ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ | |
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ジャンル | RPG |
プレイ可能人数 | 1〜2人 (対戦・交換など:2人) |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
発売/配信日 | |
日本 | 2018年11月16日 |
アメリカ | 2018年11月16日 |
オーストラリア | 2018年11月16日 |
ヨーロッパ | 2018年11月16日 |
韓国 | 2018年11月16日 |
香港 | 2018年11月16日 |
台湾 | 2018年11月16日 |
公式サイト | |
pokemon.co.jp (日本語) | |
pokemonletsgo.pokemon.com (英語) |
ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイとは、2018年11月16日に発売されたNintendo Switchソフト。公式サイトおよび公式Twitterアカウントによる略称はポケモン ピカ・ブイ[1]、ピカブイ[2]。
概要
1998年に発売されたポケットモンスター ピカチュウのリメイク作品。Pokémon GOとの相互通信が可能。基本は1人で遊ぶゲームだが、Joy-Conを使って2人で遊ぶことができる。
モンスターボール型のコントローラー「モンスターボール Plus」もゲームと同じ日に発売された。平成最後の本編作品である。
Nintendo Switchで新作を出すにあたり、「Pokémon GOのような感覚で子どもたちも楽しく遊べる」「家族みんなで遊べるポケモン」というコンセプトで企画され、親子で一緒にプレイするプレイスタイルや「リビングのテレビの前で、みんなでワイワイ楽しめるゲーム」を目指して制作された[3]。
発売初週の世界累計販売本数が推計300万本に達し、Nintendo Switchソフトとして、初週における世界最高販売本数の記録を更新した[4]。国内では約66万本という、本編初めての据え置きソフトとしては良好なスタートを得た[5]。その後も売上を伸ばし、世界累計販売本数は2020年3月末時点で1197万本[6]、2021年12月時点で1433万本[7]、2022年3月末時点で1453万本[8]、2022年6月末時点で1466万本となった[9]。2022年12月時点の日本国内出荷本数は220万本[10]。
2019年2月13日に体験版が配信された。
設定資料におけるマツリカの年齢を示唆する部分から、サン・ムーンより前の時系列とうかがえる。
新システム及び今までにないシステム
- テレビに接続してプレイ
- 今作ではJoy-Conやモンスターボール Plusを用いて、テレビに接続してプレイできる。
- 野生ポケモンの捕獲
- 野生ポケモンとの戦闘が固定シンボルを除きなくなり、Pokémon GOのように直接ボールを投げることで捕獲できる。捕獲率を上げる手段はズリのみを投げる、グレートスローを出すなどが挙げられる。また、同種のポケモンの累計捕獲数も捕獲率に影響する。詳しくは捕獲処理を参照。
- れんぞくゲット
- 同じポケモンを捕獲し続けることが、れんぞくゲットとして正式にシステム化された。れんぞくゲット数に応じてボーナスが得られる。過去作におけるポケトレ連鎖や乱入バトルにおける隠れボーナスが一般の野生エンカウントに拡張されたものと言える。詳しくはれんぞくゲットを参照。
- 相棒ポケモン
- Let's Go! ピカチュウではピカチュウ、Let's Go! イーブイではイーブイを最初に相棒ポケモンとして捕まえる。
- 相棒だけが使える攻撃技やフィールド技がある。詳しくは相棒わざとヒジュツを参照。
- 主人公と相棒ポケモンの着替えができる。詳しくはファッションとファッション一覧 (Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ)を参照。
- 「(相棒の名前)とあそぶ」のコマンドで相棒ポケモンと触れ合うことができる。詳しくはふれあい (ピカブイ)を参照。
- がくしゅうそうちの廃止
- がくしゅうそうちが廃止になった代わりに、序盤からがくしゅうそうちなしでも手持ちポケモン全員に経験値が配分されるようになった。
- マスタートレーナーの登場
- 同じ種類同士の高レベルポケモンで1vs1バトルに挑める。後にLEGENDS アルセウスで似たようなシステムとしていっぴき道が実装された。
- 連動特典
- 本作のプレイ記録があるユーザーで下記のゲームを遊んでいる場合、特典を受け取れる。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL: Let's Go! ピカチュウの記録がある場合は「ピカチュウ(相棒)」のサポータースピリットが、Let's Go! イーブイの記録がある場合は「イーブイ(相棒)」のサポータースピリットがそれぞれ受け取れる。どちらもバージョン2.0.0以降、スピリッツボードでも入手できる。
- ソード・シールド: Let's Go! ピカチュウの記録がある場合はキョダイマックスできるピカチュウが、Let's Go! イーブイの記録がある場合はキョダイマックスできるイーブイが受け取れる。どちらもつどいのあきちで受け取る。
- ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール: 片方のセーブデータがあれば、ソノオタウンでミュウを受け取れる。
- LEGENDS アルセウス: 片方のセーブデータがあれば、コトブキムラでおめん・ピカチュウとおめん・イーブイを受け取れる。
- スカーレット・バイオレット: 片方のセーブデータがあれば、テーブルシティでスマホロトムカバー「ピカブイカバー」を受け取れる。
ピカチュウ版との相違点
今作で追加された要素のほか、第二世代から第七世代の間に追加された要素も含まれている。
- トキワのもりに野生のピカチュウが出現するため、ソフト単体でライチュウを入手可能。
- カントー図鑑の151種類に加え、メルタン・メルメタル、アローラのすがたのポケモンが登場する。
- ピカチュウと同じく、イーブイの鳴き声も電子音ではなく、声優(悠木碧)の担当となっている。
- サファリゾーンが登場せず、代わりにGOパークが登場する。
- ファイアレッド・リーフグリーンと同じく、一度殿堂入りした後に四天王とチャンピオンの手持ちが強化される。
- 伝説の鳥ポケモンが固定シンボルのほかにも殿堂入り後に空で出現するようになった。
- ポケモンタワーにいるガラガラの幽霊とバトルせず、イベントが起こるのみになった。
- 第二世代と同じく、条件を満たすとレッドとバトルできる。
ストーリーの変更点
- 主人公が一新され、男女で登場。見た目を各4種類(計8種類)の中から選べる。
- ライバルが新しいデザインのキャラクター(シン)に変更された。
- ピカチュウ版のライバルを元にしたグリーンが先輩トレーナーとして登場する。
- レッドとブルーが登場する。レッドはマスタートレーナーのうち6人に勝利した後、セキエイこうげんに登場し、バトルに挑める。ブルーはハナダのどうくつ最深部で登場し、以降はハナダシティに現れる。
- おとどけものを届けた後にもらえるアイテムがモンスターボールからズリのみに変更された。
- ムサシとコジロウの初登場が早められ、トキワシティではじめて登場する。また、殿堂入り後に17ばんどうろに現れる。ロケット団のニャースは引き続き登場するが、バトルに参加しなくなった。
- ロケットだんかんぶのアポロが登場する。
- カンナが10番道路のポケモンセンターの前で集団で取り囲むロケットだんのしたっぱから主人公を助けている。
これまでのシリーズで追加された要素を引き継いだところ
- メガシンカができる。
- 第五世代以降の仕様を引き継ぎ、わざマシンが使い捨てではなくなった。
- ハートのウロコを使ってわざ思い出しが可能。
- フェアリータイプが第六世代(ポケットモンスター X・Y)から追加され、一部のポケモンがフェアリータイプになっている。
- 第二世代から追加されたはがねタイプが引き継がれ、コイル・レアコイルにはがねタイプが追加されている。
- オメガルビー・アルファサファイアなどと同じく、スロットマシンのミニゲームが廃止された。これに伴い、ロケットゲームコーナーの景品限定だったポリゴンが野生で出現するようになった。
- Pokémon HOMEに対応。ピカブイ産ポケモン(の一部)をソード・シールドに転送したり、HOMEの交換機能で入手したピカブイ産ポケモンをピカブイに転送したりすることができる。Switch版HOMEでは調査リクエストでカントー産ポケモン(GOパークで捕まえたポケモンは不可)を預けることが求められる。
今作で追加・変更されたところ
- 御三家が野生で出現する。
- 野生ポケモンが全てシンボルエンカウントになり、捕獲不要の場合はポケモンから避けることで遭遇しなくてもよくなった。
- 相棒以外のポケモンも連れ歩きができる。
- じてんしゃ・つりざお・コインケース・ひでんマシンなど、一部の道具が登場しない。
- ハナダのどうくつで、カセキを無限に入手できる。
- パソコンが廃止され、手持ちポケモンとボックスのポケモンをいつでも・どこでも入れ替えられる。
- わざの一部(Zわざ、天候わざなど)、タマゴ、時間、もちもの、とくせいが廃止されている。
Let's Go! ピカチュウとLet's Go! イーブイの違い
単独ソフトのみで出現するポケモン
一方のソフトのみに出現するポケモンが登場する。
Let's Go! ピカチュウ
- 相棒ピカチュウ
- サンド - サンドパン[注釈 1]
- ナゾノクサ - クサイハナ - ラフレシア
- マンキー - オコリザル
- ガーディ - ウインディ[注釈 2]
- ベトベター - ベトベトン[注釈 1]
- ストライク
Let's Go! イーブイ
- 相棒イーブイ
- アーボ - アーボック
- ロコン - キュウコン[注釈 1]
- ニャース - ペルシアン[注釈 1][注釈 2]
- マダツボミ - ウツドン - ウツボット
- ドガース - マタドガス
- カイロス
ライバルのパートナーポケモン
ライバルのパートナーポケモンはLet's Go! ピカチュウではイーブイ(サンダースに進化する)、Let's Go! イーブイではピカチュウになる。
着せ替えアイテム
ポケモンだいすきクラブ会長から貰える着せ替えアイテムセットが両バージョンの間で異なる。詳しくはファッション一覧 (Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ)を参照。
発売までの経緯
- 2018年5月30日、ポケモン公式YouTubeにて全世界同時発表。
- 2018年7月12日に公開された映像では、ポケモン連れ歩き機能が紹介された。連れ歩いたポケモンが茂みや草むらからアイテムを見つけることがある。
- さらに、主人公とピカチュウ・イーブイのおきがえ機能が紹介された。ピカチュウ・イーブイの髪型を変えたり着替えたりできる。
- 2018年8月9日に公開された映像ではメガシンカが紹介された。映像では御三家の3匹がメガシンカする。リザードンはX・Yどちらかを選んでメガシンカできる仕様である。
- 2018年9月9日、ポケんちで最新情報が公開。相棒わざとヒジュツが紹介された。本来はニンテンドーダイレクトで紹介される予定であったようだが、北海道胆振東部地震により放送が延期され、ポケんちが最初の公式発表になった。
備考
- 2020年12月11日にポケモン公式YouTubeチャンネルによってクリスマス商戦を意識した新CMが公開された[11]。
- オーバーラップは公式書籍のURLにLPLEを使用している[12]。
- カントー地方にはあくタイプを持つポケモンが存在しないため、あくタイプを持つポケモンは野生ポケモンとして出現しない。
スタッフ
ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイのスタッフクレジットを参照。
音楽
Nintendo Switch ポケモン Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ スーパーミュージック・コンプリートを参照。
各言語版での名称
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脚注
- ↑ ポケモン公式ツイッター、2019年10月16日投稿。
- ↑ ポケモン公式ツイッター、2018年5月30日投稿。
- ↑ キーマンが語る『ポケモン ピカ・ブイ』開発秘話~全く新しいポケモン体験はなぜ生まれたのか?【前編】(アーカイブ)
- ↑ シリーズ最新作『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ』『ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ』Nintendo Switchソフトとして、発売初週の世界最高販売本数を更新!|株式会社ポケモンのプレスリリース PR TIMES、2018年11月22日配信。
- ↑ 『ポケモン ピカ・ブイ』は初週で300万本を達成――しかし、実は期待を下回る? IGN JAPAN 2018年11月26日(産経デジタル、2018年12月6日閲覧)
- ↑ 2020年3月期 決算説明資料 - 任天堂
- ↑ 任天堂株式会社 主要タイトル販売実績(2021年12月時点)
- ↑ 2022年3月期 決算説明資料 - 任天堂
- ↑ 任天堂株式会社 主要タイトル販売実績(2022年6月時点)
- ↑ 一般財団法人コンピュータエンターテインメント協会『2023 CESAゲーム白書』、188頁。
- ↑ 公式】『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』 TVCM(クリスマス篇) ポケモン公式YouTubeチャンネル 2020/12/11 (YouTube、2020年12月14日閲覧)
- ↑ ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ スーパー・ミュージック・コンプリート サウンドトラックCD2018.12.1発売! オーバーラップ(2020年5月20日閲覧)
外部リンク
- 【公式】『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』 PV - YouTube
- 【公式】『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ』『ポケットモンスター Let's Go! イーブイ』公式サイト