ラグラージ/対戦
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このページは、ラグラージの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。メガラグラージについても記述する。
ラグラージの歴史
第三世代
種族値の合計535は御三家の中でも最も高く(これは第九世代現在も抜かれていない)、複合タイプも極めて優秀。禁止伝説級が使用できたレギュレーションの大会ではカイオーガのあめふらしの恩恵にあずかることができ、環境的にも恵まれていた。素早さが低いことを活かしたのろいでの積み戦法、ミラーコートやがむしゃらによる奇襲も主流であった。ポケモンリーグ2005中学生以上の部では決勝進出者9人中1人が使用していた。
この世代はまだ火力インフレが起こる前であったためサブウエポンで高火力を出す必要が比較的薄く、ラグラージ自体弱点が少なく持久戦に向いているため、ノーマルタイプのサブウエポンとして威力はおんがえしより低いが追加効果の優秀なのしかかりが優先される場合があった。くさ4倍弱点すらもこの世代のくさウエポンの貧弱さを考えるとデメリットにはなりづらい。というのも汎用くさウエポンの最高威力がギガドレインの60止まりであるためである。ただし、この世代の対戦では多くのでんきポケモンがめざめるパワー(くさ)を採用しているため油断は禁物。というより、ラグラージが重いからこそめざめるパワー(くさ)が広く採用されていると言える。
世代展開期には「DQNラグ」と呼ばれる後攻でみがわりを貼ってカムラを発動させ、上からがむしゃらを撃つ戦法があった。
ただ、この世代ではみず技が全て特殊技であったため、物理一刀型としては成り立ちづらかった。
第四世代
だくりゅうが専用技の地位を失った。
リンドのみの登場によりくさタイプの4倍弱点をある程度克服。さらに、ステルスロックやあくびなど起点作りに使える技に恵まれた。ゴウカザルの猛攻を受け切るポケモンとして選択肢に上がることもあった。HGSSのタマゴ技としてあくびを獲得。
大会実績としてはポケモンリーグ中学生以上の部2007福岡地区準優勝の記録を持つ。同じく地方大会だと、WCS2009神奈川県予選1日目グループB優勝者のラグラージがクレセリアのしんぴのまもりといばるのコンボで有効活用されていた。WCS2009日本大会グループBのFINALステージ進出者8人中2人が使用し、うち1人は同ステージ準優勝の実績を残している。
第五世代
この世代ではくさタイプが大幅な強化を受けており、ラグラージにとっては逆風が強かった。火力インフレも進行していたため、アタッカー型よりはステルスロックとあくびを覚えさせた起点作り型の方が主流化していた。第四世代のバトレボで発祥したあくび+のろい型のトリパ仕様、いわゆる「トグラージ」も一応現役であった。
さらなる逆風としてよびみずの仕様変更が行われたことにより同タイプのトリトドンの株が上がったことが挙げられる。特にダブルバトルではよびみずの有無が評価を大きく左右し、ラグラージの姿を見かけることが減ることになる。
第六世代
タマゴ技の仕様変更によってカウンター、ミラーコート、のろいが同時遺伝できるようになった。ORASでメガシンカを獲得したことよってアタッカー型が復権。雨パでの採用もちらほら見られるようになった。とはいえ、キノガッサやジャローダなどの相性の悪いポケモンが多かったためシングルバトルでは採用率はそれほど伸びていない。カイロスとの相性補完2メガコンビ、通称「ラグカイロス」が開発されている。
ダブルバトルではORASリーグシーズン12で使用率28位になるなど躍進している。すいすい持ちの中では恵まれた耐久力や耐性を備えており、特にけしんボルトロスのでんじはを受けないのが大きかった。PGL統計によるとダブルバトルで主流の技構成はたきのぼり、じしん、れいとうパンチ、まもる。
第七世代
あめふらしペリッパーを新しい雨パの相方として手に入れ、相性補完も優れたこの2匹のコンビ、通称「ペリラグ」がダブルバトルの雨パで主流化した。さらにメガシンカの仕様変更で場に出したターンからすいすいの素早さで動けるようになったことも大きい。まばらではあるが第六世代よりも使用率ベスト30入りする機会は確実に増えている。
シングルバトルではエース型ラグラージの攻撃技がれいじゅうランドロスやカプ・レヒレへの交代で対処されやすいため、交代読みを交えないと痛い目に遭うようになった。一方、メガメタグロスの環境入りにより新たな役割対象を得ている。他にも、メガシンカの素早さ仕様変更によってまもるが不要になったため、後出しされた自分に不利な相手に備えることができるみがわりが取って代わった。ミミッキュを不用意に倒してエースを死に出しさせることがないようにするために、れいとうパンチではなくミミッキュを削りづらいれいとうビームを採用する型もある。がんせきふうじ型もORASリーグと異なり主流の1つであり、主にりゅうのまいを持つメガボーマンダなど素早さを操作できるポケモンへの対処としてがんせきふうじが導入される。
メガシンカしない起点型の場合はずぶとい型がメインで、この場合技構成はステルスロック、あくび、ほえる、ねっとうが主流。物理耐久がカバルドンに劣り、イアのみなどの混乱木の実を食べる前にひんしになる恐れがあるため、持ち物は混乱木の実ではなくオボンのみが好まれる。USUMリーグシングルバトルシーズン15においては、メガシンカ型ラグラージを使った通常の「ペリラグ」ではなく、オボンのみラグラージで物理を受け、とつげきチョッキペリッパーで特殊を受ける「雨偽装ペリラグ」で最終レート2044(89位)を記録した事例が報告された[1]。
USUMで教え技として獲得したじだんだは、ダブルバトルでは味方のニョロトノを巻き込まない点が評価された。メガラグラージが素で打てばトリトドンやカプ・レヒレを40%程度削ることができ、次にてだすけで強化して60%程度のダメージを与えることでオボンのみやウイのみなどを発動させないように処理ができる。WCS2018環境ではジュニアカテゴリで雨パの人気があり、JCS2018(ライブ大会)優勝パーティの一匹に輝いている。
第八世代
冠の雪原で追加。
DDラリアット、10まんばりき、アクアブレイク、ボディプレス、すなじごく、クイックターンを獲得。再習得した技はゆきなだれ、うずしおであり、再びレーティング形式の対戦で使えるようになった。代わりに起点作り型に使われていたほえるを没収されている。
この世代ではクイックターン、ステルスロック、あくびの採用がほぼ確定であり、せいぜいじしん/まもるの枠をれいとうパンチかれいとうビーム、もしくはアクアブレイクに変える程度の自由度しかない。まもるはあくびによるねむりを安全に発動させるために使われ、ほえるを失ったことから入れるための枠が空きやすくなった。起点作り型のレジエレキ、ランドロスの自爆技を封じることができるしめりけ型もこの世代ではメジャーであり、後攻クイックターンを実現しやすくなるのんき最遅型も多い。
苦手なのはカプ・レヒレ。ミストメイカーであくびを封じられる上に、じしんがなければ原則打点を持てない。こだわりスカーフ+トリックで技をステルスロック固定にされるのは不利な展開の1つ。いちおうとつげきチョッキを持たせてミラーコートを放てば有利・不利の差をある程度覆すことが可能だが、ダイマックスを切られるとミラーコートで仕留めきれないことも。
ダイマックスとの相性も決して悪いとは言えない。ダイアースで特防を底上げできるため、特殊耐久に厚くしたとつげきチョッキ型も一定数存在する。また、くさむすびもダイマックス中は無効である。耐久無振りの中耐久種族値のポケモンであればいのちのたまを持たせることで自慢の攻撃から繰り出されるダイマックスわざで確定1発にすることができるため(不一致抜群あたりから期待できる)、いのちのたま型もたまに存在する。
サンダーを相方にした「ラグサンダー」はシーズン13から増えた。「ラグサンダー」は相性補完も悪くなく状況に応じてそれぞれがサイクル技を放っているだけでダメージを稼ぎながら有利対面を作れるが、ラプラスのフリーズドライが一貫するという欠点はある。
シーズン18にはラグラージでエースのドラパルトをサポートする「ラグドラパ」が最終1位と最終8位に残った。前者はスイーパーにこだわりスカーフカプ・テテフといのちのたまゴリランダーを採用し、後者はこだわりスカーフサンダーとこだわりハチマキれんげきウーラオスを据えた[2][3]。
この世代の環境にはくさの代表的スイーパーであるゴリランダーが存在するにもかかわらず環境に定着したあたり、ラグラージの汎用性のほどが分かる。
一般的な育成論
みず・じめん複合タイプという優秀な耐性を持ち、同タイプの中で最も合計種族値が高い。素早さ以外の種族値がバランス良く高く、アタッカーとしても耐久型としても活躍が見込める。さらにステルスロック・あくび・クイックターンを覚えることから起点作りも可能。
特性は通常特性のげきりゅうと隠れ特性のしめりけの選択。アタッカーならげきりゅう、それ以外ならしめりけが優先されるか。
物理技はタイプ一致にクイックターン/アクアブレイク/たきのぼり、じしん/10まんばりきがある。その他のタイプのわざにれいとうパンチ、いわなだれがある。
特殊技はタイプ一致のハイドロポンプ/なみのり、だいちのちからのほか、れいとうビームなどが候補。
変化技は起点作りのステルスロック、あくび、まもるのほか、ダブルバトル用のワイドガードなどがある。