Pokémon HOME
Pokémon HOME | |
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ジャンル | ユーティリティ |
プレイ可能人数 | 1人〜 |
発売元 | 株式会社ポケモン/任天堂 |
開発元 | |
発売日 | |
日本 | 2020年2月12日 |
アメリカ | 2020年2月11日 |
イギリス | 2020年2月12日 |
ドイツ | 2020年2月12日 |
公式サイト | |
Pokémon HOME(ポケモン ホーム)は、2020年2月12日に配信を開始したNintendo Switch、スマートフォン(iOS、Android)用のツールである。
概要
コンセプトは「すべてのポケモンが集まる場所」。ポケモンバンク・ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ・ポケットモンスター ソード・シールド・Pokémon GOからポケモンを連れてくることができる(引き出し先は発表時点ではソード・シールドのみ)。集めたポケモンたちと遊べる新たなコンテンツの予定もあり、スマートフォン同士の交換機能もある。前世代のポケモングローバルリンクにあったレーティングバトルの順位のように、ランクバトルでの順位を確認することも可能。
無料のフリープランと有料のプレミアムプランがある。フリープランでも一部の機能は利用できるが、プレミアムプランにすることで預けられるポケモン数の増加や使える機能を増やすことができる。プレミアムプランの料金は1ヶ月370円、3ヶ月610円、12ヶ月1960円(いずれも2020年2月時点での税込)の3プランから選ぶことができる。
機能
- ポケモンを送り出す
- ポケモンバンク・ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ・Pokémon GOのポケモンをPokémon HOMEに送り出すことはできる。二度とポケモンバンク・Pokémon GOに戻すことはできない。ポケモンバンクとの連携にはプレミアムプランへの加入が必要。Switchソフトとの連携はSwitch版のみ可能。
- 引き出せないポケモンを送った場合、現時点のバージョンではそのポケモンはどこにも行く先がなくHOMEのサーバー上で封印状態となってしまう(第一世代初出のポケモンをピカブイで引き出すことも不可能)。今のところはHOMEのユーザー同士の交換で放出することだけは可能である。
- ポケモンを預ける・引き出す
- ポケットモンスター ソード・シールド・Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイとはポケモンを預けたり引き出したりすることが可能。ソード・シールドに引き出すことができるのはその時点のバージョンで対応しているポケモンのみとなる。Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイから預けたポケモンはソード・シールドに引き出さなければ戻すことが可能。Switch版のみ可能。
- ピカブイからソード・シールドにポケモンを移す場合、引き出せるソフトが少なくなる旨の注意が表示される。移したポケモンには通常特性が付与される(二つある場合はランダム)。覚醒値は完全に消去され、努力値も振られていない状態となる。
- ソード・シールドで使用不可能な技を覚えたポケモンもソード・シールドに送ることはでき、その技を覚えているというフラグは維持されるが、その技の使用はできない。
- なお、この操作を行う際はSwitch本体に記録されている『ソード・シールド』『ピカブイ』のセーブデータに直接アクセスするため、該当ソフトのゲームカードは挿さっていなくても構わない。
- 課金が停止されると、預けたポケモンは新しいものから順番に30体(課金状態で「さいしん30」に表示されるもの)が無課金状態でも使用できる「フリーボックス」へと一時的に移動され、他のポケモンとボックスは凍結される。課金が再開されると、位置も含めて元に戻る。
- 交換機能
- 以下の交換機能はスマートフォン版のみ対応。
- ミラクルボックス
- ランダムな相手と預けたポケモンを交換できるミラクル交換と同等の機能。一度に複数のポケモンを預けることが可能。預けられるポケモンはフリープランで3匹、プレミアムプランで10匹。
- GTS
- 交換したいポケモンを指定しポケモンを預けると、条件に合う相手と交換ができる機能。全国図鑑に載っていないポケモンも指定することができる。プレミアムプランにすることで一度に3匹まで預けることができる。
- グループ交換
- 最大20人のグループを作り、集まったユーザが出したポケモンがランダムに交換される機能。フリープランでも参加可能。プレミアムプランにするとグループ交換の開催が可能になる。(一日の利用回数に制限がある。)
- フレンド交換
- Pokémon HOMEでのフレンド同士で交換する機能。16歳未満は利用不可。(一日の利用回数に制限がある。)
- 全国図鑑
- 預けたポケモンが全国図鑑に登録される。図鑑説明文や複数の姿があるポケモンはその姿を確認することができる。スマートフォン版のみわざやとくせいを確認・検索することが可能。
- ポケモンバンクからの引っ越しを行った場合、ポケモンバンクに登録されている情報は自動的に引き継がれる。
- 調査リクエスト
- Switch版の全国図鑑に搭載された機能。「ガラルファイル」のように地方ごとに調査をまとめたファイルがあり、これらのファイルはテーマに沿って提示される3~5種類のポケモンを指定地方で揃えるという依頼群で構成されている。初期は確認できる依頼の種類が少ないが、一定数クリアすることで順次新しい依頼が開放されていく。
- ふしぎなおくりもの
- スマートフォン版の機能。ふしぎなおくりものを受け取ることはできるが「ソード」「シールド」の「ふしぎなおくりもの」とは異なり「シリアルコードを入力」にて入力できないシリアルコードがある(HOME側のみ)。その際は、シリアルコードの配布元(シリアルコードが掲載されているポケモン映画の前売り券の特典の配布物等。)の注意書きには「このふしぎなおくりものはPokémon HOMEでは受け取る事が出来ません。」とかかれている場合がある。その為、そのふしぎなおくりものは「ソード」と「シールド」のソフト側でしか受け取る事が出来ない仕様となっているシリアルコードが存在する。『ソード・シールド』向けのふしぎなおくりものも一旦受け取って記録することができ、受け取ったおくりもののシリアルコードを表示させることで『ソード・シールド』で受け取ることが可能。エリアチェック機能があり、Switchを携帯しなくともイベント会場(子供向けのコロコロ主催のイベントは除く)などでのふしぎなおくりものの受け取りが可能となる(16歳未満は利用不可)。
- ポケモン一覧
- 預けたポケモン、そのとくせいやわざを確認できる。プレミアムプランではジャッジ機能が利用できる。
- マイルーム
- スマートフォン版の機能。連携するソフトのお知らせなどを確認可能。シールによってプロフィールを自由にカスタマイズすることができる。
- 実績
- ポケモンを預けた数など、さまざまな条件に応じて自動で達成される。達成報酬としてプロフィール内のバインダーに貼れるシールの種類が増える。
- バトルデータ
- スマートフォン版の機能。ランクバトル・インターネット大会でのランキングやポケモンの使用率が確認できる機能。サービス開始時点では未実装。
- Pokémon HOMEポイント
- 預けているポケモンの数に応じたポイントが手に入り、バトルポイントと交換が可能。交換はSwitch版のみ可能。
Pokémon GOとの連動
2020年11月11日以降、Pokémon GOと連動させることでPokémon GOで捕まえたポケモンをPokémon HOMEに転送できるようになった。転送するためには転送エナジーを消費する必要がある。
入手できるポケモン
初回起動時にSwitch版ではピカチュウが、スマートフォン版ではカントー地方の御三家のうちの1匹を選んで入手することができる。また、その他一定条件を満たす(実績を獲得する)と、ふしぎなおくりもののプレゼントボックスからポケモンを入手することができる。入手できるのはいずれも1匹のみ(マギアナのみ一時期バグにより複数入手可能であった)。
2020年6月2日22時(日本時間)にサルノリ・ヒバニー・メッソンが追加された。
ポケモン | 入手条件 |
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ピカチュウ | Switch版の起動 |
フシギダネ | スマートフォン版の起動(3匹のうち1匹) |
ヒトカゲ | スマートフォン版の起動(3匹のうち1匹) |
ゼニガメ | スマートフォン版の起動(3匹のうち1匹) |
ピチュー | プロフィールをシールでカスタマイズする |
ロトム | GTSで交換を成立させる |
イーブイ | ミラクルボックスで交換を成立させる |
マギアナ(500ねんまえのいろ) | 全国図鑑を完成させる[1] |
サルノリ | ソード・シールドとPokémon HOMEを連携させる(ポケモンを預け入れする) |
ヒバニー | ソード・シールドとPokémon HOMEを連携させる(ポケモンを預け入れする) |
メッソン | ソード・シールドとPokémon HOMEを連携させる(ポケモンを預け入れする) |
ゼラオラ | ソード・シールドのゼラオラレイド100万人討伐の報酬 |
メルメタル | Pokémon GOとPokémon HOMEを連携させる(ポケモンを転送する) |
発売までの経緯
- 2019年5月29日 - 「ポケモン事業戦略発表会」で発表[2]。
- 2020年1月28日 - 公式サイト公開。
- 2020年2月12日 - アメリカ以外の地域で配信開始(アメリカは11日)。ポケモンバンク配信時にアクセストラブルがあったためか、配信日の詳細は当日まで発表されなかった。
- 2020年6月17日 - Switch版1.1.0およびスマートフォン版1.2.0配信。ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンションパス『鎧の孤島』に対応。
- 2020年10月23日 - Switch版1.2.0およびスマートフォン版1.3.0配信。『冠の雪原』に対応。
備考
- 新キャラクターとしてPokémon HOMEの開発者のダイオーキド、案内役のモンボーが登場している。
- 2020年2月12日のアップデートで第五世代以降で捕まえた個体であれば過去作産の個体も出会った日付の情報を表示できるようになった。第四世代以前の個体は第五世代に送った日時が出会った日付として記録される。
- すべての通信交換機能で通信交換による進化は発生しない[3]。
- 全国図鑑では、メガシンカや一部のすがたについては原種を預け入れるだけで一括登録される。
- 配信後、第七世代で行ったすごいとっくんの効果が消えるバグが判明、2月12日18時に不具合が修正された[4]。影響を受けたポケモンの情報復元を2020年2月25日のメンテナンスで行う予定であり、影響を受けたポケモンをソード・シールドに引き出している場合はPokémon HOMEに預けておくよう呼びかけられている[5]。
- 2020年4月現在、韓国で配信されたポケモンを他の言語を選択したロムで受け取った場合、第七世代まででは、親名はハングルで表記されるが、そのポケモンを「Pokémon HOMEへのひっこし」によってPokémon HOMEに送った場合、親名が本来表記されるべきハングルの文字数分、?に変更されてしまうバグが確認されている。
- 尚、韓国で配信されたポケモンを韓国語を選択したロムで受け取った場合、そのようなバグは確認されていない。
- Switch版1.1.0にて、ヨロイ島図鑑で新たに追加されたポケモンをHOME経由でソード・シールドへ送ると、捕獲済として登録されない。[6]
- この状態で捕獲済となっていないポケモンを戦闘に出すと見つけた数にのみカウントされる。
- 預かり屋に一度預けた後受け取り直すと、図鑑に捕獲済として登録される。
- この不具合は1.1.1にて修正された。
- Pokémon GOとの連動開始時、転送時にピカブイでの習得技を参照する種のうち、アローラのすがたのポケモンがカントーのすがたの習得技を参照するバグが発生した。
- 2020年11月16日にPokémon HOME内にてバグの存在と修正完了とが発表された。本来覚えない技を覚えている個体はGTSなどでは正しく不適合と扱われる。
- メタモンはPokémon GOとの連動開始当初は転送できたが、2020年11月13日〜14日早朝(日本時間)のみ、一時的に転送できない設定に変更されていた。
- ポケモンバンクからPokémon HOMEにぬしポケモンを引っ越しさせた場合、ぬしポケモンであるという情報は反映されず、大きさは通常個体と同じになる。
- 以下のポケモンは預けられない。
- 以下のポケモンはポケモンバンクに預けられないため、連れてくることができない。
脚注
- ↑ 幻のポケモンも必要だが、Ver.1.2以降に追加された図鑑No.891~898のポケモン(ダクマ・ウーラオス・ザルード・レジエレキ・レジドラゴ・ブリザポス・レイスポス・バドレックス)は必要ない
- ↑ 「ポケモン事業戦略発表会」について
- ↑ 【Pokémon HOME(スマートフォン版)】ポケモン交換機能で、通信交換により進化するポケモンは進化しますか?
- ↑ 【Pokémon HOME】既知の不具合について 2020年2月14日閲覧。
- ↑ 【Pokémon HOME】メンテナンスのお知らせ 2020年2月21日閲覧。
- ↑ 【ポケットモンスター ソード・シールド】『Pokémon HOME』から連れてきたポケモンが「ヨロイ島ずかん」に登録されない不具合について 2020年6月21日閲覧。