ポケットモンスター 青
ポケットモンスター 青 | |
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ジャンル | RPG |
プレイ可能人数 | 1人 (通信:2人) |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 任天堂 |
発売/配信日 | |
日本 | 1996年10月15日 (限定) 1999年10月10日 (一般) 2016年2月27日 (VC) |
アメリカ | — |
ヨーロッパ | — |
公式サイト | |
pokemon.co.jp (日本語) |
ポケットモンスター 青(-あお)とは、任天堂が発売したポケットモンスターシリーズのこと。ポケットモンスター 赤・緑の人気を受けて小学館月刊コロコロコミックなどの限定で発売されたソフトである。
概要
当初のリリースは雑誌上の通販による限定発売という形であったが、数万という応募が殺到し、小学館での処理作業がパンクし、購入希望者から非難を浴びたという逸話がある。その後ローソンなどで追加の販売も行われたが、一般発売されるまでのあいだ中古相場が高騰し、1万円前後で取引されたこともあったという。
パッケージにはカメックスが描かれている。タイトル画面では主人公がモンスターボールを持っており、その横で各ポケモンが次々に入れ替わっていく。最初に登場するポケモンはゼニガメである。ちなみに、御三家のポケモンが通り過ぎて行った場合のみ、モンスターボールがはねる。
2016年2月27日にはニンテンドー3DSのバーチャルコンソールとして配信開始。価格は1,111円+税。マグネットやシールが付属した特別ダウンロードカード、ニンテンドー2DS本体とセットになった限定版も発売。
- ゲームの詳細についてはポケットモンスター 赤・緑を参照。
ハードなどのデータ
- 型番:DMG-APEJ-JPN
- 発売日:1996年10月15日
- 一般発売日:1999年10月10日
- 対応機種:ゲームボーイおよび互換機
- 新品価格:3,000円
- 売上:201万本
- ROM容量:4Mbit(512KB)
ほかのバージョンとの違い
出現ポケモンのほかに、メッセージやポケモン図鑑の説明文、ポケモンや看板などのグラフィック、ゲーム中のトレーナーとの交換条件、ハナダのどうくつの地形などが異なっている。オープニングのデモシーンでゲンガーと戦っているポケモンがニドリーノからプリンに変更された。
赤・緑とピカチュウ、金・銀とクリスタル、ルビー・サファイアとエメラルド、ダイヤモンド・パールとプラチナなど、のちのマイナーチェンジと異なり、本作はストーリーが一切変わらない。
ちなみに、「青でしか入手できないポケモン」と、「赤・緑両方で入手できるが青で入手できないポケモン」はいないが、赤・緑で野生出現しなかったベロリンガとルージュラの野生個体が入手できるようになった。
通信をしなくてもゲーム中のトレーナーとの交換でゲンガーとゴローニャを入手できる。
また、ゲーム本編とは関係無いが、エンディング後のクレジットに「小学館」が入っている。
青では入手できないポケモン
※太字は「みつけた数」にも登録できないポケモン。
通信が必要
一般トレーナーが出してこないため自分が進化させるか通信をしないと見ることができないポケモン
スタッフ
備考
- 残っているバグを除く作業や新人育成などの用途を含め、ゲームフリーク内で試験的に制作していたソフトだった[1]。ポケモンのグラフィックを描き直すなどしていくうちに完成度が高まった。雑誌読者へのプレゼントとして検討し、試しに関係者に配ったところ好評だったため、正式な発売に至った。正式な商品として発売するようコロコロコミック編集部が要請した一方、任天堂は赤・緑バージョンに加えて青バージョンを発売したら市場が混乱するおそれやコストがかかることから、あまり積極的ではなかった。その結果、コロコロコミック誌での通信販売という形になった。通信販売業務は小学館プロダクションが協力した。
- コロコロコミックでの通販による限定版と、3年後の一般販売版とのゲーム内容に差異はない。パッケージに関しては、裏にバーコードがついているかいないかの違いがある。
- 青バージョンの海外版は発売されていない。後のピカチュウバージョンは海外版が存在するが、第一世代のうちでこれだけが発売されなかった理由は公式には語られていない。
- 本作の販売およびミュウのプレゼントに申し込みが殺到したことが、任天堂がメディアミックス路線へと舵を切る理由のひとつとなったとされている。
- 本作での図鑑の説明文はリーフグリーンにも用いられている。
- 赤・緑に存在したセレクトバグは本作でも使用可能。セレクトボタンでアイテムを操作した後に意図せぬバグに見舞われないように注意。
- 同様に赤・緑でもあった「最初に貰ったポケモンを図鑑入手前に進化させると図鑑が貰えなくなる」というバグは本作でも修正されていない。そのため、図鑑を貰うまでは進化させてはならない。
各言語版での名称
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脚注
- ↑ 『ゲームフリーク : 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』、メディアファクトリー、2000年、14頁。