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レベル1戦法

提供:ポケモンWiki
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レベル1戦法とは、対戦においてあえてレベルが1のポケモンを使用する戦法のこと。便宜上、一部レベル2~49の低レベルで運用する例も記述する。

概要

フラットルールではレベル51以上のポケモンは50に統一される一方で、レベル50未満のポケモンはそのままのレベルで参加できる。一部の技や持ち物はHPぼうぎょとくぼうすばやさステータスが低いほど効果的になる場合もあるため、あえて低レベルのポケモンを使用する意義が生まれる。

ポケモンリーグDP2007全国大会中学生以上リーグ決勝では、大阪地区代表の選手がレベル1のドーブルを使用して優勝する実績を挙げた。第五世代から第七世代までのレート対戦はフラットルールだったため、レベル1戦法を使うことができた。

第五世代対戦施設や、第八世代以降のランクバトルはフラットルールではなく、レベル50未満のポケモンも全てレベル50に統一されるためレベル1戦法は使えない。このルールでは技と基礎ポイントの構成が揃えばレベルを上げる必要はないため、低レベルのポケモンをそのまま使用することもできるが、レベル50になることを前提とするためレベル1戦法とは無関係である。

ポケモン公式YouTubeチャンネルで公開されている「ピカ・チャン」の第1話はミュウツーをレベル10のホルビーできあいのタスキ+がむしゃら+でんこうせっかというコンボで倒す、というものになっている[1]ソード・シールドナックルシティには、レベル2のモンメンきあいのタスキ+がむしゃらのコンボを使うトレーナーがおり、戦闘後にきあいのタスキを受け取れる。スカーレット・バイオレットバトル学(6)の授業においてキハダは、フラットルールや制限なしルールでならあえてレベルの低いポケモンを使う戦略も使えると解説する。

ポケモンスマッシュ!では番組内企画の大会の中で山本隊員がレベル1ココドラを使用。対策を持たない吉田博士を翻弄した。

有用なわざ・とくせい・どうぐ

ここでは各戦法の核となるわざ、とくせい、どうぐを紹介し、それらの対策方法を述べる。レベル1戦法においてはこれらの基本的対策をいくつかカバーできるわざ、とくせいなどを持つポケモンが利用されるが、これらの対策の対策となるわざ、とくせいについてはポケモンの各論で扱うものとする。どうぐについては汎用的に対策の対策が取れるため、ここで扱う。また、特定のポケモンでのみ強力となるわざ、とくせいについても各論で扱うものとする。

わざ

がむしゃら
相手の残りHPを自分の残りHPとするわざ。
HP1のときに使えば相手のHPを1にすることができる。がんじょうきあいのタスキなどと組み合わせて相手の攻撃を耐え、相手のHPを1にするコンボが有名。レベル1戦法にかぎらず低耐久のポケモンでも採用されているコンボである。レベル1の場合、ダメージを受けずとも元々HPが低いため、どのような状況で使っても相手に大ダメージを与えることができるメリットがある。HP1にした相手を倒し切るため、先制攻撃技を組み合わせることが基本となる。相手のHPが2以上残っていると、レベル1ポケモンの通常攻撃で倒し切ることは難しい。
対策としては、がんじょうやきあいのタスキの無効化、ゴーストタイプで無効化する、ねこだましひるませるなどがある。
いたみわけ
お互いの残りHPをその平均値にするわざ。
HPの差が極端に大きく、こちらの最大HPも低いことから使うことでHPを全回復できる。がんじょうと組み合わせることで、何度もがんじょうを発動させ、相手のHPを削っていくことができる。HPを1まで追い込むことはできず、倒し切るにはどくやすなあらしなどのスリップダメージを利用することになる。
対策としては、がむしゃら同様に連続攻撃技でがんじょうを突破する、ねこだましでひるませる、スリップダメージでがんじょうを無効化する、などがある。その他に、みがわりを使っていたみわけを無効化する(低火力のレベル1ポケモンではみがわりを破壊不能)、ちょうはつで無効化するもいたみわけに対しては有効。
トリックルーム
すばやさの低い方が先に行動できる場の状態を展開するわざ。
こちらはレベル1ポケモンで戦うのを目的とせず、トリックルームの展開役として利用する。低レベルポケモンは低耐久ゆえ、トリックルームを使用した次のターンには基本的にひんしとなり、味方ポケモンに3ターンのトリックルーム状態を残すことができる。確実に発動させるため、がんじょうまたはきあいのタスキの利用は必須。使用した後に起点とされないため、自主退場技を組み合わせるのも基本。
がんじょう・きあいのタスキを対策できれば対策は容易。天候によるスリップダメージはトリックルームの使用を許しながら退場させるだけなので対策にはならない。
まもるみがわり
通常レベルの耐久ポケモンでも使用される戦法で、まもるとみがわりを交互に使うことで相手の攻撃を耐え続け、スリップダメージを与えつつこちらはHPを回復する戦法。低レベルポケモンではたべのこしと組み合わせることで、みがわりで減少したHPを大きく取り戻すことができ、とくにHP実数値を11にすることで半永久的に回復することができる。低レベルポケモンでは、確実にみがわりを使うため、いたずらごころを持つポケモンでのみ使用できる戦法である。
対策は連続攻撃技でみがわりを突破する、先制攻撃技でみがわりを使う前に倒す、ちょうはつで封じる、天候によるスリップダメージを与える、などがある。

とくせい

がんじょう
HPが満タンのときにひんしになるダメージを受けてもHPを1残し耐えるとくせい。
低い最大HPを利用し回復することで複数回、特に半永久的に発動させることを狙う。永久的に発動させるためのHP回復手段は以下のようなものがある。
対策方法は、連続攻撃技で攻撃する、かたやぶり効果でがんじょうを無視する、状態異常/状態変化/場の状態によるスリップダメージや設置技の効果でHPが満タンの状況を作らない、などがある。これらの対策を多く防げるポケモンほどレベル1ポケモンとしての適性が高いといえる。
いたずらごころ
変化技を優先度+1で出すことができるとくせい。
みがわりなどの変化技を先制して使うことができる。
優先度は+1にしかならないので、それより優先度が高い先制技により対策されることがある。

どうぐ

全般的にはたきおとすトリックマジックルームなどの効果で道具を無効化することで対策が可能。

かいがらのすず
与えたダメージの1/8分HPが回復するどうぐ。
低レベルポケモンから高レベルのポケモンにがむしゃらを使うことで、HPを満タンまで回復することができる。
きのみジュース
最大HPが1/2以下になったときHPを20固定で回復するどうぐ。
最大HPが21以下のポケモンなら確実に満タンまで回復できる。がんじょうの再発動が可能となる。
最大HPが11のポケモンならオレンのみでも最大値まで回復できるが、きのみジュースと違いきんちょうかんやきつくすなど無効化される手段が多いためきのみジュースが優先される。
ラムのみ
状態異常こんらんを回復するどうぐ。
どくやけどなどスリップダメージを与える状態異常はもちろん、ほかの状態異常についても遂行能力を下げるため、狙われやすくそれらを無効化できる。
ぼうじんゴーグル
あられすなあらしのダメージと粉・胞子のわざほうしを無効化する。
天候によるスリップダメージと粉・胞子のわざによる状態異常を防ぐことができる。
きあいのタスキ
HPが満タンのときにひんしになるダメージを受けてもHPを1残し耐えるどうぐ。
がんじょうの代わりとなるどうぐ。単に持たせるだけではがんじょうを持つポケモンの劣化となるため、差別化ができるポケモンに限られる。
メンタルハーブ
ちょうはつかなしばりなどを回復するどうぐ。
変化技を核とするポケモンに対し取られる対策のメタとして有用。
たべのこし
毎ターン最大HPの1/16回復するどうぐ。
割合回復なので1回で最大HPまで回復することはできず、みがわりまもる戦法でのみ有用となる。

レベル1戦法を取れるポケモン

以上に上げた戦法を取れるポケモンのうち、よく使用されるポケモンを挙げる。これまで述べた対策を一定程度無効化できたり、ほかのポケモンと差別化できる有用なわざ・とくせい、それらの組み合わせを持つものが多い。

コイル
がんじょうリサイクルの両立が唯一可能なポケモン。きのみジュースをリサイクルすることで半永久的に耐えることは可能。一方でがむしゃらや先制攻撃技を覚えないだめどくどくやすなあらしなどのスリップダメージがダメージ源となる。
ドードー
がむしゃらと先制攻撃技(でんこうせっか)を使えるポケモンで唯一くろいきりが使用可能。仮に起点にされそうになった場合でも無効化できる。
ゴース
トリックルーム要員。ふゆう地面にいないのろいみちづれだいばくはつによる退場が可能。ゴーストタイプとふゆうでノーマルかくとうじめん技読みで無償降臨可能。
カラカラ
がむしゃら、ほろびのうたを両立でき、ひらいしんを持つ唯一のポケモン。先制攻撃技は習得できない。
ネイティ
トリックルームや貼り要員。特性マジックミラー持ち。いたみわけも可能。ひこうタイプで地面にいない。
ヤミカラス
まもるみがわりコンボ。じめん技無効。はねやすめという回復手段、おにびというスリップダメージ手段を持つ。
クヌギダマ
がんじょうといたみわけを両立でき、どくびしまきびしを覚える唯一のポケモン。
ウリムー
がむしゃら、こおりのつぶての両立が可能で、あられ・すなあらし無効。どんかんならちょうはつ無効。
ドンファン
がむしゃら・がんじょうの両立が可能で先制攻撃技こおりのつぶてを利用できる。最大HPがそれなりにあるためかいがらのすずによる全回復は不可能。すなあらし無効。レベル1での採用にはPokémon GOが必要で、利用できない場合やそれ以前の世代ではレベル25が最低レベルとなる。
ドーブル
スケッチでほぼ全てのわざの組み合わせが利用できるポケモン。きあいのタスキを持たせ、がんじょうとフェイント(優先度+2)を組み合わせられる。トリックルーム発動要員も可能。マイペースでこんらん無効。
スバメ
がむしゃらとでんこうせっかを使えるポケモンで、きもったまを唯一持つことができる。ゴーストタイプによる対策を突破可能。
ラルトス
トリックルーム要員。みちづれによる退場が可能。マジックコートで変化技を跳ね返せる。
ココドラ
がむしゃらとがんじょうをレベル1で両立でき、すなあらしを覚える唯一のポケモン。すなあらし・どく無効。先制攻撃技は習得できない。ダブルバトルなら相方にフィニッシャーを任せられる。
アサナン
トリックルーム+じゅうりょく下でのサポーター、主にトリプルバトルで使われた。ねこだまし、フェイント、ファストガード、てだすけなど。テレパシーで味方の攻撃が避けられる。
ノズパス
がんじょうといたみわけの両立が可能。すなあらし無効。
ヤミラミ
まもる・みがわりコンボ。ノーマル・かくとう技無効。じこさいせいという回復手段、おにびというスリップダメージ手段を持つ。
カゲボウズ
トリックルーム要員。ふみんでねむり無効。のろい、みちづれなどの退場手段。ゴーストタイプでノーマル・かくとう技読みで無償降臨可能。
ダイノーズ
ノズパスの進化形で最低入手レベルは2(LEGENDS アルセウスから移動できるバージョンでは1)。はがねタイプが加わりどく無効となる。
チョロネコ
まもる・みがわりコンボ。HP実数値11が可能。
モンメン
いたずらごころやどりぎのタネの両立が(進化後のエルフーンを含め)唯一可能。やどりぎのタネの回復量でみがわりだけでなくその他のスリップダメージも回復できる。持ち物はきあいのタスキで確定。
エルフーン
いたずらごころ持ち。トリックルーム、がむしゃら習得可能。おきみやげとんぼがえりで退場可能。レベル1でなくても強いポケモンであり、より能力の低いモンメンもほぼ同じ運用が可能なため、レベル1で採用する理由を考えたい。
ユニラン
トリックルーム・壁貼り要員。がむしゃらを習得可能。マジックガード持ち。だいばくはつで退場可能。
フシデ
HP実数値が11。がむしゃらどくどくまもるみがわりという技構成はドーブルでも実現可能であるが、どくどく必中というドーブルにはない長所がある。
ヤンチャム
レベル1がむしゃら要員としてはきもったまよこどりを両立できる唯一のポケモン。さきおくりで起点を作ることもでき、いざとなればやまあらしいかりのツボを発動できるため最悪がむしゃらを諦めて使い捨てにするのもアリ。
メレシー
がんじょうとトリックルームを唯一両立可能。だいばくはつで退場可能。ドラゴン技読みで無償降臨可能。
トゲデマル
がむしゃらとがんじょうをレベル1で両立でき、ねこだましニードルガードを覚える唯一のポケモン。すなあらし、どく、まひ無効。
ミミッキュ
ばけのかわの効果で1回攻撃を耐えることができる。第七世代のみきあいのタスキを持たせれば2回攻撃を耐えるため、有効な攻撃に対しても後出しが効く。後出しからのトリックルームが主な仕事で、いたみわけでの回復も可能。無効3と耐性も優秀。

脚注

関連項目

  • Lv1攻略 : ストーリーにおける縛りプレイの一つとして行われるレベル1のポケモンを使った攻略。基本的に共通することが多いが、経験値の取得によるレベルアップ、AIを読んだ戦法など相違点もある。