ルギア/対戦
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このページは、ルギアの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。
ルギアの歴史
第二世代
第二世代のパッケージを飾った禁止伝説級を名乗るだけありその能力は素晴らしく、対となるホウオウと比べ防御と素早さに優れる。防御はゴローニャ並の序列6位、特防はホウオウ並の序列2位、HPもホウオウ・ミュウツーに並び序列9位。サンダーの10まんボルトで高乱数3発・超低乱数2発、ライコウは確定3発、バンギラスのいわなだれは確定3発。物理・特殊両面で驚異的な耐久力を誇る最強クラスの両受けと言える。素早さはケンタロス並の序列5位、攻撃・特攻とも平均より高く、火力もそこそこあった。
物理技は強力な固有技のエアロブラストを筆頭にじしん、アイアンテール、シャドーボール、げんしのちから。特殊技はギガドレイン、れいとうビーム、10まんボルト、なみのり(ハイドロポンプ)、サイコキネシスと豊富。補助技はじこさいせい、しんぴのまもり、ふきとばし、ほえる、のろい、いばる、どくどく、あまごいなど。そこそこ火力があるとは言え、自慢できるほどではないのでのろいで火力を底上げすることが多い。この世代では積み合いに強いふきとばしから、のろいとじこさいせいを活かしつつエアロブラストで急所待ちという耐久型として無制限フリー対戦で活躍。一度積み出すと止まらなくなり、ねむる+ねごともできるので滅多なことでは落ちない厄介な存在だった。
第三世代
この世代では基本的にルギア (XD)以外の入手手段が無く、そのため観賞用としての性質が強くなった。 なお、このルギアは通常はデオキシス専用の技であるサイコブーストを特別なわざとして覚えている。
第四世代
HGSSの発売によって第二世代以来である本編のゲーム内での入手が可能になったが、WCS2010期の国内公式大会では地区予選を含めて1度も優勝実績なしに終わった。カイオーガ対策のかみなり、ユキノオーとミュウツーのコンビ「ノオツー」で必ず使われたふぶきが活躍を阻んだと見られる。禁止級伝説において優れた部類である素早さの種族値110もミュウツーの130に及ばず トリックルームを覚えないのも痛かった。一応、世界大会準優勝の実績を残しているが、そのルギアは耐久戦法ではなくいのちのたま持ちのアタッカーであった。
第五世代
隠れ特性でマルチスケイルを手に入れ、耐久に更に磨きがかかった。
禁止伝説ポケモン解禁のインターネット大会「グローバルショーダウン」(シングルバトル)では使用率がトップ10以内に入選した。
第六世代
でんじはがでんきに無効化されるように弱体化し、でんきにはほとんど何もできないポケモンとなった。JCS2016オンライン予選では各カテゴリ使用率ベスト30圏外と、改めてダブルバトルに不向きであることを示した。
GSダブルの4強であるゲンシカイオーガ、ゲンシグラードン、メガレックウザ、ゼルネアスに対しては、メガレックウザ以外に素早さの種族値で優っているが、ゼルネアスにはジオコントロールを積まれれば抜かれ、ゲンシカイキ勢にはそもそも力負けし、といった具合に素早さの種族値を活かせないでいた。
この世代のGSダブルでルギアを敢えて使う場合、サブウエポンとしてはゲンシグラードンやはがねへの有効打となるだいちのちから、れいじゅうランドロスやメガレックウザといったこおり4倍弱点持ちに効果的なれいとうビームが求められた。基本はおいかぜ、でんじはで場を整え、はねやすめ、じこさいせいで回復する使い方がされていた。じこあんじでゼルネアスやドーブルのジオコントロールに乗ることもできた。
第七世代
風のルギアが配布されたことによって、この世代の公式大会でもマルチスケイル個体が使用できるようになった。ただ、マルチスケイル自体GSダブルではねこだまし1発で潰されるのでそこまで安心できない。また、シャドーレイのように特性を貫通する攻撃を持つものも現れてしまった。
この世代のGSダブルではソルガレオやルナアーラ、カプ・テテフが活躍しており、それらを押しのけてエスパー枠を用意する余裕がないため、ルギアの特筆すべき使用実績はない。ただし、ヒコウZを絡めたおいかぜで急所率を上げてエアロブラストを確定急所にするという戦術が新たに使えるようにはなった。ヒコウZならばはたきおとすの被害を受けにくいという利点もある。
PGLレーティングバトル統計データからは、メガシンカ、Zワザ、ゲンシカイキなしのWCS2019ルールサンシリーズではエアロブラスト、はねやすめ、めいそう、おいかぜというサポート型と耐久型の折衷となった構成が一般的であったとうかがえる。ねこだましに弱いと言ってもマルチスケイルは優秀なので特性の主流はマルチスケイルとなった。性格は上からはねやすめで回復するためのおくびょうがメインとなった。
ゲンシカイキ、メガシンカ、Zワザがすべて解禁されたウルトラシリーズではゲンシグラードンに奪取された味方のゲンシカイオーガにスキルスワップを放ってマルチスケイルを渡しつつはじまりのうみを再発動するというコンセプトの構築が中には使われた。
第八世代
冠の雪原で解禁。
バトルレギュレーションマークととくせいパッチが登場したことによりマルチスケイルが一般普及。また、配布技であったぼうふうをわざレコードで覚えるようになった。一方でXD技のサイコブーストがデータから削除されている。
一般的な育成論
能力はどちらかというと耐久寄り。はねやすめを駆使して居座るといい。
めいそうを積んでの特殊耐久型がルギアの種族値を最も素直に活かせる。なので基本はめいそう型ではあるが、もちろんめいそう型以外の型も存在する。
種族値的にはすばやさが高いので、基本は最速が安定。伝説では比較的早いほうであるS110なので最速以外だと思わぬ一撃でやられる可能性もある。因みにルギアを抜ける禁止伝説ポケモン(メガシンカやウルトラバーストなどのポケモンも含む)は、デオキシス(スピードフォルム)(S180)、デオキシス(アタックフォルム)、デオキシス(ノーマルフォルム)(S150)、メガミュウツーY(S140)、メガミュウツーX、通常ミュウツー(S130)、ウルトラネクロズマ(S129)、メガレックウザ、ジガルデ(10%フォルム)(S115)の計9体。現状攻撃を生かせる技は少ない為、性格はおくびょうが基本である。努力値はCSベースか、HSベースが基本。CSベースの場合積んでからの打ち合いに強くなり、耐久力は無振りでも結構あるので積みやすいが、積んでも思ったほど火力が出ないのが欠点。ただし、技範囲が広いので、弱点を突けばかなり強い。HSベースの場合は耐久が更に高まり、はねやすめによる居座りも容易だが、攻撃技が1つしかないことが大半であるため若干止まりやすい。
専用技のエアロブラストは、威力100、命中95かつタイプ一致と安定しているが、PPが最大でも8なのが問題。特に、伝説戦では特性プレッシャーが跋扈する環境である為、あっという間に球切れしてしまう。その為、耐久型ではサイコキネシスが選ばれやすい。とはいえ急所に当たりやすいことから積み合い自体には非常に強く、これを重く見るなら採用の余地が十分にある。
他の攻撃技の候補は、似た攻撃範囲のサイコキネシス、伝説戦に多いドラゴンに弱点を突けるれいとうビーム、エアロブラストと組み合わせれば広い範囲を誇るシャドーボール、特殊技で鋼に唯一弱点を突けて、先ほどのエアロブラストとシャドーボールとの組み合わせでますます攻撃範囲が広く取れるようになる教え技のだいちのちから、カイオーガや同族、イベルタルに弱点を突ける10まんボルト、より同族やカイオーガ、そしてホウオウを強く意識するならかみなり、威力と範囲は微妙だが追加効果がおいしいギガドレイン、入手こそ難しいが、超火力を叩きだせるサイコブースト、ダブルトリプルで効果を発揮する教え技こごえるかぜ、相手を逃がさない上、じわじわダメージの入るうずしお等、範囲はかなり広めである。物理技は、強制交代のドラゴンテール、ダブルで便利なフリーフォールが使われる程度。ハイドロポンプやりゅうのはどうはピンポイントなので採用されにくい。
補助技は、攻撃力と耐久を同時に高められるルギアの要めいそう、居座りの基本で、タイプまで切り替わるはねやすめ、はねやすめとのコンボがおいしいでんじは、ダメージ稼ぎのどくどく、味方の支援までできる教え技おいかぜ、味方のサポートになるひかりのかべ、リフレクター、様子見や、状態異常を回避できたりととにかく用途が多いみがわり、強制交換のふきとばし、入手難だが相手の攻撃を下げ、さらに受けれるようになるフェザーダンスなど、こちらも候補が沢山。
隠れ特性としてマルチスケイルを持つ。HPが満タンの時に限りダメージを半減する。ガチガチの耐久型を目指す場合、言うまでも無くマルチスケイルの方が強力。カイリューと違って4倍弱点を持たないため、かたやぶり系の特性で無視されない限り、一撃で落ちる事はほぼ無い。はねやすめとの相性も凶悪で、特性を発動させつつ攻撃を受け続けることができる。
一方で、110という高めの素早さ種族値を活かして「攻撃も出来るサポーター」と言うような立ち回りを想定する場合、プレッシャーの方が役に立つ事もある。相手のPPを削るという本来の使い方とは全く関係ないが、「場に出た時に表示される特性は素早さが高い方から表示される」という仕様を利用し、相手がこだわりスカーフ持ちであるかを対面した時点で見抜くためである。この手の特性を持つ禁止伝説級ポケモンで、こだわりスカーフなし最速ルギアよりも速いことがあるのはミュウツーとデオキシスだけなので、それ以外がルギアより素早かったならそれはスカーフ持ちと分かる。もちろんこの型でもマルチスケイルは強力だが、「初手を読み間違えない」事に重点を置くならば、プレッシャーの方が有用と言える。