ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール | |
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ジャンル | RPG |
プレイ可能人数 | 1人 (ローカル通信時:2〜8人、インターネット通信時:1〜16人) |
開発元 | ILCA |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
発売/配信日 | |
日本 | 2021年11月19日 |
アメリカ | 2021年11月19日 |
オーストラリア | 2021年11月19日 |
ヨーロッパ | 2021年11月19日 |
韓国 | 2021年11月19日 |
香港 | 2021年11月19日 |
台湾 | 2021年11月19日 |
公式サイト | |
pokemon.co.jp (日本語) | |
diamondpearl.pokemon.com (英語) |
ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールとは、2021年11月19日に発売されたNintendo Switch用ソフトである。
概要
ポケットモンスター ダイヤモンド・パールのリメイク版。シリーズ本編ではじめて、ゲームフリーク・クリーチャーズの2社以外が開発を担当した外注作品。
フィールドグラフィックは当時のグラフィックを3Dグラフィックで再現した形となっている。移動時はX・Yよりもさらに小さい二頭身のちびキャラがグリッド移動(斜め移動可)を行い、戦闘画面など一部のシーンで七頭身モデルが使用される。2022年5月にはPokémon HOMEがアップデートで本作に対応し、他のシリーズから本作へポケモンを連れてこられるようになった。
第四世代と同じく、全国図鑑493番までのポケモンが登場する(セレビィとデオキシスはPokémon HOME経由でのみ入手可能)。
略称として「ポケモン BD・SP」[1][2]、「ポケモン Bダイヤモンド・Sパール」[3]、公式SNSなどでは「ポケモンBDSP」[4][5]のハッシュタグが使われた。このほか、増田順一が「ブリダイ・シャイパー」の略称を使用した[6]。
発売初週の売上は600万本を突破した[7]。世界売上は2021年12月末時点で1397万本[8]、2022年3月末時点で1465万本[9]、2022年6月末時点で1479万本[10]、2022年9月末時点で1492万本[11]。日本国内では2022年12月時点の出荷本数が387万本である[12]。
「日本ゲーム大賞2022」のベストセールス賞およびグローバル賞 日本作品部門を受賞した[13]。
新要素・変更点
新要素
- ハマナスパーク
- 発売前に配信されたVer. 1.1.0で追加。殿堂入り後に訪れることができる。地下大洞窟で発掘したなぞのかけらLとなぞのかけらSを石版と交換することで、伝説のポケモンと出会うことができる。ダイヤモンド・パールにあったパルパークの転送機能がPokémon HOMEに移行したため、代替コンテンツとして同じ場所に設置されている。
- グローバルミラクルトレードステーション(GMStation)
- 2022年3月16日に配信されたVer. 1.3.0で追加。ジムバッジ1個入手後に訪れることができ、ミラクル交換ができる。ダイヤモンド・パールにあったGTSの機能自体はPokémon HOMEに移行したため、類似した機能を持つ代替コンテンツとして導入している。
- DSプレイヤー
- リッシこのほとりで貰える。ハートゴールド・ソウルシルバーのGBプレイヤーと似ている機能であり、ダイヤモンド・パール風の音楽に切り替えることができる。
ダイヤモンド・パールからの変更点
- グリッドを無視した移動
- Lスティック使用時はグリッドを無視して縦横斜めを自由に移動することが可能で、傾きの大きさで歩く速さを決定する。十字キー使用時は従来通りグリッドを基準に移動して、Bボタン押しっぱなしでダッシュになる。
- 地下大洞窟
- ちかつうろがリニューアル。たんけんセットを使って行くことができ、他のプレイヤーと通信可能なのは共通だが、ポケモンを捕まえることができる「ポケモンの隠れ家」が登場。ひみつきちに「ポケモンの像」を置くことで出現するポケモンが変化する。カセキほりで遊ぶことも可能。
- スーパーコンテストショー!
- ポケモンスーパーコンテストがリニューアル。ダンス審査のUIが大きく変わった。
- ユニオンルーム
- 第四世代ではワイヤレス通信を行う場所として登場したが、本作ではローカル通信・インターネット通信いずれも可能な場所として登場する。
- ボールデコ
- ダイヤモンド・パール・プラチナおよびハートゴールド・ソウルシルバーのみ登場した要素が復活。シールを、3Dでボールカプセルに貼ることが可能となった。
- ひでんわざ
- 第七世代で廃止となったが、本作ではポケッチを使って野生ポケモンの力を借りる、という形で復活。手持ちポケモンにひでんわざを覚えさせることなく冒険を進めることができる。ひでんマシンはわざマシンに変更されて続投。ひでんわざのわざマシンを入手することでポケッチに技が追加される。ひでんわざ以外のフィールドで使えるわざは第六世代以前と同じ仕様で復活した。
- ポフィン
- 通信要素が廃止されたが、一人でも高レベルのポフィンを作成できるようになった。
- ポケッチ
- ダイヤモンド・パールでは別の画面で表示されたが、Switchでは1画面しかなく、Rボタンで表示モードを切り替える形になった。
- タウンマップ
- (状態別の)あまいかおりのするきの場所、きのみがなっている場所が表示されるようになった。ポケッチのきのみサーチャーは廃止された。
- ポケモンずかん
- 最初からフォルムごとの姿、他言語の図鑑を表示できる(ダイヤモンド・パールではマイスターとのポケモン交換を経てアップグレード)。ダイヤモンド・パールでは他言語の説明が一部のポケモンにしか実装されなかったが、BDSPでは全ポケモンに実装された。
- 御三家
- 御三家のナエトル、ヒコザル、ポッチャマはいずれも全国図鑑入手後に地下大洞窟におけるポケモンの隠れ家で野生ポケモンとして出現し、通信なしで3種類すべて入手できるようになった。
- その他の変更点
- ボックス画面などで表示されるポケモンのアイコンが一新され、ピクセル風の表示ではなくなった。
- タイプを示すアイコンが変更された。
- 殿堂入り後にジムリーダーと1日1回再選できるようになった。
- ミオとしょかんにLEGENDS アルセウスのサブ任務のヒントになる内容が追加された。
プラチナから輸入された仕様
- ロトムのへやが追加され、ロトムのフォルムチェンジができる。
- はっきんだまが登場。ギラティナのフォルムチェンジに必要なアイテムであり、ハマナスパークで入手できる。
- グラシデアのはなが登場。シェイミのフォルムチェンジに必要なアイテムであり、ソノオタウンで入手できる。
- 伝説のポケモンを倒した場合、殿堂入りで復活するようになった。
- 図鑑における外国語の説明が全ポケモンで実装された。
- ゲート内でじてんしゃに乗れるようになった。
- あまいミツのまとめ買いができるようになった。
第五世代以降から輸入された仕様
- フェアリータイプが追加され、タイプ相性の仕様は第八世代準拠。
- かくれとくせい。とくせいパッチもBP交換で入手できる。
- フィールド。
- すごいとっくん。ぎんのおうかんときんのおうかんはものひろい、BP交換などで入手でき、すごいとっくんはバトルパークで行える。
- ほかくクリティカル。ゆれないおまもりもリッシこのほとりでもらえる。
- 産地マーク。BDSPの産地マークが新設された。
- 育て屋が預かり屋に変更された。
- ぼんぐりのみ製ボールが配布アイテムとして復活した。
- 見た目の選択およびファッション。ダイヤモンド・パール時点では登場していなかった主人公の肌色・髪色の選択とファッションの変更が可能となった。
- つれあるき。ダイヤモンド・パールではふれあいひろばで一部のポケモンのみ可能であったが、本作ではふれあいひろばを訪れた後は他のマップでもポケモンを連れ歩くことが可能。ふれあいひろばでは一部のポケモンのみ6匹まで同時に連れ歩ける。
- トバリゲームコーナーが廃止され、ブティックになった。
- がくしゅうそうち廃止。経験値の仕様は第八世代準拠。
- ロトムのカタログ。ギンガハクタイビルではじめてフォルムチェンジするときに入手できる。
- ひかるおまもり。全国図鑑完成で入手できる。
- ポケモンがきぜつするときに登場するときと異なる鳴き声をするようになった。
- おまかせレポート。ソード・シールドで実装されており、本作でも利用できる。
- ポケモン預かりシステムに(四天王挑戦中など一部を除き)どこでもアクセスできる。コトブキシティでギンガだんのしたっぱに勝利すると解放される。
- どく状態のポケモンがフィールド上でダメージを受けなくなった。
- モリモトが引き続き登場。殿堂入り後に213ばんどうろで対戦できる。
- ランニングシューズの操作。従来通りにBボタン長押しでも使用できるが、スティックを大きく倒すことでも走ることができる。
他作品との連動
- 本作は下記の連動特典がある。
- Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイのプレイ記録がある場合、ソノオタウンでミュウを受け取れる。
- ソード・シールドのプレイ記録がある場合、ソノオタウンでジラーチを受け取れる。
- LEGENDS アルセウスのメイン任務をすべて完了したセーブデータがある場合、自宅でてんかいのふえを拾え、やりのはしらでアルセウスの捕獲イベントが起こる[14]。
- 本作のプレイ記録がある場合、LEGENDS アルセウスではコトブキムラの呉服屋で衣装セット ギンガ団(ダイヤモンド・パール)を受け取ることができ、エンディング後のサブ任務93でダークライを捕まえることができる。
- Pokémon HOMEはVer. 2.0.0で本作に対応した。
- 他作品とわざの互換性がないという仕様上、他作品から転送してきたポケモンのわざは『BDSP』準拠のものに置き換わる。
- 伝説のポケモンや幻のポケモンなど、1つのセーブデータで1匹しか捕獲できないポケモンは1匹しか預けることができない。
- パッチールは『BDSP』からHOMEへ預け入れる、あるいは他作品から『BDSP』に持ち込むことができないようになっている。
- ツチニンは『BDSP』からHOMEへの預け入れは可能だが、そこから他作品に持ち込んだり、他作品のツチニンを持ち込んだりすることができないようになっている。
- 『LEGENDS アルセウス』で捕獲したポケモンが入っていたボールは、全てストレンジボールに変換されるようになっている。
ブリリアントダイヤモンドとシャイニングパールの違い
- 地下大洞窟のカセキほりにおけるアイテム出現率が異なる。たま、かせき、進化の石、天候の岩はほとんどが片方のバージョンがもう片方より出やすい。
- スーパーコンテストショー!のマスターランク5部門をクリアした後、ブリリアントダイヤモンドではブリリアントコンテスト、シャイニングパールではシャイニングコンテストが解放される。優勝で入手するリボンは同じ。
単独ソフトのみで出現するポケモン
一方のソフトのみ出現するポケモンが存在する。
ブリリアントダイヤモンド
- キャタピー - トランセル - バタフリー
- アーボ - アーボック
- ガーディ - ウインディ
- パウワウ - ジュゴン
- ストライク - ハッサム
- エレキッド - エレブー - エレキブル
- ヤミカラス - ドンカラス
- グライガー - グライオン
- ライコウ、エンテイ、スイクン
- ヨーギラス - サナギラス - バンギラス
- ホウオウ
- タネボー - コノハナ - ダーテング
- クチート
- ザングース
- ソルロック
- カクレオン
- ズガイドス - ラムパルド
- スカンプー - スカタンク
- ディアルガ
シャイニングパール
- ビードル - コクーン - スピアー
- サンド - サンドパン
- ロコン - キュウコン
- ヤドン - ヤドラン - ヤドキング
- ブビィ - ブーバー - ブーバーン
- カイロス
- フリーザー、サンダー、ファイヤー
- ムウマ - ムウマージ
- ヒメグマ - リングマ
- オドシシ
- ルギア
- ハスボー - ハスブレロ - ルンパッパ
- ヤミラミ
- ハブネーク
- ルナトーン
- タツベイ - コモルー - ボーマンダ
- タテトプス - トリデプス
- ニャルマー - ブニャット
- パルキア
発売までの経緯
- 2019年頃 - 開発開始。
- 2021年2月27日 - Pokémon Presentsにて発表。『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』というタイトルや、開発元がILCAであることなどが報じられた。
- 2021年8月18日 - Pokémon Presentsにて発表。主人公や最初のポケモン、早期購入特典などが公開。
- 2021年9月28日 - ダイヤモンド・パールの日本発売15周年。ポケッチやふれあいひろばなどの変更点などの情報が公開。
- 2021年10月26日 - ギンガ団、UMAトリオなどの情報が公開。早期購入特典「プラチナスタイル」発表。
- 2021年11月5日 - 「ギンガ団採用サイト」がプロモーションとして公開。
- 2021年11月10日 - Ver. 1.1.0配信発表。ソード・シールド、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ連動特典などの情報が公開。
- 2021年11月11日 - Ver. 1.1.0配信。発売前の配信となる。
- 2021年11月18日 - Ver. 1.1.1配信。
- 2022年3月16日 - Ver. 1.3.0配信。GMStationが解禁。
バージョン情報
バージョン | 配信日 | 公式の変更 | その他の変更 |
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1.0.0 | 2021/11/19 | (パッケージ版のバージョン) | |
1.1.0 | 2021/11/11 |
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地下大洞窟のポケモンの隠れ家に出現するポケモンが覚える可能性のあるタマゴ技の変更 |
1.1.1 | 2021/11/18 | 更新データVer. 1.1.0の最適化 | |
1.1.2 | 2021/12/02 | 特定の条件下でゲームが進行できなくなる不具合の修正 | |
1.1.3 | 2021/12/22 | いくつかの問題を修正 | |
1.2.0 | 2022/02/22 |
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1.3.0 | 2022/03/16 |
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各言語版での名称
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出典
- ↑ ポケモン公式ツイッター、2021年11月19日投稿。
- ↑ ポケットモンスターオフィシャルサイトで2022年2月27日以降に公開された本作に関わるニュースの題名に「ポケモンBD・SP」が使われている。
- ↑ 『Pokémon HOME』が近日アップデート決定!|ポケットモンスターオフィシャルサイト、2022年5月12日公開。
- ↑ ポケモン公式ツイッター、2021年2月27日投稿。
- ↑ ポケモン公式YouTubeチャンネル、2021年12月15日公開。
- ↑ 増田順一@Pokémon (@Junichi_Masuda) - Twitter、2021年11月10日投稿。
- ↑ 『ポケモン』ダイパリメイク、全世界初週売上は600万本突破。賛否両論なんのその、完全新作級の好調っぷり
- ↑ 任天堂株式会社 主要タイトル販売実績(2021年12月時点)
- ↑ 2022年3月期 決算説明資料 - 任天堂
- ↑ 任天堂株式会社 主要タイトル販売実績(2022年6月時点)
- ↑ 任天堂株式会社 主要タイトル販売実績(2022年9月時点)
- ↑ 一般財団法人コンピュータエンターテインメント協会『2023 CESAゲーム白書』、186頁。
- ↑ 受賞作品 | 日本ゲーム大賞、2022年9月16日閲覧。
- ↑ 原作ではデータ上に存在したが、没になった要素。
関連項目
- ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール 攻略ページ
- ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールのスタッフクレジット
- シンオウ地方
- 『ポケモンブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』発売記念イベント: Pokémon GOのゲーム内イベント。