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ヌメルゴン/対戦

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このページは、ヌメルゴンの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

ヌメルゴンの歴史

第六世代

ラティアスを上回る特殊耐久、ぬめぬめによる物理アタッカーへの牽制力などから、ポケモンバンク解禁前のXYリーグシングルバトルシーズン1では使用率12位を記録。だが、りゅうのまいで素早さを上げるメガリザードンXカイリューの場合は十分積めばぬめぬめをケアできるため、この点が浮き彫りになったことでシーズン2以降はぬめぬめ型の勢いが衰えた。以降は使用率30位以内と行かないまでもそこそこ使われた。

PGLレーティングバトル統計データを見るに、XYリーグシングルバトルではだいもんじorかえんほうしゃりゅうせいぐんorりゅうのはどうヘドロばくだんorヘドロウェーブ10まんボルトorれいとうビームというフルアタック構成で使われていたことがうかがえる。居座りプランを用意しつつ瞬間火力も確保できるようにドラゴン火力としてりゅうせいぐんとりゅうのはどうを両方採用するケースも珍しくなかった。性格ひかえめがメインで、持ち物はとつげきチョッキこだわりメガネが好まれた。

ただ、ORASリーグシングルバトルでは最高クラスの物理火力を持つメガバシャーモの一般解禁、メガボーマンダの登場など、物理アタッカーを受け切れない面が目立って使用率30位以内からはより遠ざかった。一方、メガヤドランという受けループ構築の相棒を手に入れるなど、得るものもあった。大きな構成はXYリーグシングルバトルと変わっていないが、ねむる型がシーズン10とシーズン14に比較的流行していた。回復手段がねむるたべのこし程度しかないのは耐久型としてやや弱いが、上手く受け回しを行えばなけなしの回復力で勝ち切れたということからもヌメルゴンの特殊耐久が窺えよう。ORASリーグシングルバトルではヤドラン物理を受けてヌメルゴンで特殊を受けてメガクチートをフィニッシャーにして攻め切る「ヤドヌメルクチート」がヌメルゴン入りの構築の主流であった。

トリプルバトルでは単純に特殊技の範囲、全体攻撃に恵まれた高種族値のドラゴンとして需要があり、XYリーグでは17シーズン中4シーズンで使用率ベスト30入ランクイン。

因みにXYの新規のポケモンのみが出場できるレギュレーションで行われたXYリーグシーズン1スペシャルバトルでは使用率6位を記録している。

第七世代

カプミミッキュなどフェアリータイプの普及によって弱体化。さらにUSUMリーグではメガボーマンダが耐久型に転身したことから、「ドラゴンタイプの耐久型」というヌメルゴンの立場が揺らいだ。タイプでは差別化できるが、汎用性ではボーマンダの方がずっと上を行くのが痛い。この世代になってTODの事実上の廃止によって決定力の薄い耐久型の地位が下がり、ブレイジングソウルビートを獲得したジャラランガに立場を逆転された。比較的活躍していた舞台であったトリプルバトルの廃止も向かい風。

USUMリーグシングルバトルではメガボーマンダやランドロスを攻めるためのれいとうビームが搭載率を伸ばしている。トリパ向けのれいせいなまいきの個体も性格の割合としては比較的上位であり、最遅すら稀ではない。シーズン14に最終レート2015を記録したパーティには、特性がぬめぬめで技にフェイントを採用したドラゴンZアタッカー型が確認された。

JCS2018ライブ大会にはヌメルゴンが使用されたことが確認される。

第八世代

アシッドボムハイドロポンプウェザーボールを獲得。アシッドボムで交代を誘って上手く交代読みでの攻撃を行えば広い技範囲を活かすことができる。

環境が物理寄りになったため、立場はある意味で第七世代より悪くなった。こだわりスカーフ最速型が最速ドラパルトを抜けるため奇襲ができないことも無いが、それは他のポケモンでもできることである。また、アシッドボムへの依存度が高まったことから、トゲキッスなどのどく弱点のダイマックスアタッカーに対してはじゃくてんほけんの発動リスクと隣り合わせとなった。

ぬめぬめは非直接攻撃である通常のダイマックスわざには反応しない。ダイストリームで自発的にうるおいボディを発動できる点に関しても、特殊型でありおにびによる機能停止があまりない上に多くのポケモンがこの世代にどくどくを没収されたことから恩恵が薄い。

一方ダブルバトルではとつげきチョッキ型がリザードンジュラルドンを受け切れることが判明し、ナットレイかえんほうしゃで処理できる。そのようなことからパーティの補完枠として考慮されることがある。シーズン6あたりにはそうしょくでフシギバナねむりごなに強気に出ることができる上にコータスふんかも半減できることから、トリパのアタッカーとしての需要がそこそこ高まった。素早さの種族値80というのは無振りならトリックルームで下から動くこともおいかぜで上から動くこともできるラインである。

ランクバトルシリーズ2シーズン3ダブルバトルにおいて、アタッカー型のヌメルゴンをオーロンゲの両壁、ウインディおにびバークアウトでサポートする「ヌメルロンゲウインディ」が周知された。この構築に限らずシーズン3ではヌメルゴンが海外で流行している。

シングルバトルではというとシーズン7にゴリランダーグラスメイカーグラススライダーを獲得してからそうしょくで対策できることに注目されて需要が高まり、同シーズン最終100位構築にも散見された。ただ、ドラパルトに上から抜群を取られやすい、そもそも特殊耐久特化型の場合ゴリランダーの火力ならサブで十分削れる、などの要因からそれほど活躍しなかった。

「上位禁止縛り」で行われたシリーズ6環境で数を伸ばした。というのも、環境でよく使われたほのお高火力ポケモン全般やフォルムチェンジロトム全般、ドヒドイデモロバレルなどの特殊低火力全般に役割が持てて有利が多いためであり、使用率ベスト30にランクインしたポケモンのうち3分の1近くが有利対面であった。そうしたことからシーズン11では使用率27位を記録。

一般的な育成論

第六世代で登場した600族であり、ドラゴン単一タイプのポケモンである。これにより、600族最終進化型では初の単タイプポケモンとなった。他の600族ポケモンと比較すると、特防が非常に高く、クレセリア等に匹敵する種族値を持つ。

他には、攻撃特攻がどちらも100以上あり、物理、特殊、両刀のいずれでも活躍させることができる。ただし、普通に使用しただけではガブリアスサザンドラボーマンダの劣化になりがちなので、特長である高い特殊耐久を活かし、耐久寄りに努力値を振ることが多い。それでも、特殊アタッカーの多くが特殊耐久の方に優れることを考えて、他との劣化を承知で攻撃素早さをベースに努力値を振った、いわゆるAS物理アタッカーに仕上げるケースもある。

通常特性はそうしょくうるおいボディである。そうしょくはキノコのほうしやどりぎのタネを無効化でき、物理アタッカーであれば攻撃アップの追加効果も活かすことができる。第九世代で登場したテラスタルは単タイプのヌメルゴンと特に相性が良く、特にみずになることでみず技が強化されるのはもちろん、でんきが弱点になる以外元の耐性はそのままに、逆に本来の弱点が全てなくなりこおりに至っては耐性を持つ(但し、フリーズドライだけは弱点のまま)ようになるため、そうしょくも相まって一気に役割破壊を受けにくくなるのが大きい。うるおいボディは耐久型と相性が良く、あまごいを使用して自力で雨を降らせることができるため、状態異常で止まりにくく、ねむるとのコンボも強力である。隠れ特性はぬめぬめであり、直接攻撃した相手の素早さを減少させる効果を持つため、高速物理アタッカーの動きを牽制しやすい。しかし、直接攻撃されないと発動できず、自身の防御の種族値は高くないため、多少の耐久調整を行わないと一撃で落とされることもある。

一般的にはロトムなどに後出しし、おにびによる火傷状態で機能停止しない特殊型が主流である。特殊型として育成する場合のメインウェポンはりゅうせいぐんりゅうのはどうが中心。サブはだくりゅうきあいだまヘドロウェーブだいもんじ10まんボルトなどとかなり豊富にある。ただし積み技がないので持ち物のこだわりメガネなどを利用して強化していきたい。

一方で物理型のメインウェポンはげきりんドラゴンテールくらいしかないが、それでも前者は威力は高めなので物理型で育成するうえではかならず採用する技になる。サブはアクアテールパワーウィップいわなだれじしんアイアンテールほのおのパンチかみなりパンチばかぢからが候補に挙がる。物理型はそうしょくの攻撃アップを有効活用できるのが特殊型への優位点だろう。くさタイプのわざを読んで出せば攻撃が上がったうえで無償降臨させられる。もともと特殊型のイメージが強いうえ、物理型と特殊型では攻撃範囲も変わるので奇襲もしやすい。

耐久型の補助技としては、特性うるおいボディを活かせるあまごいや、ねむる、遺伝技のカウンターのろいとけるも候補に挙がる。特に遺伝技に関しては防御が低めのヌメルゴンにとってはどちらもありがたい技といえよう。

持ち物はたつじんのおびや前述のこだわりメガネ、こだわりハチマキのほかに耐久を活かせるたべのこしとつげきチョッキでもよい。いのちのたまは耐久力が削がれるためやや使いづらい。