スイクン
スイクン Suicune | |
英語名 | Suicune |
---|---|
全国図鑑 | #245 |
ジョウト図鑑 | #240 |
ホウエン図鑑 | #380 |
シンオウ図鑑 | #- |
新ジョウト図鑑 | #245 |
イッシュ図鑑 | #- |
新イッシュ図鑑 | #- |
セントラルカロス図鑑 | #- |
コーストカロス図鑑 | #- |
マウンテンカロス図鑑 | #- |
新ホウエン図鑑 | #- |
アローラ図鑑 | #- |
メレメレ図鑑 | #- |
アーカラ図鑑 | #- |
ウラウラ図鑑 | #- |
ポニ図鑑 | #- |
新アローラ図鑑 | #- |
新メレメレ図鑑 | #- |
新アーカラ図鑑 | #- |
新ウラウラ図鑑 | #- |
新ポニ図鑑 | #- |
ガラル図鑑 | #- |
分類 | オーロラポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 2.0m |
おもさ | 187.0kg |
とくせい | プレッシャー |
隠れ特性 ※ | せいしんりょく |
図鑑の色 | 青 |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
タマゴの歩数 | 80サイクル
|
獲得努力値 | ぼうぎょ+1 とくぼう+2 |
基礎経験値 |
|
最終経験値 | 1250000 |
性別 | ふめい |
捕捉率 | 3 |
初期なつき度 | 35 |
外部サイトの図鑑 |
スイクンとはぜんこくずかんのNo.245のポケモンのこと。初登場はポケットモンスター 金・銀。
目次
進化
ポケモンずかんの説明文
- 金、リーフグリーン、ハートゴールド、Y
- いっしゅんで きたなく にごった みずも きよめる ちからをもつ。きたかぜの うまれかわり という。
- (漢字) 一瞬で 汚く 濁った 水も 清める 力を持つ。北風の 生まれ変わり という。
- 銀、ファイアレッド、ソウルシルバー
- すがたを あらわしたとき なぜか きたかぜが ふくといわれる だいちを かけめぐる ポケモン。
- クリスタル
- きよらかな みずが ながれる ばしょを さがしもとめ だいちを かけめぐる こうごうしい ポケモン。
- ルビー・サファイア・エメラルド、オメガルビー・アルファサファイア
- わきみずの やさしさを やどした ポケモン。すべる ような みのこなしで だいちを はしり にごった みずを きよめる ちからを もつ。
- (漢字) わき水の 優しさを 宿した ポケモン。滑る ような 身のこなしで 大地を 走り 濁った 水を 清める 力を 持つ。
- ダイヤモンド・パール・プラチナ、ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2、X
- せかいじゅうを かけめぐり よごれた みずを きよめている。きたかぜと ともに はしりさる。
- (漢字) 世界中を 駆け巡り 汚れた 水を 清めている。北風と ともに 走り去る。
種族値
第2世代以降
種族値 | 能力値の範囲(第三世代以降) | |||
---|---|---|---|---|
レベル50 | レベル100 | |||
HP | 100 | 160 - 207 | 310 - 404 | |
こうげき | 75 | 72 - 139 | 139 - 273 | |
ぼうぎょ | 115 | 108 - 183 | 211 - 361 | |
とくこう | 90 | 85 - 156 | 166 - 306 | |
とくぼう | 115 | 108 - 183 | 211 - 361 | |
すばやさ | 85 | 81 - 150 | 157 - 295 | |
合計 | 580 | |||
ダメージ倍率
ノーマル: | 100% | |
---|---|---|
かくとう: | 100% | |
ひこう: | 100% | |
どく: | 100% | |
じめん: | 100% | |
いわ: | 100% | |
むし: | 100% | |
ゴースト: | 100% | |
はがね: | 50% |
ほのお: | 50% | |
---|---|---|
みず: | 50% | |
くさ: | 200% | |
でんき: | 200% | |
エスパー: | 100% | |
こおり: | 50% | |
ドラゴン: | 100% | |
あく: | 100% | |
フェアリー: | 100% |
さかさバトル
おぼえるわざ
レベルアップわざ
第七世代 (その他の世代: 2, 3-6) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
SM/USUM | わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP |
1 | ぜったいれいど | こおり | 特殊 | — | —% | 5 |
1 | かみつく | あく | 物理 | 60 | 100% | 25 |
1 | にらみつける | ノーマル | 変化 | — | 100% | 30 |
1 | バブルこうせん | みず | 特殊 | 65 | 100% | 20 |
1 | あまごい | みず | 変化 | — | —% | 5 |
8 | バブルこうせん | みず | 特殊 | 65 | 100% | 20 |
15 | あまごい | みず | 変化 | — | —% | 5 |
22 | かぜおこし | ひこう | 特殊 | 40 | 100% | 35 |
29 | オーロラビーム | こおり | 特殊 | 65 | 100% | 20 |
36 | しろいきり | こおり | 変化 | — | —% | 30 |
43 | ミラーコート | エスパー | 特殊 | — | 100% | 20 |
50 | こおりのキバ | こおり | 物理 | 65 | 95% | 15 |
57 | おいかぜ | ひこう | 変化 | — | —% | 15 |
64 | じんつうりき | エスパー | 特殊 | 80 | 100% | 20 |
71 | ハイドロポンプ | みず | 特殊 | 110 | 80% | 5 |
78 | めいそう | エスパー | 変化 | — | —% | 20 |
85 | ふぶき | こおり | 特殊 | 110 | 70% | 5 |
太字のわざはタイプ一致です。 |
わざ・ひでんマシンわざ
第七世代 (その他の世代: 2, 3-6) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
わざマシン | わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP |
わざマシン04 | めいそう | エスパー | 変化 | — | —% | 20 |
わざマシン05 | ほえる | ノーマル | 変化 | — | —% | 20 |
わざマシン06 | どくどく | どく | 変化 | — | 90% | 10 |
わざマシン07 | あられ | こおり | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン10 | めざめるパワー | ノーマル | 特殊 | 60 | 100% | 15 |
わざマシン11 | にほんばれ | ほのお | 変化 | — | —% | 5 |
わざマシン13 | れいとうビーム | こおり | 特殊 | 90 | 100% | 10 |
わざマシン14 | ふぶき | こおり | 特殊 | 110 | 70% | 5 |
わざマシン15 | はかいこうせん | ノーマル | 特殊 | 150 | 90% | 5 |
わざマシン17 | まもる | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン18 | あまごい | みず | 変化 | — | —% | 5 |
わざマシン21 | やつあたり | ノーマル | 物理 | — | 100% | 20 |
わざマシン27 | おんがえし | ノーマル | 物理 | — | 100% | 20 |
わざマシン30 | シャドーボール | ゴースト | 特殊 | 80 | 100% | 15 |
わざマシン32 | かげぶんしん | ノーマル | 変化 | — | —% | 15 |
わざマシン33 | リフレクター | エスパー | 変化 | — | —% | 20 |
わざマシン37 | すなあらし | いわ | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン42 | からげんき | ノーマル | 物理 | 70 | 100% | 20 |
わざマシン44 | ねむる | エスパー | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン48 | りんしょう | ノーマル | 特殊 | 60 | 100% | 15 |
わざマシン55 | ねっとう | みず | 特殊 | 80 | 100% | 15 |
わざマシン60 | さきおくり | あく | 変化 | — | 100% | 15 |
わざマシン68 | ギガインパクト | ノーマル | 物理 | 150 | 90% | 5 |
わざマシン77 | じこあんじ | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン78 | じならし | じめん | 物理 | 60 | 100% | 20 |
わざマシン87 | いばる | ノーマル | 変化 | — | 85% | 15 |
わざマシン88 | ねごと | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン90 | みがわり | ノーマル | 変化 | — | —% | 10 |
わざマシン94 | なみのり | みず | 特殊 | 90 | 100% | 15 |
わざマシン95 | バークアウト | あく | 特殊 | 55 | 95% | 15 |
わざマシン98 | たきのぼり | みず | 物理 | 80 | 100% | 15 |
わざマシン100 | ないしょばなし | ノーマル | 変化 | — | —% | 20 |
太字のわざはタイプ一致です。 |
タマゴわざ
第七世代 (その他の世代: 2, 3-6) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
遺伝元 | わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP |
このポケモンにタマゴわざはありません。 | ||||||
太字のわざはタイプ一致です。 |
人から教えてもらえるわざ
第七世代 (その他の世代: 2, 3-6) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
わざ | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 | PP | SM | USUM |
こごえるかぜ | こおり | 特殊 | 55 | 95% | 15 | - | ○ |
アイアンヘッド | はがね | 物理 | 80 | 100% | 15 | - | ○ |
アイアンテール | はがね | 物理 | 100 | 75% | 15 | - | ○ |
とぎすます | ノーマル | 変化 | — | —% | 30 | - | ○ |
シグナルビーム | むし | 特殊 | 75 | 100% | 15 | - | ○ |
いびき | ノーマル | 特殊 | 50 | 100% | 15 | - | ○ |
おいかぜ | ひこう | 変化 | — | —% | 15 | - | ○ |
みずのはどう | みず | 特殊 | 60 | 100% | 20 | - | ○ |
太字のわざはタイプ一致です。 |
入手方法
バージョン | 野生 | その他 | ||
---|---|---|---|---|
レベル | 場所 | レベル | 方法 | |
金・銀 | Lv.40 | やけたとうで封印を解いた後ジョウト地方の草むらを逃げ回る。 | - | - |
ク | Lv.40 | スズのとう(とうめいなスズを手に入れた後) | ||
R・S・E | × | 出現しない | - | - |
FR・LG | Lv.50 | ぜんこくずかん入手後カントー地方の草むらを逃げ回る。 (最初にヒトカゲを選んだ場合のみ) | ||
コロシアム | × | 出現しない | Lv.40 | アンダーでシャドー幹部のヴィーナスからスナッチする(スイクン (コロシアム))。 |
D・P・Pt | × | 出現しない | - | - |
HG・SS | Lv.40 | 25ばんどうろ (捕まえなかった場合は殿堂入り後にやけたとうに登場) | ||
B・W | × | 出現しない | - | - |
B2・W2 | ||||
X・Y | × | 出現しない | - | - |
OR・AS | Lv.50 | みかいのもり(毎時間:40分-59分) (ホウオウかルギアをパーティに入れる) |
- | - |
S・M | × | 出現しない | - | - |
US・UM | Lv.60 | ウルトラスペースゼロ(青色) (ライコウとエンテイをパーティに入れる) |
隠れ特性の入手方法
備考
- クリスタル版ではやけたとうで復活した後、スズのとうで捕まえるまでの間、固定シンボルの状態でタンバシティ北→42ばんどうろのぼんぐりの木が3つ並んだ場所(要なみのり、いあいぎり)→36ばんどうろのこおったきのみがなる木の横を順番に徘徊する。いずれも近付くと逃げる。木を飛び越え、海を渡るため、どの方向から近付いても逃げ道を塞ぐことはできない。このうち、タンバシティ北を初めて訪れたときはスイクンが逃げたあとにミナキからバトルを挑まれる。
- ファイアレッド・リーフグリーンの野生個体の個体値は、HPは普段どおり0~31だが、こうげきは0~7、残りはすべて0で固定となっている。なお、これはバグの影響である。
- HGSSのスイクンはカスミを倒していないと出現しない。
- 第六世代までの隠れ特性はちょすいだったが、第七世代ではせいしんりょくに変更された。
アニメにおけるスイクン
- 無印編第117話でシルエット姿ではあるが初登場した。その後ゲーム同様、無印編第227話でミナキが追いかけている。彼はフーディンで対抗したものの、ほえるを使われてあっさり撃退された。
- DP編第28話でスイクンの池に棲む個体が登場。
- 劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇にも登場。ビシャスに奪われたセレビィを救うため、サトシ達に協力した。→スイクン (時を超えた遭遇)
- 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアークでは色違いのスイクンが登場。→伝説の三聖獣 (映画)
マンガにおけるスイクン
ポケットモンスターSPECIALにおけるスイクン
ポケモンカードにおけるスイクン
スイクンの歴史
第二世代
ニンテンドウカップ2000全国大会決勝トーナメントでは使用されていなかったが、当時から耐久性能は高かったためどくどくを絡めた耐久型が使用されていた。攻撃性能と技のレパートリーではシャワーズに劣っていたが、耐久性能では勝っていた。カメックス、オーダイルと異なり物理技に恵まれないため、セミフルアタックではそれらの劣化になりがちであった。クリスタルではシンボルエンカウントなので厳選が比較的楽であった。
この世代における定番技構成としては、なみのり、ねむる、ねごとが確定で、残りはめざめるパワー(むし、くさ、ほのお、でんき)、れいとうビーム(クリスタルのみ)、ふぶきから選択であった。
第三世代
めいそうとリフレクターを習得し、耐久にさらに磨きがかかった。みずタイプ高耐久仲間としてミロカロスが登場。ライコウやエンテイと同じ理由でコロシアムでの厳選は困難を極めるため、ミロカロスやシャワーズに比べて使用率は低かった。みがわり+まもる+プレッシャーの組み合わせによる構成、いわゆる「ノイクン」がスイクンの主流であったが、こだわりハチマキを持たせたいじっぱりケッキングのはかいこうせんを確定2発に抑えるには防御に性格補正を掛けた上で防御に努力値を全振りしてHPに132振りする必要があったためみがわりは必須であり、油断は禁物であった。素早さも実数値135以上が無ければ最速メタグロスに対して上からみがわりを張ることができないため、メタグロスに努力値配分を歪められた1体とも言える。
単体でも強かったが、カビゴン、スイクン、ライコウの3匹で耐久戦法を行う「カビスイライコウ」がこの世代では強力で、特にカビゴンとスイクンを突破する術がなければこの世代での対戦では安定して勝つことができないと言われていた。
なお、スイクン (コロシアム)の性格をずぶといにするとかおりの効き目が一番弱いためリライブが最も難しくなる。
第四世代
シングルにおいて、DPではさいみんじゅつの強さと厳選難易度から、ミロカロスよりも随分と評価が低かったが、Ptでさいみんじゅつが弱体化したことによりミロカロスとスイクンの評価の差が縮まり、HGSSで厳選難易度が下落したことによりスイクンの評価がミロカロスの評価を逆転した。ダブルバトルではフラットルールがなかった関係で、まともな一致技がしおみずしかなく ミロカロスよりかなり評価は低かった。2010年WCS日本大会中学生以上の部では大会数日前に配布された色違いスイクンを投入したパーティが優勝を果たしている。世代末期のバトレボ環境ではガブリアス、スイクン、サンダー、バンギラス、メタグロス、ゲンガーという最も安定した勝率を叩き出せるとされたパーティ「結論パ」が成立した。そのパーティおけるスイクンは主流技構成がなみのり、どくどく、こごえるかぜ、まもるとなっており、持ち物はたべのこしがテンプレであった。
第五世代
みずタイプの耐久型としてブルンゲルとママンボウが登場。 特にブルンゲルはのろわれボディやおにび、じこさいせいが非常に強力で、一時期影が薄くなってしまったこともあった。耐久型としてはナットレイが目の上のたんこぶになり、特にどくどくを勝ち筋としている場合はナットレイで詰むこともあった。それでもねっとうの獲得、ドリュウズとの対面が有利であることなどから相対的に地位は向上した。尤も、相対的に地位が向上したと言っても、火力インフレなどによって耐久型としては突破されるリスクが高まった。実際のところ、BW終期からBW2初期にかけては交代に頼らずコンボも使用せず対面のみで勝ちに行く「無天候スタン」で利用されるなど、種族値を活かしたパーティ構築では愛用されていた1体である。
努力値は防御振りベースが主体であったがこれはスイクンに限らず当時のみずタイプでは一般的であり、主に当時猛威を振るっていたかくとうやじめん(ローブシン、ガブリアスなど)を受けるという意味合いがあった他、こおりやほのおといったみずで半減できる特殊技を放ってくるポケモンはみずタイプに弱くないポケモンが多かった(ユキノオー、ウルガモスなど)という事情を考慮してのことでもあった。
めざめるパワーに関しては、この世代で最強を誇るキノガッサに対面で勝てるようにひこうが考慮された。世代末期に多かったポイズンヒール型にはなかなか刺さったが、きあいのタスキを持たせたテクニシャン型には返り討ちに遭う危険性もあったため、めざめるパワー(ひこう)型は一長一短であった。
あめふらしニョロトノがシングルバトルで誰もが使うポケモンとなったため、相手のあめふらしにただ乗りするために敢えてスイクンを先発にするケースも見られるようになり、相手のニョロトノが交代する隙にめいそうを1回積んで2体以上を処理するつもりで使うことが実際の対戦では目立った。
WCS2013オンライン予選ではスイクン (クラウン)を偽装した不正個体を始めとした改造ポケモンが蔓延していた。バトルビデオの解析によって裏IDや性格値が不一致であることから改造は発覚したが、改造ポケモンの使用により1500人のプレイヤーが失格処分を受ける事態に陥り、スイクンは対戦性能以外の面で負の印象を受けることとなった。
第六世代
メガシンカ環境に入り、スイクンでは受け切れないケースがざらになった。特に、ORASのレート戦は第六世代で入手したポケモンでなければ出場不可能であったため、そのフォーマットではぜったいれいどのできるスイクンが消滅した。それでも弱点が少ないことから、やや相手を選ぶが受けとしては未だに優秀なスペックを持っていた。X・Yリーグではレート戦シングルバトル使用率30位以内にランクインすることが多かったが、X・Yリーグ終盤のシーズンではシングルバトルの30位入りの常連となった。シーズン12のORASレート戦では第六世代以前のポケモンも解禁されたため、シーズン12ではシングルバトルでの使用率5位という結果となった。第六世代が終わってみればORASレート戦ではシングルバトル使用率15位以内がざらであった。PGL統計データから察するに、人気の構築はねっとう、れいとうビーム、ねむる、めいそう。性格はずぶといが、持ち物はゴツゴツメットがメインであった。ORASリーグ末期には、とつげきチョッキを持たせてでんきに対して突っ張る型がわずかに流行。その時は、こごえるかぜを撃ってかられいとうビームで仕留めることでオボンのみを発動させないという動きがよく取られた。
ORASリーグダブルバトルではねっとう、れいとうビーム、バークアウト、おいかぜが主流技構成であった。性格はずぶといがメインであり、物理に不利なはずのダブルバトルでずぶとい型がメジャーになるあたり、この世代の環境における物理偏重のほどがうかがえる。持ち物はオボンのみ、たべのこしがメインであり、時にバークアウトを駆使して両受けし、時間切れ判定に持ち込むようにしたのだと推測される。
第四世代末期ほどORASリーグはバランスの悪い環境ではなく、そこまでそのようなパーティが明確に謳われているわけでもなかったが、シングルバトル結論パ(厨パという意見もある)と呼ぶべき構築は遅くともORASリーグシーズン12には成立しており、その結論パはガブリアス、ガルーラ、ゲンガー、けしんボルトロス、スイクン、バシャーモという構成であった。実際同シーズンでは使用率1位から6位(順同)がそれらのポケモンであったことから裏付けられている。単体では力が落ちたポケモンだが、構築次第ではまだまだ一線級であったことが証明されたと言える。
第七世代
今までは過去の配布個体限定技だったぜったいれいどがレベル技に加わり、個体を問わず一撃技を使えるようになった。しかし、そのぜったいれいど自体は仕様変更により大きく弱体化している。また対戦環境はというと、メガシンカに続きZワザが登場したことで火力インフレが更に加速。加えて、メジャーどころとなっているカプ全般に対して不利なこともあって、スイクンの置かれた立場は第六世代と比べてさらに厳しくなった。ただ、環境に蔓延するヘビーボンバー、アイアンヘッド、ジャイロボールといったはがねの攻撃技が半減である点は耐久型としてカプ・レヒレとの差別化点になる。火力インフレの影響でねむるやめいそうの採用率が相対的に低下し、かわりに起点技としてこごえるかぜ、奇襲技としてミラーコートが採用率を伸ばした。USUMリーグシングルバトルでリザードンが使用率5位以内の常連になりいわゆる「晴れスタン」が主流になっている中、ねっとうが攻めの基本であるスイクンを運用するにはメガリザードンYを他のポケモンで処理したり天候を書き換えたりしないとキツイ。
USUMリーグシングルバトルでは、ねっとう、ほえる、みがわり、めいそうorこごえるかぜという技構成の昆布戦法スイクン、いわゆる「酢昆布」が主流化。代わりにこの世代では共通時間制から持ち時間制に移行したため、時間切れ判定を狙う戦法、いわゆる「TOD」が事実上廃止となり、火力インフレもあってねむる型は勢いが衰えた。
USUMリーグダブルバトルではORASリーグにおけるれいとうビームの枠をこごえるかぜに替えてサポートに特化した型が多くなった。性格も前世代のずぶとい一択の状況からひかえめ、おだやかも程よく増えた状況となり、型が読みづらいという強みが生まれた。
WCS2018(全国ダブル)ジュニアカテゴリベスト8の実績を残している。
因みにUSUMリーグダブルバトルシーズン14におとなしい型が27.6%の割合を記録しているが、これは改造配信者による改造ポケモンの蔓延が原因である。個体値が6か所全て31(いわゆる6V)で性格がおとなしいとなっている改造スイクンがミラクル交換で流れてきたことは各所で報告されており、やはり第五世代のようにスイクンは改造で有名になってしまった。
一般的な育成論
伝説の三聖獣の1体であり、三犬の中では防御・特防に秀でており、HPも高い。みず単一タイプであり物理受けしやすいため、基本的には物理耐久型に育成することになる。なので、性格をずぶといにすると良いだろう。
通常特性はプレッシャーであり、PP削りに役立つ。一撃必殺技による運ゲーを迫れるスイクンにとってPPの少ないそうした技の使用を制限できる上に耐久寄りのためにジワジワ減らせるという点もあり、プレッシャーは優秀。素早さ判定にプレッシャーを使用するのも美味しい。
攻撃技の候補としては、ねっとう/ハイドロポンプ、ぜったいれいど、れいとうビーム/こごえるかぜ、めざめるパワー炎等が挙げられる。ただし、特性こんじょうを持つローブシン等に対してはねっとうの使用を躊躇させられる。変化技の候補としては、ねむる、まもる、みがわり、めいそう、おいかぜ等が挙げられる。
持ち物は、ねむると相性が良いカゴのみが基本だが、メガガルーラの対策になるゴツゴツメットや、まもみがタイプではたべのこしも候補となる。
戦術としては、まもる+みがわり+プレッシャーによるPP削り型、ぜったいれいどで一撃必殺を狙う型、耐久型のイメージの意表を突いて特殊アタッカーとして攻める型など様々である。
配布限定のスイクン (クラウン)が存在するが、性格がのんきで固定され素早さが削られている。限定技であったぜったいれいどは第七世代ではハートのウロコで思い出せるようになっている。
各言語版での名称と由来
言語 | 名前 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | スイクン | 水、君主 |
英語 | Suicune | スイクン |
ドイツ語 | Suicune | スイクン |
フランス語 | Suicune | スイクン |
韓国語 | 스이쿤(Suikun) | スイクン |
中国語(普通話・台湾国語) | 水君(Shuǐ Jūn) | スイクン |
関連項目