ポケモンWikiでは記事の投稿、加筆、検証、修正等参加、協力してくださる方を必要としています。方法や詳細はポケモンWikiに投稿するにはをご覧ください。

モンスターボール (総称)

提供:ポケモンWiki
ほかくクリティカルから転送)
ナビゲーションに移動検索に移動

モンスターボールは、ポケモンを捕獲または収納するアイテムの総称。その一種であるモンスターボールと区別して、単にボールとも呼ばれる。

概要

タマムシ大学ニシノモリ教授の研究成果をもとに開発された捕獲カプセル[1]。全てのポケモンが持つ「小さくなる習性」を利用しており、モンスターボールを投げられたポケモンは小さくなってボールの中に収まる[2]。この習性は、小さくなることで弱った体力を回復しようとする本能であるとされている[3]

ボールに収納されたポケモンの重さは一定になり、子供でも容易に持ち運ぶことができる。また、ボールの中はポケモンにとって居心地の良い環境になっている[1]

モンスターボールの種類についてはボール一覧を参照。純粋に通常のモンスターボールより捕獲率の高くなるものや、特殊な条件のときに捕獲率が高くなるものなどがある。

製造

基本的にシルフカンパニーデボンコーポレーションなどの企業によって製造されている[1]カロス地方では、使用されるボールの全てがボール工場で製造されている[4]

また、ぼんぐりからボールを手作りするモンスターボール職人のガンテツや、職人の技術を取り入れたウッウロボからも製造される。この場合、材料とするぼんぐりの種類によって製造可能なボールの種類が変化する。

モンスターボールが開発されて間もない時代のヒスイ地方では、ギンガ団の製造隊でぼんぐりのみの殻やたまいしなどを材料にクラフトされていた。

ほかくクリティカル

ほかくクリティカルとは、通常3回モンスターボールが揺れてポケモンゲットとなるが、ポケモンを捕まえていく数に応じ1回揺れただけでポケモンゲットになる場合がある現象。ほかくクリティカルが発生する際、投げる音が通常とは異なる (風を切る様な通常よりも高い音)。第五世代からこの概念が追加された。

ほかくクリティカルの発生確率は、以下のように全国図鑑のつかまえたかずが多いほど上がる。

第五世代以降
つかまえたかず 発生確率
~30 0%
31~150 0.5%
151~300 1.0%
301~450 1.5%
451~600 2.0%
600~ 2.5%

第五世代では通常3回捕獲判定を行うが、ほかくクリティカルが発生した際は1回のみ捕獲判定を行う。そのため通常よりも捕獲成功率が格段と上がる。

例:ほかくクリティカルが発生していない時の捕獲成功率が5%のポケモンの場合、ほかくクリティカルが発生すると約37%の確率で捕獲に成功する。

第六世代では通常4回捕獲判定を行うようになったが、ほかくクリティカルが発生した際は第五世代同様1回のみ判定を行うため、発生した場合は第五世代の頃以上に発生時の捕獲成功率が上がっている。

第八世代ではほかくクリティカルの発生率が上がるゆれないおまもりが登場した。

第九世代ではすでに図鑑の捕まえた数に登録されたポケモンの捕獲に成功した場合、捕獲判定が行われないマスターボールを含めほかくクリティカルのエフェクトが常に発生する[5]。ほかくクリティカルが発生したが、捕獲に失敗した場合は通常の捕獲判定で1回目に失敗した場合と同じエフェクトになる。

Pokémon GOでは投てきの段階では通常と変わらないが、1回の揺れで捕獲成功となり、その際に稲妻のような光が出る演出として登場している。

ポケモンカードにおけるモンスターボール

ポケモンカードゲームにも様々な種類のモンスターボールが登場する。主に山札からポケモンのカードを手札に加える効果がある。

カードゲームオリジナルのモンスターボールは次のとおり。

アニメにおけるモンスターボール

サトシを始めとするポケモントレーナーは腰のベルトにつけている。

前面の丸い部分がボタンになっており、ボタンを一度押すことでボールが大きくなり[6]、投げられる。ボールからポケモンが出る際には、DP編までが白い光、BW編以降では青い光に包まれており、ポケモンをボールに戻す際には赤い光線が向けられる。

DP編で初めてポケモンを出す場合と逃がす場合の違いが映像化された。映像的な違いは、通常のポケモンを出す場合は白い光から出てくるのに対して逃がした場合は青い光に包まれて出てくる。

トレーナーのポケモンに対してボールを投げると、そのボールが反応しないという演出がなされている(XY編第87話など)。

無印編では6体所持している時にゲットすると自動的に研究所に転送されていたが、BW編ではゲットすると反応しなくなり、ポケモンセンターで手持ちを交換する演出になっている。

ボールの内部は狭いようで、サトシピカチュウのように入るのを嫌がったり、ムサシソーナンスタケシグレッグルのように勝手に出てきたりするポケモンもいる。

遭難中のサトシが、ボールを嫌がる事を承知の上でも、ピカチュウにボールへ戻るよう命令していたシーン、コジロウマスキッパが、幼少期以来十数年間も忘れ去られて放置されていたにも関わらず生存していた上に、非常に懐いているシーンがあった[7]。この事から、ボールの中には生命維持の機能があると思われる。

ポケモンが発する熱や冷気も遮断してくれるが、強烈な匂いだけは防げないようで、無印編第30話でサトシがベトベトンを捕まえた際に、サトシが「モンスターボール越しでも臭うなんて」と言って鼻をつまむという描写がなされた。

2023年版『ポケットモンスター』では、ロイが持つ「いにしえのモンスターボール」がキーアイテムの一つとなっている。

マンガにおけるモンスターボール

ポケットモンスター SPECIALにおけるモンスターボール

134話や158話では、モンスターボールの内部には「捕獲糸」で作られた網があり、それがポケモンをボールに引っ張りこむとされている。

大抵の場合、そのポケモンの「おや」以外の人間によるボールの開閉はできない。

13巻の巻末やその参照話によると、6匹以上のポケモンをボールに入れて持ち歩くことができるが、1人のトレーナーにつき6匹のポケモンというポケモンリーグの定めたルールがある。多くのポケモンを連れていると等しく大切にするのが難しくなり、6匹以上連れているとトレーナー間での印象が良くないという。

ジムリーダーはポケモン協会支給のスーパーボール、四天王はハイパーボールを使用する。

バッグの中に入っていることが多く、ポケモンをバトルなどで出すとき以外は登場しない。第一章ではレッドブルーが腰にボールを着けているシーンが描かれている。第二章に登場するイエローは腰に巻いているベルトにボールを入れている。第三章ではクリスが手首にボールを着けているシーンが描かれる。

備考

  • トレーナーのポケモンに対してボールを投げると、「トレーナーに ボールを はじかれた! ひとの ものを とったら どろぼう!」と表示される。この場合でも1ターン行動したことになる。
    • 第三世代までは、トレーナーのポケモンにボールを投げた場合でもボールを1つ消費する仕様だったが、第四世代以降は消費しなくなった。
  • 第三世代以降、ポケモンに捕まえた時のボールの種類が記録されるようになった。
    • ただし第三世代時点ではタマゴを産ませても親のボールは受け継がれず、全てモンスターボールになる。第六世代以降はタマゴに親のボールが遺伝するようになった。詳しくは遺伝を参照。
    • 捕まえたボールの種類を後から変更する事は出来ないため、一部のポケモンは限られたボールでしか捕まえられなかったり、世代によっては特定のボールに入ったポケモンの価値が高くなる事もある。詳しくはオシャレボールを参照。
  • 1ターン姿を隠す技を使用し姿を隠した野生ポケモンに対しては、第三世代まではボールを投げることができるが、第四世代以降は投げられない。
  • ダブルバトル群れバトル乱入バトルでは、相手のポケモンが2匹以上の時は「狙いが定まらない」と表示され、ボールを投げることができない。1匹だけ倒さずに残すことでボールを投げられるようになる。
    • 1匹目の味方ポケモンに技を使わせて、2匹目の味方ポケモンの行動時にボールを投げるという動きをしようとすると、「集中しないとボールは投げられない」と表示され、ボールを投げることができない。ボールを投げる場合は必ず1匹目の味方ポケモンの行動時に投げる必要がある。
      • 第四世代までは、トレーナー戦であればダブルバトル時に1匹目の味方ポケモンの行動時にボールを投げ、2匹目のポケモンは技を使うという動きも可能だった。
  • ポケモンコロシアムでは、左側のポケモンでボールを投げてから右側のポケモンでボールを並び替え、その後普通の行動を選ぶとボールが消費されないバグが存在する。
  • ブラック2・ホワイト2では、シャガの幼い頃にはまだモンスターボールが存在しなかったとされている[8]
    • 一方で、遠い昔の時代を舞台とするLEGENDS アルセウスでは既にモンスターボールが存在する。
  • LEGENDS アルセウスでは、中にポケモンが入っている状態のモンスターボールは「ポケモンボール」と呼ばれ区別される。

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 ポケモンと科学|もやもやドガース ポケモン世界紀行|ポケモンだいすきクラブ
  2. LEGENDS アルセウス ラベン博士「ポケモンは不思議な生き物といいました では なにが 不思議なのでしょうか? それは どのポケモンも 小さくなる習性をもっているのです! そして モンスターボールです! 最近 開発されたばかりのボールを ポケモンに投げると……! なんと ポケモンは小さくなって モンスターボールに収まります…… つまり捕獲できるというわけです」
  3. プラチナ ミオとしょかん ゴヨウ 「なぜ ポケモンが モンスターボールに はいるのか? なんでも この ほんによれば ちいさくなることで よわった たいりょくを かいふくする という ほんのう だということです そうした ポケモンの せいしつを もとに ボールが つくられたのですね」
  4. X・Y タウンマップ「カロス地方で 使われる すべての モンスターボールを 製造している 工場」
  5. Anubis (@Sibuna_Switch) - Twitter、2022年12月22日投稿。
  6. 大乱闘スマッシュブラザーズX』の「亜空の使者」のムービーでも同様の機能が見られる。
  7. マスキッパの設定に、何年間も飲まず食わずで生きていられると言った設定も特に存在していない
  8. ブラック2・ホワイト2 おもいでリンク『あらたなひかり』 シャガ 「わたしたちの 幼いころは まだ モンスターボールも なく ポケモンと 向き合わない ひどい トレーナーは ポケモンに 逃げられる…… そんなこともあった」

関連項目

モンスターボール
初出 ボール
第一世代 モンスターボール - スーパーボール - ハイパーボール - マスターボール - サファリボール
第二世代 スピードボール - レベルボール - ルアーボール - ヘビーボール - ラブラブボール - フレンドボール - ムーンボール - パークボール2 - (ジーエスボール)
第三世代 プレミアボール - ネットボール - ネストボール - タイマーボール - リピートボール - ダイブボール - ゴージャスボール
第四世代 ヒールボール - クイックボール - ダークボール - プレシャスボール - パークボール4 - コンペボール
第五世代 ドリームボール
第七世代 ウルトラボール - (のこされたボール)
第八世代 ヘビーボールLA - メガトンボール - ギガトンボール - フェザーボール - ウイングボール - ジェットボール - オリジンボール - ストレンジボール
第九世代 (コライドンのボール) - (ミライドンのボール)
その他 ミュウツーボール - ダークボール映画