オーキド博士
オーキド博士(オーキドはかせ)は、カントー地方のマサラタウンにあるオーキド研究所でポケモンの研究をしている男性。
人物
本名はオーキド・ユキナリ[1][2]。ポケモンのタイプによる分類法を提唱したポケモン研究の世界的権威[3]。
マサラタウンに自らの研究所を構えているが、過去にはポケモンずかんを完成させるために旅をしていた。
第一世代のライバル(グリーン)およびナナミの祖父に当たる。妻と子供は登場していない。
家族・親族
- 先祖・マサラ
- 小説版の設定では、マッシロタウン(現在のマサラタウン)出身のポケモントレーナーのオーキド・マサラがいる。
- いとこ・ナリヤ
- アローラ地方でリージョンフォームの研究をしている博士。ユキナリと顔がそっくり。アニメではオーキド校長として登場。声優もユキナリと同じである。
- 孫・ナナミ
- 女孫。ゲームでは、元ポケモンコーディネーター。
- 孫・グリーン/シゲル
- 男孫。赤・緑・青・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーンでは主人公のライバル(名前はプレイヤーが決める)、金・銀・クリスタルバージョン・ハートゴールド・ソウルシルバーではグリーンとしてトキワジムのジムリーダーを務めている。アニメではシゲルとして、ポケモントレーナーになるべく旅を始めたが、後にプロジェクト・ミュウに参加した。
ナリヤと同様、名前にオーキドと付いているダイオーキドという人物がPokémon HOMEに登場しているが、関係は不明。
ゲームにおけるオーキド博士
第一世代、第二世代、ファイアレッド・リーフグリーン、第四世代、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールに登場。
第一世代、ファイアレッド・リーフグリーンでは主人公とライバルに最初のポケモンとしてフシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメのうちの1匹を渡す。ピカチュウバージョンでは主人公にピカチュウ、ライバルにイーブイを渡す。Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイでは、主人公がピカチュウLP/イーブイLEを捕獲する場面に立ち会い、ライバルにイーブイLP/ピカチュウLEを渡す。いずれのバージョンでもポケモンずかんを渡す。
第二世代、ハートゴールド・ソウルシルバーでは、物語の序盤でポケモン図鑑を渡し、評価をしてくれる。ハートゴールド・ソウルシルバーのゲームクリア後にポケモン図鑑を全国モードに拡張してくれる。
ダイヤモンド・パール・プラチナ・ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールではゲームクリア後登場し、全国図鑑の評価をしてくれる。また、シェイミ捕獲に必要な配布アイテム、オーキドのてがみが存在している。
第二世代・第四世代では、オーキドはかせのポケモンこうざというラジオ番組のパーソナリティも務める。
アニメにおけるオーキド博士
本編
オーキド・ユキナリ | |
---|---|
英語名 | Samuel Oak |
出身地等 | マサラタウン |
年齢 | 55歳 |
性別 | 男性 |
職業 | ポケモン研究者 |
声優 | 石塚運昇 堀内賢雄(SM編第111話以降) |
シゲルの祖父。ポケモン川柳などでお馴染みである。普段は研究所にいるため電話などでしか登場しないが、旅行などでサトシたちに会うことも若干ある。イッシュ地方へはサトシと彼の母・ハナコとの旅行で訪れる以前にも行ったことがあるらしい。
ユキナリという名前は映画版「セレビィ 時を超えた遭遇」に少年時代として初登場したが、その時点ではユキナリがオーキド博士と匂わせるのみで、あくまで明言はされなかった。後にテレビ版で、自らユキナリだということを発言するシーンもあるものの、基本的にはそちらの呼び名が用いられることは少ない。サンムーン編では、従兄弟のナリヤ・オーキドの登場に伴ってか、これまでよりは使われるようになった[4]。
小説版のポケットモンスター The Animationでは、タジリンの後に初めてポケモンを詳しく調査し、タマムシ大学在学中の25歳で博士号を取得。その後故郷のマサラタウンで研究所を構えたことになっている。また、彼は三兄弟の末弟であり、長兄はマサラタウンの町長、次兄は郵便局長となっている。
劇中で年齢は語られていないが、2011年の劇場版公開時の舞台挨拶で、初代担当声優の石塚運昇が設定上55歳と発言している。
手持ちポケモン
他多数。なお、映画で登場した少年期のオーキドはリザードを持っていた。
ミニコーナー
かつて、エンディングテーマと次回予告の間に放送されていたミニコーナーでの登場が多かった(現在でも少しながら登場する)。ポケモンを1匹紹介し、そのポケモンのコーナーの終わり頃で紹介したポケモンからわざを食らう。その後、川柳で締めることが多い。
- オーキド博士のポケモン講座 (無印編・AG編)
- オーキドがスイッチを入れると3桁の番号が出てきて、図鑑ナンバーがその番号であるポケモンを紹介する。川柳を一般公募することもあった。
- オーキド博士のポケモン大百科(DP編)
- オーキドがスイッチを入れるとシルエットが出てきて、そのシルエットのポケモンを紹介する。
- オーキド博士のポケモン大検定(DP編)
- 初級・中級・上級の中から、ポケモンのクイズが出される。お題となったポケモンからワザを食らうが、その後答えを発表し、「たいへんよくできました」のハンコで締めている。川柳はない。
- オーキド博士のポケモンライブキャスター(BW編)
- この代からポケモンはシルエットやナンバーでの登場はなくなり、直接「今日紹介するのは○○じゃ」とオーキドが言うようになった。この代のみ、オーキドがポケモンからわざを食らうオチはない。一時期ロケット団に占領されたこともあった。
- オーキド博士のポケモンホロキャスター(XY編)
- BW編第128話でゲットしたロトムが一緒に登場するようになった。最初のタイトルコールはない。オーキドがポケモンからわざを食らうオチが復活した上、ロトムに笑われるようになった。劇場版でフーパの登場が明らかになると、フーパにも笑われている。
ポケットモンスター THE ORIGIN
オーキド・ユキナリ | |
---|---|
英語名 | Samuel Oak |
出身地等 | マサラタウン |
年齢 | 不明 |
性別 | 男性 |
職業 | ポケモン研究者 |
声優 | 森功至 |
始まりの場面でポケットモンスターの世界の案内をした。レッドとグリーンに最初のポケモンとポケモン図鑑を渡した。
また、作中ではフジ博士を知っており、彼の研究について言及していた。
Pokémon Evolutions
オーキド | |
---|---|
英語名 | Professor Oak |
出身地等 | マサラタウン |
年齢 | 不明 |
性別 | 男性 |
職業 | ポケモン研究者 |
声優 | 園部啓一 |
第8話に登場。
マンガにおけるオーキド博士
ポケットモンスターSPECIALにおけるオーキド博士
マサラタウンに住んでいる学者で、グリーンとナナミの祖父。偏屈で頑固なじいさんだと言われている。ポケモン図鑑を発明し、レッドとグリーンを旅に送り出した。ポケモントレーナーの資質を見極める能力があり、実力を認めた者にしか図鑑は渡さない。
昔は凄腕のトレーナーで、第1回ポケモンリーグの優勝者。決勝では四天王の一人であるキクコを8時間に及ぶ死闘の末に退け勝利した。しかし今では老齢のためバトルの実力は低下ぎみ。
第9回ポケモンリーグにも出場しブルーと戦い勝利するがこの後棄権した。
四天王のキクコとジョウト地方のそだてやろうふうふやガンテツ、ヤナギとは青年時代の親友。
ポケモンカードゲームにおけるオーキド博士
以下の5種類のカードがある。
その他、にせオーキドはかせといったカードもある。
ポケモンマスターズにおけるオーキド博士
トレーナーとして登場する。ミュウとニドリーノを使用する。緒方賢一がキャラクターボイスを担当した。
詳細はオーキド (ポケモンマスターズ)を参照。
グッズ
商品・シリーズ名 | 発売日 | 概要 |
---|---|---|
缶バッジコレクション ~カントー編~ | 2016年8月20日 | ファイアレッド・リーフグリーンの容姿で、ニドラン♀と共に描かれている。 |
ポケモン オーキドスタンプ | 2017年 | オーキド博士をメインとしたLINEスタンプ。 |
ポケモンゲームドット金銀編 サウンド付き | 2017年 | ポケットモンスター 金・銀のドット絵をイメージした、サウンド付きの動くLINEスタンプ。オーキド博士が含まれる。 |
ポケモンスケールワールド カントー地方 オーキド博士セット |
2019年10月 | プレミアムバンダイ限定のセット。フシギバナ、リザードン、カメックス、草むらパーツ、テーブルパーツが含まれる。 |
ARTFX J オーキド博士 with フシギダネ | 2019年12月 | コトブキヤのフィギュアシリーズ。原型イラストはありがひとしが担当。 |
ポケモン カスタムスタンプでチュウ! | 2020年3月 | 大川ぶくぶによる描き下ろしLINEスタンプ。オーキド博士が含まれる。 |
Pokémon Game Sound Library キャンバスアート オーキド博士 |
2023年3月6日~13日に「Pokémon Game Sound Library」の公開を記念したキャンペーンで登場した抽選グッズ。 ライブペインティングで描かれた作品。イラストは漫画家のうめが担当。 |
引用
オーキド博士/引用を参照。
備考
- 第一世代のゲームでは、内部データ上は主人公と同じように戦闘画面におけるオーキド博士の後ろ姿が設定されている。ピカチュウバージョンでは実際に使われており、最序盤にモンスターボールでピカチュウを捕まえるシーンがある。
- 第一世代のゲーム本編でオーキド博士が「世界にポケモンは全部で150種類(赤・緑発売当初解禁する予定が無かったミュウを除いた第一世代のポケモン種類数)しか存在しない」と明言したシーンはないが、金・銀ではコガネシティのポケモンセンターにいる男性が「3ねんまえ オーキドはかせは 150しゅるい いるって はっぴょう してた」と発言している。ハートゴールド・ソウルシルバーでは「ずいぶんまえに オーキドはかせが 「150しゅるい いる!」って はっぴょう してたのを きいたことが ある」に変更され、「あれから ぜんこく かくちで しんしゅの ポケモンが つぎつぎ はっけん されて いまじゃ 500しゅるいに とどくほどの ポケモンが かくにん されてる」と補足された。
- ファミ通『ポケットモンスター図鑑』(アスペクト出版)では、T大学理学部卒業後、同大学院生物学教室研究員を経て、現在はタマムシ大学携帯獣学部教授という記載がされているが、この書籍以降その設定は登場していない。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではフィギュアが存在する。説明文は以下の通り。
- ポケモン研究の第一人者。
- ポケモン自体ナゾが多く、
- 新種も続々と見つかる中、
- マイペースかつ
- 鋭い視点での研究を
- おこなっている。
- ポケモン図鑑は、
- 彼の発明によるもので、
- 主人公にポケモン図鑑と
- 1匹のポケモンを授ける。
各言語版での名称と由来
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脚注
- ↑ ポケモンすがた図鑑とは?|ふしぎ!?ポケモンすがた図鑑|ポケモンだいすきクラブ
- ↑ 『ポケットモンスター図鑑』アスペクト、1996年、131頁。ISBN 978-4893664945
- ↑ 人とポケモン|もやもやドガース ポケモン世界紀行|ポケモンだいすきクラブ
- ↑ 使われるときは、両者が同時に出演しているときが多く、普段オーキド博士と言われれば彼を指し、従兄弟のナリヤ・オーキドは、オーキド校長と呼ばれることが多い