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トレース

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トレースは、ポケモンのとくせいの一種。

効果

場に出たとき、自分の特性を相手の場にいるポケモンと同じ特性にする。対象となる相手が複数いる場合、ランダムで1体が選ばれる。

手持ちに戻るか、戦闘が終了すると特性はトレースに戻る。

説明文

第三世代
あいてと おなじ とくせいに なる
第四世代第五世代第六世代
あいてと おなじ とくせいに なる。
相手と 同じ 特性に なる。
ブラック2・ホワイト2ライブキャスターチェレン
この とくせいの ポケモンは せんとうに でたときに とくせいが あいてと おなじに へんか するんだ とくせいが へんか することで あいての とくせいが わかるのもじゅうような ようそ だから おぼえて おくこと
この特性の ポケモンは 戦闘に でたときに 特性が 相手と 同じに 変化するんだ 特性が 変化することで 相手の 特性が わかるのも 重要な 要素だから おぼえて おくこと
第七世代第八世代第九世代
とうじょうしたとき あいての とくせいを トレースして おなじ とくせいに なる。
登場 したとき 相手の 特性を トレースして 同じ 特性に なる。

所有ポケモン:そのポケモンの別のとくせい

特性1 特性2 隠れ特性
メガフーディン トレース - -
ポリゴン トレース ダウンロード アナライズ
ポリゴン2 トレース ダウンロード アナライズ
ラルトス シンクロ トレース テレパシー
キルリア シンクロ トレース テレパシー
サーナイト シンクロ トレース テレパシー

こんなときに使おう

相手が特性いかくの物理アタッカーであるときや、ちょすいもらいびなどで相手のタイプ一致技を無効化できるときなどがトレースの狙い目となる。自分にとって役に立たない特性をトレースしても情報アドバンテージは得られるが、デメリットがある特性をコピーする可能性もある。

相手が場に出たときに発動する特性を持っている場合、第五世代以降なら発動した順で素早さ判定できることがある。

場に出るだけで相手が持つ特性を判別できるので、好みの特性を持った野生ポケモンを効率的に捕まえやすくなる。ただし相手が複数いるときに誰の特性をコピーするかはランダムなので、群れバトルでの隠れ特性判定には向かない。

マンガにおけるトレース

ポケットモンスターSPECIAL

ポケモン エフェクト
使用者 初出話 備考
サーナイト 尻尾を高く上げることで、その方向にでんきわざが引き寄せられる。
カルネ X・Y編 とくせいの初出

他に、ポケットモンスターSPECIAL 第23巻グリーンのポリゴン2がトレースを持っていることが明かされている。

特性の仕様

  • 発動すると、第四世代では「<特性所有者>は (対象が味方であるときは無し)/やせいの/相手の <対象のニックネーム>の <コピーした特性名>を トレースした!」というメッセージが出る。第五世代以降では、「<特性所有者>の トレース」と書かれた特性バーが現れた後「<特性所有者>の <コピーした特性名>」と表記が変わり、さらに「<対象のニックネーム>の <特性名>を トレースした!」というメッセージが出る。
    • 相手の場に複数匹同じ名前のポケモンがいる場合、コピー元になった個体の判別はできない。ただし、第九世代の場合は特性バーと同時にポケモンのアイコンが表示されるので、外見が異なるポケモンであれば判別できる。
  • 場に出たときに発動する特性をコピーした場合、世代により仕様が異なる。
    • 第三世代では手に特性は発動しない。トレースでトレースをコピーした際にも再びトレースが発動することはない (第四世代以降ではトレースに対してトレースは発動しない)。
    • 第四世代以降では、入手した特性を即座に発動させる。
  • この特性に対するなりきり第四世代までは成功する。第五世代以降では失敗する。
  • この特性に対しうつしえを使うと失敗する。
  • この特性のポケモンがなかまづくりを使うと失敗する。
  • この特性に対してかがくのちから/レシーバーは発動しない。
  • トレースに対するスキルスワップや、トレースのポケモンが使用するスキルスワップは成功する。第五世代のみスキルスワップでトレースを手にしても、その際トレースは発動しない。第四世代第六世代以降ではスキルスワップでトレースを手にした瞬間に発動が可能になる。
    • この特性に対してさまようたましいは発動する。トレースを手にした瞬間に発動が可能になる。
    • 基本的にトレースは場に出ると同時に他の特性に変わるため、トレースが不発した特殊な状況でなければスキルスワップ/さまようたましいでトレースを移し替えることはできない。

発動条件

特性 世代
3 4 5 6 7 8 9
てんきや × × × × × -
トレース × × × × × ×
フラワーギフト - × × × × -
マルチタイプ - × × × × × ×
イリュージョン - - × × × × ×
かわりもの - - × × × × ×
ダルマモード - - × × × × -
バトルスイッチ - - - × × × -
ARシステム - - - - × × -
かがくのちから - - - - × - ×
きずなへんげ - - - - × - ×
ぎょぐん - - - - × × -
スワームチェンジ - - - - × × -
ぜったいねむり - - - - × - ×
ばけのかわ - - - - × × ×
リミットシールド - - - - × - ×
レシーバー - - - - × × ×
アイスフェイス - - - - - × ×
うのミサイル - - - - - ×
かがくへんかガス - - - - - × ×
じんばいったい - - - - - × ×
はらぺこスイッチ - - - - - × ×
おもかげやどし - - - - - - ×
クォークチャージ - - - - - - ×
こだいかっせい - - - - - - ×
しれいとう - - - - - - ×
ゼロフォーミング - - - - - - ×
テラスシェル - - - - - - ×
テラスチェンジ - - - - - - ×
どくくぐつ - - - - - - ×
マイティチェンジ - - - - - - ×
凡例
○ : トレースでコピーできる。
× : トレースでコピーできない。
- : その世代では特性が存在しない。
  • 相手全てがコピーできない特性の場合、トレースは発動しない。このとき、相手のポケモンが場から去って、代わりに出てきたポケモンがコピーできる特性だったときは、第五世代ではトレースは発動しない。第四世代第六世代以降ではその時点でトレースが発動する。
    • コピーできない特性が、特性を変える技特性の効果でコピーできる特性に変わった場合も同様となる。
  • 相手の場にコピーできる特性を持つポケモンが複数いる場合、どの特性をコピーするかはランダムで決まる。
    • コピーできる特性とコピーできない特性がどちらもいる場合、必ずコピーできる特性の方をトレースする。
    • トリプルバトルでは、自分と隣り合わない対角の端に位置するポケモンの特性はトレースの対象にならない。トレースが不発に終わった後、サイドチェンジ/MOVEによりコピーできる特性を持つポケモンの前/前隣りに移動したとしてもトレースは発動しない。
    • マックスレイドバトル/テラレイドバトルでは、敵レイドボスポケモンが発動させるトレースの対象は、コピーできる特性の中からランダムで決まる。
  • 相手の場にポケモンが1体もいないときに場に出た場合、トレースの効果は保留される。次にコピーできる特性のポケモンが出てきたときにトレースは発動する。第五世代でも同様。
    • 例えば、味方がとんぼがえりで相手を倒し、味方の交代先としてトレースのポケモンを出したときなどにおいて、この状況は起こり得る。
  • 相手がみがわり状態でも発動する。
  • 相手がとくせいなし状態でも発動する。相手の打ち消されている特性をコピーし、とくせいなし状態はコピーしない。
    • 自分がとくせいなし状態の場合はトレースは発動しない。
  • 特性かがくへんかガスが発動している間はトレースは発動しない。
    • かがくへんかガスの効果が切れたときは即座にトレースが発動可能になる。ダブルバトルで相手の場のかがくへんかガスのポケモンが交代で場から去ったときは、交代先のポケモンが出てくる前にその隣のポケモンの特性をコピーできる。
    • かがくへんかガスがとくせいなし状態になって効果が切れたときでもトレースは発動可能になるが、かがくへんかガスをコピーすることはできない。
  • この特性のポケモンがとくせいガードを持っているときは特性が変わらない。このときにトレースの発動条件を満たすと、特性バーの代わりに「<所有者>は とくせいガードの効果で 特性が 守られている!」とメッセージが出てトレースが不発する。
    • とくせいガードを持って場に出たときに、相手の場にコピーできる特性のポケモンがいた場合、とくせいガードの効果でトレースは不発した後、それ以上トレースが発動することは無くなる。このとき、以下のようになる。
      • 相手の場にコピーできる特性のポケモンが出てきても、とくせいガードのメッセージは出ない。
      • 持ち物に影響を与える技や、マジシャン/わるいてぐせ/マジックルームによりとくせいガードの効果が消えた場合でもトレースは有効にならない。相手の場にコピー可能なポケモンが出てきたときや、相手の特性がトレース可能な特性に書き変わったときでもトレースは発動しない。
      • 一度手持ちに戻り、とくせいガードを持たずに場に出ればトレースは発動するようになる。
      • スキルスワップでトレースを他のポケモンに移せば、渡したトレースは発動する。
    • とくせいガードを持って場に出たときに、相手の場にコピーできない特性のポケモンしかいなかった場合か、相手のポケモンが不在だった場合、トレースの発動は保留される。このときとくせいガードのメッセージが出ることもない。その後は相手の場のポケモンが入れ替わるか、相手の特性が変わる度にトレースの発動判定がある。このとき、以下のようになる。
      • 相手の場にコピーできる特性のポケモンが出てくる度にとくせいガードのメッセージが出る。コピーできない特性のポケモンが出てきた場合、他にコピーできる特性のポケモンがいてもメッセージは出ない。
      • 持ち物に影響を与える技/マジシャン/わるいてぐせ/マジックルーム状態の効果によりとくせいガードの効果が消えた場合、その時点ではトレースは発動しない。交代や死に出しにより相手の場にトレース可能な特性のポケモンが繰り出されたときか、相手の特性がトレース可能な特性に書き変わったときにトレースの発動判定がある。相手の場の2体の片方がコピー可能なポケモンに変わった場合、もう片方もコピー可能な特性だったとしても、必ず新たに現れた特性の方がトレースの対象となる。

発動順

  • 第四世代までは場に出たときに発動する特性の中では発動の優先順位が最も高く、すばやさに依らず先に発動する。
  • 第五世代以降では他の多くの場に出たとき発動する特性とは優先順位は同じで、それらとはすばやさ順に発動順が決まる。詳細はターン#1.ポケモンを繰り出すを参照とする。
    • トレースが不発した後に相手のポケモンが交代してコピー可能な特性を持つポケモンが出てきたとき、そのポケモンが場に出たとき発動する特性を持っている場合、トレースとは同時に場に出たときと同様に発動順が決まる。
    • トレースが不発した後に相手のポケモンの特性がコピー可能な特性に変わったとき、そのポケモンの特性とトレースはすばやさが高い順に発動する。きんちょうかんきょうえんなど、場に出たときは発動の優先順位が異なる特性でも関係無しにすばやさ順になる。
  • 設置技の効果はトレースの前に発動する。
    • 例えばふゆうをトレースできるが同時に場がどくびしである場合、どくびしが先に発動するためふゆうの効果でどくびしを回避することができない。
    • これはトレースのポケモンではなく他のポケモンがトラップに引っかかった場合も同様である。例えばコピーできる特性を持つポケモンをAとし、Aが場に出たと同時にトラップの効果でひんしになってしまうと、トレースが発動可能になるまでAが場にいなかったことになるためトレースできない。
      • このときAの特性を味方のかがくのちから/レシーバーが引き継ぐ場合、即座にAの特性は移し替えられ、それに際してトレースも発動可能となる。これらはAの代わりのポケモンを選択可能になるより前に完了する。

備考

  • 似た効果を持つ技としてなりきりがある。
  • イリュージョンはトレースできないので、場に出しただけで相手がイリュージョンで化けたポケモンだと判別できることがある。コピーできない特性の可能性があるポケモンに化けられている場合は、トレースが不発しただけでは判別できない。
  • ポケモン不思議のダンジョンでは戦闘に出るという概念がないため、別のポケモンから技を受けて倒れなかった場合に発動してそのポケモンと同じ特性に変わる。特性を複数併せ持つポケモンに対しては両方ともコピーする。

各言語版での名称

言語 名前
日本語 トレース
ドイツ語 Erfassen 8-
Fährte 3-7[1]
英語 Trace
スペイン語 Calco 9-
Rastro 3-8[2]
フランス語 Calque
イタリア語 Traccia
韓国語 트레이스 (Teuleiseu)
中国語
(第七世代以降の標準表記)
簡体字 复制 (Fùzhì)
繁体字 複製 (Fùzhì)
中国語
(主に第六世代以前の表記)
大陸 追踪 (Zhuīzōng)
香港 追蹤
台湾 追蹤
ポルトガル語 Traçar
トルコ語 Kopyalama
ベトナム語 Theo dấu
  1. 第七世代以前の Fährte は「足跡」という意味であるが、これは「跡をなぞって複製する」と「足跡」の両方の意味を持つ英語 trace を誤訳して生まれたものと推測される。第八世代以降の Erfassen は「(データの)キャプチャ」を意味しており、正しく翻訳されている。
  2. 第八世代以前は「痕跡・形跡」と「トレース」の両方の意味を持つ«Rastro»が使用されていた。第九世代以降は「模倣」を意味する«Calco»に変更され、意味が混同しないものとなった。

関連項目