ハガネール/対戦
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このページは、ハガネールの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。メガハガネールについても記述する。
ハガネールの歴史
第二世代
第一世代では、フーディン以下の攻撃にダグトリオ並のHP、低過ぎる特殊で不遇だったイワークの進化形として登場。素早さが落ちた代わりに、低かったHPと唯一優れていた防御がさらに伸び、最高の物理耐久に。攻撃もようやく平均並になり、特防が大幅に伸び、特殊技であっさり死ぬということはなくなった。イワークの頃はいわ・じめんタイプゆえ弱点が多かったが、いわからはがねに変わったことで4倍弱点が消え多くの耐性を獲得。弱点は4つだが、かくとう・じめんタイプの技は自慢の物理耐久で致命傷にならない(その耐久力はあのガラガラのじしんを耐えられるほど)ので、危険なのは実質ほのおとみずだけだった。さらにでんきタイプが使うめざめるパワー(こおり)が等倍だったため、でんきタイプ受け兼最強物理受けとしての役割を担うようになり、その耐久性能を買われてニンテンドウカップ2000でも1匹エントリーされた。
当時の攻撃技はじしん、アイアンテール、ファイヤーやリザードンのピンポイントだがいわなだれも覚える。補助技は元々鈍足のためのろいと好相性、いやなおとやほえるで積み合いにも強い。すなあらしやどくどくで昆布要員にも。火力は平凡なのでじわれもベストであり、のろいを積んだ後のだいばくはつも強烈。逆にハガネール自身も相手からのじばくやだいばくはつに耐性を持っている点も大きい。一見すると特殊技には弱いが、レベル差を付けると主要みずポケモンのハイドロポンプを確定2発に抑えることができる。これにより一致弱点1発耐えからのだいばくはつで手痛い一撃を食らわせることができた。技枠は元々ギリギリだがしめつけるで有利対面を固定してだいばくはつで仕留めるという動きを取れるまであった。とは言え、いくら最強の物理耐久でもカビゴンはだいもんじを撃ってくることも多く、対策としてはそれほど優秀ではなかった。また防御が極めて高いために、Lv100の場合はリフレクターが残っている状態でのろいを使うとオーバーフローにより受けるダメージが激増するのでそこも注意が必要。ちなみに、進化前のイワークはラッキーやストライク共々、ポケモンスタジアム金銀でリトルカップの厨ポケとして活躍を見せていた。
公式大会前半ではサンダースに強いことから人気があったが、公式大会後半ではガラガラやだいもんじ型のカビゴン、ケンタロスの台頭によって評価を大きく落とした。
第三世代
特性がんじょう、教え技みがわりを獲得。かわりにのろいは消滅。レジロックの登場により最強の物理耐久という称号は失ったが、相性の耐性面で勝っているため劣化にはならなかった。タイプ一致のじしんを覚えられるためメタグロスと相性がよく、カビゴンやでんきタイプを受けるのにも大いに役立った。シングルバトルでは大活躍したが、ダブルバトルでは素早さと特防の低さが祟ってほとんど採用されなかった。
第四世代
ジャイロボールやトリックルームの登場により、鈍足を逆手に取った戦法も可能になった。物理化したかみくだく、弱点を狙えるほのおのキバ、かみなりのキバ、こおりのキバ(いわゆる三色キバ)、プラチナから覚えるアクアテールなど、攻撃技が充実し、以前の世代よりは小回りが利くようになった。その他、ステルスロックの獲得、のろいの復活など、耐久型のハガネールに重要な技も獲得した。対戦環境としては、きあいだまなどの弱点タイプの強力な特殊技が多くなったこと、火力インフレなどもあって、ハガネールでは止まらないケースが増えたものの、第四世代から威力が上方修正されたげきりんを始めとしたドラゴンタイプの技を受けられたことは大きい。
ダブルバトルではじばくカビゴンを受けられるという長所があった。
第五世代
がんじょうの仕様変更、いのちのたまと隠れ特性ちからずくのコンボ獲得、ドラゴンテールの習得など強化を受けた。ただし、環境的にはウルガモス、ローブシンをはじめ、ほのおタイプ、かくとうタイプが隆盛しており、やや苦境にあった。
第六世代
ORASでメガシンカを獲得。攻撃・防御にくわえて弱点であった特防が伸びるため努力値の振り方次第では特殊技でも2回は耐えられるようになるなど強化されたものの、他のメガシンカポケモンと比べパワー不足が否めず、大きな活躍はしていない。同じくメガシンカを獲得したボスゴドラと異なりでんじはを覚えないため起点型にも使用しづらい面があった。新登場のフェアリータイプに対してタイプ一致で弱点を突けるようになったのは相対的な強化と言える。また、メガシンカポケモンの隆盛により対戦環境での素早さが高いポケモンの比率が上がり、のろいを使わなくともジャイロボールが刺さる場面が増えた。持ち物はレーティングバトルX・Yリーグにおいては高い物理耐久を活かし低い攻撃性能を補えるゴツゴツメットが主流だが、シーズン10ではじゃくてんほけんが、シーズン14ではとつげきチョッキが採用率1位を記録している。ORASリーグではハガネールナイトが主流。一方で第二世代までに登場したポケモンによる限定戦である『ジョウトオープン』では、火力インフレによってすっかり受けとしての信頼性が崩れており、各カテゴリで使用率ベスト30選外であった。この大会はメガシンカなしのレギュレーションであったため、メガシンカを考慮しなければ登場当初と比べて第二世代までのポケモンの中でも比較的立場が悪くなったと言える。
第七世代
ハガネール自身に第六世代から大きな変更点はないが、第六世代に引き続きフェアリータイプが活躍しており、特にカプ・コケコやミミッキュに強いのは相対的な強化と言える。味方としてもカプの中で特にカプ・レヒレとは相性補完に優れ、環境的には恵まれていると言える。ただ、耐久ベースのポケモンが多くなったためメガシンカしたとしても基本はのろいを積まないとロクな火力が出ないようになった。のろいありきである性質が回復技を持たない点と噛み合わないため敢えてメガストーンを採用せず、この世代から強化された混乱木の実を持たせた型もUSUMリーグシングルバトルでは見られるようになった。イバンのみ解禁のシーズン14以降はイバンのみ型が2番手になった。
第八世代
メガシンカ没収、混乱木の実の回復量下方修正など、大幅弱体化。一方、極めて高い防御の種族値と相性の良いボディプレスを獲得している。防御は無振でも実数値が221あるので、なまいき特殊耐久特化型であっても十分ボディプレスを使いこなすことができる。とはいえ、防御特化ハガネールのボディプレスの火力指数22160は攻撃特化ルカリオのドレインパンチの火力指数20025に少し勝る程度なので、のろいを積まないと火力的にキツイ場合がざら。
メガシンカが没収されたことからかえって耐久型の考察が進み、所謂「TOD」がシステム上復活したことからすなじごくで有利なポケモンをキャッチしてのろいかてっぺきを積んで居座り時間切れ判定での勝利を狙う型が一定数使われるようになった。カビゴンあたりならDDラリアットを搭載していたとしても素の物理耐久(ボディプレスで火力計算にも参照される防御)により打ち合いに勝つことができる。アッキのみを持たせてねむる、ねごと、ボディプレス、ヘビーボンバーを覚えさせたわんぱく物理耐久特化型も開発されている。
一般的な育成論
レジロックと並ぶ防御を持つ。そのため物理技であればタイプ一致で弱点を突かれても倒されることはまずないが、弱点がメジャーかつ高威力技ぞろいなので、実際の物理耐久はそれほどでもない。一方で特防は低く、特殊技にはタイプ不一致でも弱点を突かれれば一撃で倒されてしまう。もともとの防御が非常に高いので、耐久力を上げるには防御よりもHPを鍛えた方がよく、HPと攻撃を鍛えた打たれ強い物理アタッカー型が安定する。
攻撃技としてはじしんとジャイロボールが優秀。特に後者は素早さの低いハガネールとの相性はよい。他にはじめんタイプとの相性補完に優れるストーンエッジや、後述の補助技を使った後の退場技としてだいばくはつなどもありか。補助技としてはステルスロックが優秀。ほえるやドラゴンテールで交代させダメージを与えるコンボも存在する。決定力は高くないため受けにで出てくる耐久型のポケモンも多いので、それらに対してどくどくで体力を奪うのもよい。だいばくはつを覚えさせるならのろいとセットにするのがベスト。
第七世代まではいしあたまが有効活用できなかったが、第八世代ではもろはのずつきを獲得したため、若干改善された。イワークと違っていわタイプで持たないのでタイプ一致では撃てないが、イワークは攻撃力が低すぎるのでダメージ自体はイワークを上回るだろう。
隠れ特性はちからずく。攻撃がさほど高くなく、適用される技もあまり無いうえ、特殊アタッカーへの対抗手段を無くしてしまう危険性が高いのであまり安定はしないが、いのちのたまを持たせたうえでロックカットや他のポケモンによるトリックルームサポートからの全抜きを狙って採用されることがまれにある。
性格はジャイロボールが生命線である都合上ゆうかん、のんき、なまいきが推奨だが、のろいを十分積むという前提ならいじっぱり、わんぱく、しんちょうも候補に挙がる。
もちものには素早さを半減してジャイロボールの威力を向上させるくろいてっきゅう、高い物理耐久と相性のよいゴツゴツメットや、メジャーな弱点を利用したじゃくてんほけんなどが考えられる。