伝説のポケモン
伝説のポケモンとは、ゲーム内の神話などに登場し特別な扱いをされているポケモンのこと。カートリッジ上1体しか存在しないポケモンを指すことや幻のポケモンも含めることもある。
概要
ストーリー中で伝承が実現するイベントのインパクトのためか、ファンには「伝説のポケモン=ポケモン世界の神」「伝説のポケモンに関する伝承=ポケモン世界の史実」と受け止められることも多い。
しかし、言葉の原義としては「伝説」は地域が限定的であるもの、「神話」は人間の創作物である。ポケモン世界においても各伝承に対し、強大なポケモンを畏敬した人々が創造したものであるという表現が公式に度々なされている(例えば、ポケットモンスター ルビー・サファイアのサウンドトラックのブックレットにおいては、明確に舞台の星は自然現象によって形成されたと回答されている)。また、神話や伝承に登場するだけならば一般ポケモンにもそういった記述が図鑑にあるものがいくつか見られる。ミュウツーやシルヴァディのように人の手で生み出されたポケモンや、ウルトラビーストのような異世界に多数生息するポケモンも便宜的に伝説のポケモンとして扱われる。
また、実際にどの程度天変地異を起こすような能力があるのかも不明であるともされる。これについてはジョウトで超古代ポケモンが発見された際にオーキド博士もコメントしている。一方、ホウエン地方でカイオーガやグラードンが復活した時は大規模な洪水や干ばつが発生し、その場に居合わせたアクア団やマグマ団曰く、ホウエン地方そのものが危ないという旨の発言があった。
但し戦闘能力が高い事は確かであり、一部のルールでは出場規制が敷かれる。
なお、単純にゲームシステム面だけを突き詰めて言えば1匹しか捕獲することができないタマゴみはっけんグループのポケモンが伝説のポケモンの定義となる[1][2]。
また、ゲームシステム上は「1体しか存在しない」ポケモンであるが、ポケモンの世界の中でその数しか存在しないのかについては不明瞭な点が多い。ラティアスのように図鑑で複数の個体がいる事が示唆されている例もある。アニメでも複数の個体が確認されている場合がある。
公式の用語としては「各地方で滅多に見ることの出来ない貴重なポケモン」という表現となっている。
幻のポケモンと異なり、それまでに発売されたソフトのいずれかでゲット出来るので、全国図鑑完成には必須である。[3]
一覧
- 幻のポケモンも伝説のポケモンの一種と見なす場合もある。
第一世代
第二世代
第三世代
第四世代
第五世代
第六世代
第七世代
備考
- 第一世代でサンダー、フリーザー、ファイヤーの3体、第二世代でエンテイ、ライコウ、スイクンの3体など、トリオの関係になっているポケモンは、「○○3体」などと呼ばれることがある(例えば「レジ3体」、「池3体」等)
- 出場制限と記されたポケモンは、ランダムマッチやライブ大会などへの出場が制限もしくは禁止される場合がある(ルールによる)。それらの伝説のポケモンには禁止級伝説という通称がある。
- 通常伝説のポケモンはシンボルとして存在するが、生息地点が規則により常に移動し、草むらを歩いていると登場する形をとる、いわゆる徘徊系ポケモンという形のポケモンも存在する。
- ボールを投げた後に、ボタンを押し続けたら伝説のポケモンが捕まえやすくなるという噂があるが、ボタンを押し続けたとしても捕まえやすくなることはないため、無駄にボタンをおして壊さないよう注意すること(捕獲処理の通り、ボタンの押される回数は捕まえやすさには関係ない)。
- 当初は伝説のポケモンは倒してしまうと二度と捕まえられなかったが、プラチナ以降は、倒した後に一度殿堂入りをすると復活するようになった。
- 例外的にポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバーにて、アルフのいせきにアルセウスを連れて行くとシントいせきのイベントが発生し、パルキア・ディアルガ・ギラティナ のいずれかのポケモンのタマゴを入手することができる。[4]
- 準伝説ポケモンはいつも出るのは常識であったが、第六世代においてそれが出なかったため、常識の皆勤が途絶えたるのが初めてとなった。
- 第六世代まで、伝説のポケモンはゲーム中1体しか入手できず、進化しないのが常識とされていたが、 第七世代では一部のウルトラビーストが複数体出現するようになり、また進化することができるコスモッグやタイプ:ヌルなどが登場したことでこの常識が覆された。
- デオキシスはオメガルビー・アルファサファイアのエピソード デルタにより通常プレイで入手可能となったため、当ソフト発売以降伝説のポケモンとして扱われる場合がある。
注釈
- ↑ 1体しか捕獲できないのは第六世代まで。第七世代では複数体を捕獲できる伝説のポケモンも現れるようになった。それでも、捕獲できる個体数が有限である事には変わりはない。
- ↑ カビゴン・ウソッキー(第二世代)、ロトム(ダイヤモンド・パール・プラチナ)、ウルガモス(第五世代)など、ゲーム中で1体しか捕獲出来ないポケモンはわりと多く存在する。それらはタマゴが見つかると言う点で伝説のポケモンとは区別される。
- ↑ 第三世代から第四世代の一時期にかけて、上記伝説のポケモンのうち、通常プレイで手に入れられないポケモン(ルギア・ホウオウ)が存在していた。これらポケモンは当時図鑑完成上は幻のポケモンと同等の扱いがされており、図鑑完成条件から外されていた。
- ↑ イベントではタマゴとなっているが、実際に入手したときはレベル1のポケモンになっている。