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エーフィ/対戦

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このページは、エーフィの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

エーフィの歴史

第二世代

ブイズの新しい仲間で、エスパータイプの速攻型特殊アタッカーとして登場。

攻撃技はメインにサイコキネシス、サブにかみつくでんじほうめざめるパワーこおり)など。

補助技も多く覚えるものの、フーディンほど技は豊富ではなく、攻撃面でも劣るためセミフルアタにした場合は劣化になってしまい、バトンタッチの要員にしてもサンダースに比べてみがわりかげぶんしんくらいしかないためやはり劣化になってしまった。でんじはほえるも覚えないため、上記の2匹との差別化を意識して技構成を練っておく必要があった。

でんじほう+かみつくやいばる+みがわりのコンボ、リフレクターより当て逃げのあまえるあたりがとりあえず使えたと言ったところか。この時代はめいそうがまだなく、ひかりのかべも覚えなかったため、ブイズではブースターの次に不遇だった。

環境面でもあくむしゴーストとエスパーの弱点技が飛び交うようになってて厳しかったが、それでもニンテンドウカップ2000東京大会準優勝のメンバーの1体として名前が残っている。他にも、大阪大会準優勝メンバーの1体としてもエントリーされており、都市部の地区予選上位入賞を果たすことはできていた。

第三世代

カビゴンギャラドスといった攻撃性能の高い特殊受けが活躍、エスパーと複合のポケモンでもメタグロスラティオスなどが登場していたため、依然として立場が厳しかった。一応、ひかりのかべめいそうを獲得と、強化はされていた。ただ、自身が半減で受けられるとはいえ、流行していたかわらわりで壁技を無効化されるのが痛かった。

ポケモンリーグ2004広島大会2位のパーティに入っていたエーフィはまさかの物理型であった。

第四世代

みらいよちパワースワップを獲得。進化前のイーブイタマゴ技としてあくびを獲得したが、ともすればこれはサンダースであくびを打てばよいという意味になったため、サンダースで素早さの劣るエーフィは第三世代に比べてさらに弱体化。同じエスパータイプで見ても、ドータクンクレセリアユクシーのようにエーフィなどよりも耐久性能が高いポケモンが新規に登場しており、同タイプの速攻型としてはアグノムが比較的活躍していたため、これらの点でも逆風が吹いていたと言える。

第五世代

隠れ特性としてマジックミラーを獲得。これにより変化技に対して無類の強さを発揮するようになり、ライバル的な他のエスパータイプにはない個性にもなった。

元々相手によっては速攻型や高速サポーターが務まる汎用性も相俟って、キノガッサへのメタとしては最も現実的な手段であると評価された。さらにサイコショックを覚えるようになったためハピナスなども突破しやすくなった。しかし何と言ってもアシストパワーというフーディンとの大きな差別化点を手に入れ、バトンパのアンカーとしての第一歩を踏み出した。ただ、いかんせん耐久(特に物理)の低さから依然としてはがねには弱い。また、この世代ではラッキーが耐久型として開花したが、エーフィはHP種族値が低いのでちきゅうなげを3回耐えできるようにHP努力値を振らないと折角サイコショックを持っていても対面負けする恐れがあった。

第六世代

相性の修正によりサブウエポンとして搭載されやすいシャドーボールがはがねに等倍で刺さるようになった。これによりドータクンギルガルドにはある程度強く出られるようになった。トリプルバトルでは特殊アタッカーでありいかくが実質的に効かない上に弱点を突くことでカポエラーに有利が取れることからそれなりに使われ、XYリーグシーズン9には使用率30位を記録している。過去作産解禁のレギュレーションとなったX・Yリーグレーティングバトルスペシャルバトルシーズン5では同バトルで使用率4位のバンギラスや使用率3位のガブリアスに対してマジカルシャインで負荷をかけられたことなどから使用率15位を記録。

グローバルリンクの統計データによると、この世代では技の主流がサイコキネシス、シャドーボール、マジカルシャイン、リフレクター、ひかりのかべの5つであり、シーズンによってめいそうやあさのひざしを併用して壁と回復で耐久を上げつつ積む構築も見られた。多くのシーズンでひかりのねんどが持ち物としてのエーフィへの採用率1位を記録しており、第六世代では使用されるとしたら素早さを活かして壁を張るついでに火力で一押しする役割を与えられた。一方で第二世代までに登場したポケモンによる限定戦である『ジョウトオープン』ではジュニアカテゴリで19位、マスターカテゴリで使用率14位の使用率を記録しており、第二世代の頃と比べると立場は随分と良くなっていることがうかがえる。

シングルバトルでは単体性能こそ微妙であったが、バシャーモビルドアップを積んで耐久力を底上げしてからバトンタッチで交代したエーフィのアシストパワーで攻めたり、交代したエーフィがさらにリフレクターやひかりのかべを張り、最後にはエーフィからバトンタッチで交代したメガガルーラで全抜きを狙ったりという「バシャガルエーフィ」という構築がそこそこ人気を得ていた。エーフィはバシャーモとガルーラとはそこそこ相性補完が良い関係となっており、バトンタッチを抜きにしてサイクル戦を行うにしてもそれなりにきちんとした方法論があると言える。かそくを重ねたバシャーモからバトンタッチで繋いでもらうので「バシャガルエーフィ」においては素早さに努力値を振る必要はあまりなく、HP防御に全振りしたずぶとい型も稀ではなかった。

ORASリーグシングルバトルシーズン13最終レート2124を記録したパーティではトリックルームを覚えさせたエーフィが報告されている。これは、クレセリア対面でめいそうを積んでから相手にトリックルームを張られても、みかづきのまいでの退場際にエーフィの方もトリックルームで空間を戻す、という流れを取ることにより、後続のメガヘラクロスやヒードランがHPを戻してもそのままエーフィで突破することが出来る、という考えからであった[1]

第七世代

固有の変更はないが、あくタイプがいたずらごころを無効化するようになり、即ち特定の変化技に対しては対抗手段が増えたこと、おにびでんじはの弱体化、さらに進む環境の高火力化などの要因により、補助技が減り、ひいてはエーフィの仕事も減少。活躍と言えば、2017年6月に行われていた、高さが1.0m以下のポケモンのみが出場できるメガシンカなしのインターネット大会『プリティプリマ』(ダブルバトル)でジュニアカテゴリ使用率24位、マスターカテゴリ使用率22位に入った程度。この世代ではアシストパワーに攻撃を一任する積み耐久型が主流となったため、シャドーボールがレート戦でのエーフィへの採用率圏外になるシーズンがざらになった。アシストパワーを無効にするあくがほぼ駆逐された環境になった影響でエスパーウエポンのみの構築が主流化したという見方もできようが、良くも悪くも「不利な相手に対しては下げる」がそれまで以上に求められた、役割分担が進んだ第七世代らしい構成となったと言える。

第八世代

第七世代までの習得技でソード・シールド単体で覚えなくなった目ぼしい技は、マシン技であったゆめくい程度。代わりに得たものはサイコファングだが、特殊技メイン故に相性は悪いものの、壁張り型等サポート力に特化した育成をする場合、敵の壁を後続に持ち込ませたくない場合等には価値を発揮し、全くのムダとは言いきれない。

サブウェポンは第6世代以降はマジカルシャインも覚えているためにブイズの中では技範囲が広く、めざめるパワーを失ったが攻撃技にはあまり困らない。更にこの世代ではウェザーボールを獲得。天候に依存する癖はあるが、ダイマックス技として使っても天候に依存する仕様なため、晴れパで使用すれば(ダイマックスせずとも)めざめるパワー(炎)の上位互換となり、はがねタイプを相手取って返り討ちにも出来るようになった。第七世代Zクリスタルを使ってようやく1回限りのじめん火力として使えただけのどろかけは、この世代ではダイマックスするだけで持ち物を問わずダイアースとして3ターン使うことができ、さらに特防上昇のオマケが付いてくる。また、ダイサイコの獲得によって、サイコフィールド状態を作ることでふいうちかげうちなどの致命傷になりやすい先制攻撃技に備えられ、ヨロイじまで習得したワイドフォースがサイコフィールドを生かした技である事から、ことある事に少しずつ強化されていると言える。ただし連続攻撃技マシン技として普及した点は痛い。

ゴーストウエポンに備えてカシブのみを持たせたり素早さを最速100族抜きまで削って残りを耐久に回して場持ちを優先する型も現れ、極少数の極端な例ではかえんだまをトリックで敵に渡し、あまえるを併用して強引に物理受けとして成立させる型すら存在している。

リベロの特性を得たエースバーンが解禁されてからは、使用率が100位近くまで低下。ただしこれはエーフィだけに言えた事ではなく、ブイズ全体がエースバーンを苦手とするため必然とも言える。そのエースバーン対策に、物理耐久が高く尚且つ多数の補助技を用いるカバルドンが槍玉に上がる機会が増え、更に鎧の孤島の追加以降ドヒドイデモロバレルのようなあからさまな補助技を駆使するポケモンが増え、変化技が放たれる場面が増加してからはマジックミラーの需要が大きく上昇し、使用率は盛り返す傾向にある。

具体的に2020年9月より対策相手のカバルドンと共に天敵だったエースバーンやゴリランダーがレギュレーションで使用禁止になり、使用率は77位から57位(ブイズの中ではニンフィアに次いで2位)まで急上昇。翌月にはレギュレーション及び使用ポケモンの制限に変わりはないが、先述の環境で一定の成果を上げていたためか、シーズン最序盤から常時50位前後で安定し、最終的は48位になっていた。

禁止伝説ポケモンがランクマッチに解禁されると、使用率は剣盾環境史上最低レベルまでち込むも、それでもトップ150位以内をキープ。環境トップのサンダー相手にも真っ向勝負で上を取れるため、一定の需要があると見られる。具体的にはこの環境でも相変わらず仕事をするカバルドンやラグラージのステルスロックや欠伸を読み、後投げでカウンター気味に投げて反撃を加える戦法が主流となっている。ただしザシアンの相手は、晴れパで尚且つこだわりスカーフを持たせ、ウェザーボールを習得させていない限りは他のポケモンに完全に任せる形になる。

欠点も顕著になったとはいえ、元の能力や特性が良いためか、2019年12月に開催されたシングルバトル形式である世代最初のインターネット大会『ガラルビギニング』最終5位の構築にエントリーされていた。

一般的な育成論

高い特攻素早さを有する。その反面、HP防御は低く物理アタッカーには、まともにやり合えば非常に厳しい。ただし、かえんだまをトリックで押し付けたり、あまえるやリフレクターを用いてある程度対抗することは出来、実際にそのようにして物理受けとして用いる者も存在する。

種族値としては、サンダースの特攻と素早さを入れ替えた性能となっている。単に特殊アタッカーにするにはフーディンの劣化となってしまうので、イーブイ進化形に豊富な補助技を織り交ぜて育成したい。とは言っても、ベースは特殊アタッカーとして扱うのが妥当。

タイプ一致技であるサイコキネシスは基本。第五世代からは若干威力で劣るものの、特殊受けを突破できる可能性を持つサイコショックも候補に入る。イーブイの新たな遺伝技アシストパワーをタイプ一致で使えるポケモンだが、めいそうなどの能力を上げる技を使わなければ効果が発揮できないので、使うタイミングに難がある。

サブウェポンは他のブイズ同様あまり多くない。めざめるパワーを除けばシグナルビームくさむすびシャドーボール程度であり、メインウェポンを含めて全てはがねタイプに半減されてしまうものしか無い(シャドーボールは第六世代の改正により等倍ではがねに通るようになったが、キリキザンなどすべて半減になってしまうものもいまだにいる)。相変わらず、はがねタイプには決定打にはなり得ないが、第六世代以降は、マジカルシャインも候補に挙がる。

したがって、アタッカーとしてエーフィを育成するのであればめざめるパワーの厳選は必須であり、目標にするタイプもはがねタイプの対策になるほのおかくとうじめんのいずれかとなる。この3つのどれを選ぶかについては好みにもよるが、ナットレイハッサムなどの使用頻度の高いはがねタイプの4倍弱点をピンポイントで狙い確実に仕留められるほのおタイプの優先順位が高いと見られる。

かくとうタイプのめざめるパワーは、あくタイプだけを確実に仕留める場合はシグナルビームかマジカルシャインで、またはがねタイプだけを確実に仕留める場合はほのおタイプのめざめるパワーでも代用できるが、いわタイプ複合で4倍ダメージを与えられ、かつすなおこしによって砂嵐の中で特防が上昇しているバンギラス、2倍ダメージにはなるがほのお技を等倍で受け止めてしまうエンペルト、その他、キリキザンボスゴドラなどむし、ほのお技を2倍以下で受け止められる相手を意識するにあたって採用することがある。

じめんは、はがねタイプの対策になるだけで他には特に相性補完になっておらず、優先順位は低い。ただし、ほのおやかくとうの場合、素早さの個体値を31にできないため、努力値を振っても最速のアイアントと同速になる点に注意。

対はがねタイプを他のポケモンに任せるというのであれば、ガブリアスボーマンダなどのドラゴンタイプ対策になるこおりもお勧め。こちらは最速でも使用可能である。ただし、マジカルシャインを習得できるため、ドラゴンを幅広く見たい場合や、同時にあくタイプも一手で対策したい場合などには、こちらが採用されるケースも多く、以前より優先度は低下しつつある。

先制できることが多いので、相手の戦術を見極めてリフレクターもしくはめいそうで対物理・対特殊の耐久も意外に持たせることができる。他にバトンタッチあくびねがいごとうそなきなども優秀。自分の決めた役割を遂行できる技構成にするのがよい。あさのひざしによる回復手段は天気によって回復量が左右されるので使われないことがほとんど。

アタッカーの場合、持ち物はより突破力が向上するいのちのたまでもいいが、その場合マジックガードを持つフーディンといのちのたまによるダメージの有無で差別化されてしまいやすいため、それが気になるならたつじんのおびを持たせたい。こだわりメガネこだわりスカーフを持たせた型もあり、その場合は教え技になったトリックで押し付けることもできる。リフレクターやひかりのかべを利用する場合はひかりのねんどを持たせておくのもよい。バトンタッチ先にする場合、バトンタッチ元のランク補正下降をケアすることができるしろいハーブがメジャー。

隠れ特性はマジックミラー。何もしなくても変化技を跳ね返せる(ただし跳ね返せないものもある。詳細はそのページを参照)ので、補助技で攻めていく相手の戦法を崩しやすい。また、補助技を使えなくさせるちょうはつも跳ね返せるため、補助技を多用できる点も挙げられる。リフレクター、ひかりのかべ、にほんばれまたはあまごいなどでサポート役に徹することもできる。ただしエーフィ自体あまりメジャーなポケモンではないため読まれやすく、下手をするとスカーフアタッカーのポケモンに安易に突破口を開かれてしまうこともある。

通常特性のシンクロも、最近はマジックミラーの普及により状態異常技を使いにくいことから不意を突くものとして使うこともある。ただしねむり状態にしてしまう技に注意しよう。

第六世代ではフェアリータイプの技であるマジカルシャインをわざマシンで取得することができ、あく、ドラゴンタイプに弱点を突けて攻撃範囲が一層広がった。ただしはがねタイプには相変わらず半減されるので注意しよう。

素早さの種族値が110もあるが、トリックルームも実用性が無いことはない。というのも、エーフィはマジックミラーを持っており補助技主体のポケモンが交代することを誘う性質があるため、交代の隙にトリックルームを発動できるのである。

脚注