フリーザー/対戦
ポケモンWikiは対戦情報サイトではありません。フリーザーの詳しい対戦考察や育成論は、以下のようなサイトでも取り扱っています。 | |
ポケモン徹底攻略 | |
---|---|
ポケモン対戦考察まとめWiki | |
外部サイトの安全性・正確性・合法性等あらゆる点については、何ら保証しません。 |
このページは、フリーザーの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。
フリーザーの歴史
第一世代
タイプ一致でふぶきを使用できたうえに特殊の数値は125、種族値は現在に換算すると610と三鳥の中では一番低いが、能力自体は極めて高く、三鳥の中では一番耐久に優れていた。分割前なので特殊火力も実質ファイヤーに匹敵すると、最強のふぶき使いとして大会で活躍。たとえ相性が悪くても、3割で発動するこおりの追加効果で押し切れるほどで、97カップでも決勝進出者15人中6人が使用していた。サブもそらをとぶ、はかいこうせん、さらにかげぶんしんは当時の鬼性能ゆえ自身の耐久力もあいまって硬かった。技枠を埋めるためにれいとうビームをふぶきと同時採用する型が97カップでは珍しくなかった。特殊の数値が高かったためサンダースを相手にしても10まんボルト一発では落ちなかった。実際、ともに理想個体という前提では、サンダースを上回る特攻の種族値をしたレベル55サンダーのかみなりをレベル50フリーザーが確定2発とすることができるほどであった。ちなみに物理に対しても耐久はマタドガス以上。
97カップ優勝者の個体はふぶきだけでなくれいとうビームも採用されていた。ふぶきのPPが切れる長期戦になった時のための代用であり、命中率における優位点も採用理由と見られる。
ふぶきが弱体化したポケモンスタジアムではどくどくと混ぜても強かった。いわの4倍は痛いが、他の4倍弱点を持つカイリューやギャラドスと違ってマイナーなためそこまで警戒する必要がなく、弱点は実質でんきタイプのみで絶対に凍らないと需要が大きかった。
ただ、2017年の第一世代オフ会環境となると、攻撃技が事実上ふぶきしかなく、相手がこおり耐性のあるポケモンを受け出しすれば簡単に止まるという難点がすっかり周知となり、こおりタイプだけでなく物理アタッカーにも強いパルシェン、いわを持っていることでこおりに強くこおり弱点もサイクル戦の中でかげぶんしんを積む隙を得ればカバーできるサイドンなどが流行したこともあって環境下位に落ち込んだ。 攻撃技がふぶきワンウェポンだとそのPPが無くなればダメージソースはどくどくしかないため、どくタイプにも脆くなってしまう。 VC版環境ではものまねによりラプラスの10まんボルトやかみなりをコピーして無理やり有効打を作る型が成立した。技構成はほとんどの場合ふぶき、どくどく、かげぶんしんorそらをとぶ、ねむるというものにしかならず、自由度が低く型がバレバレなのもVC版環境における欠点と言えよう。
第二世代
特殊が特攻と特防に分化し、三鳥では唯一となる特攻の低下によって一気に火力が減少、ふぶきとこおり状態はともに弱体化で凍らない利点も価値が低下した。もともと弱点のでんきに加えてほのおの救済、新タイプのはがね、4倍のいわと相性による強弱がファイヤーと入れ替わってしまう。第一世代ではでんきにさえ気をつけていればよかったが、強化されたほのおのほか、いわもバンギラスとガラガラが台頭していたため4倍ダメージを受けやすくなり、いくら耐久向けのステータスとは言え、こおりの弱点の多さも加わって硬い印象は受けられなくなった。第一世代で優遇されすぎた反動か、攻撃面と防御面がいずれも弱体化したことにより一気に環境から失墜し、準伝説のポケモンではエンテイに並び不遇となってしまった。
ふぶきは当時リスクの少ないねむる+ねごとに限られ、通常のメインはほぼれいとうビームに尽きる。一応サブウエポンとして第一世代でバブルこうせんは覚えるが、かなり微妙なためめざめるパワーのでんきあたりが妥当。リフレクターでサポート、どくどくやすなあらしの後にふきとばしなど役割はそれぐらいしかなかった。
第三世代
こころのめとぜったいれいどのコンボが使えるようになったが、ぜったいれいどはレベル85で覚えるため、対戦では使えなかった。レベル100やオープンレベル(レベル85以上)の場合は使用可能だったが、基本的にバトル施設でNPC相手にしか使えない戦法だった。
特性はプレッシャーを、技はあまり獲得していないが、互換切りの関係で使えなくなったバブルこうせんの代わりになるみずのはどうと、XD技としてじんつうりき、いやしのすず、くろいきりがある。
この世代での対戦だと、いばるとみがわりを覚えた所謂いばみが型が考察された程度でやはりぜったいれいどが使えない点が痛かった。
第四世代
新たにはねやすめを手に入れたことにより耐久力が大幅に上昇し、こおりのつぶてによるきあいのタスキ対策も可能になった。こだわりスカーフを持たせてぜったいれいどをひたすら放つ型も見られるようになった。もちろんユキノオーによるふぶき必中化もフリーザーには追い風だったと言える。しかしみがわりの普及、ステルスロックの登場などによって、相対的には弱体化。プラチナにおけるサンダーのねっぷう獲得、ハッサムのバレットパンチ習得は痛い。使用率は特に低くもなかった。
第五世代
ヒヒダルマやウルガモスなどの強力なほのおポケモンの登場や、ナットレイ対策のほのおタイプの技の需要増加、さらにいわタイプの技の需要も増し、第四世代まで以上に弱点を突かれる機会が多くなった。こころのめとぜったいれいどのコンボも、がんじょうの仕様変更による使用率増加により、使いにくくなった。一方ぼうふうの獲得によってかくとうタイプを潰しやすくなったとも見られる。単体では立場が悪いが、この世代であめふらしを獲得したニョロトノにとんぼがえりで交代して相手にダメージを与えつつ、そのターンに繰り出されたフリーザーの弱点であるほのおタイプの技のダメージをニョロトノが実質4分の1で受ける構築が成立した。そこからさらにでんきタイプに対する一貫性がある2匹の相性補完および砂パ対策としてガマゲロゲをプラスする派生形も誕生した。雨下でのぼうふうの運用性もみずタイプが弱点のファイヤーより高いので、ニョロトノとの相性はファイヤーよりも良い。
第六世代
フリーズドライの獲得によって、みずタイプの特殊受けと出くわしても泥試合になる危険性が下がった。特殊技の威力低下は、特殊技を受けられるフリーザーにとっては一概に痛手とも言い切れない。とつげきチョッキも、相手もまた使うという意味ではフリーザーを強化したとも弱体化させたとも言いがたい。また、ゆきふらしが5ターンまでになるように弱体化したことに加え、猛威を振るうファイアローにも弱くその対策のいわもそのまま刺さってしまうことがフリーザーには悪影響と化した。
PGLレーティングバトル統計データからは、ORASリーグシングルバトルではフルアタック構成の場合ぜったいれいど、フリーズドライ、ぼうふう、こおりのつぶてという技構成が主流であったとうかがえる。耐久型ならぜったいれいど、フリーズドライ、はねやすめ、みがわりが主流。性格はアタッカーならひかえめが、耐久型ならおだやかがメインであった。持ち物はアタッカーならとつげきチョッキが、耐久型ならたべのこしが好まれた。
シングルバトルでもドリュウズ、グライオンとともに組んで一撃必殺技を中心に戦う構築がORASリーグシーズン11でレート2211(8位)を記録している。このパーティはとつげきチョッキドリュウズで特殊を受け、グライオンで物理を受け、フリーザーのみがわり+まもる+プレッシャーで相手の主力技のPPを枯らせるというコンセプトである[1]。
フリーザー (Pスクラップ)の配布により隠れ特性ゆきがくれが解禁。
第七世代
テッカグヤやカミツルギなど新規のはがねタイプの環境入りやメガシンカの素早さ仕様変更により強化されたメタグロスやルカリオの存在が厳しくのしかかるようになった。フェアリータイプの普及によりそのメタとなるはがねタイプが一層使用率を増していく中で、それがそのままフリーザーの攻撃面、耐久面にきつい負荷をかけてしまうことになった。
環境に蔓延するカバルドンへの対策としては、じしん無効、ふぶき+コオリZでの役割破壊と最高に見えるが、カバルドンはフリーザーとの対面ではまず引くうえに、フリーザー自身ステルスロックで4倍ダメージを受けてしまうため、この点ではまったく恵まれない。
USUMリーグシングルバトルでは、環境での動かし勝手が悪いのを承知で第六世代と同じような耐久型で使うケースが主流。相手の大技のPPが枯れるかみがわりが残るまでまもるとみがわりを繰り返し、息切れしたところでぜったいれいどを連打する型も、回復量仕様変更によってウイのみが実用化されたことから強化されたが、バレットパンチで上から叩かれると崩れるので相手を選ぶ。
第八世代
冠の雪原追加。
ガラルのすがたが登場。
もとのすがたはエアスラッシュを獲得。
バトルレギュレーションマークの実装によってそれまでレーティング形式のバトルにおいて配布限定であった隠れ特性の個体が普及。隠れ特性のゆきがくれ個体はダイアイスのあられとシナジーがある。プレッシャーと異なり発動による素早さ関係バレのリスクが無いのも大きい。
タイプ構成や技範囲は相変わらず不遇だが、浮いている一致フリーズドライ使いということから、起点作りラグラージを処理する役割程度は持てる。
ガラルのすがたは唯一の浮いているかちき持ちとしての個性がある。まけんきを持つガラルのすがたのサンダーと違い、いかくを受けた場合の差し引きは無く、そのまま2段階とくこうが上がる点で優秀。ひこうタイプなのでダブルバトルでは味方のオーロラベールサポーター型のキュウコンのこおりのつぶてでじゃくてんほけんを発動するのも良い。
当初は環境でメジャーなでんき、ゴーストに弱いこと、浮いているためダイサイコによるサイコフィールド展開の恩恵を受けないことから酷評が中心であったが、ダブルバトルでの取り回しの良さ、浮いているかちき持ちというオンリーワン性能から、評価が持ち直した。ただ、一致技の通りが悪いはがねが少なくないため、対策自体は容易。
シングルバトルでもじゃくてんほけん型としてつかわれ、アッキのみやたべのこしを持ったじこさいせいめいそう型も主流。
第九世代
通常のすがたの場合、こころのめが無くなったため、ぜったいれいどを必ず当てるコンボが出来なくなり、弱体化した。
一般的な育成論
第八世代のVer.1.2.0時点で未解禁であるため、第七世代における育成論を記す。
伝説の鳥ポケモンの1体であり、三鳥の中では耐久に秀でている。高い防御・特防を持つ。性格をひかえめやおだやかにして、特殊アタッカーや特殊耐久型に育成すると良いだろう。
通常特性はプレッシャーであり、PP削りに役立つ。隠し特性はゆきがくれであり、霰で自身への攻撃の命中率を下げることができる。ただし、汎用性が低く、命中率もそこまで下がらないため優先度は低い。
攻撃技の候補としては、れいとうビーム、フリーズドライ、ぜったいれいど、エアカッター/ぼうふう、めざめるパワー(ほのお)などが挙げられる。変化技の候補としては、リフレクター、ひかりのかべ、はねやすめ、どくどくなどが挙げられる。はがねタイプへの対応がしづらく、三鳥の中でも特に技のレパートリーが少ない。
ねむる+ねごと+ぜったいれいどのコンボも存在するが、がんじょうが多用されていることでこれらはやや扱いにくくなっている。スケッチを取得できるドーブルを除けば、フリーザーにかぎりこころのめ+ぜったいれいどのコンボが使用できる。ただ、実際に対人戦で使う場合みがわりやきあいのタスキの対策をし、なおかつ相手を最後の一匹に追い込む必要がある。