ポケモンチェンジ
ポケモンチェンジとは、ポケモンバトルで控えのポケモンと交代すること。普通は「交換」、「交代」、「入れ替え」と呼ぶ。
概要
交代の仕方にはいくつかパターンがある。以下は全てに共通する点。
- 1ターンを費やして行い、交代して出されたポケモンは次のターンまで行動できない(ひんしで交代した場合を除く)。
- 特性がしぜんかいふくのポケモンはこの行動でひんしを除く状態異常が治る。
- 特性がさいせいりょくのポケモンはこの行動で最大HPの1/3を回復する。
- 交代が完了すると、こちらに仕掛けられた設置技が発動する。
- バトルアリーナではひんしになった場合を除いてポケモンが入れ替わることはない。
- ひんし状態の控えポケモン・タマゴに交代することはできない(バトルに出せない)。
- この行動が完了すると、交代した控えポケモンが「場(戦闘)に出た」扱いになり、ダウンロードなどの場に出たときに発動する特性が発動する。
- レーティングバトルなどではポケモンの選択に制限時間を消費する。
通常のポケモンチェンジ
バトル中に「ポケモン」の項目を選んで控えポケモンと直接入れ替える場合。
- 複数のポケモンが交代を選択した場合は技同様にすばやさが高い順に行う。
- トリックルーム下ではすばやさが遅い順に行う。
- この行動が完了した時点でランク補正、技などによって変わったタイプ・特性・技、状態変化は元に戻る。
- おいうちで選んだ対象がこの行動を行ったとき、交代する前に攻撃する。その場合威力が2倍になる。
- 以下の状況で交代はできない。この場合、交代先のポケモンを選ぶときに「○○はにげられない!」といったメッセージが表示される。
- 自分がフリーフォールにより連れ去られているときは交代できない。この場合、交代のボタンを押した瞬間に「○○は自由にならない!」といったメッセージが表示される。
- 交代できる控えポケモンがいないとこの行動は選べない。
- 以下のターンでは行動選択場面はスキップされ、交代を選ぶことはできない。
- 反動で動けなくなる技の使用により動けないターン。
- 溜め技の2ターン目。
- 数ターン行動する技の使用中。
わざによるポケモンチェンジ
一部の技の効果によるもので、それぞれ通常のポケモンチェンジとは性質が違う。断りがない限り特性、状態変化による交代を封じる効果は影響しない。
- テレポート(優先度-6) (ピカブイ以降)
- 技が成功すると直後に交代する。
- 交代できる控えポケモンがいないと失敗する。
- テレポートで交代するのはトレーナーのポケモンのみで、野生ポケモンがテレポートを使うと戦闘が終了する。
道具によるポケモンチェンジ
一部のどうぐを消費して行われる。
とくせいによるポケモンチェンジ
特定の条件を満たしたときに行われる。
ひんしによるポケモンチェンジ
ひんしになったとき、交代できる控えのポケモンがいればターンの最後(第三世代まではひんしになった直後)に交代できる。いなければその時点でバトルに敗れ、相手も同じ状況の場合は世代や相打ちにした手段により勝敗が決まる。
ポケモンチェンジ後の並び順
(以下、第九世代で確認)
- チェンジ後の手持ちの並び順は、出したポケモンと戻したポケモンの位置が置き換わった並びになる(ポケモンの並びはイリュージョンに影響がある)
- 「死に出し」の場合も同じく、出した位置にいたポケモンと戻したポケモンの位置が置き換わった並びになる(ひんしのポケモンの並びはさいきのいのりの処理に影響がある)
- ひんしのポケモンは後ろに詰めたりせず、元気なポケモンの間に挟まることもある
- 並び順は戦闘後に元に戻る
対戦
交代は基本的にタイプ相性で有利なポケモンで技を受けるため、相手の弱点を付けるポケモンを場に出すために行われる。相手の技を交代で受け、相手のポケモンに対して有利なポケモンに入れ替え、相手もまたそのポケモンに対するポケモンに入れ替え、と相性による受けが回る状態をサイクルと呼ぶ。サイクル戦の発祥はニンテンドウカップ'98期のマリスタ環境までさかのぼる。
交代という戦術は特にシングルバトルにおいて重要である。というのも、対面のポケモン1体を受ければ良く、交代によって相性の悪い相手に対処できるためである。とはいえ、ステルスロック、ねばねばネットなどの交代すると不利になるように仕向ける技もあるため、交代しなくてもある程度回るパーティを作ることが重要。
初心者が陥りがちなのが交代一点読みで技を選択することである。一見交代が明白に思える対面でも捨てなどの可能性もあるため、場と控えの両方に通る技を選択するのが正しい。
上手く交代するには、対戦から得られる情報から相手の型を把握して毎ターン存在する択をある程度理解することが大切。どの択が一番勝率を上げることができるか、その択はすぐ選ぶ必要があるかどうかも考えなければならない。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにおけるポケモンチェンジ
大乱闘スマッシュブラザーズX・ 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALに登場。ポケモントレーナーのゼニガメ・フシギソウ・リザードンの下必殺ワザとして登場。「ゼニガメ → フシギソウ → リザードン」の順に交代する。蓄積ダメージは引き継ぐ。大乱闘スマッシュブラザーズXでは適度にこれを行わずに同じポケモンで戦わせ続けるとスタミナ不足(待機ポーズで疲れている様子をとるようになったら直前の合図)で攻撃力が減少する。
備考
- 本編の「せってい」で試合ルールを「いれかえ」にすると、トレーナーとのシングルバトル(通信対戦、バトルタワー、バトルフロンティアなどを除く)で相手ポケモンを倒したときに毎回ポケモンチェンジが行える(ターンはかからない)。その際相手が次に出すポケモンも判明する。
- ひんしによるポケモンチェンジの場合、仲間呼びのタイミングはその後である。