アシレーヌ/対戦
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アシレーヌの歴史
第七世代
蓋を開ければマリルリとは明確に特殊アタッカーであることで差別化可能であることが判明し、特殊耐久指数や素早さもマリルリより明確に上回っているためみず、フェアリーのアタッカーとしてマリルリと需要を概ね二分するに至った。SMリーグシングルバトルで使用率3位に度々入るようになったバシャーモへの対策としても優秀で、わだつみのシンフォニア+アクアジェットにより無用にまもるを打ったメガバシャーモを落とすことができ、いじっぱり型の個体のかみなりパンチも耐久に振れば確定2発に抑えることができるため突っ張って来ても安心であった。SMリーグではUSUMが発売されたシーズン7までの間、シーズン3からシーズン6までの間使用率ベスト30にランクインし、その間の最高位はシーズン4の20位。
PGLレーティングバトル統計データを見ると、SMリーグシングルバトルではムーンフォース、うたかたのアリア、アクアジェット、めざめるパワーorほろびのうたorアンコールという技構成が主流であったとうかがえ、性格はひかえめが、持ち物はアシレーヌZが一番手であった。二番手にはきあいのタスキを持たせて性格をおっとりにした対面構築のアシレーヌが存在していた。
SM期には攻撃無補正のメガボーマンダのスカイスキン込みのすてみタックルを確定で耐える調整となっている防御に厚く振った型が多く使用されていた。
単体でも十分強かったが、ボーマンダとマンムーと組み合わせて優れた相性補完でサイクルを回し、ボーマンダで攻め切る「マンマンアシレ」が成立しており、アシレーヌ入りのパーティとしては主流となった。USUMリーグ初期に、クチートを物理アタッカーに、アシレーヌを特殊アタッカーに据え、フェアリー技の等倍範囲を活かしつつクレセリアのみかづきのまいとトリックルームでその2匹をサポートする「クレセクチアシレ」が流行した。
ただ、USUMの発売によって火力に優れた準伝説が再録され、それが普及した影響で耐久の高いカプ・レヒレが優先されるケースが多くなり、シングルバトル使用率ベスト30とは縁が無くなった。また、隠れ特性うるおいボイスもシングルバトルでは使いどころがほとんどないことから「実質隠れ特性無し」という誹りを受けた。実際は味方のちょすい持ちがうるおいボイス込みのほろびのうたを無効化するというダブルバトルにおける利点があるが、うるおいボイス解禁後のUSUMリーグダブルバトル環境には進出していない。
JCS2018(全国ダブル)マスターカテゴリライブ大会では出場者中1人が使用。ベスト8にアシレーヌ入りのパーティを使用したプレイヤーがランクインしていた。
第八世代
2020年2月12日に配信されたPokémon HOMEにより、解禁された。
技はうずしお、めいそう、アシストパワーを獲得。シナジーのあるアイテムとしては音技と組み合わせることができるのどスプレー、うたうと組み合わせることができるからぶりほけんなどを獲得している。
シリーズ3シーズン4でキョダイラプラスが解禁されると同時にランクバトルに参戦。みずこおり半減で有効打のエナジーボールを覚えることからラプラス対策として一定数使われた。特にとつげきチョッキ型の場合ダイマックス状態での打ち合いに強く、トゲキッスが相手の場合はみずが等倍なのでじゃくてんほけんが発動しない範囲内で通りが良い。エナジーボールも環境にそこそこ多いトリトドン、ガマゲロゲの4倍弱点を突くのに有用。
この世代ではダイマックスが存在していることから対面構築の地位が高く、シリーズ3シーズン5ではきあいのタスキおっとりアシレーヌといのちのたまミミッキュの等倍範囲を活かした「ミミアシレ」が流行。
この世代の基本の型としてたべのこしかオボンのみを持たせてめいそうを積む型が存在し、前世代よりも火力アイテム型は目立たなくなった。鈍足ポケモンを起点にみがわりを放ってめいそうを積む最速型もこの世代では珍しくない。一方、前世代と異なりアシレーヌZを失っていることからうたかたのアリア型が減少しており、ねっとうを代わりに搭載する型が目立つようになった。
シーズン7にリベロエースバーンが解禁されると、じゃくてんほけんアシレーヌにトリックルーム型ミミッキュ、トリパエース仕様のドサイドンによる「ミミアシレドサイ」トリオが、リベロエースバーン入りパーティに対して勝ち筋の明確な基本選出として注目された。ただし、こだわりハチマキいじっぱり型のダストシュートはHP252防御4振り程度だとダイマックス状態でも確定1発となってしまう。ミミッキュ、アシレーヌ、エースバーンと単に技範囲が広いポケモンを集めた「ミミアシレエスバ」も流行し始めた。
シーズン7最終5位構築にはリフレクターとまもるでクッションとしての役割に特化したたべのこし型がエントリーされていた[1]。
ダブルバトルではというと、シーズン4の解禁当初の時点でトリパのアタッカーとしてドサイドンとコータスが最もメジャーであったため、それに強く且つ通りの良いアタッカーとして注目され、アシレーヌ軸のトリパが模索されていく。環境でみず対策によく使われていたウォッシュロトムに対しダイソウゲンで撃ち合えるのも強み。
流行はミロカロスとみず枠の頂点を争う立場にまで至り、ダブルバトルシーズン6になると隆盛を極め一時期使用率1桁台にまで躍り出るようになった。この頃になると露骨な対策であるフシギバナへの打点となるれいとうビームやふぶきを持った個体が増えた。
第七世代で主流だったうるおいボイスハイパーボイス型はダイマックス時にハイパーボイスがダイストリームにならずダイアタックになる問題点があったので、ハイドロカノンを採用した個体も多い。
単体でも強いが、この世代のダブルバトルにはセキタンザンのじょうききかんを自身のアクアジェットで発動する「セキタンアシレ」が一定数存在する。
鎧の孤島期にはたべのこし耐久型とシナジーのあるずぶといが性格の2番手となった。
シリーズ6ではギャラドスやミミッキュがレギュレーション外であるため、みず枠、フェアリー枠として需要が爆発的に拡大。シーズン10では使用率2位を記録。シーズン10最終2位構築にはこらえるきあいのタスキ対面型がエントリーされていた[2]。最終4位構築にはドヒドイデに刺すためと思われるサイコキネシスを搭載した型がエントリーされていた[3]。シーズン11最終2位構築にはイバンのみこらえる型がエントリーされていた[4]。
シリーズ8の竜王戦ルールではめいそうを積む暇が無くなり、シーズン15にはとつげきチョッキ型が約7割となり、めいそう型がほとんど見られなくなった。また、なまいきが性格の割合の2位となったが、これは最遅にして後攻クイックターンをより確実に狙えるようにするためと見られる。
こだわりハチマキを持ったいじっぱりれんげきウーラオスのすいりゅうれんだやウオノラゴンの先制判定込みのエラがみは生半可な調整であれば確定2発となってしまうため、タイプ相性上有利に見えるそれらのポケモンは実は不利。もしそれらを相手にするなら同複合タイプのカプ・レヒレが適任である。
一般的な育成論
マリルリ、カプ・レヒレと同じみず、フェアリーの複合タイプであり、弱点が少ない。高い特攻、特防を持つが、防御、素早さが低い。特殊アタッカーが向いている。
防御に多めに努力値を振らなければ速攻物理アタッカーには何もせずにやられることもあるため過信は禁物である。
通常特性のげきりゅうは、みず攻撃の威力を上昇させることができるが、アシレーヌの耐久と素早さでは能動的に発動するのは難しい。強いて言えば、アクアジェットで相手にとどめを刺そうと思った時にHPがげきりゅう発動圏内なら助かる、と言った程度か。それでも、げきりゅうの発動を軸にした、きあいのタスキを持たせたおっとり型のアシーレヌが環境に少数存在している。
専用技のうたかたのアリアは、相手のやけど状態が治ってしまい、ダブルバトルではなみのりと同様味方も巻き込む全体攻撃であるというデメリットに目が行きがちだが、音の技であるため、みがわりを貫通することができる点はなみのりより優秀。アシレーヌZを発動させることでわだつみのシンフォニアに変わり、タイプ一致も含め最大威力292の強烈な一撃を叩き込める。
攻撃技の候補としては、うたかたのアリア/ハイドロポンプ、ムーンフォース、れいとうビーム、エナジーボール、サイコキネシス、めざめるパワー(ほのおまたはじめん)など。先制技のアクアジェットも欲しい。サイコキネシス、れいとうビームはアーゴヨンへの有効打となるが、れいとうビームに関してはそちらで抜群を取れるポケモンの多くが一致メインウエポンでも抜群を取れるので、優先順位は低め。変化技の候補としては、あまえる、つぶらなひとみ、ドわすれ、アンコール、ほろびのうた等が挙げられる。歌を歌うイメージのポケモンであることから、覚える技に音技が多い(うたかたのアリア、チャームボイス、ハイパーボイス、なきごえ、うたう、りんしょう、エコーボイス、ほろびのうた、いびきの10種を覚える)。みがわりを多用する相手には有効だが、ぼうおんを持つ相手には注意が必要である。
隠れ特性はうるおいボイス。前述の音に関する技がすべてみずタイプの技になる。ハイパーボイスの場合、うたかたのアリアのようにやけどを治してしまうデメリットがなくなり、またダブルバトルでは味方を攻撃せず相手全体を攻撃できる。チャームボイスがあればみずタイプの必中技になる(フェアリータイプの技でなくなる点に注意)。ただしフェアリースキンなどのスキン系と違い威力が上昇するわけではないので注意が必要。ダブルバトルでは味方側によびみずやちょすい、かんそうはだのポケモンがいるときにほろびのうたを使用し、無効化して特性の効果を発動させるコンボもできる。