ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2
ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2 | |
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ジャンル | RPG |
プレイ可能人数 | 1人 (対戦・交換など: 2〜5人) |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
発売/配信日 | |
日本 | 2012年6月23日 |
アメリカ | 2012年10月7日 |
オーストラリア | 2012年10月11日 |
ヨーロッパ | 2012年10月12日 |
韓国 | 2012年11月8日 |
香港 | 2012年6月23日 |
台湾 | 2012年6月23日 |
公式サイト | |
pokemon.co.jp (日本語) | |
pokemon.com (英語) |
ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2は、株式会社ポケモンが2012年6月23日に発売したニンテンドーDS用ゲームソフト。
概要
前作『ブラック・ホワイト』より1年8ヶ月ぶりの新作である。他のシリーズで言うマイナーチェンジ版のような立場だが、本作はブラック・ホワイトの続編であるということが明言されており[1]、以下の点で異なる。ポケットモンスターシリーズ本編で、タイトルにナンバリングがなされること[2]、新作に前作の名前が含まれること、さらに殿堂入り前の舞台が前作と同じイッシュ地方であることは初である。前作から明確にストーリーがつながっているのは金・銀・クリスタルバージョン以来である(こちらは赤・緑・青・ピカチュウから3年後の物語)。
パッケージにはフォルムチェンジしたキュレムが描かれており、ブラック2ではブラックキュレム、ホワイト2ではホワイトキュレムとなっている。
メダルシステムや縛りありの対戦施設(タイプエキスパートトーナメントやイッシュの難関)、わざマシンをコンプリートするとご褒美をくれる人物の登場など、やりこみ要素も追加されている。
ニンテンドー3DS発売後では唯一となるニンテンドーDSソフトのミリオンセラー作品であり、DSの有終の美を飾るタイトルとなった。わざわざ終末期のDSをプラットフォームにした理由としては、コミュニケーションツールとしての性質を持つポケモンのソフトを普及台数の多いハードで発売することを優先したい考えがあったという。日本国内の出荷本数は2022年12月時点で307万本[4]。世界累計出荷本数は2022年12月時点で852万本[5]。
「日本ゲーム大賞 2013」優秀賞を受賞[6]。
発売までの経緯
- 2012年2月25日 - ポケモンスマッシュ!に増田順一が出演。開発中であることが明かされる。
- 2012年3月15日 - コロコロコミック誌上でパッケージ画像公開。
- 2012年4月14日 - 公式ページで新たな登場人物などが公開される。
- 2012年5月15日 - 公式ページで新たな登場人物、新たなシステム、ポケモンARサーチャーの公式サイトで、トルネロス、ボルトロス、ランドロスのフォルムチェンジした姿が公開される。
舞台
舞台は、ポケットモンスター ブラック・ホワイトの世界から2年後のイッシュ地方。ホドモエシティ南部に新たなエリアが開かれている。
旅立ちの街はこの南西部にあるヒオウギシティで、今までのシリーズと異なり、ポケモンセンターやトレーナーズスクールがある。イッシュ地方には、ほかにもトレーナーズスクールがあり、同一地方に2つ存在するのはシリーズ初。またヒオウギシティにはヒオウギジムもあり、旅立ちの町にポケモンジムがあるのもシリーズ初である。
新キャラクター
- 詳細については、Category:ブラック2・ホワイト2の登場人物も参照のこと。
- 主人公
- ヒオウギシティから旅立つ。前作ブラック・ホワイトとは異なる人物となっている。
- ライバル
- 同じ町に住む主人公の幼馴染。妹がいる。
- アクロマ
- 行く先々で出会う謎の研究者。
- ホミカ
- ジムリーダー。専門タイプはどく。
- シズイ
- ジムリーダー。専門タイプはみず。
- バンジロウ
- アデクの孫。
この他、前作ブラック・ホワイトの登場人物も引き続いて登場しており、中には新たに役職を得たり立場が変わった者もいる。
ブラック・ホワイトとの違い
システム
- イッシュ図鑑の変更
- ブラック・ホワイトでは新たに登場したポケモンのみで構成されていたが、今回は第四世代より前で登場したポケモンが追加され全部で301匹となっている。つまり、殿堂入り前に第四世代より前のポケモンと出会うことが可能。追加されなかった旧世代ポケモンの図鑑説明はポケットモンスター ブラック・ホワイトと同様、ポケットモンスター プラチナのものが流用されている。
- 生息地リスト
- 道路やダンジョンに出現するポケモンの一覧が見られる。
- ポケモンワールドトーナメント
- 今までの作品に登場したジムリーダーやチャンピオンと対決することができる。
- ポケウッド
- 自分だけのポケモン映画を作る事ができる。
- フェスミッション
- 近くのプレイヤーとワイヤレス通信で協力してミッションに挑むことができる。スコアの高さに応じてさまざまな報酬がもらえる。前作におけるハイリンクミッションに相当するものだが、一人でもプレイ可能と言う点で異なる。
- ジョインアベニュー
- 通信を行った事があるプレイヤーがショッピングモールに客として訪れ、自分だけのショッピングモールを作ることができる。
- 教え技の復活
- ブラック・ホワイトでは単体で一部の技の遺伝ができなかったが、今作ではプラチナと同様に各種かけらと交換で人からわざを教えてもらうことができる。これにより、遺伝の問題点はほぼ解消された。
- キーシステム
- 他の人のソフトのロックされている一部の要素を、自分が手に入れたカギで開放してあげられるシステム。
- メダルシステム
- サンギタウンでのイベント後にメダルボックスが貰え、以後条件を満たすごとにポケモンセンターでメダルを貰える。メダルは250種類以上存在する。
- 隠し穴
- 各地の道路やダンジョンの木の中に隠し穴があることがある。その中にはポケモンがいるかアイテムが置いてある。ここで出現するポケモンは必ず隠れ特性を持っている。なお、この穴のポケモンやアイテムは1度限りではなく、歩数を溜めれば復活する。
- おもいでリンク
- ブラック・ホワイトと通信してレポートを受け継ぐことで、ブラック2・ホワイト2でさまざまなイベントが起こる。
- 書式
- 体力ゲージのデザインが変更。HPやEXPの文字フォントが斜字体になっている。
- トレーナーのアクション
- 前作ではN・チェレン・ベルのみであった登場アクションが、全てのトレーナーに追加。
- 戦闘での待機アニメーション
- 一部のポケモンの待機アニメーションの変更。
- BGMのアレンジ
- 戦闘BGMが前作をベースに新規に作り直されており、戦闘中やジム内のBGMがアレンジされている。
- きょかしょう
- イッシュずかんの全297匹(ビクティニ・ケルディオ・メロエッタ・ゲノセクトを除く)をみつけてアララギ博士に話しかけるときょかしょうが貰え、フキヨセシティからフウロの飛行機でしぜんほごくへ行けるようになる。
- まるいおまもり
- イッシュずかんの全297匹(ビクティニ・ケルディオ・メロエッタ・ゲノセクトを除く)を捕まえてアララギ博士に話しかけるとまるいおまもりが貰える。これにより育て屋でタマゴの発見率が上がる。このアイテムは第六世代にも継承された。
- ひかるおまもり
- ぜんこくずかんの全ポケモン(キュレム・ランドロスや配布ポケモンを除く)を捕まえてアララギ博士に話しかけるとひかるおまもりが貰える。これにより色違いのポケモンとの遭遇率が上がる。こちらも第六世代に継承された。
- 主人公の家
- 主人公の家が本編のシリーズ初の平屋となっている。
- スプレー
- スプレーを使用した際、一定歩数により切らしたときに、なくなったことと次のスプレーを使うかどうかが表示され、はいを選択することによりわざわざバッグを開かなくてもよくなった。
- Wi-Fiの対策
- Wi-Fiランダムマッチに切断対策が施された。対戦中に通信を切断した場合、1時間経たないと再接続できなくなった。
- 四天王以外のトレーナーの再戦が復活
- 今回は話しかけて再戦だけではなく、ポケモンブリーダーは通りすがりで相手から再戦をしかけてくる。[7]
- ジムリーダーの変更
- サンヨウジム、シッポウジム、セッカジムの代わりにヒオウギジム、タチワキジム、セイガイハジムが追加された。追加されたジムは2から登場した町にある。交代したジムも残ってはいる。存続したジムは全て内装が変化しており、ライモンジムは場所も変わっている。
スペック
ブラック2
- 型番
- TWL-P-IREJ
- 発売日
- 2012年6月23日
- 対応機種
- ニンテンドーDSおよび互換機(ニンテンドーDSi、ニンテンドー3DSも含む)
- 新品価格
- 4,571円+税
- ROM容量
- 4Gbit(512MB)
ホワイト2
- 型番
- TWL-P-IRDJ
- 発売日
- 2012年6月23日
- 対応機種
- ニンテンドーDSおよび互換機(ニンテンドーDSi、ニンテンドー3DSも含む)
- 新品価格
- 4,571円+税
- ROM容量
- 4Gbit(512MB)
スタッフ
ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2のスタッフクレジットを参照。
音楽
ニンテンドーDS ポケモンブラック2・ホワイト2 スーパーミュージックコンプリートを参照。
各言語版での名称
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注釈・出典
- ↑ 1.0 1.1 社長が訊く『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2』
- ↑ ポケットモンスター 金・銀が開発中にポケットモンスター2と呼ばれていたことはある。
- ↑ ニンテンドーDS ポケモンブラック2・ホワイト2 スーパーミュージックコンプリート ブックレット、6頁。
- ↑ 一般財団法人コンピュータエンターテインメント協会『2023 CESAゲーム白書』、187頁。
- ↑ 一般財団法人コンピュータエンターテインメント協会『2023 CESAゲーム白書』、194頁。
- ↑ 年間作品部門|受賞作品|日本ゲーム大賞2013、2022年9月16日閲覧。
- ↑ 若干、バトルの最大視線距離が短くなっているが、距離が短かった場合は逆に強制的にバトルをしなければならない(最も端で通ったらトレーナーから見られてもバトルは開始しない)。