シルバー
この項目では、ポケットモンスター 金・銀・クリスタルおよびリメイク作ハートゴールド・ソウルシルバーにおけるライバルについて説明する。
概要
鋭い目付きの赤髪の少年。グラフィックは、金・銀・クリスタルでは肩辺りまで伸びた跳ねの少ない髪、赤い線が入った黒い長袖の服、紫色のズボン、黒いブーツ。ハートゴールド・ソウルシルバーでは、頭頂部に角のように癖毛が生えて外側に強く跳ねている髪、赤い線が入った濃い紫色の長袖の服、紫色のズボン、黒い靴。
ゲーム開始時点では主人公らと面識はなく、ウツギポケモンけんきゅうじょを横から覗いている。
主人公がポケモンをもらってから程なくして、研究所からポケモンを奪って逃走する。主人公がウツギ博士からの電話を受けて研究所に戻る途中、初めて勝負することになる。この時、名前は第二世代では「???」、第四世代では「とおりすがりのしょうねん」とだけ表示される。研究所に戻って警察から「犯人の名前を知っていたら教えて欲しい」と頼まれ、それに答える形で正式に彼の名前が決まることになる。
主人公が彼の名前を知る経緯については、第二世代はバトル終了後に本人が「おれのなまえは???」と名乗っているのに対し、第四世代では立ち去る時に落としたトレーナーカードを主人公が見ることで名前が判明する展開となっている。第二世代では二度目の対戦以降も肩書きなしの名前のみで表示され、カントー編以降は戦闘画面でのグラフィックが変化する。さらに、最終戦ではBGMがチャンピオン戦と同じになる。第四世代では、二度目の対戦以降、一貫して「ライバル」という肩書きで表示され、グラフィックやBGMも変化しない。
「世界で一番強いポケモントレーナーになる」ことを信念に行動しており、強くなるためなら手段を選ばない。事実、ウツギポケモン研究所でポケモンを奪った後、タンバシティのポケモンマニアからもポケモン(おそらくニューラ)を奪い取っている。一方で、「集まって強くなる」ということは嫌っており、その象徴であるロケット団に対しては強い敵対心を隠さない。
「強さこそが全て」である彼は、「ポケモンへの優しさ・信頼」といった言葉を「なまぬるい」と言って嫌っており、マダツボミのとうの長老やワタルから指摘された際には不機嫌な様子だった。
しかし、そのワタルに負け、主人公にも勝てない状態が続く内に、ワタルに指摘されたことの大切さに気づき始める。おつきみやまで戦う頃には自分のポケモンへ愛情を持って接し始めており、相手を見下すような発言もなくなる。主人公に対しても、強いトレーナーであることを認めた上で勝負をしかけてくる。最終的にゴルバットがクロバットに進化していることも、彼の心境の変化を象徴する要素の一つであろう。
リメイク作のハートゴールド・ソウルシルバーでは、イベントの増加や性格描写の変化により、直情的で怒りっぽくなりやすい面が強く、それに合わせてセリフが大きく変わっている箇所が存在する。また、ワタルが彼の変化に気付いている節がある。さらに、ウツギ博士に盗んだポケモンを返しに来ていたことが研究員の話で判明する。盗んだポケモンが彼にとてもなついていたことから、ウツギ博士は正式に彼にポケモンを譲ったという。
ポケモンスタジアム金銀では、スタジアムとジムリーダーのしろを全制覇した後に登場する隠しモード「ライバルをたおせ」に登場する。
彼の正体について
第二世代当時は、彼の素性については特に語られることはなかった。第三世代（ファイアレッド・リーフグリーン）においては、サカキに赤い色の髪をした息子がいることをけんきゅういんのスミオが言うが、明確には語られなかった。
ハートゴールド・ソウルシルバーでは、セレビィ (えいがかん)を連れて行くことで発生するイベントの中で、彼がサカキの息子であることが明確になった。強くなることにこだわり、ロケット団（組織）を強く嫌っているのも、子供一人に解散に追い込まれて姿を消す（修行に出る）こととなったサカキを目の当たりにしていたからだった。
名前について
名前は自由に決められる。名前を決める時に何も入力せずにスタートボタンを押すと、以下のデフォルトネームが使用される。
| ゲーム | 日本語 | ドイツ語 | 英語 | スペイン語 | フランス語 | イタリア語 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金・クリスタル |
シルバー |
Silber |
Silver |
Plata |
Silver |
Argento |
| 銀 |
ゴールド |
Gold |
Gold |
Oro |
Gold |
Oro |
| ハートゴールド |
ソウル |
Soul |
Soul |
Soul |
Soul |
Soul |
| ソウルシルバー |
ハート |
Heart |
Heart |
Heart |
Heart |
Heart |
ゲーム本編においては、グリーンと異なり、初登場作およびリメイク作以降のソフトで固定の名前で登場するということはない。 外伝作品やグッズにおいては、2020年以降「シルバー」の名前が用いられることがある。
所持ポケモン
チコリータを選んだ場合をC、ヒノアラシの場合をH、ワニノコの場合をWで記す。
金・銀・クリスタル
本編中で「ライバル」の肩書きは表示されない。
- 金・銀では、殿堂入り前に行える任意の戦闘イベントを行わずに殿堂入りすると、その戦闘イベントは発生しなくなる。
- 金・銀のみ、3回目のバトルを飛ばしてもストーリーを進められる。クリスタル以降はバトルが必須になっている。
- 7回目以降のセキエイこうげんでのバトルは、BGMが「戦闘! チャンピオンワタル」になっている。HGSSではライバル戦用BGMに変更されている。
ポケモンスタジアム金銀
| ライバル | ライバル | 表 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ミュウツー（まがったスプーン） | Lv.100 | HP391 | 不 | サイコキネシス | かみなりパンチ | めざめるパワー | しんぴのまもり | |
| ホウオウ（もくたん） | Lv.100 | HP392 | 不 | せいなるほのお | はがねのつばさ | じしん | しんぴのまもり | |
| ルギア（するどいくちばし） | Lv.100 | HP392 | 不 | エアロブラスト | サイコキネシス | なみのり | しんぴのまもり | |
| ライバル | ライバル | 裏 | ||||||
| ミュウツー（おうじゃのしるし） | Lv.100 | HP415 | 不 | サイコキネシス | じごくぐるま | 10まんボルト | じこさいせい | |
| ホウオウ（せんせいのツメ） | Lv.100 | HP415 | 不 | せいなるほのお | かみなり | じしん | ギガドレイン | |
| ルギア（たべのこし） | Lv.100 | HP415 | 不 | エアロブラスト | じしん | サイコキネシス | しんぴのまもり | |
ハートゴールド・ソウルシルバー
賞金の倍率
アニメにおけるシルバー
ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説のオープニングに登場。正確な名前は不明。旅に出たばかりのケンタとバトルし、ニドキングでヒノアラシを打ちのめした。その後、ジョウト地方の大会らしき所でケンタと再戦し、進化したバクフーンとニドキングで戦うが敗れた。
ポケモンジェネレーションズ
| サカキの息子 | |
|---|---|
| 英語名 | Giovanni's son |
| 出身地等 | ? |
| 年齢 | ? |
| 職業 | ポケモントレーナー |
| 声優 | 逢坂遼太 |
PG第5話に登場。クレジット上の表記は「サカキの息子」。
漫画におけるシルバー
以下のマンガでライバルを模した登場人物が登場している。
- ポケットモンスターSPECIAL - シルバー (ポケットモンスターSPECIAL)
- ポケットモンスター (穴久保幸作の漫画) - 銀次郎
- ポケットモンスター金・銀 ゴールデン・ボーイズ - ブラック
- ポケットモンスターHGSS ジョウの大冒険 - ツバキ
ポケモンマスターズにおけるシルバー
トレーナーとして登場する。容姿や設定はハートゴールド・ソウルシルバー版に準拠する。ホウオウ、オーダイル、ニューラ、色違いのバンギラスを使用するほか、ゲンガーを連れた対戦相手として戦える。バンギラスはメガシンカ可能。また、イベントのストーリーではクロバット、フーディン、レアコイルを連れていた。
小野友樹がキャラクターボイスを担当した。
専用のアレンジBGM「戦闘！シルバー（ポケマスアレンジ）」「戦闘！ジョウトネオ・チャンピオン（ポケマスアレンジ）」が公開された。
詳細はシルバー (ポケモンマスターズ)を参照。
ポケモンカードゲームにおけるシルバー
ハートゴールド・ソウルシルバー版がクロバットV (S3)（VMAXクライマックスのキャラクタースーパーレア）に描かれている。
発売されたグッズ
| シリーズ名 | 発売日 | 概要 |
|---|---|---|
| 缶バッジコレクション ～ジョウト編～ | 2016年12月23日[2] | ジョウト地方で活躍するポケモンと人物を描いた缶バッジ。ワニノコと共に描かれたハートゴールド・ソウルシルバーの「ライバル」の缶バッジが登場した。 |
| ポケモンゲームドット金銀編 サウンド付き | 2017年9月28日[3][4] | 「ポケットモンスター金・銀」のドット絵をイメージした動くLINEスタンプ。金・銀の「ライバル」が含まれている。 |
| ポケモンスケールワールド ジョウト地方 シルバー＆アリゲイツ＆ニューラ |
2020年4月27日[5] | ポケモンスケールワールドシリーズ。アリゲイツ、ニューラのフィギュアと共にハートゴールド・ソウルシルバーのシルバーのフィギュアが登場した。 |
| ポケモントレーナースタンプ ポケマスEX | 2021年8月26日[6] | ポケモンマスターズの2周年を記念したLINEスタンプ。ゲームに登場するポケモントレーナー達のうち36人が描かれたスタンプにシルバーが含まれている。 |
| 「マスコット POKÉMON TRAINERS」第2弾 | 2022年8月27日[7] | マスコットデザインとタグアートを水谷恵が担当するポケモントレーナーのぬいぐるみシリーズ[8]。ハートゴールド・ソウルシルバーのシルバーが含まれている。 |
引用
シルバー/引用を参照。
備考
- 金・銀・クリスタルでヒノアラシを選んだ場合、ヒワダタウンでレベル16のアリゲイツを使ってくるが、本来はレベル18で進化する。やけたとうではレベル20のゴーストを使用するがこちらは一応野生でレベル20以下の個体を入手はできるが、入手場所がカントーということもあり、おそらくヒワダタウンで戦ったゴースが進化した個体である。
- 金・銀ではアサギシティでライバルに会うと、やけたとうでは出会うことはなくなるので戦えなくなる。
- コロコロコミック1998年1月号の金銀の特集では、主人公と同じ町に住んでいるという設定で紹介されていた[9]。
各言語版での名称と由来
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
とおりすがりのしょうねん
| |||||||||||||||||||||||||||
脚注
- ↑ プレイヤーがヒノアラシを選んだ場合のみレベル34。
- ↑ 缶バッジコレクション ～ジョウト編～ | ポケモンセンターオンライン
- ↑ ポケモン公式Twitter(@Pokemon_cojp)、2017年9月28日投稿。
- ↑ ポケモンゲームドット金銀編 サウンド付き - LINEスタンプ | LINE STORE(2021年10月21日閲覧)
- ↑ ポケモンスケールワールド ジョウト地方 シルバー＆アリゲイツ＆ニューラ【プレミアムバンダイ・ポケモンセンター限定】｜バンダイ キャンディ公式サイト
- ↑ ポケモン公式ツイッター、2021年8月26日投稿
- ↑ 「マスコット POKÉMON TRAINERS」の第2弾が、ポケモンセンターに登場！|ポケットモンスターオフィシャルサイト、2022年8月19日投稿
- ↑ 水谷恵-Twitterアカウント、2022年8月31日投稿。
- ↑ 月刊コロコロコミック１９９８年１月号 レビュー ゾイド総合ランド (2021年3月7日閲覧)
