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エルレイド/対戦

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このページは、エルレイドの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

エルレイドの歴史

第四世代

豊富なサブウエポン、特殊技なら先手を取られても耐えて後手で反撃できる種族値などから、この世代はそこそこ人気のあったポケモン。こだわりハチマキを持たせてサイコカッターインファイトストーンエッジつじぎりにする型が主流であった。性格はいじっぱりが好まれ、努力値は4振り85族を抜けるように素早さを調整しつつ後攻めができるようHPを調整することが求められた。単純な攻撃、素早さ特化ではチャーレムに見劣りすることがあったので注意が必要であった。プラチナはたきおとすしねんのずつきを、HGSSけたぐり教え技としてそれぞれ獲得。

第五世代

ドレインパンチの強化によって、耐久型に磨きがかかった。ただ、この世代ではローブシン聖剣士などの強力なかくとうタイプが多数登場し、複合タイプのかくとうポケモンとしてはより攻撃に有利なタイプをしたテラキオンに見劣りするようになった。

第六世代

天敵としてファイアローが登場し、物理低耐久のエルレイドは出落ちの危険性が大きくなった。また、サーナイトフェアリータイプメガシンカを追加されたため、同じエスパー複合タイプとして分岐進化の片割れに需要を奪われる状況となった。ORASでエルレイド自身もメガシンカを獲得したが、この世代ではメガシンカしたターンにはメガシンカ前の素早さが参照されるため、それが祟って後手を前提とするならより耐性の優秀なサーナイトに立場を譲ったままであった。

PGLレーティングバトル統計データからは、少なくともORASリーグシングルバトルではメインウエポンとしてインファイトしねんのずつきが、サブウエポンとしてれいとうパンチはたきおとすドレインパンチが需要を集めていたことがうかがえる。変化技みちづれつるぎのまいが人気を集めていた。エルレイドのメガシンカ前の素早さでは先制攻撃技の打ち合いに弱く、エルレイド自体サブウエポンが豊富であり通常攻撃技を多く採用した方が旨味が大きいことから、かげうちの採用率はどのシーズンも大抵10%台から20%台と伸び悩んだ。性格は最速を意識したようきが各シーズン80%台から90%台を記録していた。

JCS2015オンライン予選環境で使われた「パッチールスタン」では、パッチールからあまのじゃくスキルスワップで移してもらってインファイトのデメリットをメリットに変え、それに加えてドレインパンチで回復しながら戦っていた。

第七世代

ファイアローは弱体化によって環境から姿を消したが、カプミミッキュの登場によってインファイトの通りが悪くなった。第六世代でも重かったギルガルドボーマンダも相変わらず不利な相手として環境に居座っている。メガシンカの仕様変更によって、メガシンカしたターンにメガシンカ後の素早さが参照されるようになったが、通常特性に天候特性を追加されたポケモンが複数登場し、フィールドメイカー特性を持ったカプが活躍していることもあって、登場時にアドバンテージを取れないというエルレイドの最大の欠点が露呈することとなった。メガシンカ解禁後のUSUMリーグでは大きな変更点はなし。

JCS2018以降、WCS2018環境ではガオガエン+カプ・レヒレ+カミツルギの組み合わせ、いわゆる「IFK」が海外で流行し、メガガルーラの採用率も伸びた。そこで、それらに抜群が取れる上に素早さの種族値110を活かしてカミツルギウツロイドメガリザードンYの上を取ることができ、せいしんりょくねこだまし対策を張れる上にメガバシャーモよりもかくとうタイプの技の使い勝手が良いエルレイドが注目された。

第八世代

メガシンカが廃止され、代わりにダイマックスが登場。ベースの技より威力が下がりがちなダイナックルダイマックスわざの登場により先制攻撃技の相対数が減ったことでサイコフィールドを展開することによる恩恵を受けづらいダイサイコと、一致ダイマックスわざの面で非常に不遇。そもそも弱点タイプがフェアリーひこうゴーストと悉くメジャー格なのが難点。鎧の孤島にて、新技のトリプルアクセルを習得した。

ダブルバトルではせいぎのこころ型として一定の需要がある。シングルバトルで使われることは少ないが、準伝説が解禁されている環境であるシーズン19においてエルレイド入りが最終95位を記録している。このエルレイドはHPと防御に努力値を振った性格いじっぱりのじゃくてんほけん型であり、有利対面でビルドアップを積んでドレインパンチかみなりパンチトリプルアクセルで攻めていた。

第九世代

技としてせいなるつるぎを、特性としてきれあじを獲得。適応される技が多いエルレイドにとっては相性は抜群と言える。特にせいなるつるぎはタイプ一致のインファイトを超える威力を出せる上に能力低下のデメリットなども無くなる。既存のとくせいが相手、もしくは味方から攻撃を受けなければ発動できなかったため、この点は強化と言える。

一般的な育成論

チャーレム等と同じエスパーかくとうの複合タイプであり、弱点が少ない。サーナイトと比較すると、攻撃特攻の種族値を入れ替えたステータスになっている。高い攻撃特防を持つが、HP防御特攻は低い。性格をようきやいじっぱりにして物理アタッカーに育成するのが基本だが、多彩な技を使用できることから他の型に育成することも考えられる。しかし、物理耐久の低さと微妙な素早さから、どの育成に関しても扱い辛いのが残念なところ。

通常特性はふくつのこころであり、自身がひるむと素早さが上昇する。素早さ上昇は良いがひるみで1ターン無駄になるので扱いにくい。隠れ特性はせいぎのこころであり、あく攻撃を受けると攻撃が上昇する。しかし、あく攻撃のダメージは等倍であること、自身の防御が低いこと、あく攻撃には物理技が多いことから相性は悪い。ひるみによる行動不能のディスアドバンテージを考えると、せいぎのこころの方が扱いやすいか。

攻撃技の候補としては、タイプ一致のインファイト/ドレインパンチしねんのずつき、それ以外ではつじぎりじしんストーンエッジリーフブレードシザークロスどくづきかげうちフェイント、3色パンチ等が挙げられる。変化技の候補としては、おにびでんじはさいみんじゅつあやしいひかりみちづれつるぎのまいビルドアップアンコールくろいまなざし等が挙げられる。

エルレイドはポケモン捕獲の3拍子が揃っているポケモンの代表的な1体であり、くろいまなざしさいみんじゅつみねうちでんじはなどを覚えさせておくと重宝する。

メガエルレイド

メガシンカにより攻撃が大幅に上昇し、素早さ、防御も高くなってメガチャーレムよりも物理耐久や素早さが上がった。

特性のせいしんりょくメガガルーラなどのねこだましによる怯みが無効となり、インファイトで返り討ちに合わせることが可能。特にこの特性はダブルバトルでかなりの力を発揮する。シングルでもスキルスワップを覚えるため、要らなくなったら相手と特性を交換する戦法も便利。

ただしインファイトに頼ると折角上がった耐久が下がるため、一撃で倒せないと返り討ちに遭ってしまう。そのため、あえてドレインパンチ、ビルドアップを中心とした耐久寄りの構成も候補。