ポケモンWikiでは記事の投稿、加筆、検証、修正等参加、協力してくださる方を必要としています。方法や詳細はポケモンWikiに投稿するにはをご覧ください。

ラプラス/対戦

提供:ポケモンWiki
ナビゲーションに移動検索に移動
ポケモンWikiは対戦情報サイトではありませんラプラスの詳しい対戦考察や育成論は、以下のようなサイトでも取り扱っています。
ポケモン徹底攻略
ポケモン育成考察Wiki
外部サイトの安全性・正確性・合法性等あらゆる点については、何ら保証しません。

このページは、ラプラスの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。

ラプラスの歴史

第一世代

ポケモンリーグ初期から使われていた。対物理と対特殊は高いHPのおかげで平均以上に硬いのが魅力だが、攻撃も悪くなく、特殊も95と同タイプのルージュラと同じ数値で火力もそこそこ。タイプ一致のふぶきの威力はフーディンサイコキネシスよりもわずかに高く、それ以外の技も豊富に揃っている。

初代はいわかくとうがマイナー、くさはふぶきで対抗できるため苦手なのは実質でんきのみ。サンダース交代すればでんきを受けることができ、そのサンダースが苦手なじめんも自身で対処できるため、実質的にサンダースとラプラスの2体で十分サイクルを回すことができた。みず同士の対面ではもし10まんボルトを覚えさせていなくても33.2%の追加効果で特殊を下げるサイコキネシスで打開できることがあったため、等倍範囲を重視して10まんボルトを切ることも現実的であった。

のしかかりまひを撒く戦術は耐久型向けのラプラスと合致する。ただし、その分だけ攻撃の個体値厳選する手間がかかる。

素早さは低いが、こおりが弱点の相手は多く、逆にこおり対策にもなり絶対凍らないという利点もあってかなりの採用率を誇った。97カップでは決勝進出者15人中6人が使用。レベル30ルールで行われた98カップではケンタロスをレベル30同士であっても無理なく受けられるこおりタイプの耐久型ということで決勝進出者7人中2人が使用。

ただ、当時としてもフーディンのサイコキネシスでごり押しされて追加効果を引かれるとキツい面もあった。

イエローカップではレベル16のHP実数値が82でありりゅうのいかりを2回耐える上にトップメタのウインディに相性上有利であることから対策として需要が高い。レベル17個体でもレベル20ウインディに対してなみのりで確定2発と火力も上々。ただし、ラッキーには受けられてしまうので注意が必要。

VC版環境ではレベル55つのドリル型も偶に見られるようになった。レベル55ラプラスはレベル50の70族を丁度抜くことができ、つのドリルによって本来不利なナッシーカビゴンラッキーレアコイルに運次第で勝てるようになり、シャワーズとの泥仕合も回避できる。また、この頃になるとあやしいひかりの採用が偶に見られるようになった。ケンタロスをかげぶんしんの起点にできる耐久性能も売りだが、それを意識してつのドリルふみつけを覚えたケンタロスが出るなど対策もされている。欠点は足が遅く火力も低いことからレベル55運用に縛られることである。

第二世代

特殊特攻特防に分割され、それにより特攻を減らされたため火力は落ちたが、あまごいの追加でなみのりかみなりなどの恩恵を受ける技を強化できるのが強み。だが、メインウェポンのふぶきこおり状態はともに弱体化し、タイプの旨みも目減りした。サブウェポンであったサイコキネシスも弱体化されている。

高いHPと物理、特殊とともにそれなりに耐久が優れていたが、不遇だったかくとうが台頭し、バンギラスの登場やガラガラの強化でいわ技も普及し始めたので、受けとしての不利さが露呈。相性が良さそうなほのおにほんばれを使われると、効果抜群ではないとはいえファイヤーだいもんじで2発分となるため厳しい。

一応、うずしお+ほろびのうたの疑似くろいまなざし+ほろびのうたのコンボが使えるものの、使い勝手はよろしくないのが現状。初代から受け継いだ豊富な技は今も健在で、耐久があるのでねむる+ねごと+つのドリル型が凶悪。元々遅いのでのろいも使いやすく、積みの天敵急所率の仕様変更もあって急所技が弱体化されたのもラプラスには嬉しいところ。

ニンテンドウカップ2000高知予選ではベスト8進出者の中で3位タイとなるエントリー率(同率はスターミーハガネール)を記録。

オフ会環境では2010年代半ばごろからよく使われるようになり、一撃必殺技使いとしての個性が生まれた。

第三世代

特性を2つ入手した。ちょすいは相手のみずわざを無効化し、逆にHPを回復できるので交代出しもしやすい。もう1つのシェルアーマーは急所技をシャットアウトできるのでのろい型を採用する場合には好都合。

物理技を採用する場合、タマゴ技で覚えるりゅうのまいで火力を底上げすることが可能になった。ねむねご型は仕様変更でやや弱体化したが、ぜったいれいどを入手したのでゴーストに効かないつのドリルに代わって採用されるケースも出てきた。

第四世代

この時代になって新たな600族のポケモンガブリアスの登場などドラゴン全体が大幅に強化されており、それに合わせてこおりタイプの価値が上昇。さらにあられふぶきが必中となり、特性ゆきふらしを持つユキノオーの登場で霰パに組み込みやすくなったのもラプラスには追い風。霰パにラプラスを入れることで、タイプ一致のなみのりやハイドロポンプで霰パの天敵であるほのお対策として活用することができる。

またなみのりがフィールド全体に有効な技となったため、味方のなみのりを無効化しつつ相手にダメージを与え、自分は回復する戦略も可能になった。のろい型もゆきなだれこおりのつぶてで低い素早さが気にならなくなったためこれまた強化された。一方、みがわりきあいのタスキによりぜったいれいどを入れたねむねご型はさらに落ちぶれているが、それでもまだまだ使えるほうではある。とはいえ、いわかくとうも強化されて前作よりも落ちやすくなってきているので油断は禁物。

WCS2009世界大会ベスト4の手持ちに入っていたポケモンでもある。

第五世代

隠れ特性うるおいボディを入手したことにより、雨パに入れることでラプラスの高い耐久力を活かすことができるようになった。相手のあめふらしにただ乗りしてほろびのうた+ねむる+うるおいボディというコンボを成功させることができると非常に強い。時を同じくしてニョロトノが隠れ特性としてあめふらしを手に入れたのも追い風と言える。ただ、第五世代では実戦で使える新技はあまり入手しておらず、でんき対策のドリルライナーを覚えたことぐらいしかない。

それでも、BW2初期のレーティングバトルでは、トップメタであった砂パの鉄板コンビであるカバルドンドリュウズの並び「カバドリ」にラプラスを入れた「カバドリラプ」が一定数使われた。この「カバドリラプ」におけるラプラスは砂パのミラーマッチにおける役割破壊、相手のあめふらしへのただ乗りという性質を持つ。

第六世代

天候が弱体化されたため、うるおいボディの耐久型は使いづらくなり、ちょすい型がメジャーとなる。かくとうタイプに新たなる天敵フェアリータイプが登場したため、苦手な相手に遭遇する確率が下がったのはうれしい。特殊技の威力低下は痛いが、フリーザーとともに新技フリーズドライの数少ない使い手となり、みず技と合わせればほとんどの相手に一致技で等倍以上が取れるようになった。耐久力が高めなので、新アイテムのとつげきチョッキじゃくてんほけんとの相性も良い。

ボーマンダバシャーモフシギバナゲンガーなど、環境でもよく見られていたメガシンカポケモンとはことごとく相性補完に優れているため、この点でも恵まれていたと言える。

WCS2014(カロスダブル)シニアカテゴリ準優勝を果たしたパーティの1体となっている。WCS2015環境では日本勢には需要があまりなかったものの海外勢の中では人気のあったポケモンである。

第七世代

ぜったいれいどが仕様変更でこおり相手には無効化となり、一撃必殺技構築が弱体化(ただしラプラス自身も相手のぜったいれいどを無効化できるようになった)。みずと複合なのでフェアリー増加によるはがね技増加という悪影響は他のこおりタイプに比べ少ないが、一方でカプ・コケコというでんきタイプの速攻型の登場により立場が悪くなった。

それでも、ちょすいによりカプ・レヒレゲッコウガといったミズZ型に睨みを効かせたり、れいじゅうランドロスメガボーマンダなどへのれいとうビームによる役割破壊に対して受け出ししてから後手で仕掛けたりすることができるなど、環境に合う面もまたある。この世代に台頭したムラっけオニゴーリフリーズドライが等倍、ぜったいれいどが無効とメタとしては上々で、何よりカバルドンに対して圧倒的に有利。

SMリーグレート戦シーズン4のスペシャルバトルでは使用率18位を記録しており、同ランキングにおけるぜったいれいどの搭載率も85.0%を記録するなど、仕様変更による弱体化を経てもなおぜったいれいどの強力さに旨味を覚えるプレイヤーが多いことが示された。ペリッパー4倍弱点を後手フリーズドライで突いてから先手こおりのつぶてで落とせるポケモンなので、雨パ対策としても一定数使われた。

SMリーグシーズン9のスペシャルバトルはメガシンカZワザきあいのタスキしんかのきせきなしで、6匹エントリーの2匹選出のダブルバトルというレギュレーションで行われ、参加人数115人の過疎バトルであったが、使用率7位を記録。高耐久のほろびのうた使いであり鈍足がほろびのうた状態の処理順で有利になるところがこのレギュレーションでは強力であったためと見られる。

PGLレーティングバトル統計データを見ると、USUMリーグシングルバトルではぜったいれいど、こおりのつぶて、フリーズドライ、なみのり/ハイドロポンプが技の主流であり、性格はひかえめかれいせいがメイン、持ち物はミズZかとつげきチョッキがメジャーとなっている。ORASリーグで8割程度存在していたとつげきチョッキ型は2割から3割程度に落ち着いている。同時エントリー率を確認すると、ORASリーグではガブリアスファイアローバシャーモゲンガーなどが上位に上がって厨パのお供としての性質が強かったのに対して、USUMリーグでは「カバドリラプ」がラプラス入りのパーティとして再燃している様子をうかがわせた。

JSCS2018オンライン予選ジュニアカテゴリでは使用率23位を記録。

第八世代

キョダイマックスを獲得。ただでさえ高いHPが大幅上昇して高耐久を獲得した。さらにキョダイマックス技であるキョダイセンリツは、攻撃と同時にあられ抜きでオーロラベールを張るという、キョダイわざの中でも群を抜くといっていいほどの高性能であり、キョダイマックスとの相性はきわめて良好。うたかたのアリアの獲得、のどスプレーの登場によって、受けループ対策として考慮されるようになった。

キョダイマックスが解禁される前のシーズン2からすでに使用率ベスト30にランクインしていた。メガシンカ、Zワザが廃止されて火力デフレが起こったために受けとして機能しやすくなったのが、当時から数を増やしていた要因と思われる。

ランクバトルシリーズ3でキョダイマックスが解禁され、環境の中心となった。ダウンロードコンテンツ解禁前の環境では使用率は10位近辺にあった。ただし、パッチラゴンで比較的容易に処理されるなど絶対的なダイマックスエースとは言い切れない。他にもめいそうでラプラスを起点にするポケモンも続々環境に進出したため、素早さに努力値を厚く振ったラプラスが目立っていった。ラプラスには素早さのランク補正を上げる手段がなく、こごえるかぜダイマックス中は効果を使えないので、素早さの高いポケモンに起点にされないためにはどうしても素早さに厚く振らざるを得ず、無振りアーマーガア抜きの実数値88に調整する型もそこそこ存在する。

シリーズ3シーズン5最終7位構築にはモスノウ、ラプラスに有効な一撃必殺技であるうえに非接触技であるじわれを搭載した型がエントリーされていた[1]

シーズン7でゴリランダーグラスメイカーグラススライダーを獲得したが、ゴリランダーの場合は主流持ち物であるこだわりハチマキとダイマックスとの相性が悪いうえに効果主体の技が中心であることからダイマックスしないケースが多いので、こちらだけがダイマックスを行って安全にじゃくてんほけんを発動してから非ダイマックス状態のゴリランダーを抜群のキョダイセンリツで返り討ちにするパターンが多かった。じゃくてんほけんを発動していれば特攻無振りラプラスでも物理耐久特化非ダイマックス状態ゴリランダーを確定1発にでき、ある意味でゴリランダーは有利対面。

冠の雪原期になるとカプ・レヒレみず枠を取られるケースが目立ち、シーズン12には使用率44位と低迷。ところが、徐々にラグラージカバルドンウオノラゴンこおり4倍弱点持ち全般に強く、使用率ベスト30入りポケモンの内の5、6体が明確な有利であることから、シーズン13には使用率が28位まで回復。シーズン13当時トップメタを支配したサンダーとウオノラゴンのコンビにフリーズドライが一貫することが大きかった。

シリーズ8の竜王戦ルールではザシアンをキョダイセンリツでサポートする「ザシラプ」が主流構築の1つとなっている。シーズン15最終1位構築もまた「ザシラプ」であり、防御に努力値を厚く振ったラッキーをボディプレスつのドリルで崩す型のラプラスが採用されていた[2]

一方ダブルバトルでは相手のダイアースバークアウトにより起点にされやすい面もあるため、シングルバトルの場合とは異なり環境を揺るがす悪質なダイマックスエースとは言い切れない。とはいえ、こおりのつぶてで味方のトゲキッスのじゃくてんほけんを上から発動させる「ラブキッス」のような自身によるダイマックスに依存しない構築もある[3]ため、油断はできない。シリーズ4シーズン6あたりになると持ち物が多様化したためじゃくてんほけんを警戒せず抜群技でラプラスに攻撃するプレイングが浸透した。ピントレンズきょううんトゲキッスが多いため、この頃になるとシェルアーマー型が目立つ。

シーズン7からはエルフーンおいかぜいのちのたまアタッカーラプラスをサポートする「エルラプ」が流行。ラプラス自体が相手のトリックルームにただ乗りしやすい素早さ種族値であることを活かしてあえておいかぜを選択せずにあまえるうそなきで相手にデバフを掛けるプレイングもある。

一般的な育成論

HPが高く耐久力を持つみずこおりポケモン。現環境ではキョダイマックスわざキョダイセンリツが非常に強力であり、ほぼ確実にキョダイマックス可能個体が採用される。オーロラベールを張り耐久力を増しながら一致みず技とフリーズドライで広範囲に攻撃が可能。

特性は通常特性のちょすいシェルアーマーと隠れ特性のうるおいボディ。ちょすいは対みずタイプとして優秀なとくせいだが環境によるところがある。シェルアーマーはオーロラベールを無効化する急所を防ぐことができ好相性。うるおいボディは状態異常耐性を得ることができ、ねむるなどとの組み合わせも考慮される。

攻撃技はみずタイプにハイドロポンプ/うたかたのアリア/なみのりがある。こおりわざは先制攻撃技こおりのつぶてや、みずタイプとの補完に優れるフリーズドライ、一撃必殺技ぜったいれいどなどのほか、高威力のふぶき/れいとうビームなど優秀な技を多数揃える。その他にかみなり/10まんボルトなど。耐久型ならボディプレスも候補。また、一撃必殺技はぜったいれいど以外にじわれつのドリルの2つも習得可能である。

変化技にはねむる、ほろびのうたなどがある。ダブルバトルではいのちのしずくも候補となるか。

脚注