モロバレル/対戦
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モロバレルの歴史
第五世代
後述のようにダブルバトル、トリプルバトルでの活躍が目覚ましかったが、上級者はまずキノコのほうしに対策を打つのでより対策されにくいいかりのこなによるサポートの方が上級者同士の戦いでは光った。シングルバトルでもモロバレルで物理を受けてバンギラスで特殊を受け「バレルバンギ」が強かった。
BW期の全国大会予選であるジャパンカップ2012オンライン大会(ダブルバトル)では使用率17位タイを記録(同率にナットレイ)[1]。採用率がそれほど伸びなかったのはシャンデラに不利であったためと思われる。
WCS2011(イッシュ図鑑限定戦)ジュニアカテゴリ準優勝、WCS2013マスターカテゴリ優勝などの実績を残している。
この世代ではどくというとダブルバトルではモロバレルとクロバット以外に立場がなく、如何にどくが冷遇されているかが分かる。
第六世代
くさタイプとぼうじんの仕様変更によってキノコのほうしといかりのこなが弱体化し、ファイアローの登場によって一撃で倒されるケースが激増。ヘドロばくだんでフェアリーへの役割遂行ができる分だけほかのくさタイプより有利だが、モロバレル程度の特攻の種族値でニンフィアあたりに役割が遂行できるかどうかは意見が分かれるところ。
XYリーグダブルバトルではリザードンやファイアローに押さえつけられていたため使用率が10位台を定位置としていたが、ORASリーグ同バトルではそれらが相対的に少ないため使用率5位以内の常連となった。PGLレーティングバトル統計データによると、ダブルバトルにおける技はキノコのほうし、いかりのこな、ギガドレイン、まもるでほぼ確定であり、性格は物理技に備えつつトリパ用に適したのんきが、特性はさいせいりょくがメインであった。持ち物はゴツゴツメットが主流であり、倒したポケモンのランキングから役割対象はニョロトノ、ウォッシュロトムであったことがうかがえる。マリルリのはらだいこ+はたきおとす対策としてきあいのタスキ型が使われることもあったが、中には持ち物無しの「忘れ物バレル」という型まで存在した。
WCS2015マスターカテゴリ優勝の実績を残している。
第七世代
カプの登場によってキノコのほうしがさらに通りづらくなったようにも見えるが、フェアリー対策のはがねタイプやどくタイプの導入化によってくさタイプの多くが環境から姿を消したため、いかりのこなによるサポートには不自由しなくなった。ヘドロばくだんで弱点を突いても特防が高くて攻め切りづらいニンフィアがフェアリータイプの増加によって環境から姿を消したのも大きい。しかし自身もまたくさタイプであることからはがねタイプやどくタイプの導入化の影響を大きく受け、何よりカプ・テテフが非常に重くなったため、ダブルバトルでも使用率は20位台程度に落ち着くに至った。ダブルバトルにおけるカプ・テテフ対策は基本的にはウタンのみ程度しかなく、特殊耐久に完全特化しつつウタンのみを持たせてようやくおくびょうカプ・テテフのサイコメイカー込みのエスパーZ+サイコキネシスが確定2発となるため、ダブルバトルで無理に突っ張るとキノコのほうしを1回打っただけで退場することになってしまう。
USUMリーグダブルバトルでは当初ゴツゴツメット型が一番手であったが、露骨にガオガエンのフレアドライブで役割破壊されるようになったため、シーズン13についにゴツゴツメットを押しのけてオッカのみが搭載率1位となった。シーズン15にもオッカのみが1位を記録している。この世代においてはモロバレルの性格をずぶとい、おだやかにすることについて、素早さに努力値4振ることで無振りカビゴンを抜くことができるという意味がある。
WCS2018(全国ダブル)マスターカテゴリ4位、WCS2019(GSダブル)マスターカテゴリ4位の実績を持つ。
シングルバトルでは初手でムラっけオニゴーリを出し、まもるでムラっけを発動してから結果次第でクレセリアやモロバレルを受け出しする「バレルクレセゴーリ」が一定数使われている。「バレルクレセゴーリ」においてはクレセリアとモロバレルの両方が物理耐久特化になっており、オニゴーリの苦手なかくとう、いわ、はがねなどの物理アタッカーを徹底して受ける構築と言える。
第八世代
ダウンロードコンテンツ『鎧の孤島』の配信に伴い解禁。
前世代まで存在していたZクリスタル、メガストーンが廃止された影響で環境にカゴのみ、ラムのみを持ったポケモンが相対的に増加。そのため、キノコのほうしは絶対的な武器とは言えなくなった。変化技を全てダイウォールに変換するダイマックスとはシナジーが無いため、モロバレルの場合は非ダイマックス型としての運用が鉄則。また、トリプルアクセル、ワイドフォースなど、ヨロイじまの教え技にはモロバレルに抜群で入る有用なものが目立つ。とはいえ、技の没収らしい没収はなく、実用性の高いねむり技持ちということもあって、解禁されるなり期待された。
この世代の受けループでは前世代以上にヌオーが重用されるため、高ランク層の場合モロバレルを使うならくさウエポン採用型を使用することが多くなった。
ウインディとの補完を活かしてサイクルを回す使い方もある。ウインディのいかくの効かないウーラオスにモロバレルが有利なのが大きい。
所謂「上位禁止縛り」となったシリーズ6環境ではアシレーヌ、れんげきウーラオスがトップメタになったため、それらに有利を取れるポケモンとして需要が上昇。シーズン10では使用率ベスト30を逃したが、最終的に31位と大健闘。この頃には有利なポケモンに対して受けられるキノコのほうし、ギガドレイン、クリアスモッグ、こうごうせいによるくろいヘドロ耐久型がメインとなった。
ダブルバトルではイエッサン♀とブリムオンのトリパコンビ「イエブリ」の裏選出としてモロバレルとポリゴン2のコンビ「バレルポリ2」が活躍。相手のトリックルーム型ポリゴン2をモロバレルのキノコのほうしで止められるのが強い。ポリゴン2は持ち物がしんかのきせき固定なので、トリックルームを放ったら最後まず上からキノコのほうしを撒かれる。
一般的な育成論
素早さはS30と非常に遅く、耐久はそれに合わせて固めに設定されてある種族値配分。パラセクトやキノガッサと違い、キノコのほうしを覚えられるポケモンの中では最も耐久が高く、4倍弱点が無いのが特徴。こうごうせいなどの回復技は覚えられるものの、特性さいせいりょくを持つため、回復技を持たなくとも運用しやすく、一度ひっこめた後の繰り出し性能も維持しやすい。
攻撃性能は低い為、主にダブルバトルで使われるポケモンである。攻撃を引き寄せるいかりのこなと命中100%の催眠技キノコのほうしでサポートに徹するのが一般的。パーティに刺しているだけで、その遅さからトリックルームに、タイプ耐性から雨パの耐性を上げられるのも特徴。素早さ種族値30は多くの鈍足アタッカーの中で見てもかなり遅い部類に入るため、トリックルーム下で相手のアタッカーにキノコのほうしを使って動きを止めていくことができる。対雨パは特性や習得技の関係でパラセクトに軍配が上がるものの、高い耐久で攻撃を引き寄せつつ味方の攻撃チャンスを作る事が出来る。
ただ、ダブルバトルのトリパの補助役としては耐久が高すぎるので、安易に耐久特化すると退場に困り、低火力から足手纏いになりやすい。そのため、耐久を削ってその分特攻と素早さに振っても良いかもしれない。素早さを4振りローブシン抜きに調整しつつ火力に特化し、余りをHPに振る、というのが努力値調整の一例。
シングルバトルで使う場合、後攻でキノコのほうしを放って実質的なねむり持続ターンを伸ばしたい時には素早さは最遅を目指すと良い。その場合、性格はのんき、なまいきがメイン。
基本的な横の相性としては、毒複合の草タイプであることから格闘弱点のポケモン+モロバレルの組み合わせは相性の良い組み合わせが多く、バンギラス等はもちろん、第六世代ではメガガルーラとも非常に相性の良いサポート役として使われることも多い。また、上記のようなトリックルームの対策だけでなく、トリックルームに組み込むことでアタッカーの攻撃補助と同時に、トリックルーム発動の補助にも使う事が出来る。
第六世代では草タイプと特性ぼうじん、ぼうじんゴーグルを持ったポケモンにキノコのほうしといかりのこなの無効化されるようになったため、草タイプを複合しているポケモンに上記の組み合わせを崩されるようになっている。トリックルームのアタッカーにぼうじんゴーグルを持たせられると、対策としても機能しにくくなるため厳しい相手となったが、それでも数は多い。事実、レート戦ORASリーグのトリプルバトルではシーズン10からシーズン16にかけて使用率がベスト10位前後を推移している。弱体化して尚も高い使用実績を残したのは、メガガルーラのねこだましとモロバレルのいかりのこなでサポートしつつ、マリルリではらだいこを積む「ガルマリバレル」という非常に簡潔かつ強力なコンボが流行したことによる。
受けループに入れる場合、純正構築によく使われるどくどくとこのポケモンが使うキノコのほうしとがアンチシナジーなので、抜きエースを1、2体入れた非純正の受けループに採用すると良い。
脚注
- ↑ 『週刊ファミ通』 2013年5月3日号 p235