石原恒和
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石原 恒和(いしはら つねかず、1957年11月27日 - )は、株式会社ポケモンの代表取締役社長。クリーチャーズの創業者にして、代表取締役社長、代表取締役会長を歴任[1]。2023年4月退任[2]。また、多くのポケモンソフトのゲームクリエーターも務める。ポケモンカードGBシリーズでは、Mr.イシハラのモデルとなっている。ポケットモンスター 青では主人公の名前候補にツネカズがあるが、石原の名前をモデルにしている。
略歴
三重県鳥羽市出身[3]。筑波大学芸術専門学群・大学院芸術学研究科でCG技術を学び、1983年修了[3]。
1986年ごろ、書籍『テレビゲーム〜電視遊戯大全』の制作中に、田尻智と出会う[1]。1991年、株式会社エイプに入社し、『ヨッシーのたまご』『マリオとワリオ』などの作品でゲームフリークと関わることになる。
1995年、エイプを退社しクリーチャーズを創業[3]。1996年、『ポケットモンスター 赤・緑』の開発に携わり、ゲームの戦略性やストーリー、設定にアドバイスを行った[4]。また、大山功一、三浦明彦らとポケモンカードゲームを開発する。
1997年、木戸柾紀(木戸マサキ)名義で『大人にもわかるポケモンカード戦略』およびその改訂版を書き下ろす[5]。石原は「1枚のカードそれぞれに力を与えたい」という考えで執筆したとし、ポケモンカードゲームのディレクターとして「カードに込めたストーリーや個性をきちんと文章で書いて、プレイヤーの皆さんに伝えたかった」と明かしている[5]。
1998年、ポケモン関連グッズ販売のために、株式会社ポケモンセンター(現株式会社ポケモン)を設立、代表取締役社長となる[3]。
ポケモン関連の全ソフトにプロデューサーとして参加しており、ポケモン全体のブランドマネジメントを行っている[1]。
作品
ゲーム
- プロデューサー
- ポケットモンスター 赤・緑
- ポケットモンスター 青
- ポケットモンスター ピカチュウ
- ポケットモンスター 金・銀
- ポケットモンスター クリスタルバージョン
- ポケモンカードGB
- ポケモンスナップ
- ポケモンスタジアム
- ポケモンスタジアム2
- エグゼクティブ・プロデューサー
- ポケットモンスター ルビー・サファイア
- ポケモンピンボール ルビー&サファイア
- ポケモンコロシアム
- ポケットモンスター エメラルド
- ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア
- ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン
- ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊
- ポケモンレンジャー
- ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊
- ポケモンレンジャー バトナージ
- ポケモントローゼ
- ポケモン+ノブナガの野望
- アニメポケットモンスター
- ポケモン不思議のダンジョン 出動! ポケモン救助隊 ガンバルズ!
- ポケモンマスターズ
- プロダクション・スーパーバイザー
- ポケットモンスター アドバンスジェネレーション
- 戦慄のミラージュポケモン
- 劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI
- ミュウツー! 我ハココニ在リ
- ピカチュウのドキドキかくれんぼ
- 劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス
- 劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ
- 劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス
- 劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ
- 劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ
- スーパーバイザー
書籍
- 『大人にもわかるポケモンカード戦略』メディアファクトリー、1997年。ISBN 978-4889914276(木戸柾紀名義)。
- 『大人にもわかるポケモンカード戦略 改訂版』メディアファクトリー、1997年。ISBN 978-4889914863(木戸マサキ名義)。
備考
- お気に入りのポケモンは、デバッグやテストプレイの際ずっと使っていたナッシー。
- ポケットモンスター 青の主人公のデフォルトネームの1つに「ツネカズ」がある。
- シリーズを通してゲーム内には彼をモチーフにしたトレーナーが登場することが多く、「ノブコ」という名前の女性もしばしばセットで登場する。
- 2021年の日本経済新聞のポケモン25周年記念記事では「ポケモン専門の会社をつくるなど特化したからではないか」とポケモンというコンテンツが25年もの間に渡って成長を継続した要因について石原が述べている[7]。
- ポケモン25周年を記念したBBCニュース日本版の記事では、株式会社ポケモンの主要ビジネスである、ゲーム本編、アニポケ、ポケカ、Pokémon GOすべてを展開している国に赤いピンが留めてある世界地図を見ながら「世界を征服したいですね」と抱負を語った[8]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 「特集 ゲームフリーク 30年の歴史」『週刊ファミ通』2019年5月23日号、Gzブレイン、2019年、75頁。
- ↑ 『ポケモン』コンテンツを手がける株式会社クリーチャーズ、石原恒和氏と田中宏和氏が退任。新体制に - AUTOMATON、2023年4月5日公開。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 代表メッセージ|株式会社ポケモン | The Pokémon Company
- ↑ 「特集 ゲームフリーク 30年の歴史」『週刊ファミ通』2019年5月23日号、Gzブレイン、2019年、84頁。
- ↑ 5.0 5.1 元宮秀介司会・文、石原恒和・大山功一・有田満弘「トップクリエイターが振り返るポケモンカードゲームの20年間」『ポケモンカードゲーム アートコレクション』オーバーラップ、2016年、180-183頁。
- ↑ 1-5 開発者よりみなさまへのメッセージ 任天堂オンラインマガジン 2002年11月号 No.52、2022年12月26日時点のInternet Archive。
- ↑ ポケモン生誕25年、「キャラはアイドル」の情熱 日本経済新聞 2021年1月21日 11:00 有料会員限定 (2021年1月25日閲覧)
- ↑ 進化するキャラクターと熱狂的なファン、ポケモン25周年の止まらぬ歩み BBC NEWS 2021年2月27日 (2021年3月2日閲覧)