ヤレユータン/対戦
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ヤレユータンの歴史
第七世代
せいしんりょくの特性によってねこだましの通じないトリックルーム要員であることをウリとする。同じとくせいを持つスリーパーよりも総合的な耐久性能に優れている上に味方アタッカーと相性バッチリなさいはいを覚え、素早さも遅いという、生まれながらにしてトリパ向けなポケモンとしてダブルバトルで活躍。
USUM発売までのSMリーグダブルバトルにおいては、シーズン2で使用率27位を記録。PGLレーティングバトル統計データからは、SMリーグダブルバトルではさいはい、トリックルーム、まもる、サイコキネシスが主流技構成であったとうかがえる。性格はなまいき、のんきがメインで、持ち物はメンタルハーブ、オボンのみ、ウイのみが主流であった。ヤレユータンでサポートするアタッカーとしてはふんかコータスやなみのりオニシズクモといった全体技持ちが基本で、後者と組む場合は味方の全体攻撃の巻き添えを受けずに済むテレパシーが使われた。
USUMの教え技ではサイドチェンジ、イカサマを習得し、解禁されたメガクチートやメガバクーダをアタッカーとしてトリパを構成した。USUMリーグシーズン12以降は、さいはい、トリックルーム、イカサマ、まもるorサイドチェンジという技構成が主流となった。USUMリーグ開始から長期にわたってツンデツンデとトゲデマルのコンビ「ツンデマル」に押されていたが、そちらの流行が過ぎたシーズン13には使用率29位と久々に全国ダブルで使用率30位以内を記録。シーズン15には使用率29位を記録しているが、ガオガエンが露骨にはたきおとすで削りに行くようになったため、通常のシーズンで1%程度の搭載率であったナモのみがこのシーズンは13.8%の搭載率を記録。同じくはたきおとすのダメージ軽減の意味、そしてZワザ化してちょうはつなどのメンタル攻撃でトリックルームを封じられないようにする目的でエスパーZが使われることもある。
まずトリックルームを展開し、さいはいと全体技のコンボで攻める単純明快な勝ち筋で戦えることもあってかWCSではジュニアカテゴリでの活躍が目立つ。WCS2017世界大会ジュニアカテゴリではベスト8進出者中2人が使用し、準優勝の実績も残している。WCS2018でも世界大会ジュニアカテゴリ準優勝メンバーに入っている。そのパーティはヤレユータン、カビゴン、ミミッキュ、ペリッパー、クチート、サマヨールという準伝説、600族を一切投入しなかったトリパであった。
後に隠れ特性きょうせいが解禁されると、GSダブルでソルガレオとのコンボが考案された。ヤレユータンがじならしを打ってソルガレオのじゃくてんほけんを発動し、ソルガレオにきょうせいでいのちのたまを渡し、そのままさいはいでソルガレオの爆発的火力を発揮するというコンボである。きょうせいのコンボはメインアタッカー、行動順操作役、きょうせい持ちの3体を並べられるトリプルバトルでしか実現できないとされていたが、きょうせいを持っており尚且つ行動順操作ができるきょうせいヤレユータンの登場によってダブルバトルでも実用化に至ったのである。
2018年8月にはバルドルの寄稿記事で、特性せいしんりょくでエスパーZ+トリックルーム型のヤレユータンを使用したメガバクーダ軸のダブルバトル仕様のトリパが紹介された[1]。
第八世代
せいしんりょくの強化が特性面での変更点。ただ、いかくを無効化する点に関しては元々特殊技しか攻撃技を使わないので、この点では実質的には強化になっていないか。技はあくび、アンコールを獲得しており、シングルバトルの起点作り型として進歩した。
Pokémon HOME解禁前のダブルバトル環境ではバンギラスとすなかきドリュウズのコンビ「バンドリ」が最強格であり、これに対してナモのみでバンギラスの一致あく技に備えつつせいしんりょくでねこだましその他ひるみ技に備えたトリパの始動役が一定数使われる。また、そのターンの行動決定後に実数値が変更された素早さが変更したターン中に適用されるように仕様変更されたため、じならしを放って相手の素早さを下げつつ巻き込んだ味方を下から動きやすくするトリパ戦略が強化された。
ただ得意のさいはいはダイマックスわざには適用不可なため評価が大きく落ち、自身も前作と比べて大幅に使用率を下げることになった。
一般的な育成論
キリンリキと同じノーマルとエスパーの複合タイプであり、高い特防を持つが攻撃と素早さは低い。自身の特性や専用技のさいはいから、ダブルバトルに向いたポケモンと言える。特殊耐久が高く、物理耐久も高めであることからダブルバトルでのサポーター、特にトリックルームの始動役として優秀である。ただし、見た瞬間にサポーターとばれやすいため、ちょうはつ対策のため味方にこのゆびとまれをして貰うか、メンタルハーブを持たせるなどの対策をすると良いだろう。
通常特性はせいしんりょくとテレパシーであり、せいしんりょくはねこだましなどのひるみ攻撃に強くなり、テレパシーは味方から攻撃を受けなくなるが、せいしんりょくの方がメリットが大きく採用されやすい。
攻撃技の候補としては、サイコキネシス/サイコショック、10まんボルト、エナジーボール、きあいだま、シャドーボール、イカサマ等が挙げられ、タイプ一致のノーマル特殊技はりんしょう程度だが、特攻は高くなく、攻撃技は一つあれば十分な形になることが多い。変化技の候補としては、いばる、まもる、ちょうはつ、さいはい、トリックルーム等が挙げられる。
隠れ特性きょうせいはダブルバトルでのコンボに役立ち、1体のエースの爆発力に依存することもあるGSダブルではそれを補助できる特性として十分選択肢に挙がる。特にGSダブルではカビゴンがリサイクルを挟む暇がないので、カビゴンがはらだいこ後にフィラのみを消費してからヤレユータンがバンジのみなどの他の「混乱木の実」を渡して更なる回復力を担保するというコンボも考慮される。
脚注
- ↑ ポケモンWCSチャンプが教える!ポケモンダブルバトル200%必勝講座 第6回 コロコロオンライン 2018.08.23 (2020年9月13日)