ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー
ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー | |
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ジャンル | RPG |
プレイ可能人数 | 1人 (対戦・交換など:2〜5人) |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
発売/配信日 | |
日本 | 2009年9月12日 |
アメリカ | 2010年3月14日 |
オーストラリア | 2010年3月25日 |
ヨーロッパ | 2010年3月26日 |
韓国 | 2010年2月4日 |
台湾 | 2009年9月12日 |
公式サイト | |
pokemon.co.jp (日本語) | |
pokemon.com (英語) |
ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバーとは、2009年9月12日に発売したニンテンドーDS用のゲームソフトである。ポケットモンスター 金・銀のリメイク版である。
概要
1999年11月21日に発売された『ポケットモンスター 金・銀』のリメイク作品である。2009年5月8日にタイトルと発売が発表された。ルビー・サファイア以降のシリーズから追加されたシステムやポケモンの登場をはじめ、様々な新要素が追加された。
韓国では2010年2月4日、北米では同年3月14日、オーストラリアでは同年3月25日、欧州では同年3月26日に順次発売された。なお、オランダとベルギーでは他のヨーロッパ諸国と同じ発売日であったが、不具合により発売延期となり、同年4月2日に発売されている。
原作からの変更点・本作からの変更点
- つれあるき
- 冒険中、全てのポケモンを連れ歩くことができる。一部の建物内、なみのり、じてんしゃ以外は主人公の後ろにポケモンがついていく。ポケモンに話しかけることもできる。なお同様のつれあるきができるのは、このゲーム以外では、ピカチュウ[1]・Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ、ソード・シールド[2]・ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール[3]・スカーレット・バイオレットとなっている。
- またウツギ博士からの依頼内容が大幅に異なり、こちらでは連れ歩きに関しての依頼である。
- 新キャラクター登場
- 主人公とは別の性別のキャラクターが登場(コトネ、ヒビキ参照)。また、ロケット団の幹部にそれぞれ名前がついて、ラムダ、アテナ、ランス、アポロが登場(名前の由来は現実社会でのロケットや宇宙に関するものが多い)。ダイゴやスモモのようにホウエン地方やシンオウ地方の人物も登場している(なお、上記のスモモの登場により、原作のまいこはんの一人の名前が「コモモ」に変更された)。
- まいこはんとの関わりの増加、一部イベントの強制化
- ジョウト地方のいたるところで登場するようになった。また、まいこはんの勝負が必須になった[4]。ほかにも、あんないじいさんに町を案内してもらう、マダツボミのとう3階でちょうろうを倒す、ラジオとうでクイズに答えてラジオカードをもらう、ルギアまたはホウオウと戦闘する[5]など、一部のイベントが必須になっている。
- ポケウォーカー
- 付属品。通信することで現実社会で連れ歩いたり、ミニゲームをしたりできる。またジラーチを入手すればポケウォーカーの特別なステージを冒険できる。
- ポケスロン
- ポケモンを使った競技を行える。
- ルギア・ホウオウの扱い
- 通常プレイで手に入るため、全国図鑑でも必須になった。(倒してしまっても殿堂入り後に復活する)出会えなかったもう片方のポケモンも金・銀同様に殿堂入り後、ホウオウはにじいろのはね、ルギアならぎんいろのはねを手に入れれば出会うことができる。
- 他の地方の伝説のポケモン・御三家
- イベントにより、グラードン・カイオーガ・レックウザ・ラティアス・ラティオスが入手できる。また御三家も、カントー地方とホウエン地方の御三家が入手できる。これにより第四世代だけで全国図鑑をほとんど埋められるようになった。
- またアルセウス (えいがかん)を持っているとイベントが発生し、ディアルガ・パルキア・ギラティナを入手できる(レベルは1)。
- ポケモンリーグでのテレポート
- ポケモンリーグには自宅まで帰らせるおじさんとケーシィはいるが、今作ではそれに関係する話のみで連れて帰ってくれなくなった。これは原作はそらをとぶでワカバタウンに帰れなかったが、今作ではポケモンリーグからそらをとぶでワカバタウンまで帰れるためである。
- GBプレイヤー
- バッジ16個入手後、GBプレイヤーを入手するとGBアレンジのBGMが聞ける。ただし金銀時代に無かった場所では新たにGBアレンジが追加されていたり、アレンジせず通常のBGMのままになる。
- ダンジョンや施設の追加や変化、BGMの変更
- 例えば、おつきみやまのBGMがジョウトのダンジョンに変更。サファリゾーン (ジョウト地方)なども追加された一方で、23ばんどうろは消滅した。原作では削除されていたふたごじま、ハナダのどうくつ、ニビかがくはくぶつかんが復活している(原作では上記の二つは何かしらの理由で崩れた、後者は改装工事で閉鎖中だった。博物館に関しては、標本が他の博物館に貸し出し中ということで、無料で入ることができ、カセキを復活させるイベントが存在する)。セキチクシティのサファリゾーンはパルパークとして生まれ変わった。ただし、7ばんどうろと8ばんどうろを繋ぐ地下通路が閉鎖されていたり、グレンじまが噴火で壊滅したという設定はそのまま(しかし、後者はロッククライムで噴火跡を登ることができ、アイテムが落ちているというイベントが追加されている)。
- 下画面の表示
- ダイヤモンド・パール・プラチナから変更され、下画面にメニューが表示される。またボックスなども下画面になり、十字キー以外が全てタッチで操作できる。第五世代以降は2画面でもボタン操作が必要になった。
- パルパーク
- 一日一回の制限及び本体・時間変更のペナルティが撤廃され、効率が上がった。またダブルスロット非対応のニンテンドーDSi発売後だったため、その注意が表示されている。なおこれ以外ではダブルスロットは対応していない。
発売までの経緯
- 2009年5月8日:「ポケットモンスター オフィシャルサイト」にて2009年5月8日付けで特報としてタイトルと発売が発表された。
- 2009年5月15日:「ポケットモンスター オフィシャルサイト」にて本作の紹介ページが設けられた。
- 2009年6月15日:本作の公式ページが設けられた。
- 2009年9月4日:任天堂ホームページにて社長が訊く『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』 が公開された。(下記#外部リンク欄へ)
ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバーにおける反響
本作発表前は、金・銀リメイクを目的としたハックロムが複数存在していた。改造ポケモン (ソフト)も参照。
ポケットモンスター ダイヤモンド・パールにて、ポケモンの出身地方(パルパークで手に入れたポケモンに対して表示される)に関するステータスに「カントーちほう」「ホウエンちほう」だけでなく「ジョウトちほう」も存在したり(実際はハートゴールド・ソウルシルバーのポケモンを移した場合、「ジョウトちほう」ではなく「とおいばしょ」と表示される)、ストーリー内であかいギャラドス、スズのとう(ホウオウ)、うずまきじま(ルギア)、ナギサシティのミカンなど、金・銀に関連したシーンが多数存在したため、発売に関する憶測がインターネットにて広まっていた。
その中での発表だったこともあり、発表日にはYahoo! ニュースなどでも取り上げられた(そのニュース記事にあったリンク先の一つにポケモンWikiの項目のポケットモンスター 金・銀が含まれていた。)
2022年3月時点の世界売上は1272万本[6]。2022年12月時点の日本国内の出荷本数は397万本[7]。
「日本ゲーム大賞 2010」優秀賞[8]、「日本ゲーム大賞 2011」グローバル賞 日本作品部門を受賞[9]。
スペック
ハートゴールド
- 型番
- NTR-P-IPKJ
- 発売日
- 2009年9月12日
- 対応機種
- ニンテンドーDSおよび互換機
- 新品価格
- 4,571円+税(ポケウォーカー同梱)
- ROM容量
- 1Gbit(128MB)
ソウルシルバー
- 型番
- NTR-P-IPGJ
- 発売日
- 2009年9月12日
- 対応機種
- ニンテンドーDSおよび互換機
- 新品価格
- 4,571円+税(ポケウォーカー同梱)
- ROM容量
- 1Gbit(128MB)
あらすじ
- 詳細はポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー 攻略ページを参照のこと。
注意:以降の記述には、作品の内容やあらすじ、登場人物などのネタバレが含まれます。ご理解の上ご利用ください。
主人公はワカバタウンに住んでいた。ある日ウツギ博士に誘われてポケモンを受け取り、ポケモンじいさんのもとにおつかいに行く。そこでオーキド博士に出会い、ポケモン図鑑を入手する。
するとウツギ博士のもとで事件が発生、主人公に慌てて電話し研究所へ帰るよう依頼される。急いで帰ろうとすると、とおりすがりの少年にポケモンバトルを挑まれた。ワカバタウンに到着するとポケモンが奪われていて、警察も到着。犯人は主人公が戦った人物だと判明。
事件終息後、ウツギ博士にポケモンリーグを目指してポケモンジム挑戦を提案され、ポケモンを盗んだ少年を追うようにポケモンジムを攻略。途中でロケット団再結成の動きに邪魔されるがそれも阻止し、ジムを全て見事に攻略。
その後、まいこはんと共に伝説のポケモンであるルギア・ホウオウに出会うことになる。伝説のポケモンを入手すると、目標であったポケモンリーグへと向かう。
ポケモンリーグでチャンピオンのワタルを倒して殿堂入りすると、船でカントー地方へと向かう。カントーはつでんしょでのトラブル、11ばんどうろのカビゴンも解決し、カントー地方のジムも攻略しオーキド博士にシロガネやま入山の許可を受ける。
最後にシロガネやま頂点にいた、3年前にチャンピオンになった伝説のトレーナー、レッドを倒すことになる。
スタッフ
ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバーのスタッフクレジットを参照。
音楽
ニンテンドーDS ポケモン ハートゴールド&ソウルシルバー ミュージック・スーパーコンプリートを参照。
備考
- 過去の作品金・銀同様、2つの地方を行き来できる作品となっている。
- 前リメイク作のファイアレッド・リーフグリーンと違い、特に条件を満たさなくてもダイヤモンド・パール・プラチナと通信できる。また、第四世代初出のポケモンもトレーナーが使用したり、野生で出現したりする(ファイアレッド・リーフグリーンではルリリとソーナノを除く第三世代初出のポケモンはトレーナーが使用せず、野生でも出現しないため、ルビー・サファイア・エメラルドから通信で貰う必要があった)。
- レベルアップわざが変更されたり、教え技やタマゴわざが追加されたりしたポケモンが何種類か存在する。また、ひでんマシン05で覚えさせられるわざがダイヤモンド・パール・プラチナとは異なる(きりばらいをうずしおに変更)。
- ピカチュウカラーのピチューをウバメのもりのほこらに連れて行くと、ギザみみピチューを手に入れることができる。
- カスタマイズ可能なサファリゾーン、ダイヤモンド・パール・プラチナと同様のグローバルターミナル、バトルフロンティア、パルパークなども登場する。
- 第四世代だけでほとんどの全国図鑑を埋められるが、レジロック・レジアイス・レジスチル・レジギガスの4体のみ、パルパークを用いなければ通常プレイでは入手できない。ただし、配布ポケモンであるレジギガス_(テンイむら)を入手すればその限りではない。
- うつくしさ以外のコンディションが変更できない。
- シンオウ地方の特定の場所で進化するポケモン(ジバコイル、リーフィア、グレイシア、ダイノーズ)は通信交換以外では手に入れられない。
- ポケモンバトルレボリューションには対応しているが、みんなのポケモン牧場には非対応。
- これまでのイベントで配布されたジラーチをハートゴールド・ソウルシルバーに送ると、ポケウォーカーで「よぞらのはて」に行けるようになる。
- 本作より書籍などに描かれる第2世代に登場したポケモンのイラストが刷新されている。
- ジーエスボールは未登場。
- マジコン対策が施されている。
- セーブデータ吸い出し対策が施され、セーブデータ吸い出しツールでのセーブデータの吸い出し及び書き戻しができないようになっている(吸い出す機器側のアップデートによってはできるものもある)。
- 特定条件でセーブデータが消えるなどの致命的なバグが発見されている。セーブデータ消失バグ・再開不可能バグを参照。
- 通信交換をしない正規プレイの場合、図鑑に最初に登録されるピカチュウはほとんどの場合♀であり、エンディング後までピカチュウの入手ができない(ポケウォーカーのコース「きいろのもり」で入手可能)。
脚注
- ↑ ピカチュウしかつれあるけないので、その点で本作とは異なる
- ↑ ダウンロードコンテンツ配信後に解禁。ただし、特定の場所でのみ
- ↑ フィールド上で連れ歩くには、一度ヨスガシティのふれあい広場に入る必要がある
- ↑ 金・銀・クリスタルでは、倒すことでなみのりのひでんマシン03が取得でき、これは通信によりスルーすることが可能だった。
- ↑ なお、この時点でホウオウ、ルギアを必ず捕まえる必要は無く、倒した場合は殿堂入り後に復活する。
- ↑ 任天堂株式会社 主要タイトル販売実績、2022年7月28日閲覧。
- ↑ 一般財団法人コンピュータエンターテインメント協会『2023 CESAゲーム白書』、186頁。
- ↑ 日本ゲーム大賞2010 > 受賞作品 > 年間作品部門、2022年9月16日閲覧。
- ↑ 日本ゲーム大賞2011 > 受賞作品 > 年間作品部門、2022年9月16日閲覧。