ポケットモンスター X・Y
ポケットモンスター X・Y | |
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ジャンル | RPG |
プレイ可能人数 | 1人 (対戦・交換など:2〜4人) |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
発売/配信日 | |
日本 | 2013年10月12日 |
アメリカ | 2013年10月12日 |
オーストラリア | 2013年10月12日 |
ヨーロッパ | 2013年10月12日 |
韓国 | 2013年10月12日 |
香港 | 2013年10月12日 |
台湾 | 2013年10月12日 |
公式サイト | |
pokemon.co.jp (日本語) | |
pokemon.com (英語) |
ポケットモンスター X・Y( - エックス・ワイ)は、2013年10月12日に世界同時発売されたニンテンドー3DS用のゲームソフトである。キャッチコピーは、「ポケモン、あらたな次元へ」[1]。
概要
『ポケットモンスター』シリーズとして、2010年に発売された『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』以来、およそ3年ぶりの新世代(第六世代[2])の作品とされる。日本語版の名称に色や宝石ではなくアルファベットが初めて使用された作品である[3]。また、シリーズ初のニンテンドー3DS用ソフトであり、初の世界同時発売(一部地域を除く)ともなる。シリーズで初めてマイナーチェンジや続編に相当するシリーズ作品が発売されなかった作品でもあった[4]。2013年1月8日に配信された「Pokémon Direct 2013.1.8」にて初公開され、同年10月12日に発売された。
ロゴは、Xがゼルネアスの青色、Yはイベルタルの赤色を基調としたものとなっており、「ポケットモンスター」の「ポ」の半濁点はモンスターボールに、「ン」の一画目は今作からの新要素・メガシンカのマークになっている。Xはゼルネアス、Yはイベルタルがパッケージを飾っている。 発売日同日には「ポケットモンスターXパック」および「ポケットモンスターYパック」が発売された[5]。オリジナルカラーである「ゼルネアス・イベルタル ブルー」のニンテンドー3DS LLとダウンロード版のソフトのセットで、価格は21,714円+税。なお、どちらのソフトも、ニンテンドー3DS LLに同梱されているSDカードにダウンロードされている[5]。
世界同時発売
本作は、シリーズで初めて世界同時発売された作品である。『X・Y』より前は、まず日本で発売されたのち、数か月後に海外で発売されるという展開が行われていた[4]。そのような遅延が発生していた原因としては、各言語へのローカライズに時間がかかっていたためだとされる[4]。増田順一によると、これまではそれぞれの言語で発売するにあたり、シナリオはまず日本語版を英語に翻訳し、さらにそれを各言語に翻訳する手法が用いられていた[6]。それまではそれぞれの言語によって異なるゲームをつくっていたが、ひとつのゲームソフトに日本語や英語、フランス語などの諸言語を入れてプレイヤーに選ばせるという手法「セブン・イン・ワン」[7]を採用したことにより、世界同時発売を実現させている。本作は日本語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・韓国語の7言語に対応している[7]。なお、『X・Y』は、日本語だけで80万字、翻訳された英語版では140万語の単語が使われていることが明かされている[7]。
石原恒和は、世界同時発売について「長年の目標でしたので、とても感無量」と話す一方で、「もともと僕は、この開発がはじまったときは『無理なんじゃないの?』という気持ちだった」とも明かした[6]。増田は、「世界中のプレイヤーが一斉に新しい冒険に旅立って、同時に新しいポケモンを発見する楽しさを共有できることは、私たちの長年の目標でした」と語る[7]一方で、石原と同様に最初は「ほんとに大丈夫かな?」と懸念していた[6]。石原や増田のように、岩田聡も同様の意見を述べており、岩田は担当者に対して「本当にやるの!?」と聞き返したことを明かしている[6]。
世界同時発売は、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』など一部作品を除いて、『X・Y』以降スピンオフ作品もふくめて多くの作品で行われるようになった。
また、こうした「世界同時発売」に関する一連の取り組みの中で、2013年1月9日(現地時間)には、海外の公式サイトであるPokemon.comにて、ゼルネアス・イベルタルが日本に先駆けて公開される[8]という、シリーズ初の海外先行情報発信が行われた(日本での発表は同年1月15日[9])。これまでは、日本で最初に発売されていたため、日本での情報発信が必然的に先行していた。
タイトル
「X」・「Y」と、シリーズ初の色彩名でも宝石名でもないタイトルとなった事について、増田順一は、「『X』というのはX軸、『Y』というのはY軸を表している」と説明[3]しており、「世界に存在する多種多様な人びとは、まったく言葉も文化も価値観も出身も違うような、『別次元にいる』ような人同士であっても、X軸・Y軸上にいる以上、どこかで接することがある。誰しも同じ地球に生きて、寝食をして日々を暮している同じ人間なのだ」という考えを基盤として、今作を製作したと説明している[3]。石原恒和は、ゲームメディア向けのプレスリリース内にて「これまでのシリーズとは違った『新しい次元』の作品」という意味が込められているとしている[2]。
『X・Y』という名称については、当初は社内から不安の声が上がっていたが、最終的には「シンプルなのでわかりやすい」ということで落ち着いた[3]。増田は、発音自体は言語によって異なるものの全国で共通した形である文字をタイトルにしたことは、シリーズ初の世界同時発売のタイトルとしても結果的には良かった、としている[3]。
伝説のポケモン・ゼルネアスとイベルタルについて、増田は「それぞれのシルエットがXとYに見えるように意識してデザインをするようにしました」としており、アートディレクターである杉森建にリクエストしたことを明かしている[6](なお、杉森は増田の発言について「一度も言われてない気がする」として否定[10]しており、真偽については不明である)。
3D化
これまではドット絵で描かれていたポケモンがすべて3D化された。増田順一は、今作がシリーズ初のニンテンドー3DS用ソフトとして開発されたこともあり、3DSの描画能力を活かしてポケモンをすべて3D化することを決めたとしている[7]。増田は「ポケモンはいろいろな種類や形があり、その多様性を表現するとともに、わくわくさせてくれるような生き物としても表現しないといけなかった」と説明している[7]。ゲームフリークのアートデザインチームが、アートディレクターである杉森建の公式イラストを表現することを目標とし、後ろ姿や表情の変化、各部位の特徴、断面図など、すべてのポケモンの詳細な設定画を作成し、3Dモデルを起こしている[7]。その後、ポケモンバトル時やポケパルレ時などのモーションがそれぞれのポケモンの特徴や性質に合わせてひとつひとつ制作されている[7]。増田は「公式イラストが動いている。そんな3Dを目指しました」と語っている[7]。
この3D化によるモーションについては、特にひこうタイプやとくせい・ふゆうなどの飛行・浮遊要素を有するポケモンの描写について、本作以降の問題として後年批判がなされた[11][12]。それまでの公式イラストやドット絵では地面に立っている描写がなされていたが、『X・Y』では飛行・浮遊要素を有するポケモンは総じて浮いたようなモーションとなった[11][12]。そのような一部ポケモンの浮いている描写は『X・Y』以降の作品でも継承され、「宙吊りにされているようだ」という意見が根強く存在してきた[12]。こうした問題については、本作発売から10年が経過した2022年発売の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』にて見直しが行われ、公式イラストやドット絵のように地面に立つ描写がなされるようになった[11][12]。
フェアリータイプ
本作から新しいタイプであるフェアリーが追加された[4]。新しいタイプが追加されたのは、『ポケットモンスター 金・銀』でのあく・はがねタイプの追加以来、14年ぶりのことである[7]。タイプ追加に至った理由として、増田順一は「14年間バランスを取ってきたのですが、非常にドラゴンが強い。この状況をどうにかしたいというのがありました」と説明しており、ドラゴンタイプに対抗できるタイプを新設することになったとしている[7]。タイプを新設したことにより、全体的にゲームバランスを調整する必要が出たほか、ピッピのようにタイプが変更されて新たにフェアリータイプとなったポケモンもいた[4]。また、ゲームに限らずポケモンカードゲームなど広く仕様変更が行われた[13]。
今までの本編ソフトと違う点
- グラフィック(3D化、立体視、ドット絵表示の減少)
- フィールド上の移動画面がデフォルメで、戦闘画面は克明に表示されるという点は過去作の踏襲だが、ほとんどの画面が完全に3D化され、カメラの位置も固定に近かった過去作と異なり、場面に応じて真上や真正面などにもアングルが切り替わるようになった。
- バトルやイベントシーンなどには立体視を採用。より迫力のある演出が実現している。
- 対戦するトレーナーはドット絵ではない2Dイラストで表示されるようになり、戦闘時に全身像とアップのカットインが表示される。後ろ姿の主人公と対戦相手が向き合う場面は廃止されたが、それぞれをアップで描くため以前よりもキャラクターの細部が分かりやすくなった。ただし、セレナ/カルムをはじめとする友達、プラターヌ博士、フレア団の団員などは静止画でなく3Dで描かれ、対戦開始時にはそれぞれ独特のモーションでボールを投げたり、負けたときはうなだれる様子が克明に描かれる。相手キャラが3D表示されるイベント戦に限り、勝利時には主人公がガッツポーズをする場面がアップで描かれる。
- ドット絵はポケモン図鑑やプロフィールの顔など、一覧画面のアイコンとしてのみ表示される。
- 新タイプ「フェアリー」の登場と既存のタイプ相性の変更
- 新たにフェアリータイプが追加された。ピクシーなど、既存のポケモンが新しくフェアリータイプに分類されたものもある。また、はがねタイプの耐性が一部変更された。
- なお、タイプの追加や相性の変更は「金・銀」以来実に14年ぶりとなる。
- メガシンカの概念
- ポケモンの新たな進化、メガシンカが登場。最終進化にてメガシンカできるポケモンに持たせた道具と、主人公の腕につけられた道具の力で進化できる。
- 字数制限の変更
- 6文字の名前のポケモンの登場に伴い、主人公の名前やポケモンのニックネームを日本語で付けるときの字数制限が5文字から6文字になった。また、技名も今までは最長で7文字だったが、8文字の技も登場している。
- 新育成システム「スパトレ」
- ミニゲームなどのトレーニングをさせることで、努力値を上げることができる。また、「ガンバロメーター」で種族値と努力値が可視化されている。
- ふれあい機能「ポケパルレ」
- 手持ちポケモンを3DS下の画面に呼び出しタッチ操作でなでたり、ポフレをあげたりしてふれあうことができる。
- 一部ポケモンの種族値増加
- ライチュウの素早さの種族値が100から110に上がるなど、一部のポケモンの種族値が増やされた。
- 経験値の改正
- ポケモンを捕まえても経験値が入る。
- がくしゅうそうちの改正
- がくしゅうそうちがたいせつなもの扱いになり、電源を入れることで勝利するか捕獲した際に、手持ちのポケモンがすべて経験値を貰えることになる。手持ちを2匹以上持っている際、1匹だけ経験値を余分に貰うことはできない。[14]
- 新たな進化方法
- 前述のポケパルレでの状態が関係したり、ゲーム機本体をさかさまにしたりすることで進化するポケモンが登場する。
- 御三家のもらいたてのわざ
- 御三家の技が初めから、自分のタイプの技を覚えている。
- 殿堂入り前に2匹目の御三家の入手
- 1回目は先述の通り。2回目に貰う御三家はポケットモンスター 赤・緑・青でもらうフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメとなる。レベルは10。
- 移動方向
- 今まではニンテンドーDSの機能上、十字キーしかなかったため、周辺に障害物がない場合は4方向しかいけなかったが[15]、今作よりニンテンドー3DSになってスライドパットが登場したことにより、それを利用するまたは十字キーを上下のいずれかと左右のいずれか押し、右上、左上、右下、左下に移動できるようになった。
- 移動方法・交通機関の増加
- 新アイテムローラースケートによって、グリッドを無視して自由に移動できるようになった。ローラースケートを脱ぐと、一番近いグリッドに戻る。
- ミアレシティではタクシーやポケモンに、ヒヨクシティでは、モノレールに乗って移動ができる。同じ町の中を交通機で移動できるのは初。
- 野生ポケモンとのバトル中にアイテムを入手可能
- 野生ポケモンとのバトル中に、背景に写っている特定の物体がある場合、特定の技を使用するとそれを破壊することが可能となった。これにより、バトル終了後にきのみやどうぐを手に入れることができる。
- チップの概念
- 諸外国ではサービスを受けた場合に、気持ちで渡すもので金額はまちまちである。金額によってセリフが一部変わることもある。チップを渡すことで特典があるわけではないので、関心がないのならチップを渡す必要はない。
- 外国人との通信の強化
- これまでGTS等でしか外国人ユーザーを見ることができなかったが下画面に表示されるようになり交換や対戦も申し込める。
- ポケモン図鑑のエリア制
- ポケモン図鑑はこれまで地方の物と全国の物の二種類[16]だが今作ではセントラルカロス コーストカロス マウンテンカロスの3つの区域に分けられそれぞれの図鑑を埋めると自宅に表彰状が飾られる。
- 服 カラーコンタクト 髪型
- 今作から服やバッグ等のファッションアイテムを買って自分好みの服装に変更できるようになった。また、カラーコンタクトを付けられるようになり目の色を変えることができる。髪型は色も変更できる。
- 肌色
- プレイ開始の際に選択できる。褐色・薄橙・白の三種から選べる。変更はできない。
発売までの経緯
- 2013年1月4日 - ポケットモンスター公式ホームページやテレビコマーシャルで、同月8日にポケモンから重大なお知らせがあることを発表。
- 2013年1月8日 - 任天堂公式ホームページ内「ニンテンドーダイレクト」ほかニコニコ生放送、Ustreamなどで「Pokémon Direct 2013.1.8」を放映。タイトル、発売月と新ポケモン「ハリマロン」「フォッコ」「ケロマツ」の姿と名前、伝説のポケモン (ゼルネアス、イベルタル) の姿が発表された。
- 2013年1月9日 - Pokemon.comにてゼルネアス、イベルタルの英語名 (Xerneas, Yveltal) を発表。なお、ポケモンの他言語版の名前が日本語名より早く発表されたのはこれが初めてだが、本作における以降の発表においても、ほとんどがコロコロコミック発売前日夜 (ニューヨークの現地時間で概ね10時頃) の発表となっている。
- 2013年1月15日 - コロコロコミック2月号がゼルネアス、イベルタルの日本語名と高さ、重さを掲載。
- 2013年1月15日 - 日本語版公式サイトオープン。
- 2013年2月15日 - 新ポケモン「ニンフィア」を公開。
- 2013年5月15日 - コロコロコミック6月号および公式サイトにて冒険の舞台「カロス地方」とその街のひとつ「ミアレシティ」、「主人公」、御三家の分類、体重、大きさと新ポケモン「エリキテル」「ヤヤコマ」「ヤンチャム」「ゴーゴート」を公開。
- 2013年6月11日 - 任天堂公式ホームページ内「ニンテンドーダイレクト」ほかニコニコ生放送、Ustreamなどで「Nintendo Direct @E3 2013」を放映。新タイプ・フェアリーと新ポケモン「オンバーン」「ビビヨン」、新しい遊び「ポケパルレ」を公開。韓国以外の地域ではこのタイミングで発売日が発表され、パッケージ版とダウンロード版の両方が同時リリースされる予定。
- 2013年6月12日 - 『ポケットモンスターX・Y』公式サイトにて前日公開の情報、および新ポケモン「ファイアロー」「ウデッポウ」「クズモー」、新しいバトル方法「スカイバトル」「群れバトル」、さらに自由に言語を最初に設定できることと、通信機能「プレイヤーサーチシステム」について公開。
- 2013年6月15日 - 『ポケットモンスターX・Y』公式サイトにて最初の町「アサメタウン」と「ハクダンシティ」、主人公の友だちの「サナ」「ティエルノ」「トロバ」および「セレナ」あるいは「カルム」(このふたりは主人公の性別によってどちらかに決まる)、ハクダンシティのジムリーダー「ビオラ」とその姉でジャーナリストの「パンジー」、新ポケモン「コフキムシ」「コフーライ」「シシコ」「フラベベ」を公開。
- 2013年7月13日 - 『ポケットモンスターX・Y』公式サイトにてゼルネアス、イベルタルの詳細、新ポケモン「ゴロンダ」「マーイーカ」「カラマネロ」「ペロッパフ」「シュシュプ」「ヒトツキ」、新しい進化方法の存在、「プラターヌ博士」およびジムリーダーの「ザクロ」「シトロン」とその妹「ユリーカ」、謎の組織「フレア団」などを公開。
- 2013年8月9日 - 『ポケットモンスターX・Y』公式サイトにて新ポケモン「デデンネ」「ホルビー」「メェークル」、新しい遊び「スパトレ」、新ジムリーダー「コルニ」、新しい進化「メガシンカ」とその対象となるメガシンカポケモン「メガミュウツー」「メガバシャーモ」「メガルカリオ」を公開。また、2013年10月12日〜2014年1月15日の期間、持ち物「バシャーモナイト」、隠れ特性「かそく」を持ったアチャモが配布された。
- 2013年8月10日 - ニンテンドー3DS用ソフト『ポケットモンスターX・Y』が予約開始。
- 2013年8月12日 - メガシンカポケモン「メガデンリュウ」「メガアブソル」「メガクチート」を公開。
- 2013年9月4日 - 「Pokémon Direct 2013.9.4」でメガシンカポケモン「メガフシギバナ」「メガリザードン」「メガカメックス」を公開。開始時に第一世代・第六世代の御三家から2匹を選んで冒険することも判明。同時に連動ソフト「ポケモンバンク」「ポケムーバー」の配信も発表。2013年12月25日稼動開始 (料金: 500円/年)
- 2013年9月13日 - 『ポケットモンスターX・Y』公式サイトにて新ポケモン「ハリボーグ」「テールナー」「ゲコガシラ」「トリミアン」「ニャオニクス」「チゴラス」「アマルス」「カエンジシ」、メガシンカポケモン「メガガブリアス」、メガミュウツーのもう1つの姿「メガミュウツーX」を公開 (既に公開されているメガミュウツーは以降「メガミュウツーY」と称される)。登場人物「カルネ」、フレア団の組織「5人の科学者(=クセロシキ・コレア・アケビ・バラ・モミジ)」を公開。
- 2013年9月20日 - 『ポケットモンスターX・Y』公式サイトにて新ポケモン「ガチゴラス」「アマルルガ」を公開。
- 2013年9月27日 - 『ポケットモンスターX・Y』公式サイトにて新ポケモン「ニダンギル」を公開。
- 2013年10月2日 - 『ポケットモンスター THE ORIGIN』放送内より、メガリザードンの新たなる姿「メガリザードンX」を先行公開 (既に公開されているメガリザードンは以降「メガリザードンY」と称される)。後に『ポケットモンスターX・Y』公式サイトにも公開。
- 2013年10月10日 - 任天堂公式サイトにて「うごく社長が訊く『ポケットモンスターX・Y』」が公開。
- 2013年10月12日 - 『ポケットモンスターX・Y』発売。
ポケットモンスター X・Yにおける反響
2013年8月10日に予約開始以降、最初の二日間で予約本数が(本体同梱版を除き)26万本に達したことがメディアクリエイトにより発表された。その後、2013年9月20日にはツイッター上で増田順一が「XY100万本予約を突破」したと発言。同年10月2日には予約数が(本体同梱版を除き)126万本を突破し、10月13日時点では173万本を記録(※メディアクリエイト調べ)し、過去のニンテンドー3DSソフトの中で最多記録であることも発表された。
2013年10月16日に『ファミ通』は、10月12日から13日までの2日間の国内推定販売本数は209.6万本(ダウンロード版なども含む)と発表した。これは、ニンテンドー3DS用ソフトの販売本数としては過去最大の数値となり、『ポケットモンスター』シリーズとしては、『ブラック・ホワイト』に次ぐ初週販売本数となった。また、同日に株式会社ポケモンは、オフィシャルサイトのプレスリリースにて、発売からの2日間に全世界で400万本(※任天堂調べ)の販売本数を記録したと発表し、ニンテンドー3DS用ソフトとしては史上最速および最多記録となった。
その後、順調に売り上げを伸ばしていき、2014年4月時点で全世界約1200万本の売上を記録した。2022年3月時点では売上1662万本を記録した[17]。日本国内の出荷本数は2022年12月時点で457万本[18]。
「日本ゲーム大賞 2014」優秀賞・ベストセールス賞・グローバル賞 日本作品部門を受賞[19]。
スペック
『ポケットモンスター X』
- 型番:CTR-P-EKJJ(パッケージ)、CPC-G-EKJJ(DLカード)
- ジャンル:RPG
- プレイ人数:1人(ローカル通信時最大4人)
- CERO:A(全年齢対象)
- 発売日:2013年10月12日
- 対応機種:ニンテンドー3DS又はニンテンドー3DS LL。
- 価格:4,571円+税(発売当時税込4,800円)
- 容量:13927ブロック(1ブロック=1Mbit、合計約1.7GB)
- その他の仕様:すれちがい通信対応、いつの間に通信対応
『ポケットモンスター Y』
- 型番:CTR-P-EK2J(パッケージ)、CPC-G-EK2J(DLカード)
- ジャンル:RPG
- プレイ人数:1人(ローカル通信時最大4人)
- CERO:A(全年齢対象)
- 発売日:2013年10月12日
- 対応機種:ニンテンドー3DS又はニンテンドー3DS LL。
- 価格:4,571円+税(発売当時税込4,800円)
- 容量:13927ブロック(1ブロック=1Mbit、合計約1.7GB)
- その他の仕様:すれちがい通信対応、いつの間に通信対応
バージョン情報
バージョン | 配信日 | 公式の変更 | その他の変更 |
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1.0 | 2013/10/12 | (パッケージ版のバージョン) | |
1.1 | 2013/10/25[20] | ||
1.2 | 2013/12/13[22] | ||
1.3 | 2014/10/29[24] | いくつかの問題を修正。 | |
1.4 | 2015/04/02[25] | インターネットを使用中に発生するバグを修正。 | |
1.5 | 2015/04/23[26] | いくつかの問題を修正。 |
ストーリー
ポケットモンスター X・Yに関する総情報
- 攻略本
- CD
- 『ニンテンドー3DS ポケモン X・Y スーパーミュージックコレクション』(発売:株式会社ポケモン、販売:オーバーラップ・2013年11月13日発売、税込2625円)
- アニメ
- ポケットモンスター XYを参照。
- カードゲーム
- ポケモンカードゲームXYを参照。
スタッフ
音楽
ニンテンドー3DS ポケモンX・Y スーパーミュージックコレクションを参照。
本作で使用された音楽はサウンドディレクターの景山将太のほか、足立美奈子、佐藤仁美、増田順一、青木森一、一之瀬剛、野原悟史が作曲を担当した。ただし、一之瀬剛の曲は「ショッピング」「ポケトレで発見!」「GTS」の3曲のみで、いずれも過去作の音楽のアレンジである。
備考
- 任天堂が行っているキャンペーン「ニンテンドー3DS LL 月替わりオススメソフトキャンペーン」で、本作が6月および7月のオススメソフトとして指定された。
- 新規の準伝説ポケモンが登場しない初めての作品である。
各言語版での名称
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脚注
- ↑ 『ポケットモンスター X』『ポケットモンスター Y』公式サイト、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 ポケモン完全新作は3DS。「ポケットモンスター X・Y」2013年10月世界同時発売(ムービーと開発者のメッセージを追加)、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 「生まれ変わったポケモン」うごく社長が訊く『ポケットモンスター X・Y』|ニンテンドー3DS|任天堂、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 『ポケットモンスター X・Y』がニンテンドー3DSで世界同時発売された日。シリーズ初の立体的な世界の冒険に世界のファンが大興奮。ポケモンの育成環境もガラリと変化【今日は何の日?】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 5.0 5.1 ニンテンドー3DS|ポケットモンスター X パック / ポケットモンスター Y パック ゼルネアス・イベルタル ブルー|任天堂、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 「シリーズ初の世界同時発売」うごく社長が訊く『ポケットモンスター X・Y』|ニンテンドー3DS|任天堂、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 7.00 7.01 7.02 7.03 7.04 7.05 7.06 7.07 7.08 7.09 7.10 『ポケットモンスター X・Y』はこれまでの集大成! デベロッパーズディスカッションで気になる謎が続々と判明【E3 2013】 - ファミ通.com、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 『ポケットモンスター X・Y』伝説のポケモンの名前が明らかに | インサイド、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 「ポケットモンスター X・Y」で最初のパートナーになる3匹のポケモンが公開に。伝説のポケモンの名は「ゼルネアス」「イベルタル」だ、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 杉森建(@SUPER_32X)による2013年10月10日のツイート、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 11.0 11.1 11.2 『ポケモン スカーレット・バイオレット』新映像で、シビルドンが「立つ」。ニャオハはともかくでんきうおポケモンが歴史的原点回帰 - AUTOMATON、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 12.0 12.1 12.2 12.3 『ポケモン スカーレット・バイオレット』ではボーマンダが登場し、そして大地に立つ。悲願の地上回帰 - AUTOMATON、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 「新しいバトル」うごく社長が訊く『ポケットモンスター X・Y』|ニンテンドー3DS|任天堂、2022年9月24日閲覧。
- ↑ 手持ち全員が経験値を貰えるという点は赤・緑に近いが、赤・緑は1体で戦った経験値が分配されていたのに対し、こちらは戦闘に参加したポケモンに満額の経験値が入り、更に参加していないポケモンに参加したポケモンの半分が与えられる。
- ↑ やむを得ずなめらかに方向を変化させなければならない場合は、画面のアングルを変化させることで対応させていた。
- ↑ BW2の生息地リストを除く
- ↑ 任天堂株式会社 主要タイトル販売実績、2022年7月28日閲覧。
- ↑ 一般財団法人コンピュータエンターテインメント協会『2023 CESAゲーム白書』、186頁。
- ↑ 年間作品部門|受賞作品|日本ゲーム大賞2014、2022年9月16日閲覧。
- ↑ 任天堂株式会社 | ポケットモンスターX・Y 更新データ配信のお知らせ、Internet Archive、2013年10月28日時点。
- ↑ 任天堂ホームページ ニンテンドー3DS専用ソフト『ポケットモンスター X・Y』 ミアレシティでのレポートについてのお願い
- ↑ 任天堂株式会社 | ポケットモンスターX・Y 更新データ配信のお知らせ、Internet Archive、2013年12月13日時点。
- ↑ 通信対戦中において、相手のポケモンのステータスや相手の選択した技を確認できるソフトであったBattle Analyserを利用できないようにするための対策
- ↑ ポケットモンスターX・Y 更新データ配信のお知らせ、Internet Archive、2014年10月30日時点。
- ↑ ポケットモンスターX・Y 更新データ配信のお知らせ、Internet Archive、2015年4月2日時点。
- ↑ ポケットモンスターX・Y 更新データ配信のお知らせ、Internet Archive、2015年4月26日時点。
外部リンク
- 『ポケットモンスター X・Y』 公式サイト
- 『ポケットモンスター X・Y』 任天堂特設ページ
- Pokémon Direct 2013.1.8 (日本語版リンク切れ、英語版)
- プレスリリース
- Pokémon Direct 2013.9.4|Nintendo
- ニンテンドー3DS|うごく社長が訊く『ポケットモンスターX・Y』|Nintendo
- ポケットモンスター X・Y - YouTube