ルザミーネ
ルザミーネは、ポケットモンスター サン・ムーンに登場する人物。
概要
エーテル財団の代表。膝下あたりまで伸ばした金髪の女性。若々しい外見だが、年齢は40歳以上である。ポケモンに分け隔てなく愛情を注いでいる。
注意:以降の記述には、作品の内容やあらすじ、登場人物などのネタバレが含まれます。ご理解の上ご利用ください。
サン・ムーンでの一連の事件の黒幕であり、女性キャラクターがこの立ち位置になるのは初となる。グラジオとリーリエの母親である。
ウルトラホールを開く能力を持つコスモッグを利用したり、ウルトラビーストへの対抗手段となりうるタイプ:ヌルを作り出すなど、ウルトラホールとウルトラビーストの研究を続けていた。物語中の時点では、ウルトラビーストへの異常な愛に目覚め、ウルトラビーストを欲して財団でウルトラボールの開発にも着手するなど、捕まえる計画を立てていた。
物語の2年前に息子グラジオがタイプ:ヌルと共に逃亡。物語の最初にリーリエがコスモッグ(ほしぐもちゃん)と共に逃げ出したことでウルトラホールを開く手段が消え、計画が行き詰まる。コスモッグを取り戻すため、スカル団のボスであるグズマを懐柔し、スカル団を利用した。
コスモッグを奪還した後、ウルトラホールを開き、アローラ地方各島にウルトラビーストが襲来する状況を招き、自身は現れたウツロイドを追ってグズマと共にウルトラスペースへと移動。ウルトラスペースではウツロイドと自分だけの世界を堪能しようとし、怖じ気づいたグズマを「飽きちゃった」と見捨てたが、母を正気に戻そうとするリーリエと主人公がソルガレオS/ルナアーラMの力によってウルトラスペースへとやってきたことで邪魔をされる。
リーリエから自分勝手な行いを咎められると、娘が親に逆らうようになったのは主人公に出会ったせいだと考え、ウツロイドと合体し、主人公にポケモン勝負を仕掛けるが、敗れる。
母の暴走を止めたいリーリエの願いに呼応したソルガレオS/ルナアーラMの力により、合体が解除され正気を取り戻したが、ウツロイドの毒により、病に伏したままとなってしまう。殿堂入り後は、治療の手がかりとしてポケモンと合体したことのあるマサキの協力を仰ぐべく、リーリエと共にカントー地方へと移った。
自身の計画を邪魔した息子・娘に対する暴言や、部屋にお気に入りのポケモンを氷漬け(コールドスリープ)するなど、その性格は屈折した愛情に満ち、自己中心的で横暴であるが、リーリエの幼い頃の記憶では心優しい母であり、グラジオはウルトラホール接続の実験中に消失した夫(グラジオとリーリエの父)への思いのために母はウルトラビーストとウルトラホールにこだわったのではないかという考えを語る。
ウツロイドの毒の性質に、「極度の興奮と自我の開放」があるため、性格の豹変にはウツロイドの毒に冒され寄生されていたためという考察がされている。もともとの計画においてウルトラビーストと戦うためのタイプ:ヌルに対する執着が消えていたり、ウルトラビーストを捕まえずアローラ地方で暴れさせようとしたりしていたことが根拠として挙がる。また、ファンの間では、リーリエの服装が母によって選ばれていたという事実から、リーリエの服装とウツロイドの類似性はこのことによるという考察もある。 しかし、主人公とハウがエーテルパラダイスを訪れた際のイベントでは、ルザミーネはウルトラビーストの実物を初めて目にしたと取れる台詞を言っており、寄生されていたとしたらウツロイドが彼女の近くにいないのは不自然だという点がこの説の矛盾点として存在する。
そのため、性格の危うさはルザミーネ本人の内在的なもので、それが過激になる引き金が夫の消失やウルトラビーストの研究に傾倒していく中で息子と娘が離れていったことだとする考察や、本当に寄生されたのはウルトラスペースでウツロイドを捕まえた時だという考察がある。また、夫が消えた時に残されていたのがウツロイドの資料だったことが、ルザミーネが特にウツロイドにこだわったことや、リーリエの服装が似通っていたことに関係しているかもしれないという考察もある。
伝説・幻のポケモンラティオス・ラティアス・レシラム・ゼクロム・キュレム・フーパをコレクションに加えることを計画していたようで、クリア後に地下ラボの研究員からそれぞれの関連アイテムこころのしずく・いでんしのくさび・いましめのツボを入手できる。
ウルトラサン・ウルトラムーンでは、ウルトラホールを開けようとする行動は前作と同じではあるが、こちらではネクロズマによってアローラ地方から光がなくなればポケモンに愛情を注げなくなってしまうという理由から、光を奪いにやって来るネクロズマを討伐・捕獲するべく計画を進めていた。また、夫が行方不明になった原因であるウルトラホールには憎しみを露わにする。しかし、その行動は独断・独善的な思考でなされており、子供は大人の言うことを聞いていればよいと主張してリーリエやグラジオの言葉に耳を貸さず、協力関係にあったウルトラ調査隊を裏切った形でネクロズマのいる世界に行ってしまった。ネクロズマの強さの前には歯が立たず、すぐに元の世界に追い返され、主人公やリーリエには逃げるように警告をする。
こちらでもグラジオは、この行動の根源となる思いには、ウルトラホールの向こうへと消えていった父親(ルザミーネの夫)を取り戻したい思いもあるのではないかと推測している。
このような展開の変更のため、今作ではウツロイドの毒には侵されることもなく、事件の後も財団代表を続けている。エピソードRRクリア後はニンテンドー3DS本体の日付が1日になっている場合のみ、チャンピオン防衛戦に登場するようになる。
物語の中でウルトラスペースの研究者は、ルザミーネの夫とモーン博士の二人が挙げられているが、サン・ムーンでは両者が同一人物であるという説明はなく、ポケリゾートのモーンとモーン博士が同一人物という証拠もなかったが、ウルトラサン・ウルトラムーンでは、殿堂入り後のイベントにてルザミーネがモーンと直接出会う場面がある。また、そのイベントシーンを元に描かれたポケモンカードが存在し、イラストを手がけた井部真那は、モーンとモーン博士が同一人物であるという公式見解を示した。[1]
なお、ウルトラサン・ウルトラムーンのストーリープランニングセクションディレクターの杉中克考によると、ウルトラ調査隊との出会い、ウルトラ調査隊から得られたウルトラホールの知識によって、サン・ムーンとは行動理念が変わったとのことで、アローラ地方への危機が迫っている限りそちらへの対処を優先したという[2]。
所持ポケモン
サン・ムーン
エーテルだいひょう | ルザミーネ | 9840円 | エーテルパラダイス | ||||
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ピクシー | マジックガード | Lv.41 | ♀ | ムーンフォース | コスモパワー | ゆびをふる | - |
ミロカロス | ふしぎなうろこ | Lv.41 | ♀ | ハイドロポンプ | じたばた | しんぴのまもり | - |
ムウマージ | ふゆう | Lv.41 | ♀ | マジカルフレイム | シャドーボール | パワージェム | - |
ドレディア | マイペース | Lv.41 | ♀ | はなびらのまい | フラフラダンス | しびれごな | - |
キテルグマ | もふもふ | Lv.41 | ♀ | つぶらなひとみ | とっしん | アームハンマー | - |
エーテルだいひょう | ルザミーネ | ウルトラスペース | |||||
ピクシー | マジックガード | Lv.50 | ♀ | ムーンフォース | コスモパワー | つきのひかり | ゆびをふる |
ミロカロス | ふしぎなうろこ | Lv.50 | ♀ | ハイドロポンプ | じたばた | しんぴのまもり | じこさいせい |
ムウマージ | ふゆう | Lv.50 | ♀ | いたみわけ | マジカルフレイム | シャドーボール | パワージェム |
ドレディア | マイペース | Lv.50 | ♀ | はなびらのまい | フラフラダンス | やどりぎのタネ | しびれごな |
キテルグマ | もふもふ | Lv.50 | ♀ | いたみわけ | つぶらなひとみ | とっしん | アームハンマー |
- エーテルパラダイスでの対戦では、負けてもストーリーは進む。
- ウルトラスペースでの対戦では、以下の能力が上昇する。
ウルトラサン・ウルトラムーン
手持ちの個体値が全箇所30となっている。
エーテルだいひょう | ルザミーネ | 11280円 | エーテルパラダイス | ||||
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ピクシー | マジックガード | Lv.47 | ♀ | あまえる | サイコキネシス | ハイパーボイス | ムーンフォース |
ミロカロス | ふしぎなうろこ | Lv.47 | ♀ | ハイドロポンプ | りゅうのはどう | こごえるかぜ | じたばた |
ミミロップ | メロメロボディ | Lv.47 | ♀ | れいとうパンチ | ほのおのパンチ | かみなりパンチ | ピヨピヨパンチ |
ドレディア | マイペース | Lv.47 | ♀ | はなびらのまい | フラフラダンス | しびれごな | - |
キテルグマ | もふもふ | Lv.47 | ♀ | ダブルチョップ | しねんのずつき | とっしん | ドレインパンチ |
エーテルだいひょう | ルザミーネ | 16320円 | チャンピオン防衛戦 | ||||
ピクシー | マジックガード | Lv.68 | ♀ | あまえる | サイコキネシス | ハイパーボイス | ムーンフォース |
ミロカロス | ふしぎなうろこ | Lv.68 | ♀ | ハイドロポンプ | りゅうのはどう | こごえるかぜ | じたばた |
ミミロップ | メロメロボディ | Lv.68 | ♀ | れいとうパンチ | ほのおのパンチ | かみなりパンチ | ピヨピヨパンチ |
ドレディア | マイペース | Lv.68 | ♀ | はなびらのまい | フラフラダンス | しびれごな | - |
キテルグマ | もふもふ | Lv.68 | ♀ | ダブルチョップ | しねんのずつき | とっしん | ドレインパンチ |
対策
サン・ムーン
タイプバランスが非常によく、耐久の高いポケモンも使ってくる厄介な相手。手持ちのポケモンをうまく使って弱点を突いていくようにしたい。
先発のピクシーは特性により毒ややどりぎなどのダメージを受けず、さらにコスモパワーを積まれるので非常に厄介。特性ひとでなしのドヒドイデが相性的に非常に有利。
ドレディアはフラフラダンスを使ってこんらん状態にさせてくるため、持っているならキーのみやなんでもなおしを使って対処しよう。特性マイペースからのはなびらのまいも強力。
2度目の対戦ではパーティは変わらないものの、ウツロイドの能力で、全てのポケモンがどれかの能力が1段階上がるオーラをまとった状態で登場する。耐久が上昇する2匹について、ピクシーは物理技、キテルグマは特殊技で戦おう。また、ムウマージ以外はなるべく先手を取って弱点を突いて倒し、ムウマージについては先手を取られる覚悟で挑み、こちらも弱点を突いて倒したい。全体的にジバコイルの刺さりが良く、マジカルフレイムで抜群を取りに行くムウマージにはあくの物理アタッカーを、一致ウエポンで弱点を突くキテルグマにはエスパーかひこうの物理高耐久特殊アタッカーを補完に据えるのが吉。
ウルトラサン・ウルトラムーン
サン・ムーンのときとは違い、最初のピクシーから攻撃重視に入っている。勝利で進めたい場合、こちらもバランス重視で挑みたい。幸いピクシーは火力があまり高くない上にあまえる以外の妨害手段を持たないため、特殊型なら積み技の起点にできる。
アニメにおけるルザミーネ
本編
ルザミーネ | |
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英語名 | Lusamine |
出身地等 | 不明 |
年齢 | 不明 |
職業 | エーテル財団代表 |
声優 | 木下紗華 |
SM編第8話でリーリエの家にある写真に写っていた形で初登場した。
SM編第44話で実際に登場。ウルトラビースト関連の研究をしている点はゲーム本編と同じだが、ゲーム本編のような狂人ではなく、親バカ的な面などでリーリエと意見がぶつかり合う場面が時折見られる。ただし、いわゆる仕事人間だったために、リーリエとは真剣に向き合えず、それゆえに物語開始当初のリーリエに見られたポケモンへの拒絶反応などに対しても、ザオボーの嘘を鵜呑みにして、長い間真相を知らず、その件に関してグラジオに強く咎められ、後悔した様子を見せた。
SM編第50話にて、ウツロイドによりウルトラスペースへ連れ去られた。SM編第53話でウツロイドに吸収されている状態でサトシたちと対面。性格が非常に幼稚化している。
SM編第55話で救出された後は順調に回復し、ククイ博士とバーネット博士の結婚式に出席。その時にサトシ達をウルトラガーディアンズに任命した。
手持ちポケモン
※ピクシーとアブソル以外は、登場回がSM編第53話と54話のみ。(アブソルは、最終話のラストに少しだけ登場している。)
Pokémon Evolutions
ルザミーネ | |
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英語名 | Lusamine |
出身地等 | 不明 |
年齢 | 40歳以上 |
職業 | エーテル財団代表 |
声優 | 園崎未恵 |
第2話に登場。
ポケモンマスターズにおけるルザミーネ
トレーナーとして登場する。
引用
ルザミーネ/引用を参照。
脚注
- ↑ 株式会社ゲームフリークの貴重コメントで紹介! トレーナーズレアを手に入れよう! ポケモンカードゲーム公式ホームページ
- ↑ 週刊ファミ通2017年12月28日号
各言語版での名称と由来
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