ポケットモンスター ダイヤモンド・パール
ポケットモンスターダイヤモンド ポケットモンスターパール | |
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ジャンル | RPG |
プレイ可能人数 | 通常は1人、対戦時2人 |
発売元 | Nintendo/The Pokémon Company |
開発元 | Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK Inc. |
発売/配信日 | |
日本 | 2006年9月28日 |
アメリカ | 2007年4月22日 |
イギリス | 2007年7月27日 |
ドイツ | 2007年7月27日 |
オーストラリア | 2007年6月21日 |
韓国 | 2008年2月14日 |
公式サイト | |
ポケットモンスター ダイヤモンド・パールとは、2004年から2006年にゲームフリークが開発、任天堂が2006年9月28日に発売/販売した、ニンテンドーDS用ソフト。
概要
シリーズ10周年記念作であり、旧作GBA版「ルビー・サファイア」から約4年ぶりに発売された。当時ブームになっていたニンテンドーDSで発売された事もあり、かなりの売り上げ数を誇った。発売当日から品切れした店舗が続出した程でもある。
日本では586万本売れ(2010年3月時点)、ニンテンドーDSで発売されたソフトで二番目に売上本数が高い(1位は「Newスーパーマリオブラザーズ」の587万本)。世界では1767万本(2022年3月時点)売れた[1]。またマイナーチェンジ作品の「プラチナ」が2008年9月に発売された。
「日本ゲーム大賞 2007」優秀賞・ベストセールス賞を受賞[2]。
発売までの経緯
2004年に「ファミ通DS」等の大手任天堂専門雑誌等でポケットモンスターの新作が出ると言う事が告知され、「久々のポケモン」、「新作ハードニンテンドーDSで発売される」と言う事でユーザーからはかなりの期待が持たれた。
2005年3月頃に、任天堂と提供を結んでいる事でも知られるコロコロコミックがゲーム写真等の画像をいち早く公開した。そして、2006年の春~夏頃にファミ通DS等の雑誌で、新ポケモンの「ブイゼル」や「ドラピオン」等のイラスト、新しいとくせい等の情報公開、及び「ヒールボール」や「ダークボール」等の情報も載せられた。
そしてファミ通DS2006年9月号で、チャート式の攻略小雑誌が付き、さらには先着10名にダイヤモンド・パールがプレゼントされた。そして、2006年9月28日にダイヤモンド・パールが発売され、現在に至る。
システム
旧作から変更されたシステム
- DSになったことで、2画面方式となって時と場合によって、上画面で表示されたりポケッチ選択などは下画面で表示されたりする。
- インターネット通信が使用でき、クリスタルと同様に見知らぬ人と交換や対戦できるが、このソフト以降の第四世代・第五世代のインターネット通信対応作品では2014年5月までサービスが提供されていた。
- 第三世代までとの最も大きな違いは、タイプごとではなく、技ごとに物理、特殊攻撃が定められていることである。今までと違った個体値、努力値の割り当てが求められるようになり、従来の戦略が通用しなくなる一方、「新たな戦略」を見つける楽しさが広がった。
- 道具の所持数が無制限になったため、パソコンに道具を預ける機能が廃止された。
- このため、パソコンから引き出せるキズぐすりはなくなった。バッグにも入っていない。
- イベントなどで入手したデオキシスを所持していれば、トバリシティの隕石に触れることで1本のソフトで全フォルムをポケモンずかんに登録できるようになった。
- ポケットモンスターシリーズで唯一、ライバルと対戦する前にポケモンを捕まえることができる。少しストーリーが進んでから戦うため、相手がレベル5の状態では対戦しない。
- 一部のポケモンが性別によって見た目が変化するようになった(ニドランは♂と♀で別ポケモン扱いのため、例外)。ピカチュウ(尻尾の切れ込みの有無)などの細かい部分のみの違いもあれば、カバルドン(体色が異なる)などの大きく違うポケモンなど様々である。
- ストーリーの進行上、ノンプレイヤーキャラクターと一緒にダンジョンなどを歩くことができ、野生またはほかのトレーナーと勝利後は回復までしてくれる。また、第四世代の本編では一緒に歩いた場合のみではあるが、初の野生が2体同時に出現する概念が登場した。
- じてんしゃが2段階方式となり、遅い方式は曲がりやすいが砂の坂を上れず、早い方式は曲がりにくいが砂の坂を登ることができ、前作ルビー・サファイア・エメラルドとは異なり1つのじてんしゃで対応できるようになった。
- じてんしゃに乗ったままゲートを通れなくなり、ゲートに入るとじてんしゃを降りてしまう。このシステムは不便だったためか、プラチナでは再びじてんしゃに乗ったままゲートに入れるようになった。
- レポートがすでにある状態で最初から始めると、その冒険はレポートを書くことが出来ない。すなわち通信(ちかつうろ含む)が一切出来ず、殿堂入りから先に進むことも出来ない[3]。
- 夜とそれ以外の時間でフィールド上の大半のBGMのアレンジが異なるようになった。かつては第二世代において対野生ポケモンとの戦闘時などのごく一部でのみ採用されていたことがある。
- ファイアレッド・リーフグリーンとエメラルドにあった、全国図鑑入手前は地方図鑑外のポケモンを手に入れることができない制限が撤廃。
ダイヤモンドとパールの差異
ダイヤモンドとパールは、パッケージからも推測できるが、いくつかの違いがある。差異は以下の通り。
ダイヤモンド・パールに関するデータ&スペック
ダイヤモンド
- 型番:NTR-P-ADAJ
- ジャンル:RPG
- プレイ人数:1人(通信時2~8人)
- CERO:A(全年齢対象)
- 発売日:2006年9月28日
- 対応機種:ニンテンドーDS及び互換機
- 価格:4,571円+税
- 売上:300万本以上(2008年4月現在)現在も更新中
- ROM容量:1Gbit(128MB)(日本版以外は64MB)
- その他の仕様:ニンテンドーWi-Fiコネクションに対応。
パール
- 型番:NTR-P-APAJ
- ジャンル:RPG
- プレイ人数:1人(通信時2~8人)
- CERO:A(全年齢対象)
- 発売日:2006年9月28日
- 対応機種:ニンテンドーDS及び互換機
- 価格:4,571円+税
- 売上:250万本以上(2008年4月現在)現在も更新中
- ROM容量:1Gbit(128MB)(日本版以外は64MB)
- その他の仕様:ニンテンドーWi-Fiコネクションに対応。
※発売日に関しては、2006年9月26日前後から、すでに一部の店舗で発売が開始されていた模様。
※セーブデータは1つしかない。
※ニンテンドーWi-Fiコネクションは2014年5月20日にサービスを終了している。
あらすじ
注意:以降の記述には、作品の内容やあらすじ、登場人物などのネタバレが含まれます。ご理解の上ご利用ください。
主人公はフタバタウンに住む少年または少女。ある日、幼馴染でもありライバルでもある友人に誘われ、近くにある湖に向かうことになった。だが、運悪く野生のポケモン・ムックルと遭遇してしまう。慌てる二人は、偶然近くにあったカバンを見つけた。とっさに中に入っていたモンスターボールを投げ、出てきたポケモンを使い戦闘を行う。運良くムックルに勝てたが、今度はカバンの主に見つかってしまう。しかし、カバンの主はそのポケモンを主人公達に託した。なんとそのカバンの主はポケモン研究で有名なナナカマド博士だったのだ。ナナカマド博士にポケモン図鑑を託され、シンオウ地方に住む全てのポケモンの記録を頼まれた主人公は、一足先に町を出たライバルに続いて旅に出発し、様々な思惑が絡み合う冒険へと導かれて行く……。
詳しくは、ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 攻略ページを参照。
ダイヤモンド・パールに関する総情報
- ポケットモンスターシリーズ初の3D表示になっており、町やダンジョンがすべて3DCG(ポリゴン)で再現されている。
- パッケージに描かれているポケモンは、ダイヤモンドでは「時を司りしポケモン、ディアルガ」、パールでは、「空間を司りしポケモン、パルキア」である。
- 最初に手にするポケモンは「ナエトル」、「ヒコザル」、「ポッチャマ」の3匹の内の1匹。
- ダブルスロット機能を使い、第三世代本編のカセットからポケモンを連れて行く事が出来る。ただしDSi(LLを含む)および3DSではダブルスロット機能がないため不可能。詳しくはパルパークを参照。
- ボールに「ヒールボール」(捕まえたポケモンを瞬時に回復)、「ダークボール」(夜や洞窟で捕まえ易い)、「クイックボール」(ポケモンに出会ってすぐに投げるとに捕まえやすい)というボールが追加された(クイックボールのみ、発売前の情報が無かった)。
- Wi-Fiで全世界の人々との交換・対戦が可能である[4]。
- Wi-Fi通信は「ともだちコード」を交換したデータのみ可能。
- 「ロケット団」、「アクア団」や「マグマ団」に相当する新たな悪の組織「ギンガ団」が登場する。幹部の名は「マーズ」、「ジュピター」「サターン」の3人。ギンガ団のボスは「アカギ」(マーズのみ発売前から公開されていた)。
- 時間帯(朝・昼・夕方・夜・夜中)によって背景が変化し、BGMも変化する。
- ジムリーダーや四天王など、特別なトレーナーと戦っている時に、手持ちのポケモンが最後の1匹になる、またその1匹のHPが僅かになると戦闘中にセリフを入れてくる事がある。
その他
- 石原恒和は開発者インタビューで、小学1年生から年配まで遊べる難しくないゲームとしてデザインしたと説明していた[5]。
- ゲームショップでダイヤモンド・パールを予約すると、ゲーム購入時にディアルガとパルキアのリアルフィギュア(海洋堂製作)が付属した。また、ポケモンセンターで予約して買うと(ダイヤモンド・パール2本同時)上記のフィギュアと、ポケモンセンター以外では配布を行わなかったフィギュア用オリジナルケースが付属した。
- 2006年10月中旬頃からポケモンセンターや四天王の部屋の壁(なぞのばしょと表記される)から抜けられなくトラブルが判明した(とくに後者はシェイミ、ダークライを出せるバグ技と重なっている)。任天堂は10月24日にトラブルについての詳細を任天堂内サイトの記事で発表し、27日にDSステーション等で修復プログラム(現在、配信終了)を配信した。
- 海外版のポケモンを日本国内版とGTS経由で交換すると、地球儀が全世界表示になる。
- 2008年4月15日発売の「コロコロコミック5月号」の次号予告のページに「ポケモンゲーム衝撃情報アリ!!」と記述しており、464ページの予告ページには穴埋め問題があり、()内に入っている言葉が「青」「クリスタル」「エメラルド」と後に発売した3つ目のバージョンで、2006「ダイヤモンド・パール」発売 2008( ? )発売という記述があった。その後、「プラチナ」を発売する事が正式に決定した。
- ドンカラス、マニューラ、ジバコイル、ドサイドン、ポリゴンZ、エレキブルなど過去作に登場したポケモンの進化形や、スボミー、リーシャン、ウソハチ、ゴンベなどの進化前のポケモンも多く追加された。
スタッフ
ポケットモンスター ダイヤモンド・パールのスタッフクレジットを参照。
脚注
- ↑ 任天堂株式会社 主要タイトル販売実績、2022年7月28日閲覧。
- ↑ 日本ゲーム大賞2007、2022年9月16日閲覧。
- ↑ 誤ってほかの冒険のレポートを上書きしないための対処と思われる。なお、明示的にレポートを消したい場合は従来通りタイトル画面にて上+Select+Bでセーブデータを消すことができる。
- ↑ 参考リンク
- ↑ 『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』開発スタッフインタビュー 任天堂オンラインマガジン 2006年10月号 No.99 (2018年12月8日閲覧)
外部リンク
関連項目
- ポケットモンスター プラチナ
- ダイヤモンドパール体験版
- シンオウ地方
- フタバタウン
- 種族値一覧 (第四世代)
- ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 小ネタ
- ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 攻略ページ
- ポケットモンスター ダイヤモンド・パールの販売本数
- ポケットモンスター ダイヤモンド出現率1
- ポケットモンスター ダイヤモンド出現率2
- ポケットモンスター ダイヤモンド出現率3
- ポケットモンスター ダイヤモンド出現率4
- ポケットモンスター パール出現率1
- ポケットモンスター パール出現率2
- ポケットモンスター パール出現率3
- ポケットモンスター パール出現率4
- ポケットモンスター ダイヤモンド・パール出現率Extra