ポケモントレーナー

ポケモントレーナーとは、ポケットモンスターシリーズに出てくる架空の肩書の名称。主にポケモンを捕まえる・育てる・戦わせるといった形でポケモンと関わる人々を指す。ゲーム中では一部のトレーナーの肩書きとしても登場する。

概要

目が合ったトレーナー同士はポケモンバトル（ポケモン勝負）をするのが習わしであり、ゲーム本編ではそのことを語る者もいる。ポケモンバトルはトレーナーにとってスポーツに近い行為であり、正々堂々と戦うことが求められる。ゲーム本編では、一部の対戦施設などを除き、NPCのトレーナーとのバトルでは、対戦後に賞金のやり取りが行われる。野生のポケモンとの戦闘とは違い、トレーナー同士のバトルでは、逃げることはできない。

トレーナーが持ち運べるポケモンの数は6匹までとされており、これは主人公も本編中に登場する他のトレーナーも変わらない。

野生ポケモンを捕まえるなどして手持ちの仲間を増やしつつ、野生ポケモンや他のトレーナーとのバトルによってポケモンを育て、己の精神とポケモンとの絆を深めてゆく。

ポケモントレーナーの目標の1つは、チャンピオンに勝利し殿堂入りを果たすことである。このためには、各地にあるポケモンジムのジムリーダーに挑戦し、ジムバッジを集める必要がある。その地方のジムバッジを8つ集め、ポケモンリーグの四天王と呼ばれるさらに強いトレーナーを倒すことで、チャンピオンへの挑戦権が得られる。ただし、アローラ地方は例外的にポケモンジムが存在しない。

ゲーム本編では、多くのトレーナーが「ポケモントレーナー」以外の肩書を持って登場する。おまわりさんやドクターなど職業と思われる肩書、つりびとやむしとりしょうねんなど趣味・嗜好を表す肩書、ロケットだんやマクロコスモスなど所属を表す肩書などが存在し、登場する場所や持っているポケモンもそれに合わせたものであることが多い。

アニメにおいては「誰でも10歳になればポケモントレーナーのライセンスを取得できる」という決まりがある。そのため、主人公であるサトシをはじめ、カスミやハルカ、ヒカリと言った歴代のヒロインたちの年齢も10歳という設定になっている。そのため、アニメの中に10歳に満たないポケモントレーナーは当然登場しないが、まれに10歳未満の者にポケモンを貸し、そのうえでポケモンバトルを行う描写もある。なお、ゲームにおいては年齢制限などの設定は存在しない。

ポケモントレーナー以外の人とポケモンの関わり合い方として、ポケモン博士（ポケモン研究者）、ポケモンレンジャー、ポケモンブリーダーなどの肩書が存在する。これらの人々はポケモンを戦わせ育てることを主だってしているわけではないが、ゲーム本編ではトレーナーとして戦うことができるものもいる。アニメでは、ポケモンコンテストに参加する人を指すポケモンコーディネーターという肩書が登場している。

ポケモントレーナーの成立にはポケモンを捕まえることができるモンスターボールの存在が大きいようである。ポケモンレンジャーシリーズの舞台となるフィオレ地方・アルミア地方・オブリビア地方ではキャプチャ・スタイラーを使って野生ポケモンの力を借りるポケモンレンジャーが登場する。ポケモン+ノブナガの野望の舞台となるランセ地方は、「リンク」と呼ばれる絆を深めることでポケモンをパートナーにすることができるブショーが登場する。Pokémon LEGENDS アルセウスの舞台となるヒスイ地方はモンスターボールが普及する以前の世界であり、わずかな人々がボールを使わずポケモンを相棒としているが、ポケモントレーナーという呼称は存在しないようである。

ポケモントレーナーが肩書きのキャラクター

特別な肩書きがない主要なトレーナーのみ、ポケモントレーナーという肩書きになる。一般トレーナーと区別するため便宜上使われる肩書きで、与えられる基準にも法則性はないが、主に以下のいずれかになる。なお、既に素性が明らかになっているトレーナーが一般トレーナーとして勝負を仕掛けてきた場合は本来の肩書きのままになることが多い。

ポケモントレーナーの肩書きが与えられるパターンは主に以下の通り

シナリオ中に出会う主要なトレーナー

• ライバル（第三世代以降）や元チャンピオンのレッド（バトルツリー以外）など特別な肩書きを持たないトレーナー
• ポケモンリーグ到達前にタッグを組んだときのワタルなど、本来の肩書きを伏せているトレーナー
• 所属する組織から離脱するなどの理由で、特別な肩書きを持たなくなったトレーナー

その他

• トレーナーハウスの対戦相手（第二世代)
• ポケモンワールドトーナメントに出場するトレーナー全員
• 通信対戦の相手（第七世代以降）

備考

• 大乱闘スマッシュブラザーズX、大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALではファイアレッド・リーフグリーンの主人公が「ポケモントレーナー」という名で使用キャラとして登場。ゼニガメ、フシギソウ、リザードンを使用する。

各言語版での名前

言語		名前
日本語		ポケモントレーナー
ドイツ語		Pokémon-Trainer
英語		Pokémon Trainer
スペイン語		Entrenador Pokémon (♂) Entrenadora Pokémon (♀)
フランス語		Dresseur de Pokémon
イタリア語		Allenatore di Pokémon (♂) Allenatrice di Pokémon (♀)
韓国語		포켓몬 트레이너 (Pocketmon Trainer)
中国語（ゲーム）	簡体字	宝可梦训练家 (Pokémon Xùnliànjiā)
	繁体字	寶可夢訓練家 (Pokémon Xùnliànjiā)
中国語（その他）	大陸	宝可梦训练家 (Pokémon Xùnliànjiā) 宝可梦训练师 (Pokémon Xùnliànshī) 神奇宝贝训练家 (Shénqí-baǒbeì Xùnliànjiā) 神奇宝贝训练师 (Shénqí-baǒbeì Xùnliànshī) 宠物小精灵训练师 (Chǒngwù-xiǎojīnglíng Xùnliànshī) 宠物精灵教练 (Chǒngwù-jīnglíng Jiàoliàn)
	香港	寶可夢訓練家 (Pokémon Fanlihngā) 小精靈訓練員 (Síujīnglìhng Fanlihnyùhn) 寵物小精靈訓練員 (Chúngmaht-síujīnglìhng Fanlihnyùhn) 精靈訓練員 (Jīnglìhng Fanlihnyùhn) 寵物小精靈訓練者 (Chúngmaht-síujīnglìhng Fanlihnjé)
	台湾	寶可夢訓練家 (Pokémon Xùnliànjiā) 神奇寶貝訓練家 (Shénqí-baǒbeì Xùnliànjiā) 神奇寶貝訓練師 (Shénqí-baǒbeì Xùnliànshī) 神奇寶貝飼主 (Shénqí-bǎobèi Sìzhǔ)
アラビア語		مدرب بوكيمون
ブルガリア語		Треньор на покемони (Tren'or na Pokémoni)
チェコ語		Trenér Pokémonů
デンマーク語		Pokémon-træner
ギリシャ語		Εκπαιδευτής Πόκεμον (Ekpaideftís Pókemon)
フィンランド語		Pokémon-kouluttaja Pokémon-valmentaja
ヘブライ語		מאמן פוקימון Meamen Pokémon (♂) מאמנת פוקימון Meamenet Pokémon (♀)
ヒンディー語		पोकेमोन ट्रेनर (Pokémon Trainer)
クロアチア語		Trener Pokémona Pokémon Trener
ハンガリー語		Pokémon Edző Pokémon-tréner
インドネシア語		Pelatih Pokémon Trainer Pokémon
アイスランド語		Pokémon-þjálfari Pokémon-temjari
マレー語		Pelatih Pokémon
オランダ語		Pokémon-trainer
ノルウェー語		Pokémon-trener
ポーランド語		Trener Pokémonów (♂) Trenerka Pokémonów (♀)
ポルトガル語		Treinador Pokémon (♂) Treinadora Pokémon (♀)
ルーマニア語		Antrenor Pokémon
ロシア語		Тренер Покемонов (Trener Pokémonov)
セルビア語		Trener Pokémona
スウェーデン語		Pokémon-tränare
タミル語		போகிமொன் ட்ரைநர் (Pokémon Trainer)
テルグ語		పోకెమోన్ ట్రైనర్ (Pokémon Trainer)
タイ語		โปเกมอนเทรนเนอร์ (Pokémon Trainer)
トルコ語		Pokémon Eğitmeni
ベトナム語		Người huấn luyện Pokémon

関連項目

• 賞金
• ポケモントレーナーの種類一覧