出身マーク
出身マーク(しゅっしんマーク)、出身地マーク(しゅっしんちマーク)とは、このマークが付いたポケモンがどのソフトで手に入ったかを表すためのマークの名称。第六世代から登場。
概要
第六世代以降のソフトでポケモンのステータスを見ると、下記のようなマークがマーキングの横に付いている。これを見ることで、どの世代で手に入れたポケモンなのかが判別できるようになっており、進化させたり、通信交換や後の世代への移動などではこれらのマークは消えない。マークが何もない場合は第五世代以前のソフトから、パルパーク(第三→第四)・ポケシフター(第四→第五)・ポケムーバー(第五→第六/第七)・ポケモンバンク・Pokémon HOME(第六/第七→第八/第九)経由で連れて来たポケモンということになる。
ORAS以降、過去作出身であるポケモンは一部のルールで参加できない(後述するバトルレギュレーションマークを付与したポケモンを除く)。これは過去作産個体の参加に一定の制限を設け、プレイヤー間の格差を減らすものである。
後発ソフト出身のポケモンを過去に発売されたソフトに連れてきた場合、マークが正しく表示されない場合がある。Pokémon HOMEや元のソフトに戻せば再び正しく表示される。
種類
以下の通り。ただしいずれも正式な名称ではなく通称である。
- マークなし
- 出身マークが付いていない状態。第三世代・第四世代・第五世代で捕まえたポケモンを第六世代以降に連れてきた場合は出身マークが何も付与されない。
- バーチャルコンソール版第一世代と第二世代、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイで捕まえたポケモンはゲーム内では出身マークが表示されないが、ポケモンバンクやPokémon HOMEに転送すると出身マークが表示されるため、一般的にはマークなしとして扱われない。
- 第五世代までに登場したポケモン649種類のほか、マークなしのポケモンを進化させることでマークなしのニンフィア、バリコオル、アヤシシ、バサギリ、ガチグマ、コノヨザル、リキキリン、ノココッチ、ドドゲザンが入手できる。
- カロスマーク
- カロスエンブレムの五角形部分を模したマーク。第六世代までとポケモンバンクでは青色だったが、第七世代以降は黒色になった。X・Y・オメガルビー・アルファサファイアで捕まえたり、タマゴをかえしたり、同作から配信されたりしたポケモンに付与される。第七世代では下辺が凹んだ形状になっている。公式サイトでは「青い五角形のマーク」と呼ばれる[1]。
- このマーク付きの個体をX・Yで入手したことがある場合、その種族はカロス地方で捕まえた扱いとなり、ポケモン図鑑内でカロスマーク付きで表示される。
- 第六世代までに登場したポケモン721種類のほか、カロスマーク付きのポケモンを進化させることでカロスマーク付きのバリコオル、アヤシシ、バサギリ、ガチグマ、コノヨザル、リキキリン、ノココッチ、ドドゲザンが入手できる。
- アローラマーク
- キャプテンのあかしを模した四つ葉のクローバーのマーク。サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーンで捕まえたり、タマゴをかえしたり、同作から配信されたりしたポケモンに付与される。
- 第七世代までに登場したポケモン809種類のうち、アローラマーク付きの個体を入手できるのはアンノーン、デオキシス、ケルディオ、ゲノセクト、ディアンシー、ボルケニオンを除く801種類。このほか、アローラマーク付きのポケモンを進化させることでアローラマーク付きのバリコオル、アヤシシ、バサギリ、ガチグマ、コノヨザル、リキキリン、ノココッチ、ドドゲザンが入手できる。
- GBマーク
- ゲームボーイの形をしたマーク。ポケムーバーでバーチャルコンソール版赤・緑・青・ピカチュウ・金・銀・クリスタルバージョンからポケモンバンクを経由して連れてきたポケモンに付与される。
- 第二世代までに登場したポケモン251種類のほか、GBマーク付きのポケモンを進化させることでGBマーク付きのエテボース、ムウマージ、ドンカラス、マニューラ、ジバコイル、ベロベルト、ドサイドン、モジャンボ、エレキブル、ブーバーン、トゲキッス、メガヤンマ、リーフィア、グレイシア、グライオン、マンムー、ポリゴンZ、ニンフィア、アヤシシ、バサギリ、ガチグマ、コノヨザル、リキキリン、ノココッチが入手できる(合計275種類)。
- GOマーク
- 「○印にG」のマーク。GOパークまたは転送装置経由でPokémon GOからLet's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ以降のシリーズへ連れてきたポケモンに付与される。サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーンにも内部データのみ存在する。
- Pokémon GOに登場するポケモンのうち、Pokémon HOMEに転送できないパッチール、ジガルデ、ネクロズマを除く全種類が入手できる。このほか、バサギリなどGOマーク付きのポケモンを進化させることでのみGOマーク付き個体を入手できる種類も存在する。
- ピカブイマーク
- ピカチュウにもイーブイにも見えるシルエットのマーク。Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイで捕まえたり、同作で配信されたりしたポケモンからPokémon HOMEを経由して連れてきた場合に表示される。Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイのソフト内では表示されない。
- 第一世代で登場したポケモン151種類のほか、ピカブイマーク付きのポケモンを進化させることでピカブイマーク付きのクロバット、キレイハナ、ニョロトノ、エーフィ、ブラッキー、ヤドキング、ハガネール、ハッサム、キングドラ、ポリゴン2、ハピナス、ジバコイル、ベロベルト、ドサイドン、モジャンボ、エレキブル、ブーバーン、リーフィア、グレイシア、ポリゴンZ、ニンフィア、バサギリ、コノヨザルが入手できる(合計174種類)。メルタン、メルメタルはPokémon GOから転送する形でのみ入手できるため、ピカブイマーク付きの個体は入手できない。
- ガラルマーク
- ガラル地方のポケモンリーグのシンボルマーク。ソード・シールドで捕まえたり、タマゴをかえしたり、同作で配信されたポケモンに表示される。
- ガラルマーク付き個体が入手できるポケモンの種類は下記の通り(合計668種類)。
- ガラル図鑑、ヨロイじま図鑑、カンムリせつげん図鑑に含まれるポケモン(584種類)。
- ソード・シールド内で入手手段が存在するが、図鑑に登録されないポケモン(68種類)。具体的にはミュウツー、ライコウ、エンテイ、スイクン、ルギア、ホウオウ、キモリ、ジュプトル、ジュカイン、アチャモ、ワカシャモ、バシャーモ、ミズゴロウ、ヌマクロー、ラグラージ、ラティアス、ラティオス、カイオーガ、グラードン、レックウザ、ユクシー、エムリット、アグノム、ディアルガ、パルキア、ヒードラン、レジギガス、ギラティナ、クレセリア、トルネロス、ボルトロス、レシラム、ゼクロム、ランドロス、キュレム、ケルディオ、ゼルネアス、イベルタル、ジガルデ、モクロー、フクスロー、ジュナイパー、ニャビー、ニャヒート、ガオガエン、アシマリ、オシャマリ、アシレーヌ、カプ・コケコ、カプ・テテフ、カプ・ブルル、カプ・レヒレ、コスモッグ、コスモウム、ソルガレオ、ルナアーラ、ウツロイド、マッシブーン、フェローチェ、デンジュモク、テッカグヤ、カミツルギ、アクジキング、ネクロズマ、ベベノム、アーゴヨン、ツンデツンデ、ズガドーン。
- ふしぎなおくりもの(Pokémon HOME上で行われたものを含む)で配信されたが、図鑑に登録されないポケモン(10種類)。具体的にはミュウ、セレビィ、ジラーチ、ビクティニ、ゲノセクト、ボルケニオン、マギアナ、マーシャドー、ゼラオラ、メルメタル。
- ガラルマーク付きのポケモンから進化したバサギリ、ノココッチ、ドドゲザン、カミッチュ、ブリジュラス、カミツオロチ(6種類)。
- ソード・シールドのデータに含まれるポケモンのうち、ガラルマーク付きのディアンシー、メルタンは入手できない。
- シンオウマーク
- みつぶたいを模したマーク。ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールで捕まえたり、タマゴをかえしたり、同作で配信されたポケモンに表示される。ソード・シールドではガラルマークとして表示される。
- 第四世代までに登場したポケモン493種類のうち、シンオウマーク付きの個体を入手できるのはセレビィ、デオキシスを除く491種類。このほか、シンオウマーク付きのポケモンを進化させることでシンオウマーク付きのニンフィア、バリコオル、アヤシシ、バサギリ、ガチグマ、コノヨザル、リキキリン、ノココッチが入手できる。
- Pokémon HOMEの仕様により、シンオウマーク付きのパッチールをブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール以外に転送することはできない。
- ヒスイマーク
- アルセウスの胴体の車輪状の部位を模したマーク。Pokémon LEGENDS アルセウスで捕まえたり、同作で配信されたりしたポケモンに表示される。ソード・シールドではガラルマークとして表示される。
- ヒスイ図鑑に含まれるポケモン242種類のほか、ヒスイマーク付きのマネネをソード・シールドで進化させることでヒスイマーク付きのバリコオルが入手できる。
- パルデアマーク
- テラスタルしたポケモンの王冠を模したマーク。スカーレット・バイオレットで捕まえたり、タマゴをかえしたり、同作で配信されたりしたポケモンに表示される。ソード・シールドではガラルマークとして、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール・LEGENDS アルセウスではマークなしとして表示される。
- パルデアマーク付き個体が入手できるポケモンの種類は下記の通り(合計700種類)。
- パルデア図鑑・キタカミ図鑑・ブルーベリー図鑑に含まれるポケモン(664種類)。
- スカーレット・バイオレット内で入手手段が存在するが、図鑑に登録されないポケモン(28種類)。具体的には、フリーザー、ファイヤー、サンダー、ライコウ、エンテイ、スイクン、ルギア、ホウオウ、ラティアス、ラティオス、カイオーガ、グラードン、レックウザ、コバルオン、テラキオン、ビリジオン、レシラム、ゼクロム、キュレム、メロエッタ、ソルガレオ、ルナアーラ、ネクロズマ、ニャイキング、ダクマ、ウーラオス、ブリザポス、レイスポス。
- ふしぎなおくりものやイベントテラレイドバトルでパルデアマーク付きのミュウツー、ミュウ、ディアルガ、パルキア、ダークライが入手できる(5種類)。
- Pokémon HOMEで過去作からポケモンを転送し、タマゴを経由することで、パルデアマーク付きのフィオネ、オオニューラを入手できる(2種類)。
- パルデアマーク付きポケモンをLEGENDS アルセウスに転送して進化させることで、パルデアマーク付きのアヤシシを入手できる(1種類)。
- スカーレット・バイオレットのデータに含まれるポケモンのうち、パルデアマーク付きのレジロック、レジアイス、レジスチル、ジラーチ、デオキシス、ユクシー、エムリット、アグノム、ヒードラン、クレセリア、レジギガス、ギラティナ、マナフィ、シェイミ、アルセウス、トルネロス、ボルトロス、ランドロス、ケルディオ、ディアンシー、フーパ、ボルケニオン、コスモッグ、コスモウム、マギアナ、ザシアン、ザマゼンタ、ムゲンダイナ、ザルード、レジエレキ、レジドラゴ、バドレックス、ラブトロスは入手できない。
使い道
ポケモンバンクとPokémon HOMEでは出身マークによる検索ができる。
公式大会
第六世代から第九世代までの公式大会、およびオメガルビー・アルファサファイアのバトルスポットでは特定の出身マークがついているポケモンしか使用できない。
- 第六世代の公式大会、ORASのバトルスポット: カロスマーク
- 第七世代の公式大会: アローラマーク
- 第八世代の公式大会: ガラルマーク、バトルレギュレーションマーク
- 第九世代の公式大会: パルデアマーク
ゲーム内のイベント
ルビー・サファイア・エメラルドで捕まえたポケモンをORASに転送し、みんしゅくモナミでゲームフリークのスタッフに見せると、特別な賞状を受け取れる。ダイヤモンド・パール・プラチナで捕まえたポケモンをブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールに転送し、リッシこのほとりでゲームフリークのスタッフに見せると、特別な賞状を受け取れる。
X・Yではカロスマークのないポケモンのみで図鑑に登録した場合、図鑑に表示されるマークがカロスマーク付きポケモンで登録した場合と異なる。図鑑を完成して受け取れる賞状も異なるが、後でカロスマーク付きポケモンで登録しなおし、「カロス地方の ポケモンを カロスだけで すべて 捕まえた」表記の賞状を受け取れる。
サン・ムーンでは手持ちにGBマーク付きポケモンがいる状態でモリモトと話すと、第一世代の開発裏話が聞ける。ウルトラサン・ウルトラムーンでも同様の話が聞けるほか、手持ちにVC版第二世代出身のポケモンがいる状態で話すと第二世代の開発裏話が聞ける。
改造判定
進化前を含めた初出の世代と出身マークから分かる入手世代が異なる場合、その個体は改造ポケモンであるとみなすことができる。ただし、後世代で進化形を追加している種族の場合、入手世代が進化形の初出世代より前になる場合がある(ニンフィアやライチュウ(アローラのすがた)など)ので、初登場作品などをきちんと把握する必要がある。
バトルレギュレーションマーク
YY通信における「つうしんたいせん」と似た八芒星のマーク。ソード・シールドにおけるバトルタワーにいる人物に話しかけることで、過去作から連れてきたポケモンに付与できる。付与しても過去作のマークは消滅せず、その隣に表示される。ソード・シールド以外のソフトでは表示されない。シンオウ・ヒスイ・パルデアマーク付きのポケモンはソード・シールドでは初めからガラルマーク付きポケモンとして扱われ、このマークを付けることはできない。
このマークを付与する際は、覚えている技がソード・シールドでそのポケモンが覚えられる技に書き換えられ、過去作でしか覚えられない技や過去作でタマゴから生まれた時に覚えていた技、配信限定の技は思い出すことができなくなる。バトルレギュレーションマークの付いたポケモンは、ガラルマーク付きのポケモンと同じように判定され、シーズン7以降のランクバトルで使用することができる(シーズン6まではガラルマーク付きのポケモンのみ使用できた)。これによって、鎧の孤島の配信まで第七世代からしか入手できなかったアローラのすがたのポケモンが使えるようになる。
バトルレギュレーションマークを付与できるポケモンは第七世代までに登場したポケモンのうちソード・シールドで引き出せる575種類、およびバトルレギュレーションマーク付きポケモンを進化して入手したバリコオルである。
各言語版での名称
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脚注
- ↑ 1.0 1.1 大会前に必ずチェック!! - ポケモン竜王戦、2023年4月23日閲覧。
- ↑ Ankündigung: Neues Wettkampfformat für Videospiele! | Pokemon.de(アーカイブ版、ドイツ語)
- ↑ 2015 Play! Pokémon VG Rules and Formats(アーカイブ版)
- ↑ New Video Game Competition Format Announcement! | Pokemon.com(アーカイブ版)
- ↑ ¡Anuncio sobre el nuevo formato de competición de videojuegos! | Pokemon.es(アーカイブ版、スペイン語)
- ↑ Règles et formats des tournois de jeu vidéo Play! Pokémon (フランス語)
- ↑ Annonce de nouveau format de compétition dans le jeu vidéo ! | www.pokemon.fr(アーカイブ版、フランス語)
- ↑ Un nuovo formato nelle competizioni di videogiochi! | www.pokemon.it (イタリア語)
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 Battle in the 2017 International Challenge February | Pokémon Global Link(アーカイブ版)
- ↑ Kämpfe mit dem neuen Kampfformat der Pokémon-Videospiel-Meisterschaften 2017! | Pokemon.de (ドイツ語)
- ↑ Battle Today Using the 2017 Pokémon VG Championships Format | Pokemon.com(アーカイブ版)
- ↑ Combate hoy mismo con el formato de los Campeonatos de Videojuegos Pokémon 2017 | Pokemon.es(アーカイブ版、スペイン語)
- ↑ Combattez dès maintenant en suivant les règles des Championnats de Jeu Vidéo Pokémon 2017 ! | www.pokemon.fr (フランス語)
- ↑ Lotta seguendo le regole della stagione 2017 dei campionati di videogiochi Pokémon | www.pokemon.it (イタリア語)
- ↑ Regeln und Formate der Pokémon-Videospiel-Meisterschaften 2020 | Pokemon.de (ドイツ語)
- ↑ Pokémon-Videospiel: Turnierregeln, Formate und Strafrichtlinien (ドイツ語)
- ↑ 2020 Pokémon Video Game Championships (VGC) Format Rules | Pokemon.com
- ↑ Información para los jugadores de los Campeonatos de Videojuegos Pokémon 2020 | Pokemon.es (スペイン語)
- ↑ Reglamento, formato y normativa de penalizaciones en videojuegos (スペイン語)
- ↑ Règles des Championnats de Jeu Vidéo Pokémon 2020 | www.pokemon.fr (フランス語)
- ↑ Règles, formats et guide des sanctions des Championnats du Jeu Vidéo (フランス語)
- ↑ Linee guide sui formati dei campionati di videogiochi Pokémon (VG) 2020 | www.pokemon.it (イタリア語)
- ↑ Linee guida su formati, regole e penalità per i videogiochi (イタリア語)