トリトドン/対戦
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トリトドンの歴史
第四世代
高速回復技のじこさいせい、奇襲技のじわれ、マシン技として覚えたなみのり、れいとうビームなど技面では当初から十分恵まれており、登場しながらにして防御と素早さの種族値を除けばナマズンの強化版であった。防御と攻撃ではヌオーに勝り、アンコールを覚えない点を除けばヌオーの強化版でもあった。ただ、当時はよびみずの効果が非常に貧弱であったため、特性はねんちゃく一択であったが、どろぼうやはたきおとすが仕様変更による強化を受ける前であったことから腐る場面が殆どであった。一方で、同世代に登場したリンドのみによりくさタイプの4倍弱点をある程度ケアできた。使用感としてはヌオーの粘り強さと、ラグラージの攻撃性能、奇襲性を足して2で割ったようなものであった。この世代ではたくわえるとじこさいせいを軸にした耐久型が好まれ、攻撃手段は強引な突破に使えるじわれや試行回数を増やしてこおり状態も狙えるれいとうビームが候補技として比較的高い評価を得ていた。プラチナで教え技としてだいちのちからを獲得し、ほぼ現在形のが完成した。ただ、HGSSで自身が覚えていたあくびをラグラージがタマゴ技として習得したため、差別化点が減った。同時にナマズンもタマゴ技としてりゅうのまいを習得し、ナマズンのほぼ上位互換というアドバンテージは失われた。
第五世代
ねっとう、クリアスモッグを獲得。どちらも耐久戦法とは相性が良く、これは強化と言える。特にオノノクスやカイリューのりゅうのまいをクリアスモッグの連打によって無効化することができたのは大きい。しかし何と言ってもよびみずが仕様変更によって強化されたのが大きく、これが後まで通用する強さの根源となった。
主戦場となったダブルバトルでは雨パや砂パに強いポケモンとしての個性が活き、霰パにおいては天候を奪取された際の保険としての意味合いを持っていた。主流となったウォッシュロトムの一致メインウエポン両方を無効化できたのも大きい。
ただ、この世代ではくさタイプの技の威力見直しなどくさタイプの強化がなされていたため、その点では若干向い風であったか。隠れ特性すなのちからは、特に砂パとのシナジーを持たないトリトドンにとっては戦術的な価値が乏しい。
BW期の全国大会予選であるジャパンカップ2012オンライン大会(ダブルバトル)では使用率15位タイを記録(同率にキングドラ)[1]。
シングルバトルでも一定数使われたが、こちらからの有効打に欠きがちなウォッシュロトムがあまりに多かったため、BW期にはどくどく型やストーンエッジ型も珍しくなかった。
第六世代
まとわりつくととけるを習得。タマゴ技の仕様変更によって♂と♀の両方から遺伝可能になり、これにより両立できる技が増えた。はたきおとすの仕様が変わったことで使用率が増え、一見ねんちゃくが相対強化されたように思えるが、威力補正が増加したはたきおとすで殴られ続けることになるため、一長一短である。メガシンカの登場によって火力インフレが加速。元々複合タイプの都合上多くの技を等倍で受けることが前提になっていたトリトドンにとって、等倍で受け切れない場面の増加は痛手であった。ORASでラグラージがメガシンカを獲得したことによって、基礎スペックの高いあちらに立場を譲りがちになった.ダブルバトルやトリプルバトルですらも、なみのりでよびみずを発動することよりねっとうでやけどの追加効果を期待する方がより合理的であるため、その点でもトリトドンの需要は下がり、通常環境でXYリーグシーズン2ダブルバトルで使用率30位を記録する以外は特に使用率ベスト30に入選するということはなかった。活躍と言えば、シーズン7からシーズン9のレーティングバトルダブルバトルにおいて、最終使用率12位以内のポケモンと、シーズン10のダブルバトルにおいて、暫定使用率12位以内のポケモンを、全て使用禁止とした、シーズン11のスペシャルバトル(ダブルバトル)でXYリーグ20位、ORASリーグ14位を記録した程度。
PGLレーティングバトル統計データを見ると、XYリーグではじこさいせい、ねっとう、れいとうビーム、どくどくが採用技上位に上がっていることが分かり、ねっとうやれいとうビームで攻め、攻め手に困ったらどくどくで突破するというみずタイプのオーソドックスな戦術が行われていたとうかがえる。ORASの発売以降教え技が普及すると、だいちのちからをメインウエポンとして取り戻した。奇襲技としてはじわれがそこそこ使われた。性格は比較的低めの防御を補完するずぶといが最もメインとなり、次いで火力を出すためのおだやかが需要を伸ばした。
バトルルールを問わずマリルリのはらだいこにクリアスモッグを合わせるとそこそこの削りが入る上にはらだいこを無効化できるので強力であった。言い換えると、それをされると困るので上級者はまずトリトドンの前ではらだいこを選択しなかった。
第七世代
Zワザの登場によって耐久アタッカーとしての立場が若干悪くなった。特に、ソーラービームに即効性と火力の増強をもたらすクサZの存在が厄介で、あめふらしペリッパーとのシナジーをトリトドンが持たないこともあって、トリトドンの立場は第六世代と比べても余計悪くなった。単体構成に大きな変更点はなかったが、SMリーグシーズン1シングルバトルではトリトドンのミラーコート、ねっとう、ナマコブシのカウンター、ゴツゴツメットで1:1交換を繰り返すなどしてサイクルを崩しつつ裏選出のフィニッシャーで攻め切る「トリコブシ」構築を使用したプレイヤーが最終レート2133(36位)を記録している[2]。USUM期には最遅メガクチート抜かれとなる素早さ実数値48に調整できるように素早さ無補正かつ個体値8or9の個体を使ったパーティも確認された。
ガオガエンの隠れ特性いかくが解禁されると、ラグラージとは異なり特殊アタッカーであるためいかくが実質無効である点、雨パが隆盛している中でよびみずでそれらを牽制できる点、れいとうビームと一致メインウエポンでいかく持ちに対して役割を遂行できることなどから、需要が拡大。USUMリーグダブルバトルシーズン9で使用率30位を記録したのを皮切りに、以降同リーグ同バトルでは何度かベスト30入りするようになった。WCS2018期の環境ではカビゴンのはらだいこに対策を打てるクリアスモッグの需要もあった。
2018年2月に行われたシンオウ図鑑限定戦の『バトル オブ シンオウ』ではマスターカテゴリで19位の使用率を記録している。
WCS2018マスターカテゴリ優勝メンバーの1体であり、決勝戦1本目ではガオガエンからの交代読みれいとうビームで出て来たランドロスに大ダメージを与えた。
JCS2019(GSダブル)マスターカテゴリでもトリトドン入りのパーティが優勝を果たしている。その優勝者によると、トリトドンはメガゲンガー、ゲンシグラードン、ゲンシカイオーガに強く、メガメタグロス、ソルガレオに有効打があり、じめんタイプであるという利点があるとのこと。
第八世代
技面ではハイドロポンプ、ウェザーボールを新規に獲得、だいちのちからもレベル技で習得可能になるが、じわれを没収された。その他過去作限定技からダイビングやげんしのちからなどが復活しているが、いずれも優先度が低く影響のあるものは少ない。
世代初期の環境ではシングルバトル、ダブルバトル共にダイストリーム軸の雨パが流行したため、その対策として考慮されるようになった。ただし、雨パ対策のフリーズドライも多いため油断のならない状況になった。また、ダイマックス状態同士を前提にした場合は火力不足が目立つようになった。それでも、自身がダイマックスするタイミング次第ではフリーズドライやエナジーボールといった4倍弱点の攻撃も余裕で耐えられるため、この点では上級者にとって使う価値の高いポケモンとなった。第五世代の頃と同じく相性上の理由でウォッシュロトムに対するメタともなる。だいちのちから読みでひこうを後投げされることを念頭においてだいちのちからを最初から覚えさせずにれいとうビームを代わりに覚えさせた型も多かった。
ランクバトルシリーズ2シーズン2シングルバトル最終2位の構築に、HPと防御に特化した上できあいのタスキを持たせたカウンター、ミラーコート両採用型が投入されていた[3]。
シリーズ4シーズン7にグラスメイカーゴリランダーが解禁されると4倍弱点を狙われるケースが激増して苦しい立場になったが、まだカウンターで迎撃できるだけ救いがある。
シングルバトルの相方としてはアーマーガアが目立つ。アーマーガアで物理を受けてトリトドンで特殊を受けるという分業が、トリトドンを使用する場合において比較的メジャー。
冠の雪原期になるとラグラージが環境でよく見かけられるようになり、ラグラージ対策の巻き添えを受けるようになった。
シリーズ8の竜王戦ルールではカイオーガ対策として使われることもあるが、環境に多いゴリランダーが基本的に無理対面なので実際は偶に使われる程度。
ダブルバトルではシーズン1に最終使用率5位を記録するなど大躍進を遂げたが、その後ギャラドスやナットレイのパワーウィップ、すじがねいりジュラルドンに包囲されて使用率を徐々に下げ、シーズン7の最終使用率はベスト30当落線上の30位であった。
ダウンロードコンテンツ解禁前のダブルバトルにおいてみず弱点のポケモンが使用率ベスト30に4分の1の割合でランクインしていたため、環境的には弱点を非常に突きやすかった。そのような状況であったためよびみずは味方を守るのにもとても役立った。
じょうききかんを相手のほのお技に合わせる前提でセキタンザンを交代出しして、みず技によるセキタンザンの事故死はトリトドンのよびみずで防ぐというプレイングもそこそこ見られた。
一般的な育成論
合計種族値は平均~低めではあるものの、水・地面の耐性の良さと素早さが低めに分配されているので充分に戦える。HPに高めに配分されている関係で、効率の良い耐久調整は少し難しい。
等倍の水技を引き寄せるだけだった特性「よびみず」が、第五世代で水技無効&特攻ランク+1に強化されたことから対戦でも使用されるようになり、特に引き寄せの効果が有効に使えるダブルバトルで活躍している。
シングルバトルではおおよそ中堅程度の活躍ではあるが、じこさいせいとたくわえるといった耐久型で有用な技を持ち、特性と合わせた耐性の良質さから、弱点の付けない低火力ならば簡単に詰ませられる。電気&水無効の耐性からウォッシュロトムのメインウェポンが両方無効になるのは有名だが、自身も有効打が碌に存在しないことには注意したい。その他、一撃必殺技のじわれや、カウンターやミラーコートでの反撃も強力。
攻撃技は特攻の方が高いため、特殊技が採用される。地面枠にだいちのちから、水枠にねっとう、なみのり、だくりゅうをメインとして、サブにれいとうビーム、ヘドロばくだんなど。
ダブルバトルでのトリトドン
ダブルバトルでは味方を水技から守ることのできるポケモンの中でも特に使われている1匹である。雨パが強かった第五世代では特に使われていた。もちろん対策は施される関係で「1体で雨パを対策を埋めきる」と言うのは不可能なので、「水技を防いで味方を動きやすくする」という意味で使われることが多い。雨パで無くとも、一撃で落ちにくい耐久を利用して味方のサポートをするのに適任。トリトドン1体を縛るのも意外と難しく、火力も低くは無いので下から動いて相手のポケモンに制限をかけていくのが主流。
使用する攻撃技はこちらでも特殊技が使われる。味方を巻き込まないだいちのちからをメインに、サブにれいとうビーム、こごえるかぜ、ねっとう、だくりゅう(水技は範囲が地面技と被りがちなのでサブ扱い)などから2種、又は一つをじこさいせいにしたものが標準的な構成で、残り一つにまもるが入る。「水技を持っているポケモンに対して居座る」のがトリトドンの役割でもある為、まもるは当然としてじこさいせいの優先度もかなり高い。
ダブルバトルでのよびみずの注意点として、味方の水技も吸いこんでしまう事には注意しなければならない。マリルリなど物理水タイプと同時に入れる際は注意しよう。
脚注
- ↑ 『週刊ファミ通』 2013年5月3日号 p235
- ↑ 【SMs1使用構築】一喜一憂トリコブシ【最高/最終2133・36位】 - 思考の裏側
- ↑ 【剣盾S2シングル最終2位】カビミミアマガTOD - 砕けるダイヤモンド