つれあるき
つれあるきとは、手持ちポケモンの1匹がモンスターボールから出た状態で、マップ上で主人公の後ろをついて歩くシステム。ポケットモンスター ピカチュウで初登場し、その後いくつかのソフトで採用された。
概要
通常はモンスターボールの中に入れてあるポケモンを、ボールから出した状態で直接連れ歩くというシステム。
HGSSのそれはピカチュウのものに倣っているが、システムが大きく異なる。
ピカチュウ版
ゲーム開始時に貰うピカチュウが主人公の後ろをついてくる。手持ちにさえ入れてあれば、何番目に並んでいてもピカチュウが後ろに現れる。それ以外のポケモンが後ろをついてくることはないし、ピカチュウが手持ちに居なければ他のシリーズ同様に主人公一人で歩く。
ピカチュウバージョンがアニメポケットモンスターの設定を反映したものであり、このつれあるきシステムも「ピカチュウはモンスターボールに入るのを嫌がり常に出た状態でついてくる」と言う設定によるもの。
後ろを向いてピカチュウに話しかけることもでき、そのときの機嫌によって様々なアクションをする(顔グラフィックの表示、およびアニメの声優である大谷育江による鳴き声再生)。
このように「IDとおや名が一致するピカチュウ」に関して特別なシステムが存在するため、ピカチュウバージョンには野生のピカチュウが一切出現しない。万が一該当する個体が2匹以上になった場合でも連れ歩くピカチュウが増えることはない。状態異常やひんしなどのステータスは手持ちリストで一番上にいる個体のものが参照される。ピカチュウが勝手に後ろを離れるイベントにかぎり、手持ちリストから全てのピカチュウのアイコンが消える。
なお、IDとおや名が一致していてもライチュウになるとつれあるきの対象ではなくなる。あくまでピカチュウのみ。ただしピカチュウバージョンのゲーム内ではアニメの設定同様、ピカチュウにかみなりのいしを使おうとしても嫌がられて進化させられないため、赤・緑・青バージョンに転送してそちらで進化させて戻す、といった手順を踏まないとライチュウにはならない。
おや名の判定に際し、第二世代に送ることで内部の値が書き換わり、表示上は一致していても異なるおやのポケモンとして判定される場合が存在する(おや#第一世代と第二世代におけるおやについてを参照)。ピカチュウのつれあるき判定では、5文字目まで一致するかで判定しており(内部の「6文字目」の値を判定しない)、おや名が3文字以下の場合は異なるおや名としてつれあるき対象外となってしまう[1]。
ダイヤモンド・パール・プラチナ
ふれあいひろばで特定ポケモンのみ行うことができる。一定歩数歩くごとにポケモンがアクセサリーやきのみを拾い、話しかけることで手に入れることができる。
連れ歩けるポケモンは、ダイヤモンド・パールではピカチュウ、プリン、ピッピ、コダック、アチャモ、キノココ、エネコ、パチリス、フワンテ、ミミロル、ピンプク。プラチナではこれに加えて、シンオウ地方の御三家およびその進化系の9匹がふれあいひろばで連れ歩くことができる。
ハートゴールド・ソウルシルバー
手持ちのタマゴでないポケモンのうち、一番前に並んでいるポケモンが後ろについてくる。ピカチュウに限らずあらゆるポケモンが後ろに現れる。手持ちが1匹も居ない状態はゲーム開始直後の御三家のポケモンを貰う前の時だけであり、原則として徒歩時は常に何かしらのポケモンが後ろについて回る。
狭い場所や一部の施設・通路、自転車に乗っている間は自動的にポケモンが引っ込む。伝説のポケモンなど、体格の大きなポケモンは連れ歩けない場所が多くなる。
先頭のポケモンがひんし状態になっている間は、二番目以降のポケモンが順に繰り上がって後ろを歩く。ただし先頭のポケモンが体格の都合で引っ込んでいるだけの場合、二番目以降が勝手に出てくることはない。
連れ歩いているポケモンが秘伝技を覚えている場合、その技をフィールドで使うときに通常の秘伝技を使うカットではなくそのポケモンが使う演出となる(いあいぎりなら前に出て切るなど)。
ピカチュウバージョンと同じくゲームの進行に直接の影響を及ぼすことはないが、話しかけることによりポケモンの状態をある程度知ることができる。
- なつき度の高低によって反応が変わる。
- HPが減っているなど状態が悪いと、苦しそうな様子を見せる。
- そのときいる場所の雰囲気によって違う反応を見せる。例えばポケモンリーグがあるセキエイこうげんでは緊張した様子を見せることがあり、例えばほのおタイプなどのみずを弱点とするポケモンが水辺や雨が降っている場所にいると嫌そうな様子を見せる。逆にこのような場所ではみずタイプのポケモンは嬉しそうにする。
- どのポケモンも基本的に用意された数パターンの反応を示すため、例えばミュウツーが断崖(がけっぷちゲートなど)で恐くて震えたり、最大までなついていると主人公に抱き着いたりするなど、図鑑テキストとそぐわないような仕草も見せる。
設定上はウツギ博士の研究対象となっている。
Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
相棒ポケモンは手持ちにいなくても常に主人公の体に乗っている。ピカチュウ版と同じく、オーキド博士にお届け物を届けるまでは主人公の後ろをついてくる。それ以降は、さらにポケモンを選んで連れ歩いたり、連れ歩かないこともできる。
狭い場所や一部の施設・通路では自動的にポケモンが引っ込む。伝説のポケモンなど、体格の大きなポケモンは連れ歩けない場所が多くなる。
ひんしになっていてもそのポケモンを連れ歩くことができる。
主人公が隠しアイテムに近づくと相棒ポケモンが尻尾を振る[2]。それに気付き連れ歩いているポケモンが反応することもある。
連れ歩いているポケモンと相棒ポケモンは255歩歩くごとに50%の確率でだいすき度が上がる。
ポケモンによっては空を飛んだり、波乗りしたり、ポケモンに乗ることができる。ただし、空を飛べるのは殿堂入り後である。後ろをついてくる以外の効果があるポケモンは下記の通り。
- ポケモンに乗って歩ける:カイリキー、ドードリオ、ゴースト、サイドン、ガルーラ、スターミー、ケンタロス、カビゴン
- ポケモンに乗って走れる:ペルシアン、ウインディ、ギャロップ、サイホーン
- ヒジュツ・ミズバシリ使用中に乗れる:ギャラドス、ラプラス
- ポケモンに乗って歩け、空中の野生ポケモンに遭遇できる:イワーク
- ポケモンに乗って飛べ、空中の野生ポケモンに遭遇できる:リザードン、プテラ、カイリュー
Pokémon GO
相棒ポケモンに「おやつ」をあげると一緒に歩いてくれる。→詳細は相棒ポケモン (GO)の記事を参照。
ソード・シールド
ヨロイじま・カンムリせつげんでは、それぞれシナリオをある程度進めると屋外で手持ちの先頭にいるポケモンをいつでも連れ歩くことができるようになる。ヨロイじまのマスターどうじょうおよびカンムリせつげんのフリーズむらの民家にいるポケモンごっこに話しかけることで切り替えが可能。ヨロイじま・カンムリせつげん以外の場所では連れ歩くことができない。連れ歩いているポケモンはなかよし度が255歩ごとに1上昇するが、180までしか上がらず181以上にするためにはポケモンキャンプをしたり基礎ポイントを下げるきのみを使ったりする必要がある。
どのような動きをするかは種族ごとに細かく設定されている。基本的に陸上のポケモンは歩き、空を飛ぶポケモンは飛翔し、水中のポケモンは浮いて移動する。歩く早さは種族ごとに決まっている。追いつけないほど速く動く、遮蔽物に引っ掛かった状態で主人公が異動し続けるなど、ポケモンと主人公の距離が大きく離れた場合、一旦消滅して主人公の背後に再出現する。
連れ歩くポケモンは主人公に向かってまっすぐ移動する。障害物を無視して移動することはできないので、狭い場所を通り抜けたり、障害物を素早く回り込んだりすると引っ掛かることがある。
ポケモンに話し掛けると反応するが、ハートゴールド・ソウルシルバーと違ってメッセージは出ない。
- 動く速さはポケモンごとに異なる。動きの遅いポケモンは主人公がゆっくり歩かなければ引き離されるが、最も速いポケモンになると主人公が自転車でダッシュしても付かず離れず追尾してくる。
- 陸上のポケモンを連れ歩いているとき、主人公が水上に出るとその場で立ち止まる。そのまま大きく距離が離れると消滅して、再度陸上に上がったときに再び姿を現す。
- 飛翔モーションがあるポケモンは水上でも主人公の後に着いてくる。飛翔モーションの有無とポケモンのタイプに相関性はない。飛翔するポケモンの一部は地上で立ち止まると地面に降りて羽根を休める。
- 翼があって戦闘中も羽ばたいているようなポケモンや空中に浮遊するポケモンなど、常に飛んで移動するポケモンは陸上水上を問わず主人公の後を飛んで移動する。
- 普段は二足歩行だが翼がある、或いは飛行形態があるポケモンは低速移動時は歩行、高速移動時や水上移動時は飛行形態を取る。
- 水棲のポケモンは水上移動時に水中を泳いで主人公の後から着いてくる。みずタイプでも陸上を歩行するモーションしかないポケモンは陸上のポケモン扱いとなり、みずタイプを持たなくても水上や水中を泳ぐモーションがあるポケモンは主人公の後ろを泳ぐ。
- 例外として、スイクンは泳がず水面を歩行して移動する。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
ふれあいひろばでは特定ポケモンのみ行うことができる。ポケモンが一定歩数歩くごとにシールやきのみを拾い、話しかけることで手に入れることができる。
ふれあいひろばで連れ歩けるポケモンは、ピカチュウ、プリン、ピッピ、コダック、アチャモ、キノココ、エネコ、パチリス、フワンテ、ミミロル、ピンプク、シンオウ地方の御三家およびその進化系の9匹、イーブイおよびその進化系の8匹。
一度ふれあいひろばでポケモンを連れ歩くと、それ以外の場所でも手持ちにいるポケモンを連れ歩くことができるようになる。こちらは種族の制限がなく、先頭以外のポケモンを連れ歩くこともできる。
ふれあいひろば以外で連れ歩いているポケモンはきのみを拾うことがあり、話しかけることで手に入れることができる。拾う可能性があるきのみは性格によって異なる(連れ歩きで手に入るきのみはNo.11〜15、21〜26、36〜52、55〜63)。このうち、スターのみはBDSPでは連れ歩きでしか入手できない。
脚注
- ↑ Follow me! ピカチュウ : 「暇」と書いて「いそがしい」と読む、2022年4月27日閲覧。
- ↑ なお、本作にはダウジングマシンが登場しないのでそのためにあると思われる。