サイドン/対戦
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このページは、サイドンの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
サイドンの歴史
第一世代
ゴローニャと同じタイプの組み合わせのポケモンとして登場。高い攻撃と防御を誇り、特に物理耐久指数はレベル55で個体値・努力値MAXの個体の場合43428と、ゴローニャの40596を上回り全ポケモン中2位。1位のパルシェンの43434とも誤差レベル。ところが実際の対戦で言えば、みずタイプとくさタイプが4倍弱点であるところが大きな欠点。特殊が低いので等倍でもサイコキネシスなどの特殊技で大ダメージを受け、スターミーやルージュラなどのふぶきではほぼ一撃で倒されてしまう。だいばくはつを覚えられないのででんきタイプを流す役割もゴローニャに譲った。ただし、サイドン自身も威力はともかく、意外にも10まんボルトやふぶき、なみのり、だいもんじまで覚えるので交代先に圧力をかけられる点、同レベルのフリーザーならいわなだれで確実に倒せる点でゴローニャに勝り、ステータス面でゴローニャに勝る点も後に評価されている。
99カップではフォーマットの都合上使用できるポケモンが限られているので、ゴローニャの代用として活躍。でんきタイプのエレブー・ライチュウの対策として、じめんタイプではサンドパン、ニドキングとともによく使われ、この3匹の中では物理が攻撃面、防御面とともに優れていた。しかし先ほどにも書いたとおり弱点が多く、エレブーはともかくなみのりライチュウにはなみのり1発ででんき対策どころか逆に返り討ちにあってしまった。ちなみに、3匹ともあのヤドランを崩すためによくじわれを覚えさせていた。でんきとの有利対面で交代を誘い、交代際にみがわりを張って苦手なくさやみずに備えるという運用法もあった。決勝大会では12人中2人が使用。のしかかりでまひを撒いて素早さを下げることで強引にじわれが当たるようにする型、だいもんじでウツボットへの打点を持たせた型、などが本戦にエントリーされていた[1]。
第二世代
特殊分割の影響こそ受けなかったが、みずポケモンの需要の増加、かくとうタイプの強化およびくさタイプの見直し、でんきタイプがめざめるパワーを獲得したことでより弱点を突かれやすくなった。ノーマル受けとしても、ポリゴン2のれいとうビームが痛い。弱点の多さや4倍弱点が不安要素なのは変わらない一方で、一撃必殺技及び先制されることによるリスクの仕様変更、のろいの追加、カビゴンやガラガラといった重火力系の台頭から主に物理耐久を買われて需要が増した。レベルアップで覚える技にじしんが追加された。
第三世代
努力値の仕様変更により周囲の耐久力が下がったので火力が相対的に向上。みがわり貫通のロックブラスト、高火力のメガホーンが新技として加わったものの、タイプ一致のいわタイプの技は火力不足感が否めない。特性はいしあたまとひらいしんを獲得し、ひらいしんは対戦でギャラドスを守るために需要を集めた。ギャラドスはひこうタイプでありじしんを無効化するため、ギャラドスとのタッグは相性がよい。
一見するとフシギバナ、ジュカインは一致で4倍弱点を突く最悪の相手だが、この世代のフシギバナやジュカインはくさ技を持たない構成が多かった。要はくさの多くがサイドンをはじめとするいわ/じめんを仮想敵とはしていなかったのである。よって、安易にみがわりを張ったところにこだわりハチマキで強化したロックブラストを合わせれば対面勝ちすることがままあった。
第四世代
進化形のドサイドンが登場し、その実質的な下位互換となった。
第五世代
しんかのきせきによって耐久面の強化を受けた。しかし実質的な耐久力はオボンのみを持たせたドサイドンに劣る。ひらいしんの仕様変更はこのポケモンには恩恵が無い。
第六世代
PGL統計データから、じしん、れいとうパンチ、ストーンエッジ/ロックブラスト、ステルスロック/つのドリルという技構成がレーティングバトルでの主流であることが分かる。火力の底上げのためつるぎのまいの採用率がドサイドンと比べて高い。
第七世代
サイドンをあえて使う場合、きあいのタスキを持たせてメタルバーストで奇襲するタイプが主流。
WCS2018(全国ダブル)世界大会マスターカテゴリではベスト16進出はならなかったがチリ代表選手がサイドン入りのパーティを使用していたことが報告されている。多様性の見られたWCS2018環境を象徴する使用実績である。
道具、特性無しの66シングルで行われるピカブイの環境では、トップメタに上り詰めた先発ステルスロック係であるメガプテラのじしんを受けつついわなだれで返し、後続のあくび役であるヤドランをメガホーンで削るという役割を持つポケモンとして利用される。覚醒値反映無しのノーマルルールという前提では、ようきメガプテラのじしんをわんぱくサイドンが受けた場合、5.1%の超低乱数2発。ただ、特殊耐久は脆いのでマルマインのひかりのかべなどで「起点作りの起点作り」を行う必要がある場合もある。
第八世代
ソード・シールドの対戦環境においてドサイドンの持ち物がじゃくてんほけんに固定されがちなことから、耐久面でドサイドンと明確に差別化することが実質的に可能になった。
2019年12月に開催されたシングルバトル形式である世代最初のインターネット大会『ガラルビギニング』最終9位の構築にエントリーされていた。ロックブラスト、じしん、ステルスロック、メタルバーストという技構成で「殴れる起点型」のしんかのきせき持ちであった[2]。
『鎧の孤島』配信に伴い同じくしんかのきせき枠となるラッキー、ポリゴン2がデータに追加され、需要が相対的に低下。
一般的な育成論
進化後のドサイドンに種族値で優るものはないが、しんかのきせきにより耐久力を得ることができる。元最終進化系とだけあって、攻撃・防御の種族値は十分高い。一方、しんかのきせきを持っても特殊耐久は微妙であり、ハードロックがない点やもちものが縛られる点ではドサイドンに劣る。
進化するとハードロックになるいしあたまは差別化点の一つだが、対象となるわざで候補となるのはとっしんのみであり、候補とならない。隠れ特性のすてみも同様であり、ひらいしんほぼ一択。
技構成はドサイドンとほぼ共通であるので、ドサイドン/対戦を参考。がんせきほう、アイアンヘッド、ラスターカノンは習得不可。
脚注
- ↑ 【ポケスタ2初代対戦】ニンテンドウカップ99の魅力を語る動画!! つうしんケーブルクラブ 2021/10/09 (2021年10月11日閲覧)
- ↑ 【ガラルビギニング 最終9位!?】キョダイあり、新仕様あり、ピンポイント対策あり、面白構築公開します【ポケモン剣盾】 - YouTube