シュバルゴ/対戦
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シュバルゴの歴史
第五世代
この世代の傾向を物語る鈍足一刀アタッカーの内の1体。優秀な複合タイプ、両耐久可能な物理アタッカーとして無駄の無い種族値とは裏腹に、先制技もとんぼがえりも覚えずサブウエポンのバリーエーションも乏しいため、全体的にパワー一辺倒な印象を与えがちであった。そのことから、ラティオス対策となるおいうちは勿論のこと、サブウエポンとしては基本的に対戦では使われないつばめがえしやおんがえしにまでスポットライトが浴びせられる状況にあった。もし素早さの種族値が30を超えていればこの世代の第一線で活躍したヤドランを上からメガホーンで叩くことができただけに、環境的には惜しい能力デザインであった。それでも、上手くむしのしらせを発動して一致メガホーンを打ち込んだ際の火力は相当なものがあった。例として、こだわりハチマキを持たせたいじっぱりシュバルゴがむしのしらせ発動下でメガホーンをカバルドンに当てると、カバルドンがHPと特防に努力値を全振りして残りを防御に4振りした防御に上昇補正のかかっていない個体であった場合、確定1発にすることができる。
ダブルバトルではクレセリアの一致メインウエポンを半減できる上にメガホーンで抜群を取れる。
努力値に関しては、ラティオスに役割を持てるようにすることとめざめるパワー(ほのお)を耐えられるようにすることのために特防に全振りし、火力を活かせるように攻撃に全振りが基本であった。BW期には環境にヤドラン、ランクルスが多かったため、タイプ相性的に有利なそれらを確実に処理できるように無振り30族抜きに調整する型もあった。ヤドランはだいもんじでシュバルゴに対して役割破壊でき、ランクルスはかえんだま+トリックでシュバルゴに妨害を行うことができたため、先手で動けるだけでも大きかった。
特性はぼうじんに利用価値が無かったため、消去法でむしのしらせが採用されることがメインであった。対ラティオスのおいうち型のようにむしウエポンへの依存度が低い型、耐久ベースの努力値振りの型のように被弾回数が増えやすい型の場合は、シェルアーマーが選ばれることも珍しくなかった。
WCS2011(イッシュ図鑑限定ダブルバトル)マスターカテゴリ優勝メンバーの1体となっている。
ローテーションバトルでは、そちらでよく使われるトリックルームで行動準操作ができることからハッサムとは明確に差別化可能。絶えずローテーションを繰り返すのが常である都合上、居座ってつるぎのまいを連打することが比較的難しいローテーションバトルにおいて、積まずに十分な火力が出るというは美味しいところであろう。
第六世代
同複合タイプのライバルであるハッサムがメガシンカを獲得。メガハッサムと比べると特防の種族値を除いて何一つ勝るステータスが無いため、こちらはメガシンカ枠を消費しない、メガストーン固定であるあちらと異なってラムのみなどを持たせることで状態異常に備えられる、この世代になって粉・胞子の技を無効化する効果が加えられたぼうじんを持っている点で差別化が必要となった。ORASの教え技として念願のじめん火力であるドリルライナーを獲得。
PGLレーティングバトル統計データからは、ORASリーグシングルバトルではアイアンヘッド、メガホーン、はたきおとす、ドリルライナー、というフルアタック構成が主流であることがうかがえる。性格はいじっぱりがメインであったが、シュバルゴ程度の素早さでは通常状況では元々全くといって良いほど先手が取れない上に20族同士がかち合って性格補正や努力値振りの差がでることもまずないためゆうかんも需要を伸ばした。持ち物は持ち物込みでのステータスでメガハッサムと差別化できるようにとつげきチョッキやこだわりハチマキが好まれた。
単体ではメガハッサムに劣りがちになってしまったが、増強アイテムを持たせつつメガハッサムのために次々と考案された相性補完をシュバルゴに流用した上でサイクルを回すプレイングを行うと、メガハッサムとは差別化可能。
とつげきチョッキに関して言うと、それを持たせて特防に努力値を252振ってHPに4振ったなまいきシュバルゴは、性格がようきで特攻に努力値無振りのガブリアスのだいもんじを確定3発で受ける。とつげきチョッキの登場とだいもんじの威力下方修正の両方が第六世代に発生したからこそ実現したダメージ計算である。
第七世代
カプやミミッキュの登場などフェアリータイプの普及によりメタとしての需要が向上。メガハッサムと異なりとつげきチョッキとは両立可能であってフェアリーが得意とする特殊技を受けるのにはそうしたことからメガハッサムより得意なので、ここに来てメガハッサムとは大きく差別化できるようになった。シングルバトルでもこだわりスカーフの蔓延によってそのアンチパーティとなるトリパが流行するようになったため、鈍足という点でも持ち味が活きるようになった。
といっても、SM期からカプ・コケコには等倍10まんボルトを浴びせられ、増加したリザードンやバシャーモには4倍弱点を突かれるためいかんともしがたいなど、高い耐性を活かし切れず、はがね枠としてはポケモンバンク解禁直後からしばらくすると廃れていった。
USUMリーグになるとゲッコウガ、カプ・レヒレが激増し、みずの強豪がトップメタに居座る環境の中で等倍ハイドロポンプを浴びせられやすくなった。
単体構成に大きな変更点はなし。ただ、USUMリーグシーズン7で、等倍範囲の広いギガインパクトをノーマルZで強化した型が流行した。シーズン13にはメガホーンかはたきおとすの枠をどくどくに替えた型が比較的数を伸ばした。
第八世代
シェルブレード、インファイト、アンコール、メタルバースト、ちょうはつ、アシッドボムなど、多数の技を新習得したが、タイプ一致メインウエポンのシザークロス、アイアンヘッドは威力が80止まりであり、シザークロスに関しては、半減となるはがね・フェアリー・ゴーストタイプが幅をきかせ、抜群を取れるエスパータイプやくさタイプが少ない第八世代の環境では撃ちづらい。
強力なかくとう技であるインファイトの獲得によって技範囲は広がったが、依然としてそれ以外のサブウエポンは貧弱なままであり、いまいち力を発揮できない点が目立つ。つばめがえしを覚えられなくなったが、元々ダイジェットを積んでも素早さがそれほど高くならないため、この点は弱体化と言えない。
それまでPDW産とその子孫限定であった隠れ特性個体はソード・シールドのマックスレイドバトルで入手可能になった。
一般的な育成論
対をなすアギルダーに対してこうげき・ぼうぎょ・とくぼうの種族値で勝り、ぶつりわざを中心に覚える。
高い攻撃・防御・特防を持つが、素早さが非常に低い。性格をいじっぱりやゆうかんにして、物理アタッカーに育成するとよいだろう。同タイプのハッサムと比較すると、種族値が全体的に上回るが、とんぼがえりや先制技を覚えずサブウェポンも少ない。素早さが非常に低いことから、トリックルーム下でのアタッカーとして使用するのが主になる。
通常特性はむしのしらせとシェルアーマーであり、むしのしらせは自身のHPが減少した時にむし攻撃の威力を上昇させることができ、シェルアーマーは急所無効となり事故死を防ぐことができる。隠れ特性はぼうじんであり、キノコのほうし等の粉攻撃やあられの天候ダメージを防ぐことができる(すなあらしは元々はがねタイプで防げる)。
攻撃技の候補としては、タイプ一致のメガホーン・アイアンヘッド、それ以外ではドリルライナー・はたきおとす・どくづき等が挙げられる。変化技の候補としては、つるぎのまい等が挙げられる。ただし、貴重なトリックルームのターン中に悠長に積み技を使う余裕は無いため、サブウェポンも多くなった現状はもちろん、そうで無かった時代でも基本的に変化技を採用される事は無い。てっぺきなどの防御を上げる技は、足が遅く4倍弱点を持つシュバルゴには噛み合わない。よって4枠すべてを攻撃技(フルアタ)にするか上記のメガホーン以外の技を1つ諦めてダブルバトルの基本技であるまもるを入れるのが一般的。
持ち物は、トリックルーム下での殲滅性能を上げるため、火力強化アイテムを持たせるのが基本となる。フルアタ及びシングルバトルではとつげきチョッキが選択肢になる。