ドクロッグ/対戦
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ドクロッグの歴史
第四世代
威力ないし奇襲性の高い攻撃技、攻撃技の一貫性、起点技、先制攻撃技などのおかげで、器用な立ち回り方ができた。当時は、シングルバトルでは クロスチョップ、ダストシュート、こごえるかぜ、ちょうはつが、ダブルバトルではねこだまし、ちょうはつ、てだすけ、いかりのまえばが好まれた。一見クレセリアやUMAトリオとの相性が最悪であるようだが、いのちのたまを持たせたいじっぱりドクロッグの場合、防御無補正で無振りのアグノムはねこだましとふいうちで確定で一方的に倒すことができ、そうでなくともねこだましでダメージを与えて交代先に繋げることが可能。対戦面で相手を選ぶが嫌らしい立ち回り方ができる点も然ることながら、進化前のグレッグルの孵化歩数が2805歩なので、厳選は非常に楽であった。HGSSでカウンターをタマゴ技として獲得。
WCS2009の優勝パーティの1体にも輝いており、雨パのアンチパーティと組まれたこのパーティでは、相手の用意した雨にエンペルトでただ乗りしつつエンペルトとドクロッグのじめんの一貫性を活かしてボーマンダへの交代を安定させる「ドクロエンぺ」が特筆された。WCS2009優勝のドクロッグは、個体値がHP30、攻撃27、防御11、特攻22、特防26、素早さ31でめざめるパワー(じめん)70の、エメラルドループでソフト起動から1分55秒でエンカウントすると生成される乱数ポケモンであるラティオス、いわゆる「1分55秒ラティオス」を基準にした調整であった。
禁止伝説級を使用できるGSルールというフォーマットで行われたWCS2010ではカイオーガが出場可能であったため、需要に拍車がかかった。GSダブルではパルキアとのコンビ「ドクロパル」で活躍し、ひたすらパルキアでなみのりを打ってドクロッグのかんそうはだで回復するという運用法が各地の大会で実際に行われた。この「ドクロパル」はカイオーガとルンパッパのコンビ「オーガルンパ」にとって最悪の対面であり、「ドクロパル」は彼らにほぼ何もさせなかった。
第五世代
フェイントの仕様変更による実用化が技面での主な変更点。ただ、この世代ではローブシンや聖剣士などのより攻撃的なポケモンが増えてダメージレースが加速したため、これらのポケモンの前で火力も搦め手も中途半端な面が目立つようになった。ただ、エルフーンやナットレイ、サザンドラなどのように比較的有利を取れるポケモンが環境で活躍しており、この点は追い風であった。一方かんそうはだ型があめふらしニョロトノを軸とした雨パに刺さり、ニョロトノを味方につけた「トノロッグ」構築にすると耐久型が安定した。かくとう枠を争うという意味で目の上のたん瘤になるローブシンは、メインのかくとう半減、三色パンチ等倍と、受け出しから殴り合ってある程度有利に立ち回れる相手であり、どくしゅ+どくづきでどく状態を引けばドクロッグ側が有利になる。
前世代の「ドクロエンぺ」は流動的かつ群雄割拠のダブルバトル環境では調整がピンポイントであることが祟って廃れていった。それでも、この世代に成立したトリプルバトルでは雨パ、なみのりパが主流であったため、それらに耐性のあるポケモン、雨パのメンバーであるナットレイを安定して処理できるポケモンとしてそこそこ使用された。
第六世代
フェアリータイプの登場によってそれまで邪魔であったどくタイプが攻撃面で生きるようになった。ダストシュートの命中率上方修正も強化。しかし環境にファイアローが登場し、生半可なかくとうタイプのポケモンとして駆逐された。ファイアローに対しては素早さのラインの関係上優先度で並ぶ手段であるふいうちでは対処不能であり、せいぜいきあいのタスキからのカウンターで奇襲が決まれば良い方であった(ファイアローの持ち物の主流はこだわりハチマキなので、カウンター1発で落とせるケースもそこそこあった)。あめふらしの仕様変更による弱体化もあって、「トノロッグ」による耐久型も戦術として消滅した。
一致メインウエポン両方を無効化するギルガルドの登場も痛い。ふいうちという有効打は存在するが、キングシールドで火力を削がれると如何ともしがたい。
PGLレーティングバトル統計データからは、ドレインパンチとビルドアップ、くろいヘドロを軸とした耐久型、ふいうち、どくづきを軸としたきあいのタスキアタッカー型が主流であったとうかがえる。性格はアタッカーならいじっぱり、耐久型ならしんちょうがメインであった。
第七世代
カプ・テテフの登場や主戦場の1つであったトリプルバトルの廃止で非常に心細くなったが、新しい相棒としてあめふらしペリッパーが登場。かつての相棒であったニョロトノが覚えないペリッパーのとんぼがえりを活かしてあめふらしの発動を繰り返しつつ、2匹の相性補完を活かしてかんそうはだ型の耐久戦法を行うというパーティも成立した。あめふらしの再発動にはドクロッグが場を離れる必要があるため一見ドクロッグのビルドアップとはアンチシナジーだが、サイクル戦を行っている間に相手の隙を作れば積み技によってやがてかんそうはだの発動を必要としなくなるほど固くなることもある。SMリーグシングルバトルにおける単体構成の変化としては、フェアリータイプの普及によってバレットパンチの採用率が第六世代よりも上がっている。USUMリーグシングルバトルではとつげきチョッキ+ドレインパンチによる耐久型が多いことがうかがえる。
WCS2019ルールではサンシリーズ、ムーンシリーズで使用率20位以内に安定して入る活躍をしている。このルールの伝説二強であったカイオーガとゼルネアスに強く、さらにそれらの対策として使われたくさ、はがねタイプにも強いため環境にとても刺さっていたと言える。けたぐりが体重の重い伝説ポケモンに大ダメージを与えられることや、ねこだまし、フェイントとサポート向きの技を覚えることも噛み合っていた。特殊耐久が心もとないためとつげきチョッキを持たせるのが主流で、技はねこだまし、フェイント、けたぐり、どくづきorダストシュートでほぼ固定。ウルトラシリーズに入ると苦手なメガレックウザやメガボーマンダ、ウルトラネクロズマが環境に入ってきたことでランキングからは姿を消した。
第八世代
アンコールを獲得するが、ダイマックス状態のポケモンはアンコールを無効化するため、強化ではあるが使いこなすのは難しい。バトンタッチも獲得しており、つるぎのまいやビルドアップによるランク補正の上昇をバトンタッチで引き継ぐこともできるようになった。
問題なのはダイアシッドとダイナックルの威力が控えめなことであり、加えてダイアシッドの効果がシングルバトルではドクロッグにとって無しに等しいということを考えると、ダイマックス適性は非常に低いと言える。一応主力高火力のダストシュート、クロスチョップの命中不安を、必中技であるダイマックスわざとして扱うことで解消できるという利点はある。
単体では微妙だが、アーマーガアとの相性補完を活かし、つるぎのまい+バトンタッチでアーマーガアをサポートする「ドクロガア」構築ではそこそこ活躍できる。
余談だが、わざレコードに収録されたにも関わらず、インファイトを覚えない。
一般的な育成論
どく、かくとうという組み合わせを持つポケモン。エスパータイプは4倍弱点だが、かくとうタイプをどくタイプによって半減できるのが特徴。種族値は攻撃が高く、耐久は低い。他は平均なみの能力を持つ。物理アタッカーとしての育成が妥当。また、わるだくみを活用した特殊アタッカーも見受けられる。
物理技はクロスチョップ、ドレインパンチ、ダストシュート、どくづき、ねこだまし、バレットパンチ、じしん、ストーンエッジなど。 特殊技はヘドロばくだん、きあいだま、しんくうは、シャドーボール、あくのはどうなどが候補。
タイプの都合上エスパーには非常に弱いが、ふいうちである程度補える。しかし相手に読まれやすいので、ちょうはつやみがわりなどを織り交ぜて戦うのが良い。また基本的にどくタイプの技に弱いタイプが少ないため、全てのタイプに等倍以上のダメージを与えられるかくとうタイプの技とふいうちだけで済ませる事も多い。
素早さの種族値が同じクレセリアやカプ・レヒレは最速がほぼ存在しないため、性格はいじっぱりがベスト。
なお特性かんそうはだの存在や、プラチナ以降はかみなりパンチを新たに覚えられることから、対みずタイプとしての降臨や天候を雨状態にすることでアドバンテージを得るパーティに採用されることもある。ただし、かんそうはだは天気が晴れの状態やほのおタイプの技に滅法弱いので注意が必要。もう一つの特性きけんよちは、弱点となる技、一撃必殺技を察知することで立ち回りを変えることができるが、みずタイプの技を無効化できるかんそうはだの方がずっと優秀なのでまず採用はされない。