キュレム/対戦
ポケモンWikiは対戦情報サイトではありません。キュレムの詳しい対戦考察や育成論は、以下のようなサイトでも取り扱っています。 | |
ポケモン徹底攻略 | |
---|---|
ポケモン育成考察Wiki | |
外部サイトの安全性・正確性・合法性等あらゆる点については、何ら保証しません。 |
このページは、キュレムの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
キュレムの歴史
第五世代
すばやさが95と比較的速いため、伝説戦では比較的上から打ちやすい点が非常に優秀だった。こうげきととくこう共に130と高めの数値を持つため、両刀型としての個性が生きるかと思われたが、タイプの都合上特殊技がほとんどな上、こおりタイプの物理技を一切持たないために特殊型として扱われることが多く、キュレムの持つA130の数値が腐りがちであった。さらに専用技であるこごえるせかいも追加効果は相手の素早さを必ず一段階下げるという魅力的ではあるものの、威力が65と極めて弱く実戦向きではないため、採用されることはほぼないに等しかった。
BW2では、ブラックキュレムとホワイトキュレムの2つの新しい姿が登場。ポケモンでは史上初となる合体ができるようになった。そして種族値合計も700と今で言うメガシンカほどの強さを誇れるようになった。ブラックキュレムではA170、ホワイトキュレムではC170と今までの伝説ポケモンの1つの能力値の最大量である150の常識を覆した。
しかし環境で活躍していたのはホワイトキュレムの方のみであり、ブラックキュレムは物理技の貧弱さから殆ど使用されなかった。
新たな専用技として、ブラックキュレムではフリーズボルト、ホワイトキュレムではコールドフレアを獲得。威力140というタイプは違えどディアルガのときのほうこうに次ぐ威力であった。しかし1ターンの溜めが必要なために対戦環境では採用されることはほぼなかった。強さは魅力的なのに専用技の個性は対戦環境で全く使われなかった別の意味で不遇なポケモンであった。
第六世代
新タイプであるフェアリーが登場。ドラゴンタイプを無効化するうえに効果抜群を突いてくるため、キュレムは苦渋を味わうことに。しかもその対策としてはがねタイプのポケモンが蔓延しだしたため、はがねタイプが弱点であるキュレムにとっては大打撃となり、環境から激減した。また、特殊技の威力が下方修正されたことによって、突破力も減少した。さらに禁止伝説にゼルネアスが登場。他の伝説のドラゴンポケモンにも言えることだが、専用技のジオコントロールを使われると手がつけられず、この点に至ってはどうしようもなかった。
それとは逆に、一応イベルタルが打点として追加。なぜ曖昧な表現かというと、イベルタルはひこうタイプ持ちでは珍しいいわなだれを習得できることや、キュレムよりも素早さ種族値が4高いS99のためである(S99の他ポケモンとして、ゼルネアスやゲノセクトが挙げられる)。そのため若干運がらみとなり、運が悪いと逆に突破されてしまうこともあった。そのためこだわりスカーフで先手を奪えるようにするかなどの対策が必要である。この世代からキュレムの不安定さが無視できなくなり始めた。
第七世代
カプ・コケコやミミッキュなどの新たなフェアリータイプのポケモンが登場した上にその影響でさらにはがねタイプのポケモンも余計に蔓延し、フリー環境でも姿を見かけることはあまり無いようになった。さらに準伝説ポケモンであるカプ・テテフが持つ特性のサイコメイカーのせいで、先制技が収まった代わりにこだわりスカーフが余計に蔓延し、キュレムの素早さ種族値であるS95がほとんど役に立たなくなった。しかもこの世代から追加されたカプ・テテフ、カプ・コケコ、ミミッキュは天敵。持ち物次第では対処可能だが、それでもキュレムを脅かす存在であることは否めない。特に自身と同速のカプ・テテフはかなり厄介であり、いのちのたま持ちひかえめカプ・テテフのムーンフォースを食らうと耐久無振りのホワイトキュレムを最低乱数で117.0%で確定1発で沈められる。キュレムは余計に不安定となり、準伝説ポケモンにも警戒せざるを得なくなった。
それでも、JCS2019(GSダブル)ライブ大会ベスト32進出者中1人がホワイトキュレムをエントリーしていた。
第八世代
2020年2月のPokémon HOMEのサービス開始と同時に解禁。実は海外のデータ解析により、サービス開始前から存在自体は明らかにされていた。 新しくぜったいれいど、つららばり、フリーズドライ、ボディプレス、りゅうのまい、ワイドブレイカーを獲得。特につららばりは今まで物理氷技の少なさから不遇であったブラックキュレムの貴重な使いやすい物理氷技であり、新たに習得したりゅうのまいとともにある程度不遇さが和らいだ。フリーズドライもホワイト時に突破の難しかったみずタイプに対する貴重な有効打となる。一方でボディプレスは自身の防御を元に計算を行う為、あまり高くないキュレムとの相性は微妙。ワイドブレイカーは追加効果が魅力ではあるものの、威力が乏しいという点から採用されない。 環境においては新ポケモンであるドラパルトのほか、新規禁止伝説勢のザシアン、ザマゼンタ、ムゲンダイナの3匹にはこだわりスカーフを持たせない限り必ず上を取られる上に弱点を突かれるため、禁止伝説戦では余計に動きにくくなったというなんとも不憫な状況である。
一般的な育成論
攻撃・特攻共に高く育成のバリエーションは豊富だが、禁止ポケモンのためバトルサブウェイなどには出場できない。
こおりタイプとドラゴンタイプを併せ持つポケモンはキュレムだけである。本来ドラゴンタイプの弱点であるこおりタイプが弱点から外れた代わりに、ほのおタイプが半減されなくなり弱点としてかくとうタイプ、いわタイプ、はがねタイプが新たに加わった。
フォルムチェンジしたキュレムは、合計種族値が700とメガシンカ並みの種族値を誇る。
通常キュレムは他のフォルムの劣化であり、唯一の個性であるプレッシャーを活かす方法も難しい(みがまもでPPを削るくらいしかない)ので、育成論は割愛。
ホワイトキュレム
ホワイトキュレムはその高い特攻とタイプが一致していることにより、キュレム本来の性能をフルに発揮しやすい。特性ターボブレイズの効果で、相手のがんじょう、ふゆうを貫通して攻撃でき、それと相性の良いだいちのちからを習得するため、攻撃面は最強クラスと言ってもよいだろう。すばやさも、禁止級では少し抜けた95族であるため上を取りやすい。自分より上のポケモンでも、イベルタルやルギアなど有利なポケモンが多い。ルギアのマルチスケイルも、ターボブレイズで貫通するため、ゼクロムに次ぐルギアキラーとして優秀。メガレックウザに対しても、こだわりスカーフなどで先手を取れば、ターボブレイズの効かないデルタストリーム下であっても確定一発で仕留められる。
ただ、フェアリータイプには抜群を突ける技を持っているものの、特防が高いポケモンが多く、ホワイトキュレムクラスの火力をもってしても一撃で倒せるケースは少ない。特にゼルネアスは自身よりも速く、しかもジオコントロールを持つため、一撃で倒せるということは急所を除くとほぼない。それゆえ若干逆風の立場に置かれているが、ゲンシグラードンのように有利なポケモンもいるので、依然需要はあるだろう。
だがこれほどの火力を持っている事とは裏腹に守りの面は弱さが目立ち、弱点5つに加え、弱点が物理寄りのため、打たれ強いとは言い難い。はがね以外はどれも弱点がメジャーなので注意。一方耐性も決して悪くはないので、有利をとってしまえば持ち前の火力もあり優位に立ちやすい。
技候補は、メインのりゅうせいぐん、れいとうビーム、りゅうのはどうを備え、サブウエポンのクロスフレイム、だいちのちから、きあいだまを覚えたフルアタ構成が主流。ダブルバトルではふぶきも候補に挙がる。ブラックキュレムのフリーズボルトと違い、コールドフレアはZワザを考慮しても採用価値がない。補助技はリフレクター、ひかりのかべの両壁があるが、キュレムはアタッカーとして強いポケモンなので、サポートにはあまり向かない。採用するとしたら、ふういん、伝説にしては珍しいがむしゃらなどから一つといったところ。ちなみにレシラム、ゼクロムと違い、おいかぜは覚えない。
持ち物はこだわりスカーフ、こだわりメガネ、いのちのたま、とつげきチョッキ、ハバンのみなどの半減実が候補。
ブラックキュレム
ブラックキュレムは、ホワイトキュレムとは反対に攻撃が非常に高い。禁止級は物理が通りやすいポケモンが多いので、技のダメージは通りやすい。
しかし、キュレムは元々タイプ、覚える技からして特殊主体のポケモン。つまり物理技はほとんど習得しないのである。サブウエポンどころかメインウエポンすら怪しい。特にこおり技が圧倒的に不足しており、覚える物理技は溜め技のフリーズボルトのみ。まともに使うにはパワフルハーブが必須のため、デメリットが非常に大きい。しかもこの一発のためにアイテムを持たせるということになるので余計に使い勝手が悪い。イッシュ地方の禁止伝説ポケモンの中でも相当扱いにくいポケモンである。ダブルバトルではドラゴン技も数少ないメインのげきりんが扱いにくいので踏んだり蹴ったりである。ダブルバトルにおいてはレシラム、ジガルデ以下としか言いようがない。
シングルバトルでは、メインのげきりんが機能するので主力には苦労しないだろう。だがその点がフェアリータイプを呼んでしまう点であるため、こちらも圧倒的な力を発揮できるかと言うとそうでもない。先述のゼルネアスにはホワイトキュレム以上に弱く、まさに天敵。対面させるのは控えよう。対カイオーガ、ホウオウ、ファイアローに対する性能など、ホワイトキュレムより有利に戦える相手もいるので、こちらの採用も決してなしというわけではない。ただしゼクロムが強力なライバルとして立ちふさがるだろう。
特性のテラボルテージはWキュレム、ゼクロム、レシラムと比べると残念ながらあまり役に立つ場面は少ない。マルチスケイル貫通や、がんじょう貫通は優秀だが、他に比べるとシナジーする技が少ない。
基本的には物理型として育成するため、メイン技はげきりんまたはドラゴンクローが必須。技が足りないので両立も可。サブは存在価値の一つであるクロスサンダーも必須といえる。範囲の被るストーンエッジは微妙。アイアンヘッドはフェアリー対策+ひるみが狙えるのでこちらも候補。特殊技ではあるが、氷技のれいとうビームの採用も可。どうしても物理こおり技を採用したいならばフリーズボルトの択もなくはない。とくこうの種族値も通常キュレムよりは劣るものの、C120と決して低い数値ではないため、特殊技も十分な火力を出せる。あえて性格をせっかちやむじゃきにして、特殊技を扱えるようにすると、技範囲が一気に伸びる。ただし特殊技のみだとホワイトキュレムの劣化になるので、物理技も扱える特殊アタッカー型として育成するといい。
補助技候補はホワイトキュレムと同じ。
持ち物候補も基本的にホワイトキュレムと同じだが、こだわりメガネの代わりにこだわりハチマキを採用するといいだろう。フリーズボルトを使う場合はパワフルハーブを持たせると良い。
第七世代では一度だけフリーズボルトやげきりんをZワザ化してデメリットなしで撃てるようになった。どちらも専用Zワザ級の威力になる。能力やタイプ相性の関係上、元々場に長居できるタイプでないキュレムにとっては一度しか使えないこともあまり気にならない。そのためうち逃げ戦法で扱ってもキュレム自体の決定力が非常に高いため、大きなアドバンテージを得ることができる。
努力値
基本はどのフォルムでも素早さに252振るのは必須。そのほかホワイトキュレムには特攻に、ブラックキュレムには攻撃に252振るのが基本となる。通常キュレムはブラックキュレム、ホワイトキュレムの劣化になってしまうが、攻撃と特攻の数値が同じということもあるため、両刀型として使ってみるのもアリだろう。その場合は仮想敵に合わせて攻撃と特攻を調整しよう。