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溜め技
提供:ポケモンWiki
(溜めわざから転送)
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溜め技(ためわざ)は、使用するために準備行動が必要なわざの俗称。
溜め動作にはいくつかの種類があるが、多くは1ターン溜めて次のターンに攻撃する技のことを指すことが多い。以下、特に指定がなければ溜め技のことを1ターン溜めて次のターンに攻撃する技とし、記述・データは第八世代に準拠している。
1ターン溜める技
1ターン溜める技の中にはその場で溜める行動を行う技と、1ターン姿を隠す技がある。共通して以下の仕様がある。
- 溜めた次のターンは、そのポケモンの行動選択はスキップされる。このため交代・メガシンカ・ダイマックス・テラスタルなどもできなくなる。
- 溜めるターンと攻撃するターンの2回、なまけ・ひるみ・かなしばり・ちょうはつ・ふういん・こんらん・まひ・メロメロ・お願いを聞いてくれるかで行動できるかどうかが判定される。溜める行動ができなかった場合、次のターン行動選択できる。溜める行動が成功しても、攻撃するときこれらの効果で行動できなかった場合、溜め技は失敗する。
- 溜める行動が成功しても攻撃する前にひんしになった場合、攻撃できないまま倒れる。
- 溜めている間にねむり・こおり状態になった場合、以下のようになる。
- パワフルハーブを持っているときに溜め行動を行うと、消費して溜めターン無しで攻撃することができる。
- フリーフォールのみ、パワフルハーブの効果は発動しない。
- 溜める行動を行った後、攻撃する前にパワフルハーブを手に入れたとしても消費しない。
- 行動を制限する状態異常や状態変化にかかっていても、行動できるかの判定は1回のみ行われる。行動自体ができなかった場合パワフルハーブは消費しないが、技が外れたり無効化されたときは消費される。
- PPは溜める行動のときに消費する。
- こだわり系アイテムによる技の固定は各行動ごとに判定される。溜める行動の後、攻撃する前にこだわり系アイテムを手に入れた場合でも溜め技でこだわったことになる。
- 使用者の特性へんげんじざい・リベロは溜めターンと攻撃ターンのどちらでも発動判定がある。
- 溜め技はねごとで選ばれない。
- 溜め技に対するさいはいは失敗する。
- 溜める行動の直後にまねっこが使われた場合、第四世代のみまねっこは失敗する。第五世代以降は成功して技を溜め始める。
- 攻撃技の溜め技に対して、ふいうち・さきどりは1ターン目と2ターン目のどちらも成功する。
- さきどりで出した溜め技を溜めたときは威力が1.5倍にならない。パワフルハーブなどで1ターンで使用できた場合は威力が1.5倍になる。
- 変化技の溜め技はよこどりの対象にならない。
- 他の技が出る技で溜め技が出た場合、以下の仕様がある。
- 特性クイックドロウ、持ち物せんせいのツメ・イバンのみの効果で行動順が早くなるかは、1ターン毎別々に判定される。
- 特性あとだし、持ち物こうこうのしっぽ・まんぷくおこうの効果で行動順が遅くなるかは、1ターン毎別々に判定される。行動の途中でこれらの効果を失うと行動は早くなり、これらの効果を得ると行動が遅くなる。
- 溜める行動自体はまもる・ファストガード・サイコフィールド状態などで防がれる対象にならない。特性ふしぎなまもり・そうしょくなどの効果が溜める行動に対して発動することは無い。これらの効果は攻撃時にのみ発動する。このときパワフルハーブを持っていると、消費してから無効化される。
- ちゅうもくのまと状態の影響は、実際にダメージを与えるターンのみ受ける。
- いちゃもん状態でも失敗しないが、連続で選ぶことはできなくなる。
- 攻撃するターンにてだすけ状態になっている場合のみ、わざの威力が上がる。溜めたターンにてだすけ状態になっただけでは威力が上がらない。
- 攻撃するターンにそうでん状態の効果が働いている場合のみ、わざのタイプがでんきタイプに変わる。溜めたターンにそうでん状態になっただけでは変わらない。
- ノーマルタイプの溜め技は、攻撃するターンにプラズマシャワー状態の効果が働いている場合のみ、わざのタイプがでんきタイプに変わる。溜めたターンにプラズマシャワー状態になっただけでは変わらない。
- とぎすますを使用した次のターンに使用した場合、溜めるターンでとぎすます状態の効果は切れて、確定急所ではなくなる。
- パワフルハーブを消費して溜めるターンに即座に技を使った場合は、とぎすます状態の効果で確定急所になる。
- ロックオンを使用した次のターンに使用した場合、溜めるターンでロックオン状態の効果は切れて、必中ではなくなる。
- パワフルハーブを消費して溜めるターンに即座に技を使った場合は、ロックオン状態の効果で必中になる。
- メトロノームを持つポケモンが使用する場合、第四世代では通常の技と同様に技が成功するたびに倍率が上がる。第五世代以降では1回目の攻撃からダメージが増えるが、2回目以降は技が成功するたびに倍率が上がる。
- いのちのたまを持つポケモンが使用する場合、いのちのたまによるHP減少は攻撃するターンにのみ起こる。
- ジュエルを持つポケモンが使用する場合、溜める段階では発動せず、攻撃が成功する直前になって発動する。
- 特性おやこあいのポケモンが使用しても連続攻撃にならない。パワフルハーブを使用した場合も同様。
- マックスレイドバトルに出てくる敵ダイマックスポケモンは、1ターン溜める技を溜め無しで使用できる。
- テラレイドバトルに出てくる敵テラスタルポケモンは、その場で溜める技なら通常通り使用できる。姿を隠す溜め技は失敗する。
その場で溜める
1ターンその場で技を溜める。その間他のポケモンの攻撃に対して無防備になる。
わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中率 | PP | 直接 | 効果 | 世代 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
かまいたち | ノーマル | 特殊 | 80 | 100 | 10 | × | 急所に当たりやすい | 1-7 |
ゴッドバード | ひこう | 物理 | 140 | 90 | 5 | × | 追加効果として30%の確率でひるみ状態にする 急所に当たりやすい |
1- |
ソーラービーム | くさ | 特殊 | 120 | 100 | 10 | × | にほんばれ状態なら溜めない | 1- |
コールドフレア | こおり | 特殊 | 140 | 90 | 5 | × | 追加効果として30%の確率でやけど状態にする | 5- |
フリーズボルト | こおり | 物理 | 140 | 90 | 5 | × | 追加効果として30%の確率でまひ状態にする | 5- |
ジオコントロール | フェアリー | 変化 | - | - | 10 | × | とくこう・とくぼう・すばやさランク+2 | 6- |
ソーラーブレード | くさ | 物理 | 125 | 100 | 10 | ○ | にほんばれ状態なら溜めない | 7- |
メテオビーム | いわ | 特殊 | 120 | 90 | 10 | × | 溜め時にとくこうランク+1 | 8- |
ロケットずつき | ノーマル | 物理 | 130 | 100 | 10 | ○ | 溜め時にぼうぎょランク+1 | 1-8 |
エレクトロビーム | でんき | 特殊 | 130 | 100 | 10 | × | 溜め時にとくこうランク+1 あめ状態なら溜めない |
9 |
1ターン姿を隠す
1ターン姿を隠す溜め技は、溜めている間ほとんどの攻撃を受けない。1ターン姿を隠す溜め技にのみ以下の特徴がある。
- 状態異常・状態変化・なまけにより2ターン目の行動ができなかった場合も姿を現す。
- 第五世代までねこのてで選ばれるが、第六世代からは選ばれない。
- 状態により、隠れている間でも受ける技がある。中でも表中太文字の技によるダメージは増える。ただし、必中になるわけではない。
わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中率 | PP | 直接 | 状態 | 受ける技 | その他効果 | 世代 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
あなをほる | じめん | 物理 | 80 | 100 | 10 | ○ | あなをほる | じしん マグニチュード じわれ 2のみ |
1- | |
そらをとぶ | ひこう | 物理 | 90 | 95 | 15 | ○ | そらをとぶ | かぜおこし たつまき かみなり スカイアッパー うちおとす ぼうふう サウザンアロー ふきとばし 2のみ |
1- | |
とびはねる | ひこう | 物理 | 85 | 85 | 5 | ○ | 追加効果として30%の確率でまひ状態にする | 3- | ||
フリーフォール | ひこう | 物理 | 60 | 100 | 10 | ○ | 相手もそらをとぶ状態にする | 5-7 | ||
ダイビング | みず | 物理 | 80 | 100 | 10 | ○ | ダイビング | なみのり うずしお |
3- | |
ゴーストダイブ | ゴースト | 物理 | 90 | 100 | 10 | ○ | シャドーダイブ | なし | まもる系統の状態を解除する | 6- |
シャドーダイブ | ゴースト | 物理 | 120 | 100 | 5 | ○ | 4- |
以下の技は姿を隠しているポケモンに対しても当たる。
- ロックオン状態の効果がある技
- 特性ノーガードの効果がある技
- 姿を隠しているポケモンがノーガードであるときと、姿を隠しているポケモンに技を使用したポケモンがノーガードであるときのどちらも当たる。
- どくタイプのポケモンが使用したどくどく(第六世代以降)
- アロマセラピー・いやしのすず
- オウムがえし・さきどり・しぜんのちから自体
- てだすけ
- ダイヤモンド・パールのみ、隠れているポケモンには当たらない。
- がまん・スピードスター・へんしん(第一世代のみ)
- ポケモンスタジアム2ではがまんは当たらない。
- おきみやげ (第三世代・第四世代のみ)
姿を隠している間には以下の特徴がある。
- 上記以外の必中技、テレキネシスの効果がある技、Zワザ、ダイマックスわざも当たらない。
- 味方がダイマックスわざを受けたとき発動する効果は受ける。
- 天候のダメージは、以下のように扱う。
- あなをほる・ダイビング状態で姿を隠している間は受けない。
- そらをとぶ・シャドーダイブ状態で姿を隠している間は受ける。
- 地面にいることで発動するフィールドの効果を受けない。
- 地面にいないポケモンでも発動するフィールドの効果は、隠れている間も発動する。
- みがわり状態のときは、みがわりごと姿を隠す。
- 姿を隠している間に攻撃を受けた場合、当たらない技ならみがわりもダメージを受けない。当たる技ならみがわりが代わりに受けることができる。
- おかたづけが使われた場合、みがわり状態は消滅する。
- 場を対象のわざ (全体の場が対象のわざ・相手の場が対象のわざ・味方の場が対象のわざ) の影響は受ける (くろいきりなど)。
- 味方がサイドチェンジを使った場合、位置は変わる。
- 相手の特性いかく・おみとおし・かわりもの・きけんよち・ダウンロード・トレース・よちむの効果は受ける。味方の特性きょうえん・きみょうなくすり・しれいとうの効果は受ける。
- 特性わたげによる能力低下は受けない。
- 特性ひらいしん・よびみずで技を引き寄せる効果は隠れている間も発動する。第五世代以降では、引き寄せた技が当たらなければ能力は上がらない。
- 姿を隠している間は特性おどりこが発動しない。攻撃技を受けてもうのミサイルが発動しない。
- ノーガードやロックオン状態の効果を受けていても、フリーフォールは姿を隠しているポケモンに使用しても当たらない。
- 姿を隠していることで攻撃が当たらなくてもからぶりほけんは発動しない。
- 第四世代以降では、モンスターボールは姿を隠している相手に投げることができない。
- 第七世代では、姿を隠している野生ポケモンは仲間を呼ばない。
その他
溜め技と呼ばれることは少ないが、攻撃に準備行動を要する技として以下の技がある。
ターンの最初に溜める
ターンの最初、交代・メガシンカ・ダイマックスの後、優先度+6の行動より前に技を準備するメッセージが流れる。このメッセージが流れた後、優先度-3で行動するまでにそれぞれ特殊な効果がある。
わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中率 | PP | 直接 | 効果 | 世代 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
きあいパンチ | かくとう | 物理 | 150 | 100 | 20 | ○ | 溜めている間に攻撃技を受けると失敗する | 3- |
くちばしキャノン | ひこう | 物理 | 100 | 100 | 15 | × | 溜めている間に直接攻撃をしてきた相手をやけどにする | 7- |
トラップシェル | ほのお | 特殊 | 150 | 100 | 5 | × | 溜めている間に物理技を受けなければ失敗する | 7- |
2ターン後に攻撃する
相手の場をみらいにこうげき状態にし、2ターン後、ターンが終了したときにダメージを与える。技を使用してから攻撃までの間、交代したり他の行動をしたりすることができる。すでにみらいにこうげき状態になっている位置にこれらの技を使うと失敗する。
わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中率 | PP | 世代 |
---|---|---|---|---|---|---|
みらいよち | エスパー | 特殊 | 120 | 100 | 10 | 2- |
はめつのねがい | はがね | 特殊 | 140 | 100 | 5 | 3- |
2ターン溜める
わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中率 | PP | 直接 | 効果 | 世代 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
がまん | ノーマル | 物理 | - | 必中 | 10 | ○ | 2ターンの間がまん状態になり、その間に受けたダメージを2倍にして返す | 1-7 |
備考
- 特性しれいとうの効果でシャリタツがヘイラッシャと合体しているとき、シャリタツは溜め技で姿を隠しているポケモンと似た扱いを受ける。ただし、完全に同じ扱いというわけではなく、ノーガードの効果がある技や、どくタイプが使うどくどくであってもこの状態のシャリタツには当たらない。
バグ
- 第五世代以降のダブルバトルにおいて1ターン溜める技を選択したが、行動する前に味方のポケモンが相手のポケモンを倒してレベルアップしたことで新しい技を覚え、選択していた技を消した場合、消した技をそのまま溜め始める。
- 第三世代・第四世代では、このようなときは新しく覚えた技の方を使用する。
- 第八世代以前で、場に出てから最初の行動でこの流れを行った場合、以下のような現象がある。
- 第九世代では条件に関わらず、消した溜め技の攻撃も正常に成功する。
- ソード・シールドの初期バージョンのダブルバトルで自分の右側にいるポケモンが1ターン溜める技を使用した次のターン、時間切れでわざを選べなかった場合は攻撃できない。1ターン目に姿を消すわざの場合は姿を消したままになり、3ターン目は姿が消えた状態のまま自由にわざを選べる。このバグはVer.1.1.1で修正された。
- 第八世代のみ、姿を隠しているポケモンのばけのかわが発動した場合、見かけ上は「ばけたすがた」のままだが実際には「ばれたすがた」として扱われる。ステータス画面でも「ばれたすがた」になっている。交代したりダイマックスしたりすると見た目も「ばれたすがた」になる。