リージョンフォーム
リージョンフォームとは、ポケモンが住む地方の環境に適応した姿のこと。2017年8月現在、アローラのすがたのみ存在するため、同一視されることが多い。
概要
第七世代で登場した要素。その地方の環境や文化に影響を受けた結果、姿を変えたポケモン。最も大きい変化は姿の変化であるが、タイプ、使えるわざ、特性、おもさ、たかさが変化したポケモンもいる。進化するポケモンの中には、進化前も進化後も一貫してリージョンフォームであるポケモンと、通常の姿からリージョンフォームに進化するポケモンもいる。現在リージョンフォームを持つポケモンは、すべて第一世代で登場したポケモンである。
過去作からリージョンフォームを持つポケモンをサン・ムーンに送った場合、過去作にリージョンフォームの概念がないため、必ず通常の姿で送られてくる。また、進化前もリージョンフォームを持つポケモンは、通常の姿をサン・ムーン内で進化させてもリージョンフォームにはならず、逆にリージョンフォームのポケモンが通常の姿に進化することもない。
リージョンフォームのポケモンを進化させる、あるいは通常の姿のポケモンがリージョンフォームに進化する場合、進化時のBGMが通常のポケモンとは異なる (南国風の曲調になる)。
リージョンフォームについて調査している人物にナリヤ・オーキドがいる。なお、リージョンフォルムは誤表記である。しかし、概念上異なるフォルムの一種であることは間違いない。ただし、従来のフォルムチェンジとは異なり、リージョンフォームのポケモンを後から通常の姿にしたり、通常の姿の個体をリージョンフォームに変えたりすることはできない。
進化前が通常の姿しか存在しないピカチュウ、タマタマ、カラカラは、例え過去作から送った個体であってもサン・ムーン内で進化させると必ずリージョンフォームになる。つまり、通常の姿のライチュウ、ナッシー、ガラガラをサン・ムーンで使いたい場合は、過去作で進化させてから連れてくる必要があり(カラカラの場合、進化条件に時間関係が含まれるがそれを満たさないかぎりサン・ムーン内で進化しないため、過去作で進化させる必要が出てくる)、サン・ムーン内で捕まえたポケモンはポケモンバンクを使っても、過去作には送れないため、サン・ムーンの親IDを持った (アローラマークが付いた) 通常の姿のライチュウ、ナッシー、ガラガラを入手することは不可能であった。
ウルトラサン・ウルトラムーンでは、前述の3匹はウルトラメガロポリスなど、ウルトラホールから行ける各異次元世界で進化条件を満たした場合、通常の姿に進化させることができる。この為、アローラマークのついた通常の姿のライチュウ、ナッシー、ガラガラを入手することができるようになった。サン・ムーンで捕まえた個体であってもウルトラサン・ウルトラムーンに送れば通常の姿に進化させられる。進化前もリージョンフォームが存在するアローラコラッタなどをウルトラホールの異次元世界で進化させても通常の姿にはならないので注意。
リージョンフォームを持つポケモンはサン・ムーン単体では、リージョンフォームの姿でしか出現しないので、アローラマークが付いている通常の姿を入手したい場合は、過去作から連れて来た個体を親にして預かり所に預ける必要がある。ただし、通常の姿にかわらずのいしを持たせて預けた場合のみ通常の姿が産まれるが、持たせていない場合、たとえ両親共に通常の姿であってもリージョンフォームが産まれてくる。リージョンフォームの方にかわらずのいしを持たせて預けても通常の姿は産まれてこない。かわらずのいしは生まれてくるポケモンの性格も固定してしまうため、通常の姿のまま性格を変更するには、親としてリージョンフォームが存在するポケモンの通常の姿のポケモンを♀♂で1体ずつ連れていき、♂側にかわらずのいしを持たせる必要がある(例として、通常の姿のロコンで性格をひかえめからおくびょうに変更したい場合は、ひかえめ♀の通常の姿のロコン系統と、おくびょう♂のリージョンフォームが存在するりくじょうグループのポケモンの通常の姿を用意して、♂の方にかわらずのいしを持たせて預ければ、性格おくびょうの通常の姿のロコンが産まれるようになる)。
アローラ地方
以下の通り。アローラ地方で姿を変えたポケモンは、アローラのすがたと呼ばれる。逆に元の姿のポケモンはカントーのすがたと呼ばれることが多いが、他の地方でもその姿で過ごしており、その呼称は公式では呼ばれていないため、元のすがたで代用する。 種族値の違いは元のすがたと比べて、どのくらい変化したかを表す。下記の表を見れば分かる通り、一部のポケモンのみの種族値が変わっており、合計種族値に変化はない。また、専用アイテムはガラガラのふといホネだけだが、アローラのすがたのガラガラにも有効。
No.019 | コラッタ | |
---|---|---|
ヤングースとの縄張り争いの結果、夜行性となり都市部に住み着くようになった。元の姿ではなんでも食べていたが、アローラの姿は鮮度の良いものや美味しいものしか食べない。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | ノーマル | あく/ノーマル |
おもさ | 3.5kg | 3.8kg |
とくせい | にげあし/こんじょう | くいしんぼう/はりきり |
隠れとくせい | はりきり | あついしぼう |
種族値の違い | なし | |
No.020 | ラッタ | |
コラッタと同様、夜行性で都市部に生息。高カロリーなものを食べているため重さが大幅に増えている。食材の目利きに優れており、一部レストランでは料理の味見などに利用している。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | ノーマル | あく/ノーマル |
おもさ | 3.5kg | 3.8kg |
とくせい | にげあし/こんじょう | くいしんぼう/はりきり |
隠れとくせい | はりきり | あついしぼう |
種族値の違い | HP +20 こうげき -10 ぼうぎょ +10 とくこう -10 とくぼう +10 すばやさ -20 | |
No.026 | ライチュウ | |
サイコパワーを操る能力を持ち、その力で浮遊することができる。元の姿とは違い頰の電気袋から甘い匂いがするため、ここにサイコパワーを手にした秘密があると考えられている。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | でんき | でんき/エスパー |
たかさ | 0.8m | 0.7m |
おもさ | 30.0kg | 21.0kg |
とくせい | せいでんき | サーフテール |
隠れとくせい | ひらいしん | ― |
種族値の違い | こうげき -5 ぼうぎょ -5 とくこう +5 とくぼう +5 | |
No.027 | サンド | |
砂漠地帯に住んでいたが、噴火により雪山に追われ、その環境に適応した。氷の外殻を持つ。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | じめん | こおり/はがね |
たかさ | 0.6m | 0.7m |
おもさ | 12.0kg | 40.0kg |
とくせい | すながくれ | ゆきがくれ |
隠れとくせい | すなかき | ゆきかき |
種族値の違い | ぼうぎょ +5 とくこう -10 とくぼう +5 | |
No.028 | サンドパン | |
背中のトゲが氷に覆われ、より大きく発達した。重さは元の姿よりかなり増えており動きも遅くなったが、逆に雪山ではかぎつめを利用して素早く移動することができる。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | じめん | こおり/はがね |
たかさ | 1.0m | 1.2m |
おもさ | 29.5kg | 55.0kg |
とくせい | すながくれ | ゆきがくれ |
隠れとくせい | すなかき | ゆきかき |
種族値の違い | ぼうぎょ +10 とくこう -20 とくぼう +10 | |
No.037 | ロコン | |
一年中雪の積もる高山で2-5匹の群れで生息するポケモン。他のポケモンの生息圏を避けるようにして雪山にたどり着いた。-50度の息を吐く。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | ほのお | こおり |
とくせい | もらいび | ゆきがくれ |
隠れとくせい | ひでり | ゆきふらし |
種族値の違い | なし | |
No.038 | キュウコン | |
神聖な雪山に生息するため神の使いとして畏怖されてきた。全身の毛から氷の粒を発生させ、攻撃にも防御にも利用する。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | ほのお | こおり/フェアリー |
とくせい | もらいび | ゆきがくれ |
隠れとくせい | ひでり | ゆきふらし |
種族値の違い | こうげき -9 すばやさ +9 | |
No.050 | ディグダ | |
身を隠す場所の少ない火山地帯において、地中から外の様子を探ることのできるように頭部にヒゲが生えた。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | じめん | じめん/はがね |
おもさ | 0.8kg | 1.0kg |
とくせい | すながくれ/ありじごく | すながくれ/カーリーヘアー |
種族値の違い | ぼうぎょ +5 すばやさ -5 | |
No.051 | ダグトリオ | |
ディグダの頃からヒゲが大きく伸びた。アローラ地方では大地の神様の化身として崇められている。多くのダグトリオが姿を現すと火山が起きるという言い伝えが残る。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | じめん | じめん/はがね |
おもさ | 33.3kg | 66.6kg |
とくせい | すながくれ/ありじごく | すながくれ/カーリーヘアー |
種族値の違い | ぼうぎょ +10 すばやさ -10 | |
No.052 | ニャース | |
元々アローラ地方に生息せず、その希少さから王族のみが手にしていたポケモンであったが、王政が崩壊したのち野生化した。王政時代に贅沢な暮らしをしていたため、わがままかつプライドの高い性格に変化したとされる。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | ノーマル | あく |
隠れとくせい | きんちょうかん | びびり |
種族値の違い | こうげき -10 とくこう +10 | |
No.053 | ペルシアン | |
その丸顔は豊かなアローラ地方の象徴とされており、地方を挙げて保護されている。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | ノーマル | あく |
たかさ | 1.0m | 1.1m |
おもさ | 32.0kg | 33.0kg |
とくせい | じゅうなん/テクニシャン | ファーコート/テクニシャン |
隠れとくせい | きんちょうかん | びびり |
種族値の違い | こうげき -10 とくこう +10 | |
No.074 | イシツブテ | |
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | いわ/じめん | いわ/でんき |
とくせい | いしあたま/がんじょう | じりょく/がんじょう |
隠れとくせい | すながくれ | エレキスキン |
種族値の違い | なし | |
No.075 | ゴローン | |
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | いわ/じめん | いわ/でんき |
とくせい | いしあたま/がんじょう | じりょく/がんじょう |
隠れとくせい | すながくれ | エレキスキン |
種族値の違い | なし | |
No.076 | ゴローニャ | |
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | いわ/じめん | いわ/でんき |
とくせい | いしあたま/がんじょう | じりょく/がんじょう |
隠れとくせい | すながくれ | エレキスキン |
種族値の違い | なし | |
No.088 | ベトベター | |
アローラ地方のゴミ問題を解決すべく連れて来られた。ゴミを主食としていたため、体質と姿が変化した。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | どく | どく/あく |
たかさ | 0.9m | 0.7m |
おもさ | 30.0kg | 42.0kg |
とくせい | あくしゅう/ねんちゃく | どくしゅ/くいしんぼう |
隠れとくせい | どくしゅ | かがくのちから |
種族値の違い | なし | |
No.089 | ベトベトン | |
他の地方のベトベターやベトベトンと違い、体内で毒素を生成し、溜め込んでいるので、嫌な臭いがしないという。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | どく | どく/あく |
たかさ | 1.2m | 1.0m |
おもさ | 30.0kg | 52.0kg |
とくせい | あくしゅう/ねんちゃく | どくしゅ/くいしんぼう |
隠れとくせい | どくしゅ | かがくのちから |
種族値の違い | なし | |
No.103 | ナッシー | |
アローラ地方特有の強い日差しがナッシーをより大きく成長させた。長くなった首を鞭のように利用して攻撃する。また尻尾には元の姿にはなかった4つめの頭が存在し、3つの頭とは独立して尻尾を操る。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | くさ/エスパー | くさ/ドラゴン |
たかさ | 2.0m | 10.9m |
おもさ | 120.0kg | 415.6kg |
とくせい | ようりょくそ | おみとおし |
種族値の違い | こうげき +10 すばやさ -10 | |
No.105 | ガラガラ | |
アローラ地方には天敵のくさタイプが多いため、仲間との結束を強めた結果、霊感に近いものを手にした。摩擦によって骨に炎をまとわせる。 | ||
元のすがた | アローラのすがた | |
タイプ | じめん | ほのお/ゴースト |
おもさ | 45.0kg | 34.0kg |
とくせい | いしあたま/ひらいしん | のろわれボディ/ひらいしん |
隠れとくせい | カブトアーマー | いしあたま |
種族値の違い | なし |
その他
ここでは公式にリージョンフォームとして認められていないものの、似たような事例、設定を列挙する。
- ピカチュウでの図鑑説明によると、アーボックは地域によって腹の模様が異なる。
- シンオウ地方では、カラナクシとトリトドンがテンガンざんの東西で姿が異なる。
- パールなどでの図鑑説明によると、タマンタは地域によって背中の模様が異なる。
- ビビヨンは現実世界の地域によって羽の模様が異なる。
各言語版での名称
言語 | 名前 |
---|---|
日本語 | リージョンフォーム |
英語 | Regional variant |
ドイツ語 | Regionalform |
フランス語 | Forme régionale |
イタリア語 | Forma regionale |
スペイン語 | Forma regional |
韓国語 | 리전폼 (Region Forme) |
中国語(台湾国語・普通話) | 地區形態/地區形态 (Dìqū Xíngtài) |
中国語(広東語) | 地區形態 (Deihkēui Yìhngtaai) |
チェコ語 | Regionální variant |
デンマーク語 | Regional variation(アニメ) Alola-variant(サン・ムーン資料) |
フィンランド語 | Alueellinen muunnos |
ハンガリー語 | Regionális változat |
オランダ語 | Regionale variant |
ノルウェー語 | Regional variasjon |
ポーランド語 | Regionalny wariant Odmiana regionalna(サン・ムーンウェブサイト) |
ブラジルポルトガル語 | Forma regional(アニメ) Variante regional(ニンテンドーeショップ) |
ポルトガル語(ポルトガル) | Variante regional |
ロシア語 | Региональный вариант (Regional'nyy variant) |
スウェーデン語 | Regional variant |
トルコ語 | Bölgesel çeşitlilik |
言語 | 名前 |
---|---|
日本語 | アローラのすがた |
英語 | Alola Form |
ドイツ語 | Alola-Form |
フランス語 | Forme d'Alola |
イタリア語 | Forma di Alola |
スペイン語 | Forma de Alola |
韓国語 | 알로라의 모습 (Allora-ui Moseup) |
中国語(台湾国語・普通話) | 阿羅拉的樣子/阿罗拉的样子 (Āluólā-de Yàngzii) |
中国語(広東語) | 阿羅拉的樣子 (Alòhlāai-dīk Yeuhngjí) |
デンマーク語 | Alola Form |
フィンランド語 | Alola-muoto |
オランダ語 | Alola Form(アニメ) Alola-vorm(サン・ムーン資料) |
ノルウェー語 | Alola Form |
ポーランド語 | Forma Alolańska |
ポルトガル語 | Forma Alola |
ロシア語 | Форма региона Алола (Forma regiona Alola) |
スウェーデン語 | Alola Form |
トルコ語 | Alola Formu |
言語 | 名前 |
---|---|
日本語 | アローラ<ポケモン名> |
英語 | Alolan <ポケモン名> |
ドイツ語 | Alola-<ポケモン名> |
フランス語 | <ポケモン名> d'Alola |
イタリア語 | <ポケモン名> di Alola |
スペイン語 | <ポケモン名> de Alola |
韓国語 | 알로라 <ポケモン名> (Allora <~>) |
中国語(台湾国語・普通話) | 阿羅拉/阿罗拉 <ポケモン名> (Āluólā <~>) |
中国語(広東語) | 阿羅拉 <ポケモン名> (Alòhlāai <~>) |
デンマーク語 | Alolan <ポケモン名> |
フィンランド語 | Alolaainen <ポケモン名> |
ハンガリー語 | Alola <ポケモン名> |
オランダ語 | Alolan <ポケモン名> |
ノルウェー語 | Alolan <ポケモン名> |
ポーランド語 | <ポケモン名> Alolański |
ブラジルポルトガル語 | <ポケモン名> de Alola |
ロシア語 | <ポケモン名> региона Алола (<~> regiona Alola) |
スウェーデン語 | Alolan <ポケモン名> |
関連項目
- フォルム
- δ-デルタ種 - ポケモンカードゲームにおける、タイプ違いの種類。リージョンフォームと違い、外見の変化はない。