ポケットモンスター プラチナ
ポケットモンスター プラチナ | |
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ジャンル | RPG |
プレイ可能人数 | 1人 (対戦・交換など:2〜8人) |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
発売/配信日 | |
日本 | 2008年9月13日 |
アメリカ | 2009年3月22日 |
オーストラリア | 2009年5月14日 |
ヨーロッパ | 2009年5月22日 |
韓国 | 2009年7月2日 |
台湾 | 2008年9月13日 |
公式サイト | |
pokemon.co.jp (日本語) | |
pokemon.com (英語) |
ポケットモンスター プラチナとは、2008年9月13日に発売されたニンテンドーDS用ソフトである。
概要
第四世代3作目の本編であり、「ダイヤモンド・パール」のマイナーチェンジ作品である。これによってシンオウ編シリーズは3部構成となった。
コロコロコミック5月号で予告され、2008年5月15日発売の「コロコロコミック6月号」及び公式サイトにて正式発表された。パッケージはギラティナ (オリジンフォルム) である。劇場版「ギラティナと氷空の花束シェイミ」と連動している。ダイヤモンド・パールと比べ、一部ストーリーの変更がなされている。
「日本ゲーム大賞 2009」優秀賞・ベストセールス賞を受賞[1]。
日本国内の出荷本数は2022年12月時点で265万本[2]。世界累計出荷本数は2022年12月時点で760万本[3]。
ダイヤモンド・パールとの相違点
登場人物
ポケモン
ギラティナ
- ギラティナがオリジンフォルムになる(ダイヤモンド・パールではアナザーフォルム)。やぶれたせかいではオリジンフォルム、その他の場所ではアナザーフォルムにチェンジ。オリジンフォルムのまま保つためにははっきんだまを持たせる必要がある。
- ディアルガとパルキアがともにやりのはしらに呼び出される(レベルは70。戦うのは殿堂入り後でそれぞれこんごうだま・しらたまが必要である)。
- ギラティナの登場レベルは、ダイヤモンド・パールのディアルガやパルキアと同じ47(ダイヤモンド・パールはレベル70)。ギラティナ戦闘BGMは新曲。
シェイミ
- シェイミに「グラシデアのはな」(たいせつなもののため他のソフトでも入手する必要がある)を使うとスカイフォルムになる(ダイヤモンド・パールではランドフォルムであった)。シェイミを連れて、ソノオタウンの女の人に話しかけるとたいせつなもの分類の「グラシデアのはな」が貰える。これにより、フォルムチェンジが可能。
その他のポケモン
- ギラティナと氷空の花束シェイミの特別前売券で配布されたレジギガス (テンイむら)をつれてくると、レジロック・レジアイス・レジスチルがそれぞれいわやまのいせき、ひょうざんのいせき、くろがねのいせきに出現する(戦闘の際の音楽は「戦闘! レジロック・レジアイス・レジスチル」のアレンジBGM。レベルはそれぞれ30)。
- ポケモンのドット絵が一新されている。(シンオウずかんのポケモンほぼ全てとシンオウ地方の伝説および幻、その他の地方の一部のポケモン。)
- ピカチュウ・ウパー・ヨルノズク・グレッグル・ミミロップは戦闘時のエフェクトで手前を向くようになる。
- ポリゴンが全国図鑑入手前にトバリシティの民家で貰える。
- イーブイが全国図鑑入手前にヨスガシティのミズキの家で貰える。
- ロトムの新フォルムが5種類登場する。家電製品の形で、フロストロトム:冷蔵庫、ウォッシュロトム:洗濯機、スピンロトム:扇風機、カットロトム:芝刈り機、ヒートロトム:オーブンとなっている。(通常プレイでは手に入らない配布の道具「ひみつのカギ」が必要)。
システム
- 体力ゲージのデザインが変わり、前作の白色系から黒色系に変更される。
- バトルレコーダーというアイテムを使うと、グローバルターミナルで記録した対戦動画が世界に投稿できる。他人の対戦動画を最大3つまで保存可能。もちろん動画は再生が可能。
- ライバル、ジムリーダー、四天王、チャンピオン、フロンティアブレーン、タッグを組むトレーナー(モミ、ミル、ゲン、バク、マイ)にも登場エフェクトが追加。通常トレーナーは動かない。
- DSの下画面の「たたかう」「どうぐ」「ポケモン」「にげる」の柄デザイン変更。
- なみのりの移動速度が速くなっている。
- 戦闘開始までの速度や、ポケモンがボールから繰り出されるまでの時間がダイヤモンド・パールより速くなっている。また、攻撃を受けた時の効果音から、体力ゲージのHPが減り始めるまでのタイムラグが短くなっている。
- シンオウ図鑑が151匹から210匹になった。これにより、シンオウ図鑑に追加されたポケモンはダイヤモンド・パールとは異なる新たな説明文が使われている。従来の151匹も新たな説明文に変更されている。なお、プラチナでの図鑑の説明文は、そのままブラック・ホワイトに受け継がれる。
- こうてつじまに落ちている道具が拾っても時間を置けば復活する。
- ゲートに入ってもじてんしゃから降りなくなった。これにより、ヨスガシティや、ナギサシティなどでは、じてんしゃに乗ったままその場所のBGMが聞けるようになった。
- さいみんじゅつの命中率が60%に戻った。
- 前作では一部種類しか記録されなかった外国語版図鑑が全てのポケモンが表示されるようになった。
舞台
- テンガンざんからやぶれたせかいというダンジョンに行ける(イベント後はテンガンざんからは行けなくなる。その後はもどりのどうくつから行ける)。
- やぶれたせかいのBGMは新曲。そのほかのダイヤモンド・パールで存在した場所のBGMはほぼ同じ。
- 町や道路に少しの変化がところどころで見られる。
- 一部のジムの内装や仕掛けが変化。全体的に立体的になった。(ハクタイジムの内装が木々で出来た迷路から花時計になるなど)
- 新ダンジョンいわやまのいせき、ひょうざんのいせき、くろがねのいせきが登場(すべて映画のレジギガスと連動)。
- ふれあいひろばに新たにシンオウ地方の最初のポケモンおよびその進化形が入場可能。また、広場の看板や景観デザインが変化している。
- 殿堂入り後に行けるファイトエリアにある施設がバトルパークからバトルフロンティアに変更。エメラルドに登場したものと同名であるが、各対戦施設の内容はバトルタワー・バトルファクトリー以外は全て新規のもの。エメラルドのバトルフロンティアと異なり、経営者に該当する人物は登場しない。BP交換所もある。施設の数は5。
- 後に発売されたハートゴールド・ソウルシルバーにも引き続き登場。本ソフトとハートゴールド・ソウルシルバーとの通信協力プレイも可能(タワーのみ、ダイヤモンド・パールとも協力可能)。
- Wi-Fi施設が大幅に変化。下の節を参照。
- バクの家がジムリーダーやタッグを組むトレーナーと勝負ができるしょうぶどころに変更。
- バトルゾーンのリゾートエリアにべっそうが登場。
その他
- ストーリーが若干異なる。
- ギラティナ、フロンティアブレーンとの戦闘時のBGMが新しく専用のものとなっている。
- 予約特典はギラティナのフィギュア。
- ジムリーダーの挑戦順のうち、3番目から5番目がスモモ→マキシ→メリッサからメリッサ→スモモ→マキシに変更された。
- 前作ではポケッチのアプリの替え方が一方向であったが、今作は前の項目へ戻ることが可能になった。
- ダイヤモンド・パールと通信すると、主人公がDPのグラフィックで表示される。
新ポケモン
- ※ずかんナンバー的には新ポケモンは登場しない。ただし、一部の既存ポケモンに新たな姿(フォルム)が追加された。
- No.479 ロトム(ヒートロトム)
- No.479 ロトム(ウォッシュロトム)
- No.479 ロトム(フロストロトム)
- No.479 ロトム(スピンロトム)
- No.479 ロトム(カットロトム)
- No.487 ギラティナ(オリジンフォルム):2008年2月15日公認。ギラティナの本来の姿。
- No492 シェイミ(スカイフォルム):2008年6月13日公認。グラシデアのはなを使うと花びらに包まれてフォルムチェンジ。
- No.493 アルセウス 2009年2月13日公認。
- タイプ:ノーマル
- 特性:マルチタイプ
- 入手方法:映画「アルセウス 超克の時空へ」上映館内で配布(Lv100)
新キャラクター
Wi-Fi機能
本作の見所の一つ。前作より大幅に機能が追加され、一新された点も多く見られる。ゲームフリーク社員が注目してほしい点として挙げていた。マイナーチェンジは「エメラルド」から新要素が豊富になり、本作でも機能や要素が追加されている。前作よりWi-Fi対応施設が多くなっていることも売りになっている。ゲームフリーク曰く「対戦だけじゃない」。
- ポケモンセンター:地下はWi-Fi機能が充実している。他の施設より要素が多い。
- Wi-Fi通信 前作同様、ともだちコードを教えあって通信対戦や通信交換が可能。ボイスチャット機能あり。レベルも強制で一時的に変更して対戦が出来る。シングルバトル、ダブルバトルの中からLv50、Lv100、フリーを選択可能。
- Wi-Fiクラブ:ともだちコードを知っている者同士が通信して遊べる。ここからバトルフロンティア挑戦が可能。
- Wi-Fiひろば:ともだちコードを知らない世界の人と通信してリアルタイムで楽しめる。最大20人と共に楽しめる。
- Wi-FiひろばでのBGMは新曲となっている。
- Wi-Fiひろばにいることのできる時間は、およそ20分程度。終了間近になると暗くなってライトアップ、花火が上がり、ポケモン型の乗り物(フロート)が登場する。これに乗って退場することができる。
- ポフィンづくり:全国の人達とポフィンを一緒に作れる。
- グローバルターミナル:ポケモンを預けて、条件が合えば交換できるGTSがバージョンアップした施設。
- バトルフロンティア:5つの施設でさまざまなルールのバトルが楽しめる新施設。
- Wi-Fiクラブから全国の友達とマルチバトルで楽しむこともできる。
映画との連動
2008年7月19日第11作品「ギラティナと氷空の花束シェイミ」とは発売前の公開のため直接な連動はない。だが、映画館のシェイミと前売り券のレジギガスは本作に送ると様々な出来事が起きる。また発売後は配布対象は「ダイヤモンド・パール」「プラチナ」となる。
プラチナ発売までの流れ
- 4月15日:コロコロコミック5月号で次号で新作情報公開の告知。
- 5月12日:コロコロコミック6月号で情報公開。この頃から話題になる。
- 5月15日:ポケモン公式サイト、及びコロコロコミック6月号にて情報を公表。
- 6月13日:プラチナ公式サイトオープン。コロコロコミック7月号にて情報公開。
- 6月15日:ポケモンサンデーで最新情報として取り上げる。ゲーム動画も初公開。
- 6月27日:ポケモンだいすきクラブで限定ギラティナエディションDSLite+プラチナでエントリー販売(7月14日まで)。
- 7月15日:プラチナ公式サイト、コロコロコミック8月号にて情報公開。エントリー販売の当選発表。
- 7月19日:予約開始(9月12日まで)。映画館で冒頭に劇場版プロモーション宣伝CM放送(9月30日まで)。
- 7月20日:ポケモンサンデーにてゲームフリーク訪問レポート。プラチナ最新情報公開。
- 8月1日:ポケットモンスタースペシャルサイトのポケモンムービーライブラリーにてムービーを3作品公開(次回更新は9月上旬)。
- 8月4日:ポケモンセンタートーキョーで配信の「Wi-Fiけいじばん」に日替わりのスクリーンショット配信。
- 8月11日:発売前最終更新。コロコロコミック9月号の付録にシナリオ序盤攻略ガイド。
- 8月29日:任天堂プラチナ公式サイトオープン。プロモーションムービー公開。
- 8月31日:テレビCMが各局で放送。(30秒のCM2種類)
- 9月4日:ポケモンムービーライブラリー更新。第三回公開。Yahoo! スペシャルサイトにてポケモンスカイタワーがオープン。
- 9月13日:プラチナ発売。新ポケモン5体のシルエットの正体が判明。
- なお、今作はポケットモンスター 金・銀以来の品薄商品となった。
- 9月13日:コロコロコミック10月号にて発売後シナリオ攻略法が記載。
- 9月28日:新ポケモン5体に関する道具を対象店舗で配信(11月4日まで)。
- 10月9日:公式攻略本が発売。
プラチナに関するデータ&スペック
- 型番:NTR-P-CPUJ
- 発売元:株式会社ポケモン
- 販売元:任天堂
- 開発元:ゲームフリーク
- ジャンル:RPG(ロールプレイングゲーム)
- プレイ人数:1人(通信時2~8人)
- CERO:A(全年齢対象)
- 発売日:2008年9月13日
- 予約期間:2008年7月19日~2008年9月12日(ただし、店舗により再入荷予約を受け付けているところがある。)(開始は映画公開日と同日)
- 対応機種:ニンテンドーDS及び互換機
- 価格:4,571円+税
- 通信互換:ダイヤモンド・パール、ハードゴールド・ソウルシルバー、ポケモンバトルレボリューション
- ダブルスロット互換:ルビー・サファイア、ファイアレッド・リーフグリーン、エメラルド(パルパーク経由)
- 売上本数:2012年末時点で262万本
- ROM容量:1Gbit(128MB)
- その他の仕様:ネットワーク通信対応
プラチナ紹介ムービー
現在、以下の5本が公式の紹介ムービーとして公開、放送している。
- 劇場用CM:7月19日よりポケモン映画上映時に放送。一部の店舗でも放送されている最初の公式CM。
- 店頭用プロモーションムービー:ポケモンフェスタで先行公開。後にプラチナ公式サイト、ニンテンドーチャンネルにて配信。
- 任天堂公式サイト限定プロモーションムービー:8月29日より任天堂プラチナ公式サイトにて公開中。
- テレビCM1:8月31日より各局でCMとして放送。「最初のポケモン達」が登場するCM。30秒程度。
- テレビCM2:8月31日より各局でCMとして放送。「伝説のポケモン」が集結するCM。30秒程度。
- テレビCM3:12月1日より各局でCMとして放送。「ロバート」が幻のポケモン「ダークライ」を探す張り紙を張ってダークライを探すCM。30秒程度。
- テレビCM4:12月1日より各局でCMとして放送。「ロバート」が幻のポケモン「ダークライ」を罠をはっておびき出そうとするCM。30秒程度。
発売決定後の動き
2008年5月15日に正式発表された。また、ゲームフリークの増田順一のブログ「増田部長のめざめるパワー」では発売について記述されている。最初に公開されたのは開発中のゲーム画面2枚のみ。従って2008年5月現在、どのゲーム情報サイトでも公式サイトと同じ内容が記述されていた。発表から日が過ぎてもファンの推測や期待が後が断たなかった。2008年6月13日にはコロコロコミック7月号で続報が公開され、公式サイトも更新された。6月13日にはシェイミの新フォルム、パッケージ公開、新要素の大まかな情報が公表してファンの注目を集めた。発売日は金銀以来の休日発売となった。
予約に関する情報
予約は2008年7月19日開始予定。映画「ギラティナと氷空の花束シェイミ」の公開日と同日である。特典は海洋堂特製オリジナルギラティナフィギュア。またポケモンだいすきクラブにてニンテンドーDSLiteギラティナエディション+プラチナ特別セットの購入希望者を募集したが、応募者が多く結局は抽選となった。また落選者を狙った当選者のネットオークションの購入権利を出品する様子がある。但しこれは規約違反で会員削除される場合があり、その場合はキャンセルという形で7月30日の再抽選にまわされた。9月13日以降、品薄により予約を受け付けているところが存在する。
スタッフ
備考
- タイトルの略字については、元素記号からとってPtが用いられる。また、シンオウ地方三作をまとめて表記する場合、パールのPとPtを掛けてDPtという表現がされている。
- ポケモン☆サンデーでゲームフリークを訪問した時にロバートは開発中のプラチナでばくばくマルノーム、やぶれたせかいを体験した。
- プラチナの開発を考えたのは「ダイヤモンド・パール」の開発終盤。
- 増田順一は、プラチナは「究極2」だと述べている。
- 「ポケモンバトルレボリューション」に対応している。「みんなのポケモン牧場」には当初は非対応であったが、11月5日にプラチナ対応版を配信した。すでに購入している場合は無償でアップデート出来る。新規購入の場合は変わらず1000ポイント。
- マジコン対策が施されており、R4などのマジコンで実行できなくなっている。
各言語版での名称
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脚注
- ↑ 日本ゲーム大賞2009 > 受賞作品 > 年間作品部門、2022年9月16日閲覧。
- ↑ 一般財団法人コンピュータエンターテインメント協会『2023 CESAゲーム白書』、187頁。
- ↑ 一般財団法人コンピュータエンターテインメント協会『2023 CESAゲーム白書』、194頁。
外部リンク
- ポケットモンスター プラチナ|ポケットモンスターオフィシャルサイト
- 特集:『ポケットモンスター プラチナ』公式サイト | ポケットモンスターオフィシャルサイト、Internet Archive、2009年3月23日時点。
- ポケットモンスター プラチナ、任天堂ホームページ