難しくなったことで立場が危うくなった。そのガオガエンの活躍により、カクトウZ・ミズZでついでに対策されてしまうのも手痛いところだろう。シュカのみがあってもジメンZで貫通されてしまうのも痛く、れいじゅうランドロスに対して動かすのは難しくなってしまった。ただ、ヒードラン自身もZの活用には長けており、ソーラービームをベースにしたクサZやしぜんのちからをベースにしたノーマルZを扱う型が誕生した。WCS2018マスターカテゴリではベスト8進出者中1人が後者を使用している。
専用技のマグマストームはシーズン11までは使用率でベスト10にランクインしているものの、命中の不安定さも相まってシーズン7以降大幅に低下し始め、シーズン12以降はベスト10から外れた。代わりにシングルバトルではやけどの確率が高いふんえんが、ダブルバトルでは2体同時に攻撃できるねっぷうがほのお技として高い採用率を誇っている。
一般的な育成論
凄まじいほどの特攻と高い防御・特防を持つ。HPも高めなため、耐久力も優秀と言えるだろう。さらにはがねタイプの天敵ほのおタイプが弱点にならないどころか、特性もらいびによって逆に無効化できるのは魅力。じめんタイプが4倍弱点であるのが辛いが、第五世代ではそれを補うアイテムふうせんが登場し、使いやすさは上昇したと言える。
ほのお・はがねという複合タイプにより、やけど・どく・砂嵐といったメジャーなスリップダメージの大半を無効化できるため、耐久に努力値を振っていなくてもかなりしぶとい。しかしじめんが4倍弱点であるため完全な耐久型にしてしまうと安定しないので、多少耐久調整をした特殊アタッカーとしての運用がベスト。性格は基本はひかえめ、素早さ調整をする場合・こだわりスカーフを持たせて使う場合などはおくびょうが選ばれる。ただし、新道具のしんかのきせきの登場により、それを持たせたものも含めて耐久型のポケモンが増加したことから、おくびょうでこだわりスカーフを持たせて採用されることは少なくなった。
技構成はメインのほのお技1つを基本とし、だいちのちから・あくのはどう・めざめるパワー(理想タイプはこおりかくさ)・りゅうのはどうの中から3つでフルアタか、またはサブ攻撃技2つと補助技1つというパターンが多い。ただし素早さ種族値の問題から、あくのはどうは選んだとしても追加効果は期待しない方がいい。また、あくタイプの技を受けると攻撃が上がってしまう第五世代の新特性せいぎのこころの登場によって、この技を読まれてテラキオンなどを出された場合は相当厳しくなることから、優先度はやや低くなることも考えられる。タイプ一致の特殊技としてラスターカノンもあるが、はがねタイプの技で弱点を突ける相手はほぼメインと他のサブ技でカバーできるため、これも優先度は低い。第六世代では、新登場したフェアリータイプへのダメージ源にもなりうるので、これまでよりは採用価値は上昇した。アーゴヨンに関しては特殊特化ヒードランのだいちのちからを確定耐えして逆にわるだくみで起点にするよう調整するのが普通なので、アーゴヨンを見ることは無理にしない方がよい。
その他物理技まで広げればストーンエッジやだいばくはつなどがあるが、ストーンエッジはウルガモスやリザードンなどの4倍弱点を狙い打つのにしか使わない。これらは元々タイプ相性の時点で圧倒的に有利で、めざめるパワーで特別に対策を用意されていない限りごり押しでも十分勝てるが、ウルガモスはちょうのまいで積まれると厳しいので、ウルガモスの積みの起点にされるのを防ぐ目的で使う。だいばくはつは第四世代までは死に際に撃つと強力だったが、第五世代では威力が大幅に低下したため、採用はまずされない。
メインのほのお技はほぼ、専用技のマグマストームかだいもんじの2択。ただしこだわりスカーフなどを持たせて撃ち逃げする前提の場合にはオーバーヒート、安定志向またはそこまで火力を必要としない場合にはかえんほうしゃが選択肢に入るため、自分の戦術に合ったものを見出すべきといえる。マグマストームはだいもんじと同じ威力で拘束ダメージの分があるため実質的にだいもんじより威力が高いことになるが(だいもんじでやけどを負わせれば一概にそうとも言い切れないが)、その分命中はだいもんじより低く安定しない。ただ当たりさえすれば、単純な総ダメージ量だけでなく、拘束ダメージによってきあいのタスキで持ちこたえた相手に自動的に止めを刺せるという大きな利点があり、さらに第五世代で命中率が僅かとはいえ上昇したため、こうかくレンズなどを持たせてでもマグマストームをメインに使う人は少なくない。マグマストームを採用する場合、相手を拘束しながらどくどく、まもる、みがわりを駆使してさらに相手を苦しめる戦法もよく見られる。なお配信で手に入れた個体のみふんかを覚えているが、これはほぼ選択肢に入らない。この個体は性格がれいせい固定であるため素早さがかなり低く、ほとんどの場合ふんかを撃つ前に攻撃を受けてHPが減ってしまうため、十分に活かしきれない。もし採用する場合は、れいせいでも最速(実数値116)にしてこだわりスカーフを持たせる(この場合は最速の106族までを奇襲可能)か、わざと個体値0(逆V、実数値73)を狙い、味方のトリックルームのサポートを受けた上で戦う必要がある。
補助技は上記のマグマストーム採用時のどくどく、まもる、みがわりの他、おにび、ちょうはつ、ステルスロックなど。先述の通り基本はアタッカーなので、いずれも状態異常を撒いて後続に繋げるというよりも、苦手な相手や受けポケモンに出くわした際に強引に突破できる可能性を作るといった意味合いが強い。
脚注
各言語版での名称と由来
言語 | 名前 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ヒードラン | 火、Ὕδρα(ギリシャ語:ヒュドラー)、heat(英語:熱)、dragon(英語:竜) |
英語 | Heatran | ヒードラン |
ドイツ語 | Heatran | ヒードラン |
フランス語 | Heatran | ヒードラン |
韓国語 | 히드런(Hedrun) | ヒードラン |
中国語 | 席多藍恩(Xí Duō Lán Ēn) | ヒードラン |
関連項目