てんき
てんき(天気)とは、現実世界の天気を模した、バトルに影響を及ぼす場の状態のこと。天候とも呼ばれる。第二世代で導入された。
目次
概要
場のてんきが変化すると、てんきの種類に応じて特定の技の効果や威力が変化したり、場にいるポケモンのHPが毎ターン減少したりする。特定の特性の発動条件となっているてんきもある。
2種類のてんきが両立することはなく、多くの場合は他のてんきの発生によって上書きされるが例外もある。
第二世代では特定のへんかわざの効果でのみ、戦闘中のてんきが変化するようになった。
第三世代ではフィールド上でもてんきが変化するようになり、てんきを変化させるとくせいも登場した。
第四世代では日付によってフィールド上のてんきが変わるシステムが導入された。また、フィールド上で見られるてんきの種類が増えた。
第五世代ではフィールド上でてんきが変化する場所が大幅に増え、きせつによっててんきの傾向が異なるフィールドも登場した。
第八世代ではフィールド上の天候に応じて戦闘中のてんき・出現するポケモンが変化するワイルドエリアが登場した。また、てんきを変化させる効果をもつ攻撃わざがダイマックスわざとして登場した。
てんきの発生
- わざによって起こる。にほんばれなど。
- とくせいによって起こる。グラードンのひでりなど。
- フィールド上で元から発生。さばくでのすなあらしなど。
- 異常気象。ポケットモンスター ルビー・サファイアストーリー終盤のイベントなど。
- 第五世代まで
- 発生条件1.の場合は5ターン、てんきを延長させるもちもので8ターン続く。
- 発生条件2.3.4.の場合は永続。
- 第六世代以降
- 発生条件1.2.の場合は5ターン、てんきを延長させるもちもので8ターン続く。
- 発生条件2.のうち、ひざしがとてもつよい・つよいあめ・らんきりゅうの場合、天気を発生させるポケモンが場に出ている間は永続。場から引っこんだ時点で消滅。
- 発生条件3.4.の場合は永続。
大抵の場合、他のてんきの発生によって上書きされる。おおひでり・おおあめ・らんきりゅうの三種のみ、他の天気操作を受け付けない。
現状と同じてんきにするわざやとくせいでターンが延びることはなく、わざが失敗する、あるいはとくせいが発動しない。[1]
てんき一覧
てんきに関係するもちもの一覧
てんきに関係するとくせい一覧
以下の特性は特定のてんきの時のみ発揮する効果がある。
にほんばれ おおひでり |
あめ おおあめ |
すなあらし | あられ | |
---|---|---|---|---|
自分や味方の能力を上げる | サンパワー フラワーギフト ようりょくそ |
すいすい | すなかき | ゆきかき |
受けるわざの命中率を下げる | - | - | すながくれ | ゆきがくれ |
毎ターンHPを回復する | - | あめうけざら かんそうはだ |
- | アイスボディ |
毎ターンダメージを受ける | かんそうはだ サンパワー |
- | - | - |
状態異常を防ぐ | リーフガード | - | - | - |
毎ターン状態異常を回復する | - | うるおいボディ | - | - |
わざの威力を上げる | - | - | すなのちから | - |
そのてんきによるダメージを防ぐ | - | - | すなかき すながくれ すなのちから ぼうじん マジックガード |
ぼうじん マジックガード ゆきがくれ |
フォルムチェンジに関わる | てんきや フラワーギフト |
てんきや | - | てんきや |
その他、以下の特性がてんきと関係している。
- にほんばれ
- おおひでり
- あめ
- おおあめ
- すなあらし
- あられ
- らんきりゅう
- その他(てんきの影響を無くすもの)
てんきに関係するわざ一覧
一部のタイプの攻撃わざは、特定のてんきの時に使用すると威力が変化する。
以下のわざは特定のてんきの時のみ仕様が変化する。
にほんばれ おおひでり |
あめ おおあめ |
すなあらし | あられ | きり | |
---|---|---|---|---|---|
タイプが変わる | ウェザーボール | - | |||
威力が上がる | ウェザーボール | ||||
威力が下がる | - | ソーラービーム ソーラーブレード |
ソーラービーム | ||
必ず命中する | - | かみなり ぼうふう |
- | ふぶき | - |
命中率が下がる | かみなり ぼうふう |
- | - | - | - |
溜めが不要になる | ソーラービーム ソーラーブレード |
- | - | - | - |
回復量が増える | あさのひざし こうごうせい つきのひかり |
- | すなあつめ | - | - |
回復量が減る | - | あさのひざし こうごうせい つきのひかり | |||
能力ランクの上昇量が増える | せいちょう | - | - | - | - |
その他、以下のわざがてんきと関係している。
てんきに関係するフォルム
チェリムにはにほんばれ状態の時の「ポジフォルム」とそれ以外の天気の時の「ネガフォルム」の2つのフォルムが存在する。第五世代以降は特性フラワーギフトと連動する。
コオリッポは特性アイスフェイスの効果で天気があられ状態に変化するタイミングで「ナイスフェイス」から「アイスフェイス」にフォルムが変化する。
てんきに関係する進化
ヌメイルはフィールドがあめ(第七世代のみきりでもよい)の時にレベル50以上にレベルアップするとヌメルゴンに進化する。詳しい条件はヌメイル#備考を参照。
対戦におけるてんき
天気の恩恵を受けるわざやポケモンを中心としたパーティが構成されることがある。実際のパーティについてはパーティを参照。
てんきを変える特性は素早さ順に発動するため、素早さの遅いてんきを変える特性を持ったポケモンがそれより素早さの早いポケモンの発動したてんきを変えることもある。第五世代では特性によって発動したてんきが永続することから、くろいてっきゅうで素早さを下げてでもてんきの書き換えに有利になるように構築することが一般的であった。第六世代以降の対戦では上記の弱体化の影響から、発動するポケモン自身のサポートとしての意味合いが強くなった。
てんきを変えることを主軸としたパーティ、いわゆる「天候パ」の構築の基本として、6対6のフルで戦うルールでない限り、手持ちの6匹全てを天候パ用のポケモンで埋めてしまう事は望ましくない。なぜならばそうしてしまうと「天候パの戦法以外の事が出来ない」ようになってしまうからである。
天候パのアタッカーはてんきの影響で素早さが上がるポケモンをエースにすることが戦略の1つ。ただ、汎用性を重視する場合、基本性能の高いメガシンカポケモンなどを採用することが無難。
技で発生したてんきは5ターンで元に戻ってしまうが、特性で発生したものはバトル終了まで続く(第五世代まで)ので、非常に強力だった。特に第五世代では、伝説でないポケモンでもてんきを変える特性を持つポケモンが登場したことから、てんきを利用した戦術が盛んに用いられ、また、その対策が必要になった。
第六世代になって調整が入り、特性で発生したてんきも5ターンで元に戻るようになった。てんきを軸としたパーティは減ったものの、効果は依然強力で、軽視できないものである。
本編以外のゲームにおけるてんき
ポケモン不思議のダンジョンシリーズにおける天気
本編に登場しない独自のてんきとして、はれ、ゆき、くもりが登場する。
Pokémon GOにおけるてんき
2017/12/6のアップデート以降、プレイヤーの現在地の天気や風速と連動してゲーム内の天気も変化するようになった。
各地域の天気は1時間ごとに更新される(毎時0分~59分は同じ天気)。アメリカのAccuWeatherが気象情報をPokémon GOに供給している。
天気に応じて特定のタイプが以下のように強化される。
フィールドリサーチ・スペシャルリサーチ・タイムチャレンジ・GOバトルリーグのリワードでの遭遇率には影響しない。トレーナーバトルでのわざの威力は変化しない。リモートレイドパスで自分のいる地域外のレイドバトルに参加する場合、参加先のジムがある場所の天気の影響のみを受ける。
Pokémon GO内の天気 | 強化されるタイプ | ポワルンのすがた | チェリムのすがた |
---|---|---|---|
晴天[2] | くさ、じめん、ほのお | たいようのすがた | ポジフォルム |
雨 | みず、でんき、むし | あまぐものすがた | ネガフォルム |
時々くもり | ノーマル、いわ | ポワルンのすがた(通常) | ネガフォルム |
くもり | フェアリー、かくとう、どく | ポワルンのすがた(通常) | ネガフォルム |
強風 | ひこう、ドラゴン、エスパー | ポワルンのすがた(通常) | ネガフォルム |
雪 | こおり、はがね | ゆきぐものすがた | ネガフォルム |
霧 | あく、ゴースト | ゆきぐものすがた | ネガフォルム |
備考
- ホウエン地方のてんきけんきゅうじょは天気についての研究を行っている施設であり、天気に応じて姿が変わるポワルンを産み出したとされている。
- ゲーム本編でフィールド上の天気に応じて出現するポケモンが変化するようになったのは第八世代以降だが、第七世代の乱入バトルでも戦闘中のてんきに応じて乱入してくるポケモンの種類が変化する。
- フィールドで永続している天気を技・特性で上書きすることはできるが、第八世代では上書きした天気のターンが切れると元の天気が復活する。なお、元に戻ったターンはすなあらし・あられによるスリップダメージは発生しない。
- 第八世代の公式ガイドブックではフィールド上の自然現象を天候、戦闘中の場の状態を天気と呼んで区別している(「9種類の天候と4種類の天気がある」などの表現が使われている)。