ミロカロス/対戦
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ミロカロスの歴史
第三世代
ホウエン地方のみずポケモンとしては非常に優秀。ふしぎなうろこを能動的に発動する手段がなかったとはいえ、単純に能力と技だけでも十分に強かった。コロシアムやFRLG以降はスイクンやシャワーズが競合相手となって使用率は落ちたが、発売当時はみずタイプの耐久型では他に選択肢がないも同然であった。また、この頃はねごと持ちも環境にはバクオングとホエルオー程度しかおらず、さいみんじゅつから全抜きすることができるまであった。この世代の展開期には乱数調整が存在しなかったため、スイクンが実質的に解禁されて以降も厳選難易度を考慮してミロカロスで妥協するプレイヤーが少なくなかった。
世代展開期当時ラグラージ意識のめざめるパワー(くさ)型も見られた。
第四世代
かえんだまの登場、さいみんじゅつの仕様強化によってメジャーポケモンの仲間入りを果たす。乱数調整、最新世代の教え技、フラットルール解禁前のDP期環境では序列トップ5に入るポケモンであったと言われる。プラチナでは店売りのポフィンで手軽に進化できるようになったが、さいみんじゅつが弱体化したのはやや向い風で、過大気味であった評価が見直された。ダブルバトルでは主に単純にこごえるかぜで起点を作る役割を与えられた。
ただ、世代末期にスイクン (クラウン)が解禁されると評価が下がった。
ポケモンリーグ2007決勝大会にもエントリーされる実績を作った。WCS2009都道府県予選では36大会終了時点でカテゴリーB準優勝以上を1つ記録しており、その1つはかえんだま+ふしぎなうろこ型であった。
第五世代
ねむり状態のとき交代するとねむり状態のターン数がリセットされる仕様を利用したさいみんじゅつ+ドラゴンテールのループコンボが特に脅威だった。ただ、環境に多かったすながくれ+みがわり型のガブリアスに対して安易にこごえるかぜを打つと、素早さ操作戦略が頓挫した挙句砂ダメージで確定数をずらされる事態になるので注意が必要であった。
第六世代
ねむりの仕様変更によりさいみんじゅつ+ドラゴンテールのループコンボが戦術として成り立たなくなった。かわりに通常特性2にかちき(ヒンバス時はどんかん)が追加され、かちき型の運用が発祥した。ORASでとぐろをまくを獲得するが、恩恵が防御の強化と命中率の底上げによるさいみんじゅつの安定運用程度しかないのが気がかりであった。やはりソフト単体入手が難しいためORAS発売前の環境ではダブルバトルでもこれと云って流行していなかったが、ORASではうつくしさのコンディションを上げるとヒンバスからミロカロスに進化できる仕様に戻ったことから使用率が上昇。PGLレーティングバトル統計データを見ても分かる通り、少なくともダブルバトルでは特性はかちきがほぼ確定というべき状況になり主流の技構築はねっとう、こごえるかぜ、じこさいせい、まもるとなり、持ち物は回復系アイテムが好まれた。最高位はORASリーグダブルバトルシーズン11からシーズン13、シーズン17の使用率15位。性格はひかえめ、ずぶといがメインで、持ち物はオボンのみ、たべのこしが主流であった。ORASリーグ前半にはゴツゴツメット型やとつげきチョッキ型が比較的流行し、後半にはタラプのみがたが3番手辺りに付けるようになった。
第七世代
やけどの仕様変更によりふしぎなうろこ型の運用性が改善されたが、技構成や持ち物など、運用法は基本的に第六世代と変わらない。ただ、この世代で登場したZワザ、特にクサZで運用性が劇的に改善されたソーラービームでの超火力が怖くなった。ダブルバトルで活躍する同じみずポケモンとしては雨パの始動役として大出世を果たしたペリッパー、ミストメイカーが強力なカプ・レヒレなど、登場時に特性でアドバンテージを稼ぐポケモンの存在が痛かった。ミロカロス自体種族値が後攻め向けであるにもかかわらずペリッパーと異なり複合タイプによる流しを交えたサイクル戦は不可能であり、ミロカロスの特性がどれも受動的かつ即効性が無いことも祟って、ダブルバトルでも使用率ベスト30にすっかり入らなくなった。
それでも、USUMリーグシングルバトルシーズン7で最終レート2204(6位)を記録したパーティにかえんだま+ふしぎなうろこミロカロスが投入されたなど結果を残していた[1]。
USUMリーグシーズン8途中でいかくガオガエンが解禁され、ランドロスと共にいかく二大巨頭としてダブルバトル環境に君臨するとミロカロスの立場は一変。ガオガエンの勢いをいかくで削ぎつつじしんでガオガエンを返すランドロスに対する技範囲の相性補完として上質なかちきアタッカーであるミロカロスが注目され、そのまま「ミロガエン」構築を形成。USUMリーグシーズン9になるとダブルバトル使用率ベスト30入りを再び果たすように。ミロカロス自体技範囲が狭いが、こごえるかぜで交代を誘ってかちきを積んでいけばごり押しも自由になる。カプ・ブルルのグラスメイカーによって回復力をさらに高めた「ミロブルル」も発祥している。USUMリーグダブルバトルでは火力信仰が高まったため、シーズン13以降は回復速度の低いたべのこしが採用率を下げていった。
2018年2月に行われたシンオウ図鑑限定戦の『バトル オブ シンオウ』ではジュニアカテゴリ24位、マスターカテゴリで15位の使用率を記録。
WCS2018(全国ダブル)ジュニアカテゴリベスト8のパーティにくろいきり搭載型のミロカロスが採用されていた。マスターカテゴリベスト16にもミロカロス入りの構築が残っていた。
第八世代
めざめるパワーを没収された代わりにワイドブレイカー、てだすけを獲得、ダブルバトルの起点作り役、サポーターとして円熟味を帯びたといえる。
シングルバトルでもダイマックスわざによるランク補正の変化を無効化できるくろいきりの使い手としてそこそこ活躍。ダウンロードコンテンツ解禁前は40位台から50位台が定位置であった。ダイマックス対策のあくびに対しても状態異常をやけどに固定できるふしぎなうろこ型が強力。ガラルヒヒダルマ対策を考えるとドヒドイデと異なりしねんのずつきやじしんが抜群でない点が光る。くさむすびさえなければトゲキッスにも有利であり、例えばわるだくみ1積みおくびょうトゲキッスのダイジェット(エアスラッシュ)はHPに努力値を252振って特防に20振ったミロカロスの場合確定2発。そのままミラーコートで返り討ちにすると良い。
ダウンロードコンテンツ解禁前のシングルバトルにおける相方としてはかたやぶりドリュウズが主流であった。ミロカロスの苦手なパッチラゴンやフォルムチェンジロトムのでんきウエポンを受けられ、ふゆうも無効化できるためである。一見するとヒートロトムやウォッシュロトムにドリュウズは抜群を取られるが。当時のドリュウズの主流持ち物がこだわりスカーフであったことを考えるとフォルムチェンジロトムは寧ろカモであった。
ただ、フリーズドライを持つラプラスやウォッシュロトムなどの明確な不利も存在する。
新たに獲得したからぶりほけんはさいみんじゅつとシナジー抜群。
シーズン7にリベロエースバーンが解禁されると、汎用性を下げない受け手段として考慮されるようになった。
2020年11月にカンムリ雪原図鑑限定のシングルバトルというルールで開催されたインターネット大会『カンムリビギニング』最終1位構築にうずしおふしぎなうろこ型がエントリーされていた[2]。
この世代のシングルバトルではふしぎなうろこ型が優勢であったが、シーズン12に初めてかちき型の比率がふしぎなうろこ型を上回った。
単体でも恵まれた地位にあったが、この世代ではナットレイとパッチラゴンとででんきとくさの一貫を切る相性補完トリオ「ミロナットパッチ」が受けループ界隈で考察されている。
冠の雪原期にはカプ・レヒレに出番を奪われるケースが激増したが、かちきでれいじゅうランドロスに役割を持てるため、ちゃっかり独自の立場を築き上げていると言える。また、冠の雪原配信開始に伴い環境が特殊型だらけになったため、とつげきチョッキミラーコート型の刺さりも良くなった。とはいえ冠の雪原でよりスペックの高いカプ・レヒレ、スイクンが解禁されたのは如何ともしがたく、シーズン12には使用率72位と低迷。
この世代における主流技構成は、ねっとう、じこさいせい、くろいきり、ミラーコート。
ダブルバトルシーズン4にはキョダイラプラスやキョダイマホイップが解禁されたが、最後の手段として補正無しの命中率のさいみんじゅつに賭けるケース(いわゆる素催眠)が激増。ミロカロスに限らずねむりごなフシギバナなどの不確定催眠がこの頃の環境に多く、ミロカロスにしても環境の風潮を如実に示していると言える。
シーズン8に使用率10位以内にランクインしたポケモンが使用禁止となるレギュレーションのシリーズ6はシーズン10になると、モロバレルが使用率1位の座に鎮座する事態となった。モロバレル自体特殊耐久特化が多くミロカロスでは攻め切れないため、ミロカロスはこのシーズンで34位まで使用率を下げた。
JCS2020予選の1つであるダブルバトル『2020 International Challenge February』最終1位構築にはダイフェアリー前提でチャームボイスを搭載したミロカロスがエントリーされていた。
一般的な育成論
特殊耐久に優れ、特攻も低くはないが、攻撃技は乏しい。その高い特殊耐久とじこさいせいやさいみんじゅつ、アクアリングなどの優秀な補助技を活かしての耐久型での運用が最も望ましい。特殊耐久に特化させると大抵の特殊技を受けることができ、物理にもある程度割くと対応範囲が広がる。
かちき型はダブルバトルでいかくをけん制、利用できる特殊アタッカー兼サポート要員としての道が開けた。いかく持ちとしてメジャーなランドロス(れいじゅうフォルム)に有利なのが特に心強い。ただし相手に依存するところが多いため、相手のパーティー、選出次第では実力を発揮できないことも。
冒頭の通り攻撃技は少なく、ねっとう・なみのり・ハイドロポンプをメインに、ドラゴンタイプの弱点を突けるれいとうビームやこごえるかぜ、めざめるパワー(みずタイプ意識のでんきやナットレイ意識のほのお)位のもの。他にピンポイントのポケモンを狙った技としてはキングドラに対してのりゅうのはどうがある。その他の技はミラーコートくらい。ねっとうの追加効果は30%と高めなので、耐久型とは相性が良いが、さいみんじゅつとは相性が悪い。ちなみに第五世代まではさいみんじゅつとミラーコートは同時に覚えられない。第七世代ではやけどのダメージが最大HPの1/16に減ったため、かえんだまを持たせてのふしぎなうろこを利用した耐久型が実用的になり、シングルバトルでは約半分がこの耐久型。やけどで削られる分のHPはじこさいせいなどでケアする。積み技対策としてはドラゴンテールやくろいきりが存在するが、シングルバトル、ダブルバトル共に技枠がギリギリなのでそれらの採用は少数派。
持ち物はゴツゴツメット、たべのこしやオボンのみ、ミラーコートを決めやすくできるとつげきチョッキが多め。ふしぎなうろこ型の場合はかえんだまがほぼ確定。
隠れ特性はメロメロボディだが、異性の相手に限定されかつ接触技を受けなければ発動できない。通常特性の方が優秀なので採用率は低い。