殿堂入り
殿堂入り(でんどういり)とは、ポケモンリーグにおいて四天王とチャンピオンに勝ち、その記録を残すこと。主人公の目的の一つであり、様々なイベントのフラグとなっている。
概要
一般的なRPGでいう所のゲームクリアに相当するが、殿堂入り後にのみ解放される要素も多い。また、殿堂入りした時点のチーム、主人公が記録され、その記録をパソコンで確認することができるソフトが多い。
殿堂入りによって変わること
第一世代
- ななしのどうくつに入れるようになる。
第二世代
- カントー地方に本格的に渡れるようになる。
- わざおしえオヤジが毎週水曜日と土曜日にコガネシティゲームコーナー横に出現するク。
- ポケモンコミュニケーションセンターでジーエスボールをもらえる(バーチャルコンソール版クリスタルのみ)。
第三世代
ルビー・サファイア
- バトルタワーに行けるようになる。
- そらのはしらに行けるようになる。
- トレーナーカードの星が1つ増える。
- トクサネシティにあるダイゴの家でダンバルをもらえる。
- ラティオスR/ラティアスSが各地を逃げ回るようになる。
エメラルド
- バトルフロンティアに行けるようになる。
- トレーナーヒルを利用できるようになる。
- へんげのどうくつ、さばくのちかどうに行けるようになる。
- グラードン、カイオーガの捕獲が可能になる。
- ダイゴと対戦できるようになる。
- サファリゾーンが拡張される。
- トレーナーカードの星が1つ増える。
- トクサネシティにあるダイゴの家でダンバルをもらえる。
- ママの質問への答えによって、ラティアス/ラティオスのどちらかが各地を逃げ回るようになる。
ファイアレッド・リーフグリーン
ただ殿堂入りするだけでは解放されない要素が多いのが特徴。
解放にはオーキド博士にポケモン図鑑を全国図鑑にしてもらう、ネットワークマシンを完成させるといった条件も含まれる。
- トレーナーカードの星が1つ増える。
- ナナシマの行動範囲が拡大され、4のしま・5のしま・6のしま・7のしまへ行けるようになる(全国図鑑入手後かつレインボーパス入手後から)。
- ポケモンリーグの四天王/チャンピオンが強化される(ネットワークマシン完成後から)。
- ハナダのどうくつに入れるようになる(ネットワークマシン完成後から)。
- 最初に選んだポケモンによって、ライコウ、エンテイ、スイクンのうちの一匹がカントー地方を走り回る(ネットワークマシン完成後から)。
第四世代
ダイヤモンド・パール・プラチナ
殿堂入りで解放される要素もあるが、それ以上に全国図鑑入手によって解放される要素が多い。全国図鑑入手にはシンオウ図鑑のポケモンをすべて見る必要がある。
- トレーナーカードの星が1つ増える。
- バトルゾーンに渡れるようになる。ただし、この時点ではファイトエリアとバトルタワーDP/バトルフロンティアPtしか入れない。
- キッサキしんでんに入れるようになる。
- べっそうでピアノが買えるようになる(10回以上)Pt。
- ライバルのポケモンがレベルアップする(20回DP/10回Pt以上)。
- 四天王とチャンピオンが強化される(20回以上)Pt。
全国図鑑入手後に解放される要素
- ノモセだいしつげんの日替わりのポケモンの種類が変更される。
- バトルゾーンの上記以外のエリアに行けるようになる。
- 224ばんどうろに行けるようになる。
- パルパークが使えるようになる。
- ポケモンの大量発生が起こるようになる。
- フリーザー・サンダー・ファイヤーが徘徊するようになるPt。
ハートゴールド・ソウルシルバー
- トレーナーカードの星が1つ増える。
- カントー地方に本格的に渡れるようになる。
- バトルフロンティアに行けるようになる。
- だんがいのどうくつにいわくだきの岩が設置される。
- サファリゾーンにブロックを設置できるようになる。
- ポケモンの大量発生が起こるようになる。
- ポケギアにジョウト地方のジムリーダーの電話番号を登録できるようになる。
第五世代
ブラック・ホワイト
ストーリーの都合上、最初にポケモンリーグに挑んだ際は四天王とは戦うものの、チャンピオンとのバトルおよびその後の殿堂入りが無い。2回目以降に挑んだ時に初めて、強化版四天王の後にチャンピオンとのバトルと殿堂入りが行われる。
従来の作品で言う所の殿堂入り後に解放される要素は、四天王戦後のNのしろイベント(チャンピオンとのバトルが無く殿堂入り無しでエンディングが始まる時)をもって開放されるため、ここではこれについて記述する。
- 11ばんどうろ、ワンダーブリッジより東に行けるようになる。
- ゲーチスを除いた七賢人が各地に現れるようになり、これまでより行動範囲が拡大される。
- 他の地方のポケモンが野生で出てくるようになる(エンディング以前は、他の地方のポケモンが出ない)。
- ポケモンの大量発生が起こるようになる。
- 5ばんどうろにチェレンが現れるようになり、ここで会って話しかけていればチャンピオンロードで1日1回再戦ができる。
- ポケモン預かりシステムで使用できる壁紙が増える。強化版四天王に勝利した後の殿堂入りでさらに増える。
ブラック2・ホワイト2
- トレーナーカードの星が1つ増える。
- チャンピオンロードでゾロアークのイベントが起こるようになる。
- スカイアローブリッジ、ヤグルマのもりより南およびネジやまより北、シリンダーブリッジの西、ブラックシティ・ホワイトフォレストからワンダーブリッジに行けるようになる。
- PWTに本格的に参加できるようになる。
- ポケモン預かりシステムで使用できる壁紙が増える。
第六世代
X・Y
- トレーナーカードの星が1つ増える。
- ミアレシティの電車に乗ってキナンシティに行けるようになり、フレンドサファリとバトルハウスが使えるようになる。
- ハンサムの探偵イベントが発生する。
- ポケモンのむらにある「ななしのどうくつ」に入れるようになる。
- ついのどうくつの最深部に入れるようになる。
- 伝説の鳥ポケモンのいずれか(最初に選んだポケモンによる)がマップ上を移動するようになる。
オメガルビー・アルファサファイア
この作品では、あまり殿堂入りによって解放される要素がない。ほとんどの要素は、殿堂入り前のグラードン・カイオーガイベントをクリアした時点と、エピソードデルタをクリアした時点で解放される。
- トレーナーカードの星が1つ増える。
- 『エピソードデルタ』のイベントが起こる。
- ポケモンリーグの四天王/チャンピオンが強化され、最後のポケモンがメガシンカするようになる。
- ジョウト地方・イッシュ地方・シンオウ地方の御三家のポケモンがそれぞれ一匹もらえるようになる。(一回目殿堂入りでジョウト御三家、エピソードデルタクリアでイッシュ御三家、二回目殿堂入りでシンオウ御三家が手に入る)
グラードン・カイオーガイベントクリアによって解放される要素
- むげんのふえが手に入り、マボロシのばしょへ行けるようになり、歴代の準伝説・伝説のポケモンが捕まえられるようになる。
- 他の地方のポケモンが野生で出てくるようになる(マボロシのばしょおよび揺れる草むらの中のみ)。それに伴い、ポケモン図鑑も全国版にしてくれる。
- ほとんどのメガストーンが入手可能になる。
エピソードデルタ終了後に解放される要素
- タイドリップごうに乗船できるようになり、バトルリゾートへの挑戦ができるようになる。
- キンセツキッチンにてキンセツチャンポンが注文できるようになる。
- カメックスナイトなど一部のメガストーンが入手可能になり、これで全てのメガストーンが揃う。
第七世代
サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン
今作では一度チャンピオンになるとストーリー上でもチャンピオン扱いが継続され、2回目以降のリーグは全て「防衛戦」となるため、「殿堂入り」として扱われるのは最初の1回のみ。
倒してしまった固定シンボルポケモンの復活などに関しては変わらないので気にする必要は無いが、「殿堂入りオヤジ」が記録してくれるリーグ制覇時のポケモンにおいては、「殿堂入りした時」と「最後の防衛戦の時」として区別して扱われ、殿堂入りメンバーは初回のリーグ制覇時のメンバーが記録されたままになる。
ウルトラサン・ウルトラムーンでは殿堂入りではなくエピソードRRクリアが解放条件になっているイベントも多い。
- ポニ島の東側(ポニのじゅりんより先)に行けるようになる。
- 準伝説ポケモン(ウルトラビーストやカプ)を捕獲できるようになる。
- グラジオSM/ビッケUSUMからタイプ:ヌルを貰える。
- マギアナを入手できるQRコードを読み込めるようになる。
- すごいとっくんが利用可能になる。
- エピソードRRを遊ぶことができるUSUM。
Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
- ハナダのどうくつに入れるようになる。
- ポケモンリーグでメガストーンを購入できるようになる。
- マスタートレーナーに挑戦できるようになる。
- 各地のジムリーダー(トキワジムのみ、サカキではなくグリーンになっている)、17ばんどうろでロケットだんのムサシとコジロウと、ロケットだんアジトでポケモントレーナーのアポロと再戦できる。
- 四天王とチャンピオン、クチバシティにいるマツリカの手持ちが強化される。
- リザードン、プテラ、カイリューをつれあるくとき、より高く飛べる範囲がポケモンロード(16ばんどうろ・17ばんどうろ・18ばんどうろ)以外にも広がるようになり、空中の野生ポケモンに遭遇できるようになる。
- すごいとっくんが利用可能になる。
第八世代
ソード・シールド
ガラル地方では四天王の概念はなく、ストーリー終盤で行われるトーナメントで優勝することでチャンピオンと戦えるようになる。また、第七世代と同様、一度チャンピオンになるとストーリー上でもチャンピオン扱いが継続される。2回目以降、新たな形式で行うトーナメント大会(エキシビジョンマッチ)が開催される。
エンディングを迎えてもパソコンに殿堂入りが記録されることはないが、タイトル画面にチャンピオンになった時の手持ちのメンバーが表示される。このメンバーは2回目以降のトーナメント大会で優勝する度に更新される。
なお、本作では作中で「殿堂入り」という語句が使われることはない。例外としてガラル チャンプリボンの説明文に限り、過去からの慣例に倣って「殿堂入りした 記念リボン」となっている。
ワイルドエリア・鎧の孤島の野生ポケモンのレベルが60以上に上がるタイミングは殿堂入りではなく、ムゲンダイナ捕獲イベントを終えたときになる。
- ザシアンSw/ザマゼンタSh捕獲イベントが発生するようになる。
- ローズタワーがバトルタワーに置き換わる。
- ハロンタウンにあるダンデの家でヒトカゲを貰える。
- エンジンシティではがねタイプのポケモンにてっていこうせんを教えて貰えるようになる。
- エンジンシティのスボミーイン2階の客室でマリィがモルペコ相手に笑顔の練習をするイベントが発生する(1回のみ)。
- エンジンシティでボールガイから彼のリーグカードを貰える。
- ガラルこうざんでオリーヴからローズのレアリーグカードを貰える。
- バウタウンのレストラン「防波亭」で配達のアルバイトができる。
- バウタウンの灯台の横で、いつでもエンディングのスタッフロールを見られるようになる。
- ワイルドエリア、鎧の孤島、冠の雪原で霧の天候が発生するようになる。
- 鎧の孤島・冠の雪原のシナリオを最後まで進められるようになる。具体的には鎧の孤島ではダイスープに関するストーリー、冠の雪原ではバドレックスを捕獲できるようになる。
- 全シナリオをクリアすれば、シュートスタジアムでガラルスタートーナメントが開催される。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
殿堂入りで解放される要素もあるが、それ以上に全国図鑑入手によって解放される要素が多い。全国図鑑入手にはシンオウ図鑑のポケモンをすべて見る必要がある。
- トレーナーカードの星が1つ増える。
- バトルゾーンに渡れるようになる。ただし、この時点ではファイトエリアとバトルタワーしか入れない。
- キッサキしんでんに入れるようになる。
- ヒカリ/コウキのポケモンがレベルアップする (10回以上)。
- ライバルのポケモンがレベルアップする (20回以上)。
- 四天王とチャンピオンの手持ちが強化される。具体的には1回目の殿堂入りで強化され、2回以上かつヒードラン捕獲後で再び強化される。
全国図鑑入手後に解放される要素
- ノモセだいしつげんの日替わりのポケモンの種類が変更される。
- バトルゾーンの上記以外のエリアに行けるようになる。
- 224ばんどうろに行けるようになる。
- ハマナスパークが使えるようになる。
- ポケモンの大量発生が起こるようになる。
- ジムリーダーと再戦できるようになる(1日1回)。
第九世代
スカーレット・バイオレット
ソード・シールドと同じく、一度チャンピオンになるとストーリー上でもチャンピオン扱いが継続され、パルデア チャンプリボンの説明文に「殿堂入りした 記念リボン」とある。一方で殿堂入り時の手持ちポケモンが記録されなくなる。
オレンジアカデミー・グレープアカデミーの図書館には『殿堂バッジ記録』と題する冊子があり、殿堂バッジ獲得者としてオーリム博士S/フトゥー博士Vの名前が記載されている。エンディング後にネモ、ペパー、ボタン、主人公の名前が追加される。
1回目の殿堂入り(オモダカに勝利)時点ではストーリーの途中であり、解放される要素はほとんどないが、エンディング後に解放される要素が多い。
- ジムリーダーと再戦できるようになる(1回限り)。
- 学校最強大会に参加できるようになる(ジムリーダー再戦後・回数制限なし)。
- スター団のアジトでピーニャ、メロコ、シュウメイ、オルティガ、ビワと再戦できるようになる(1日1回)。
- エリアゼロでコライドンS/ミライドンVを捕まえることができる。
- ポケモンセンターでジャッジ機能を解放できる。
- オレンジアカデミー・グレープアカデミーの校長室でクラベルからマスターボールをもらえる。
- オレンジアカデミー・グレープアカデミーでネモ、ペパー、ボタンとのイベントが追加され、3人それぞれの部屋に入れるようになる。
- ★6のテラレイドバトルを解放するためのイベントが起こる。
記録閲覧の制限
一部の世代では、殿堂入りが一定回数以上に及ぶと記録の閲覧に制限が加わる。
- 第二世代
- 201回目以降の記録はパソコンで数字がカウントされなくなる。事実上200回でカンスト。
- 第三世代
- 1000回目以降、記録が古いものから上書きされる。事実上999回でカンスト。
- 第五世代
- 100回目以降の記録は「第?n回」と表示される(例: 114回目で「第?4回」)。事実上99回でカンスト。
ポケモンマスターズにおける殿堂入り
チャンピオンバトルでHARD Lv.1のチャンピオンに勝利するとパシオ殿堂入りとなる。地方別のチャンピオンバトルで18タイプのバディーズをパシオ殿堂入りさせると、その地方の殿堂の証を入手するとともにエリートモードが解放される。
ポケモンカードゲームにおける殿堂入り
公式大会のレギュレーションの1つ。「殿堂入りカード」に指定されたカードは使用が制限される。詳しくは殿堂入り (カードゲーム)を参照。
ポケットモンスター THE ORIGINにおける殿堂入り
レポート4『リザードン』で登場。レッドがグリーンに勝利して、オーキド博士とともに殿堂入りの部屋に入り、手持ちポケモンを登録した。
備考
- 初回に限らず、2回目以降のポケモンリーグ制覇でも殿堂入りする度にエンディングムービーに移行するのが通例であったが、第五世代とX・Yでは2回目以降は簡略化された演出となり、第七世代(ピカブイ含む)では二度とエンディングを観ることはできない(ただし、周回プレイをしやすくするための措置でもある)。ソード・シールドでは上記の通り、再度トーナメントをクリアしなくてもスタッフロールを観ることができる。
各言語版の名称
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