鳴き声
鳴き声(なきごえ)は、ポケモンシリーズで用いられる音声データの名称。アニメにおける声優によるポケモンのボイスを指す場合もある。
概要
ゲーム中に登場する全てのポケモンは、電子音を用いた音声(一部のポケモンのみ声優によるボイス)で鳴き声を発している。基本的には1体につき1種類のみの鳴き声が設定されているが、シェイミやオドリドリなどの姿が2種類以上あるポケモンは姿によって鳴き声が異なる場合がある。
進化後の形態を持つポケモンは、進化後の鳴き声が進化前に比べて太い鳴き声や高い鳴き声に変化する傾向がある。第一世代の開発スタッフのインタビューでは、ポケモンは進化すると「人間が声変わりをするように、ポケモンも声変わりをする」と説明されている[1]。第一世代で登場したポケモンの鳴き声は、容量の関係で約30種のベースの鳴き声から、音を変形させて全種類分作られていた[2]ため、全く同じ鳴き声を持つリザードンとサイホーンや、音程を変えただけの鳴き声を持つワンリキーとオムナイトなどのように種族が異なるポケモンであっても類似した鳴き声を持つポケモンが見られた。技術が向上した第三世代以降では種族の異なるポケモンで類似した鳴き声を持つポケモンはほぼ見られなくなっている。
第五世代までは過去の世代に登場したポケモンは鳴き声を流用していたが、第六世代以降では第五世代までに登場した多くのポケモンの鳴き声にアレンジが加えられ、ピカチュウの鳴き声は大谷育江のボイスによるものに変更された(その後、イーブイも悠木碧のボイスになったが、共に後に電子音に戻っている。#備考も参照)。
鳴き声が使用される主な場面
- 戦闘中
- 野生ポケモンの出現時。
- ポケモンをモンスターボールから繰り出したとき。
- わざのなきごえ、ほえる、ハイパーボイス、おしゃべりを使用したとき。
- ポケモンがひんしになったとき。
- メガシンカしたとき。
- メガシンカ後のポケモンの鳴き声は通常の鳴き声にアレンジを加えたものになる。
- 野生ポケモンの捕獲に失敗したとき。
- 野生ポケモンが仲間を呼ぶとき(第七世代のみ)。
- ダイマックスしたとき。
- 戦闘以外
- ポケモン図鑑でポケモンの情報を見るとき。
- プレイヤーのポケモン図鑑に載っていないポケモンを始めて捕獲したとき、捕獲ポケモンの情報が表示されるとともに鳴き声が自動的に再生される。
- 一度見たポケモンの鳴き声は、図鑑の機能で再生することが可能。第三世代以降は音程を変化させる機能も追加されている。
- ポケモンの「つよさをみる」を選んだとき。
- ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルドのみ、HPバーが黄色もしくは赤色のポケモンおよび状態異常のポケモンのつよさをみる場合に鳴き声の音程が変化する。
- ポケモンが進化するとき。
- 最初に進化前の鳴き声が流れ、進化後に進化後の鳴き声が流れる。進化キャンセルした場合は進化前の鳴き声が再度流れる。
- ポケモンがタマゴから生まれたとき。
- フィールドわざを使用するとき。
- ポケモンを育て屋に預けたとき、引き取ったとき。
- ポケモンを通信交換するとき。
- ポケモンをポケパルレやポケリフレで手入れするとき。
- エメラルドのみ、野生ポケモンが出現するエリアで出現することのあるポケモンの鳴き声が流れる。最初の鳴き声はエリアに入ってから1200-3599フレーム(約20-60秒)の間に流れ、以降は前の鳴き声から1200-2399フレーム(約20-40秒)のランダム間隔で流れる。手持ちポケモンの先頭が特性むしのしらせの場合、この間隔が半分の600-1199フレーム(約10-20秒)になる[3]。
- フィールド上でポケモンに話しかけたとき。
- タイトル画面からゲームをスタートさせたとき、作品によってはパッケージを飾るポケモンの鳴き声が流れる場合がある。
- プレイヤーが新しいゲームを始めた際に、ポケモンが紹介されるとき。
- プレイヤーがチャンピオンになり、殿堂入りしたポケモンが表示されるとき。
外伝ゲームにおける鳴き声
外伝ゲームでは、本編と同様の鳴き声を用いた作品の他、アニメと同様の声優による鳴き声を使用した作品や、鳴き声を全く使用しない作品がある。
ポケモンスタジアムシリーズではポケモンの鳴き声に独自のアレンジが加えられており、動物がモデルのポケモンは現実の動物の鳴き声に近い鳴き声に変更されている。
スーパーポケモンスクランブルに登場するくろのラストはポケモンではないが、独自の鳴き声を持っている。
アニメにおける鳴き声
アニメにおける鳴き声は声優によるボイスを使用したポケモンが大半で、自身の名前を鳴き声として叫ぶことが多い。
一部の伝説のポケモンは特撮映画で使用された怪獣の鳴き声を流用していることがある。
引用
鳴き声/引用を参照。
備考
- 声優によるボイスの鳴き声を用いているポケモンは、ピカチュウ版および第六世代以降のピカチュウ(大谷育江)、ピカブイ以降のイーブイ(悠木碧)、キョダイマックス時のニャース(犬山イヌコ)が存在する。Pokémon LEGENDS アルセウスで廃止された。
- ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールでは、DSプレイヤーの電源を入れるとピカチュウとイーブイの鳴き声を第五世代以前の電子音に変えることができる。
- 怪物や魔神などのポケウッドのムービー作品の中でポケモン扱いで登場するキャラクターには独自の鳴き声が設定されている。
- ピカブイ以降は、設定で鳴き声の音量を調整できるようになっている。
- CDの「ゲームボーイ「ポケモン」のサウンドがまるごと入って、遊べるCD」「ポケモン 赤・緑 スーパーミュージック・コレクション」「ポケモンの鳴き声が聴けるアートブック」には第一世代のポケモンの鳴き声が収録されている。
脚注
- ↑ 開発スタッフインタビュー/番外編/マニア必見! ポケモンのひみつ、任天堂マガジン・2000年7月号(No.23)(2023年4月7日時点のInternet Archive)
- ↑ 増田順一によるツイート(2022年9月5日閲覧)
- ↑ pret/pokeemerald - GitHub、2023年6月11日閲覧。
各言語版での名称
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