ポケモンカードゲーム
ポケモンカードゲームはポケットモンスターを題材にしたトレーディングカードゲーム。初期はメディアファクトリー、後に株式会社ポケモンから発売されている。
概要
ゲーム・ポケットモンスターの収集・対戦・交換などの要素を取り込んだ商品としてトレーディングカードゲームが企画され、1996年10月20日にポケットモンスターカードゲーム 第1弾が発売された。その後、様々なシリーズが発売され、大会も開催されていった。現在もシリーズ展開が続いている。
ゲームの進め方
ここでは基本的なルールを説明する。これは公式ルールの改変によっても変わらないであろう部分である。
- ふつう2人でプレイする。
- お互いのプレイヤーはそれぞれデッキを持ち寄り、よく切る。それを山札とする。
- 山札からカードを7枚引き手札とする。その中にたねポケモンがあればそのうち1枚をバトル場に裏向きに出す。
- たねポケモンがなければ手札を全て山札に戻しよく切り、もう一度7枚引きなおす。
- どちらかだけがやり直したら、サイドを置いた後にやり直した回数分まで相手は山札を引いてよく(2回やり直したら2枚まで引ける)、引いた手札に新しくたねポケモンがいた場合、ベンチに空きがあれば出して良い。
- お互いがやり直したら山札は引けないが、どちらかが多くやり直したら、やり直した回数が少ないプレイヤーが、サイドを置いた後に(相手のやり直した回数-自分のやり直した回数)分までカードを引いて良い(自分が1回、相手が3回やり直したら2枚まで引ける)。
- たねポケモンがなければ手札を全て山札に戻しよく切り、もう一度7枚引きなおす。
- 手札にたねポケモンがまだあれば裏向きにベンチの数を超えない限り好きなだけベンチに出してもよい。
- 山札の上から数枚を場の端に裏向きに置き、サイドとする。
- 先攻後攻を決める。
- 場に置いたポケモンのカードを全て表にする。
ここまでが準備段階である。その後、先攻から順番に自分の番にできることの中から任意で選び実行していく。自分の番にできることの中には次のようなものがある。
- 山札からカードを1枚引く(これは必ずしなくてはならない)。
- トレーナーのカードを使う。(使うと自動的に自分の番は終わるトレーナーのカードもある)
- ポケモンにエネルギーをつける。
- 進化カードやLV.Xのカードを重ねてポケモンを強化する。(ポケモンEXをM進化ポケモンに進化させると基本的に番は終わる)
- バトル場のポケモンをにがしてベンチのポケモンと交代する。
- ポケパワー・ポケボディー・特性を使う。
- ワザを使う(これをすると自動的に自分の番は終わる)。
なお、行う順番も任意で、ワザも使わなくてもよい。どちらかの番が終わるたびにポケモンチェックというものがあり、特殊状態などの効果の確認を行う。ワザなどによってポケモンのHPが0になるときぜつする。ついていたカードを全てトラッシュし、相手はサイドを1枚選び、手札に加える。バトルポケモンが気絶したならベンチから新たにバトル場にポケモンを出す。サイドを全て取り終える、相手がバトル場にポケモンを出せない、相手の番の最初に山札にカードがないといったいずれかの状態になると勝ちである。
カードの種類
カードには大きく分けて3種類に分類され、さらに細かく分けられる。詳しくは各項参照
使用するもの
カード以外に、以下のものを用いてゲームを進行させる。
用語
- 公式に使われている用語はポケモンカードゲーム用語一覧を参照。
- プレイヤー間で使われている用語はポケモンカードゲームスラング一覧を参照。
シリーズ
対応する世代 | シリーズ数 | シリーズ | 販売期間 | ウラ面 |
---|---|---|---|---|
第一世代 | 1 | ポケットモンスターカードゲーム | 1996年10月20日 - 1999年7月30日 |
まえのウラ面 |
第二世代 | 2 | ポケモンカード★neo | 1999年12月10日 - 2001年4月20日 | |
3 | ポケモンカード★VS | 2001年7月7日 - 2001年7月19日 |
いまのウラ面 | |
4 | ポケモンカード★web | 2001年10月20日 | ||
5 | ポケモンカードe | 2001年12月1日 - 2002年10月4日 | ||
第三世代 | 6 | ポケモンカードゲームADV | 2003年1月31日 - 2004年1月16日 | |
7 | ポケモンカードゲーム | 2004年3月19日 - 2007年7月5日 | ||
第四世代 | 8 | ポケモンカードゲームDP | 2006年10月27日 - 2008年8月1日 | |
9 | ポケモンカードゲームDPt | 2008年10月10日 - 2009年8月8日 | ||
10 | ポケモンカードゲームLEGEND | 2009年10月9日 - 2010年7月31日 | ||
第五世代 | 11 | ポケモンカードゲームBW | 2010年9月18日 - 2013年7月13日 | |
第六世代 | 12 | ポケモンカードゲームXY | 2013年11月8日 - | |
ポケモンカードゲームXY BREAK | 2015年9月26日 - | |||
第七世代 | 13 | ポケモンカードゲーム サン&ムーン | 2016年12月9日 - | |
第八世代 | 14 | ポケモンカードゲーム ソード&シールド | 2019年11月29日 - 2022年12月16日 | |
第九世代 | 15 | ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット | 2023年1月20日 - |
シリーズに含まれない商品
公式ファンクラブ
1999年よりポケモンカードファンクラブが開始した。入会するとポケモンカードトレーナーズという会報が送られてくる。2003年よりポケモンカードプレイヤーズに移行し、公式サイトによる展開などを行っていたが、2008年5月にサービスを終了し、ポケモンだいすきクラブサイト内のポケモンカードゲームネットワークにサービスを引き継いだ。
公式イベント
2007年現在、全国の取扱店で頻繁にイベントを行っている。
- ジム☆トライアル(ティーチング)
- ジム☆オフィシャル(当日大会)
- ジム☆チャレンジ・ジム☆ファイナル(勝ち上がると上位の大会に進む)
また、プレイヤーズ会員が申請して開催するイベントも公式イベントとなる。
公式大会
- 1999年 チャレンジロード99
- 2000年 ポケモンカードワールドチャレンジ
- 2001年 バトル★ネオ
- 2002年以降はバトルロード
毎年2-3回、春・夏・秋に開催している。勝ち進むとチャンピオンズリーグ (日本一決定戦) 、ワールドチャンピオシップ (世界一決定戦) に出場できる。
事件など
マンジ問題
ポケットモンスターカードゲームシリーズのジム拡張第2弾に登場したキョウ秘伝,変わり身の術のカードの背景にマンジマーク (卍) が使われていることがナチス・ドイツの鈎十字を連想させるとして、それ以降の版で模様が差し替えられた (ただし日本国外版ではもともと模様が描き換えられていた) 。
ポケモンカードゲーム バトルロード スプリング★2008脅迫事件
ポケモンカードゲーム バトルロード スプリング★2008関東大会に大会を妨害する旨の脅迫文章が届いたことから以降の大会が中止になった[1]。
脚注
- ↑ 「ポケモンカードゲーム バトルロード スプリング★2008」開催中止のお知らせとお詫び | 重要なお知らせ | ニュース | ポケットモンスターオフィシャルサイト(Internet Archive、2008年4月13日時点)