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ヌケニン/対戦

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このページは、ヌケニンの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。

ヌケニンの歴史

第三世代

ルビー・サファイアの時点では登場ポケモンの都合上、ほのお・あくタイプの攻撃技が使われにくかったので、主要な特殊アタッカー全般に対して強く出ることができた。特にラティ兄妹カイオーガ等はヌケニンを倒せる技を持っていない場合がほとんどである。シャドーボールつばめがえしが採用されやすい物理アタッカーに対しても、こだわりハチマキを持っている場合は存在自体が牽制となる。しかし当時はきあいのタスキが無かったので何も出来ずに倒されるリスクも大きく、安定して立ち回るのは難しい。

ダブルバトルではソーナンスとの並びで相手の先発ポケモン次第ではかげふみふしぎなまもりを活かして時間切れによる判定勝ちに持っていくことも可能であった。ゲーム内では時間制限が無いためこのコンボは意味が無いが、XDでもワグチがこのコンボを利用しており、先発の並び次第ではこちらがディスアドバンテージを被ることになる。

第四世代

技の物理と特殊の分化によりシャドーボールが候補外となり、代わりに一致メインウエポンとしてシャドークローを獲得。きあいのタスキによって出落ちを防ぐことはできるようになった。ただ、この世代から砂パや霰パが実用化に至ったため、ヌケニンを取り巻く環境は第三世代よりも厳しくなった。単純にゴウカザルフレアドライブバンギラスすなおこしなどで簡単に落ちるのが痛かった。

それでも、プラチナの教え技トリックを獲得するなど強化もあった。有利体面を作るための交代合戦になりがちなヌケニンは元々こだわりハチマキと相性が良く、それとのシナジーが高いトリックを組み合わせた「鉢巻トリック」が成立。

ダブルバトルにおいて隆盛を極めた雨パに対しては強力な流しになったため、WCS2009マスターカテゴリ準優勝のパーティに雨パ対策として入っていた。同大会決勝戦2本目ではふしぎなまもりを活かして相手を完封していた。

第五世代

かたやぶりが強力なオノノクスのメタゲーム進出によって第四世代と変わらず手軽に倒されるようになっていた。他にも、連続技の仕様変更によりロックブラストできあいのタスキを貫通される、くろいまなざしバトンタッチのコンボの消滅により、一方的に積むプレイングができなくなった、ゴツゴツメットの登場によってどのポケモンによってもあっさり倒されるようになった、ポリゴン2の蔓延によりふしぎなまもりを逆利用されるようになった、ツチニンからテッカニンに進化した際に覚える技を引き継がなくなった、などの逆風を受け、単体で言えばもはや普通に利用することも困難となった。どのバトル形式にもバンギラスユキノオーに頻繁に遭遇する環境であったため、すなあらしゆきふらしが危険で死に出しすらままならなくなった。

一応スイクンキングドラニョロトノといったトップメタのみずポケモンに対しては第四世代に発祥した「鉢巻トリック」が刺さるため、出番が皆無かと言えばと全くそうではなかった。

第六世代

ファイアローリザードンがトップメタ入りするなどほのおタイプの勢いが環境において増したため、特にヌケニン対策を何もしていない相手に倒される場面はさらに増えた。ORASリーグではメガシンカが一般解禁されたバシャーモ、メガシンカを得てひこうタイプの側面が非常に強くなったボーマンダなどますます不利対面が増えた。それでもこの世代になるとサイクル戦やコンボの研究が進んだことで実戦に使えるポケモンが非常に豊富になったため、やはり第五世代と同じく選出に負荷をかけられる見せ球としての価値があった。ぼうじんゴーグルの登場によりすなおこしゆきふらしで詰む危険性が低下したが、きあいのタスキを捨ててまでそれらを採用するかどうかというのはプレイヤーによって判断が分かれるところであった。

PGL統計データによると、ORASリーグシングルバトルではおにびどくどくまもるかげうちが主流であり、かげうちを除いて通常攻撃手段を放棄したスリップダメージ型が主流であったと言える。特におにびは採用率が90%を超えるシーズンがざらであった。さめはだゴツゴツメットを警戒して非接触技であるひみつのちからを覚えさせるケースや時間稼ぎと攻撃を両立させるためのゴーストダイブを採用するケースもそれなりにあった。性格は実質的にどこにも下降補正が掛からないさみしがりせっかちが需要を伸ばした。

通常環境には縁が無かったが、2014年10月に開催された第三世代に新規に登場したポケモンのみによるダブルバトル「ホウエンポケモン ニコニコマッチ」ではジュニアカテゴリで使用率10位を記録。ヌケニンを囮にして集中砲火を誘い、まもるで流すというダブルバトルならではの使い道もあったであろうが、同大会同カテゴリ使用率1位のルンパッパを中心とした雨パに対して殆どの主要な攻撃手段を無効にできるという点で強みが光った。

時間切れ判定での勝利を狙う戦略であるいわゆる「TOD」においては、残りポケモンの数が同じであればHP割合の優劣で判定するという時間切れ判定の仕様にマッチするため、そういう理由でヌケニンが使用されることもあった。

第七世代

この世代からトップメタに躍り出たミミッキュ、サイクル戦に強いアローラガラガラ、第六世代から変わらず環境に居座るギルガルドゲンガーなど、環境にゴーストタイプが増えたこともあって、基本的な力関係は第六世代と変わっていない。ウルトラビーストの多くがタイプの都合上どくどくを無効化するのも痛い。雨パはヌケニンに打点(ぼうふう)を持つペリッパーを獲得しており、雨パに対してすら役割を持てないケースが目立って行った。一応状態異常が軒並み弱体化されたためおにびが減っており、その点に限っては救済されたと言えよう。きゅうけつが威力の見直しにより強化されたが、元々HPが1で回復技の恩恵を一切受けないヌケニンにとっては依然として威力が同じであるシザークロスでよいのではないかということにしかならなかった。ぼうごパットが登場したが、効果があまりにも限定的なので使用されてない。

単体では微妙な立場であったが、第六世代から相性補完として利用されていたヤミラミとで受けループを行う「ヤミヌケループ」がヌケニン入りの構築としては比較的流行し、ヤミラミとヌケニンだけでは倒し切れないバシャーモミミッキュリザードンボーマンダに対処できるラッキードヒドイデを入れた「ヤミヌケラキ」「ヤミヌケドヒド」などが成立。実際、SMリーグシングルバトルシーズン4からシーズン7までは同時エントリー率1位がヤミラミ、2位がドヒドイデ、3位がラッキーという状況であった。また、ラッキーの方の同時エントリーポケモン10位以内にヌケニンが挙がるようにもなっている。特に「ヤミヌケドヒド」に関してはドヒドイデでメガバシャーモを受け、テッカグヤをヤミラミで受け、ヌケニンでカプ・コケコを受け、といった具合に、SMリーグ環境の鉄板トリオには強かった。

SMリーグダブルバトルでは、シーズン5からシーズン6にかけてフローゼルペリッパーを軸としながら、ヌケニンで詰めるという「ヌケフロッパー」が流行。ペリッパーのみずびたしドーブルもりののろいでヌケニンの耐性を変えるのが「ヌケフロッパー」においてはミソである。実際、シーズン5からシーズン6にかけてヌケニンとの同時エントリー率ベスト10にペリッパーとフローゼルが同時に挙がっていた。

USUM教え技サイドチェンジを獲得。サイドチェンジは自身を守るのに使っても味方を守るのに使っても有用。ただし、バークアウトでまとめて攻撃するなどサイドチェンジヌケニンに対する抜け道も存在する。GSダブルではサイドチェンジトリパの始動役やおいかぜ要員などを保護してからくっつきバリで自主退場する型が使用されるようになった。

JCS2019(GSダブル)マスターカテゴリベスト8にヌケニン入りのパーティが残った。

第八世代

ダイロックによっていわ技を覚えるどんなポケモンにもきあいのタスキ込みで一撃で落とされる恐れが高まった。自分が他のポケモンを立てている時に天候を整えるという前提では、ダイアイスもキツイ。そうでなくとも、ドラパルト対策のゴーストあくが環境に跋扈しており簡単に弱点を突かれる状況となっている。

それでも、ランクバトルシリーズ3でキョダイラプラスが解禁されると受けとして需要が高まった。ただし、採用率は低いもののげんしのちからで対策されるため、絶対的な対策ではない。

ヨロイじまの教え技によりポルターガイストはいよるいちげきを獲得して大幅強化。特にポルターガイストは非接触であるためさめはだやゴツゴツメットを気にせず物理攻撃技を使えるという点でヌケニンにとってありがたい。

竜王戦ルール環境では主流技構成のザシアンカイオーガゼルネアスを完封できるメタポケモンとして需要がある。ただし、ザシアンの場合、その気になればヌケニンへの有効打となるかみくだくほのおのキバを搭載して対処するので注意が必要である。採用率は低いがカイオーガもげんしのちからを持つ。

一般的な育成論

効果が抜群ではない攻撃技のダメージを受けない特性ふしぎなまもりが強力で、相手の対策ができていなかった場合、詰みの状況を作れるポケモンである。一方、どくやけどなどの状態異常やすなあらしあられなどの天候によるダメージなど、スリップダメージによって倒れてしまう弱点も持つ。

持ち物はきあいのタスキぼうじんゴーグルラムのみあつぞこブーツなど一撃で倒れるのを防いだり、スリップダメージを防ぐものが候補に上がる。

攻撃技としてはかげうちシャドークローゴーストダイブシザークロスなど。補助技おにびあやしいひかりどくどくなどが候補に挙がる。第四世代以前からのポケモンを使える場合、決して高いとは言えないこうげきを補うのと、わるあがきを狙われた時のPP切れ対策としてつるぎのまいも採用されることがある。

交代読みにむしくいによるアイテムロスト、バトンタッチで後続の無償降臨、様子見としてまもるも採用できる。

ダブルバトルではパートナーにみずびたしを使わせ、弱点を二つのみにしてもよい。その場合タイプ一致は狙えなくなるので耐久型になる。

同じくダブルバトルで、最速2ターン目にポリゴン2ふしぎなまもりをトレースでコピーさせるコンボがある。まずトレースサーナイトかがくへんかガスガラルマタドガスを先発で出し、サーナイトでトレースを相手のポケモンにパスしつつガラルマタドガスはまもるを選択。2ターン目、サーナイトをヌケニンに、ガラルマタドガスをポリゴン2に交代する。素早さの都合上、サーナイトからの交代が先に処理され、ガラルマタドガスからの交代が後に処理される。ガラルマタドガスが場を離れた直後に相手にパスしたトレースが発動するが、このタイミングでは味方はヌケニンしか存在しないため確定でヌケニンのふしぎなまもりが相手にトレースされる。そしてガラルマタドガス方向からポリゴン2が登場し、2分の1の確率でランダムによりふしぎなまもりがポリゴン2によりトレースされる。

HPが1しかなく1ダメージを受けるか受けないかしかあり得ないため、基本的にぼうぎょとくぼうのステータスも意味を持たない。したがって、HP・ぼうぎょ・とくぼうの個体値を粘ったり、努力値を振ったり、性格の補正をかけたりする必要は薄いが、以下の要素を気にする場合ぼうぎょととくぼうのステータスも粘ることになる。

特性ダウンロードを対策するとき
ポリゴン2とくこうが上がらないよう、とくぼうをぼうぎょより高くする場合、ぼうぎょに下降補正の掛かる性格を選ぶのが最も手っ取り早い。レベル50で素早さに下降補正を掛けつつぼうぎょをとくぼうより低くしたい場合、ぼうぎょ個体値を0か1、とくぼう個体値を31にして努力値を4振る必要がある。
ガードシェアを考慮するとき
味方がヌケニン程度の能力を参照しても効果が薄いため相手から受けることが前提になるが、できるだけ平均が低くなるようにぼうぎょ・とくぼう共に最低の個体値が望ましい。
へんしんを考慮するとき
味方をヌケニンにへんしんさせたい場合はぼうぎょ・とくぼう共に最高の個体値が望ましい。相手にヌケニンにへんしんされたときを想定する場合は最低の個体値が望ましい。