トリプルバトル
トリプルバトルとは、相手と自分が3体ずつポケモンを出し、バトルすること。第五世代と第六世代で採用された。
概要
対戦者は場に3体ずつ、計6体のポケモンを同時に繰り出し、1ターンの間に最大6体のポケモンが行動する。
「攻撃範囲」の概念があり、同じ技でもポケモンが3匹のうち中央にいるかそうでないかによって攻撃できる対象の範囲が変わる(後述)。端にいるポケモンは技を使う代わりに「MOVE(いどう)」というアクションで、中央の味方ポケモンと場所を入れ替えることができる(後述)。
通信対戦の場合、最初に場に出す3匹に加えて控えに3匹用意することになるので、実質的に6vs6のフルバトルと同様に手持ちを全て使う。
攻撃範囲
多くの技の範囲は「隣接している相手にしか当たらない」という性質を持つのだが、トリプルバトルでは隣接していない相手がいるので、自身が端にいるともう一方の端にいるポケモンに当てることができない。そのため、ポケモンを繰り出す際にどの位置に出すかが重要となる。具体的にどこの相手に当たるかについてはわざの範囲を参照。隣接していない位置は味方側と敵側を合わせて2箇所あるが、敵側の方を「対角」と呼ぶことがある。
一部の技は隣接していないポケモンにも当てることができる。これらは「遠隔」などと呼ばれ、ひこうタイプの攻撃技や波導の技が該当する。該当技についてはCategory:離れたポケモンも対象になるわざを参照。また、場に対して作用する技は隣り合っていなくても効果が及ぶ。注目の的やよびみず・ひらいしんの効果は、そのポケモンに届く技しか引き寄せることができない。他の技が出る技自体は対角位置を選択できないが、遠隔技が選ばれた場合は対角にいる注目の的・よびみず・ひらいしんにも引き寄せられる。
遠隔攻撃できるひこう技は、元々のタイプがひこうタイプである攻撃技に限り、技の効果やスカイスキンによりひこうタイプに変わった技は遠隔攻撃できない。ひこう技でもオウムがえしやフェザーダンスなどの変化技は隣接した位置しか対象に取れない。これらの技は対角にいる注目の的に引き寄せられることもない。
みちづれ・おんねんの効果は離れたポケモンに対しても効果が及ぶ。
はじけるほのおの火花によるダメージは攻撃対象の両隣のポケモンを巻き込む。技の使用者から離れている相手にも火花のダメージはあるが、対象から離れた位置にいるポケモンに火花のダメージは無い。
MOVE
MOVEは端にいるポケモンのみが使える行動であり、中央にいるポケモンが使うことはできない。わるあがきを使用することになるポケモンや、反動で動けなくなるわざ、溜め技、数ターン行動する技の効果で行動が固定されているポケモンなど、技の選択画面を飛ばされるポケモンはMOVEを選択できない。端にいるポケモンであれば、中央にポケモンがいなくてもMOVEを使用できる。
MOVEは選択したポケモンが優先度0で行動するのと同じタイミングで行われる(すばやさも参照)。MOVEを選択したときもせんせいのツメ・イバンのみは発動し、こうこうのしっぽ・まんぷくおこう・あとだしの効果も影響する。
MOVEを使用するとそのポケモンの行動は終わる。MOVEを選択できれば、状態異常や状態変化によってMOVEが失敗することはない。MOVEしたターンはねむり・こおり・こんらんの回復判定を行わない。MOVEはなまけのターンを消費しない。MOVEはこだわり系アイテムによる技の固定には影響しない。MOVEによりねこだまし・たたみがえしの成功権を失うことは無い。MOVEによりまもる系の技の成功率がリセットされることは無い。
技の対象にしたポケモンがMOVEによって位置が変わったとしても、技の対象とした位置は変わらない。技を使用する前に味方がMOVEしたことにより攻撃範囲から外れた場合、技は失敗する。味方を対象にしていたが、MOVEによって対象が自分に変わった技も失敗する(味方も自分も対象にできるつぼをつくを選択していた場合も同様に失敗する)。
MOVEは技ではなく、PPも消費しない。アンコール・スケッチなどの技がMOVE直後のポケモンに使われた場合、そのポケモンが最後にPPを消費した技が対象になる。まねっこがMOVE直後に使われた場合、その前にPPを消費して使われた技が選ばれる。
お互いの手持ちが残り1体で隣接していないとき、ターンの終了時に「リセットムーブ」が起こり、ポケモンが中央に移動する。やどりぎのタネ状態や、ねがいごと・いやしのねがい・みかづきのまいによる回復位置はリセットムーブでも動かない。いやしのねがい・みかづきのまいは、端にある回復位置に最後のポケモンを出した後にリセットムーブが行われる場合や、最後のポケモンを出した後にリセットムーブで中央の回復位置に移動した場合のどちらにおいてもポケモンがその位置に来た時点で回復効果が発動する。死に出しと同時にリセットムーブが行われる場合、場に出たときに発動する特性の発動判定後にリセットムーブがあるため、いかくやかわりものなどの特性は発動しない。
マンガにおけるトリプルバトル
ポケットモンスターSPECIALでは、ポケットモンスターSPECIAL 第10章の464話に初登場した。ポケモン協会で最近正式にルール化された、と触れられた。
各言語版での名称
言語 | 名前 | |
---|---|---|
日本語 | トリプルバトル | |
ドイツ語 | Dreierkampf | |
英語 | Triple Battle | |
スペイン語 | Combate Triple | |
フランス語 | Combat Trio | |
イタリア語 | Lotta in Triplo | |
韓国語 | 트리플배틀 (Triple Battle) | |
中国語(その他) | 大陸 | 三打对战 |
香港 | 三對三對戰 | |
台湾 | 三對三對戰 | |
デンマーク語 | Tripelkamp | |
フィンランド語 | Kolmoisottelu | |
ポーランド語 | Potrójna Bitwa | |
ポルトガル語 | Batalha Tripla | |
ロシア語 | Битва три на три (Bitva tri na tri) | |
スウェーデン語 | Trippelstrid | |
タイ語 | ทริปเปิลแบทเทิล (Triple Battle) | |
ベトナム語 | Trận đấu ba |